今年2018年もスイス氷河特急 まもなくシーズンイン 5/10~! / Swiss Glacier Express in 2018

14 4月

先週はスイスのバーゼルについてお書きしましたが、そろそろ今年もスイスのシーズンが近づいてきましたので、今回から何回か今年のスイスの鉄道や商品情報をご案内するようにいたします。まず最初はスイスの夏の列車旅行の代名詞とも言えるスイス氷河特急(氷河急行/Glacier Express)です。

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image:glacierexpress.ch

この氷河特急は、名峰マッターホルンのふもとのツェルマットと高級リゾートとして有名なサンモリッツの間を、ゆっくり8時間を車窓風景などを楽しむための観光列車で、これから夏にかけては列車によって満席になるほどの人気列車です。

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image:glacierexpress.ch

今シーズンはこの氷河特急は5/10からサマースケジュールに入り、本格的な運行がスタートとなりますが、今年の1つ目のトピックは、便数が片道あたり4便になることです。ツェルマットとサンモリッツ間をフルに運行するのは1日2便なのですが、その他に新しくツェルマット⇔クール間と、サンモリッツ⇔ブリーグ間で1便ずつが運行となります。全区間を乗る方ももちろん多いのですが、部分的に乗車する方もかなりいらっしゃいますので、これで利用区間によってある程度住み分けができて、より利用しやすくなるように思います。スケジュールは当社HPより下に貼付しましたのでご参照下さい。

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また今シーズンの氷河特急のもう1つのトピックは、利用日によって座席予約料金が2段階になることです。今までもウィンターシーズンとサマーシーズンでは料金が分かれていましたが、今年はさらにそのサマーシーズン(5/10~10/14)の中でもトップシーズンにあたる6/16~9/16乗車分については座席予約料が高めになります。乗車の際には利用時期にも気を留めた方がいいかもしれません。ただこれで利用者が真夏の時期に集中し過ぎるのを和らげて、座席が取りやすくなる効果はあるように思います。

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なお料金という点では、昨年からこの氷河特急は、スイストラベルパスと同様に、セレクトパスなどのスイスで有効なユーレイルパスでも乗車券分が全てカバーされるようになり、座席予約料の追加のみで利用できるようになっています。特にスイスを含む2か国のユーレイルパスは、スイスのみの利用であってもスイストラベルパスよりも料金的に有利になることが多い(特に1等)ですので、氷河特急を含むスイス鉄道旅行をより安くということでしたら、ユーレイルパスでの利用もぜひお勧めです。

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なお車内は1等、2等とも、周囲の車窓風景が楽しめるようにルーフまでが窓となったパノラマ車両となっており、1等は通路を挟んで1+2の3列席、2等は2+2の4列席となっています。またこの列車の名物とも言えるのが車内でのコースランチです。単なるランチボックスなどではなく、前菜からメインそしてデザートのコースメニューとなっていて、これがお昼時になるとそれぞれの座席へサーブされます。さらにワインや食後のドリンクなどをプラスすれば、車窓を楽しみながらのゆったりしたランチタイムが過ごせます。

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こうした魅力満点の氷河特急ですが、お席は全て予約制で、予約は乗車日の3か月前頃にオープンとなります。夏の時期はもちろん早めの予約がお勧めですが、便や予約のタイミングによっては寸前でもお取りできることもあります。当社ではギリギリまでお受けしていますので、ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。ぜひ今シーズンもこの氷河特急でスイスの列車旅を満喫して欲しいと思います。

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ICEやTGVなどスイスきっての国際ジャンクション駅 バーゼルSBB駅/ Basel SBB station 

7 4月

今週から4月に入りましたが、今回は前回までのドイツからちょっと南下して、スイスの北端にあるスイスの主要都市のバーゼルにです。このバーゼルはスイスのビジネスの中心地の1つですが、同時に列車利用上の要衝でもあります。

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このバーゼルの中央駅にあたるのがバーゼルSBB駅です。この駅はチューリッヒやジュネーブなどスイス各地との間の列車はもちろん、ドイツ方面とのICE、フランス方面とのTGVも多く発着し、まさに国際的な鉄道のジャンクション駅と言えます。乗換などでも利用する機会が多く、鉄道駅としての重要さから言うとスイス内ではチューリッヒ中央駅より上かもしれません。(なお「SBB」は国鉄にあたるスイス連邦鉄道の略称になります)

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国内に関して言えば、バーゼルからはチューリッヒ、ルツェルン、ベルン、ローザンヌ、ジュネーブ、ザンクトガレン、インターラーケン、ブリーグなどまさにほぼスイス全方面との間の列車が発着しています。高速列車のICやICN、また多くのローカル列車などが頻繁に運行しています。

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またドイツとはフランクフルトやケルンさらにはベルリンとの間など数多くのICEが発着しています。バーゼルとドイツ各都市間は距離は結構長いものの平坦なため運行スピードも速く、意外に便利にアクセスができます。フランクフルトの空港駅との間のICEも多いなど、運行体系上はドイツと一体化していると言っていいでしょう。なおSBB駅から1駅北の国境を越えた場所にバーゼルのドイツ駅とも言えるバーセルBAD駅があります。ここにもICEは止まりますので利用する場合にはSBB駅とこのBAD駅は間違えないように気をつけてください。

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フランスのパリとの間には大体2時間に1本程度の間隔でTGVが運行しています。このスイスとフランス間のTGVはTGVリリアと名づけられていて、ハイクオリティなサービスも売りで、フランス内高速線を疾走してパリとの間をおよそ3時間で結びます。

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またフランスとの間ではストラスブールやミュールーズ方面のローカル列車も運行しています。TGVは普通にSBB駅のホームに発着しますが、これらのローカル列車はSBB駅と隣接したバーゼルSNCF駅での発着となっています。SBB駅とこのSNCF駅との間は、ジュネーブのTGVホームと同様に出入国審査ができる通路を通って行き来します。実質的には同じ駅ですが、乗る場所は少々離れていますのでちょっと注意です。なおSNCF駅は現在リニューアル工事が進められていて、今後はSBB駅との一体化が進められる予定です。

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またこのバーゼルにはさらにはイタリアのミラノとの間のECも乗り入れています。このルートは2016年末から新しくできたゴッタルドトンネルを通るようになってさらにぐっと便利になりました。また湖や山越えの車窓風景も楽しめます。

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スイス国内はもちろん周辺各国との間の国際的なハブ駅として乗換にも便利なのがこのバーゼルSBB駅です。駅内には多くのショップやレストランなどもありますので、ぜひこのバーゼルを経由してヨーロッパ各地の鉄道旅行を楽しんで欲しいと思います。

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ドイツの新型ICE車両 ICE4 昨年12月より営業運転中/ New German ICE4

31 3月

さて今回も引き続きドイツネタですが、昨年末から新世代のICE車両として営業運転を開始したのがこのICE4です。

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このICE4車両は昨年12月から運転を開始し、今のところ、主にハンブルク⇔フランクフルト⇔シュトゥットゥガルト⇔ミュンヘン間のICEに使用されています。このICE4の特徴は、最高時速は250キロに抑えるなど高速性能は控えめにして、その分効率や環境性能を重視し、ドイツ内の各線で汎用に使用できるように造られた車両という点です。つまり300キロを超える高速性能などを追求した現在のフラッグシップのICE3の後継というわけではなく、メインルートから準幹線までそこそこの高性能でいろんな路線で使えるマルチ車両といったところでしょう。

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外観のデザインはICE3に比べるとエッジの効いたスタイリングで、やや好き嫌いが分かれそうですが、カラーリングはもちろんホワイトとレッドのDBカラーで、新しいICE車両としての新鮮なイメージは伝わってきます。

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乗車してみると室内のインテリアもややシンプル目で、プラスチック素材を多めにつかったライトな雰囲気です。今までのICE車両のゴージャス感などは余りありませんが、さっくり乗るにはいい感じに思います。車内にはもちろん今までのICEと同様にレストラン車両なども連結され、またもちろん車内WIFIは完備しています。

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スマートでクレバーな位置づけの新しいICE車両と言えるのでしょう。これから初代ICE車両のICE1のリプレースや、現在はICとして運転している列車のICE化に、このICE4が使用されていく予定です。今後はドイツ内のICEネットワークでは一番の高速メインルートはICE3、それ以外は主にICE4が使用されていくことになり、ドイツ旅行でも乗り合わせる機会が増えるでしょう。またさらにドイツでの列車利用が便利になりそうです。

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ドイツ⇔スイス⇔イタリアの直行のECがペンドリーノ車両ETR610で運行中/ EC train Germany-Italy via Swiss!

24 3月

今回もドイツ関連の情報になりますが、昨年12月のスケジュール改正から、フランクフルトとイタリアのミラノを直結する国際列車ECが運行をスタートしています。途中スイスを越えて両国間を結んでいるのですが、これまでドイツとイタリアを結ぶ直通列車は夜行列車のみでしたので、昼間の列車の運行はなかなか画期的なことです。

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この新しいECは、車両に関してはご覧のようにイタリアのETR610というペンドリーノ車両(車体傾斜機能付車両)を使用しています。この車両は最高速度250キロを出しつつも、山沿いでカーブの多いルートでも車体を傾けて早く走ることが可能で、こうしたスイスのような山の多い区間でその威力を発揮するというわけです。この車両がドイツに乗り入れるのは初めてで、こうしてフランクフルトの駅でICEなどと混じって見かけるとなかなか新鮮です。

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山岳路を早く走れるとは言ってもフランクフルトとミラノ間はもともとかなりの距離がありますので、トータルの所要時間としては7時間半くらいの所要時間となります。通しで乗るにはやや長めの所要時間ですが、途中のスイス内ではルツェルン湖やルガーノ湖などの湖の景色や切り立ったアルプスの山々などなかなかの車窓風景を楽しませてくれます。また2016年に開通した新ゴッタルトトンネルも通るのも話題性があります。

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この列車は全区間を通しで利用するのももちろんですが、ドイツ内では途中でマンハイムやカールスルーエ、フライブルクなどの各都市にも停車しますので、ドイツの南部あたりとスイス南部やイタリアとの間で利用するのにも便利だと思います。ドイツとイタリアの間を移動しながらスイスの景色も楽しめる、なかなかお勧めの列車ですので、今後ぜひご利用ください。

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フランクフルト空港駅 ICEとSバーンは別ホームから発着/ Frankfurt Airport stations

17 3月

さて今回は1月の旅行でも立ち寄ってきたフランクフルトの空港駅です。フランクフルトはドイツの空の玄関として日本から多くの直行便も運行する旅行客にメジャーな都市で、ここの空港にはフランクフルト市内はもちろんドイツ各地やさらに周辺国への直通列車も発着する空港駅があります。

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ご存知の方も多いかと思いますが、この空港駅は実は空港内に2か所あります。上の画像の案内表示でお分かりになると思いますが、近距離線用のREGIO駅(Regionalbahnhof)と長距離線用FERN駅(Fernbahnhof)で駅ホームが別に分かれているのです。なおbahnhofはドイツ語で駅を意味します。

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その1つめの近距離線用のREGIO駅は空港ターミナル直下の地下にホームがあります。

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ここは空港ターミナルからわりとすぐで、近郊列車のSバーンが頻繁に発着し、フランクフルト中央駅(HBF)やヴィースバーデンなどの近郊エリアはここから乗車することになります。中央駅へは10分おき位に頻繁に運行していますので、特に出発時間などを気にすることもなく、そのまま駅ホームに行って次の電車を待つことになります。

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そしてもう1つがICEなどドイツ各地やヨーロッパ周辺国などとのICEやICが発着する長距離列車用のFernbahnhofです。ちなみにFernはドイツ語で「遠い」の意味になります。

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ここは空港ターミナルからは少し連絡通路(連絡橋)を歩いた位置にあり、REGIO駅とは違って地上にホームがあります。画像にあるように窓口や案内所、レストランなどもあって、ここから各地へ移動する旅行者のための駅機能が整っています。

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このようにフランクフルトから列車に乗る場合はその行き先によって乗る場所が変わってきますので、初めて行かれる方などは利用の際注意してください。ちなみにREGIO駅もFERN駅もターミナル1内にありますので、ターミナル2に到着した場合はいずれにしても空港内のアクセス電車か連絡バスでターミナル1へ移動が必要となります。(ちなみにドイツではデュッセルドルフの空港駅も似た感じで市内へのSバーンと各地へのICEなどの駅が別々になっています)

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フランクフルト空港からのドイツ内の移動には、こうした駅ホームが2箇所ある点を理解したうえで、ぜひICEやICそしてSバーンなどの列車をご利用ください。

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ロシアの高速列車サプサン モスクワ⇒サンクトペテルブルク/ Russian train Sapsan Moscow to St.Petersburg

10 3月

サプサンはモスクワを出発すると、ほどなく市街地を抜けて、その後は原野といった感じの車窓風景の中を走行していきます。冬なので大体は雪に覆われていますが、時々川や湖沿いにも走り、それほど単調という感じでもありません。ICEベースの車両ということもあって特に揺れなどもなく車内はなかなか快適です。

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今回は特等(FIRST)の利用でしたので、まずは車内では毛布や枕、またスリッパやアイマスクなどのアメニティグッズが配られます。雑誌や新聞も好きなものを選ぶことができます。

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またこの特等(FIRST)には食事のサービスも付いていて、今回は9時半位発の便でしたので、朝食がサーブされました。ちょっとロシアっぽさもあってなかなかの味です。今回は朝なので頼みませんでしたが、希望すればビールやワインを飲むこともできます。

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そして食後はコーヒーとデザートも付いていてフルサービスといった感じです。デザートはチョコレートなどを混ぜて焼いたようなロシアでは有名なお菓子のようです。かなりの甘さですが、ロシアっぽくてなかなかイケる味です。

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こうして食事をしている間にもサプサンは途中いくつかの駅に停車していきます。ただいずれもあまり大きな町ではなく、ほとんど人の乗り降りはなさそうでした。

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サプサンにはクラスとしては特等(FIRST)の他に、1等(BUSINESS)と2等(ECONOMY)があり、食事後に車内をちょっと回って見学してみました。1等(BUSINESS)は、2等と同様の2+2列の4列配置ですが、インテリアは黒を基調としていて、1等らしいフォーマルな雰囲気があります。このクラスにも食事等のサービスは付いています。

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また2等(ECONOMY)も配置は2+2列ですが、1等(BUSINESS)に比べるとシートがブルーでカジュアルな雰囲気になります。2等は特に通常食事等のサービスはありませんが、列車や車両によってはサービス付きの場合もあるようです。

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また車内にはカフェテリアのようなバー車両や食堂車もついています。バー車両では簡単なドリンクやその他お土産的なものなどいろいろなものを打っています。食堂車は通常の2等車両のボックス席を利用しているようでした。

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さてこうして車内をウロウロしている内に、ほどなくサンクトペテルブルクへの到着が近づき、車窓にも街が見えてくるようになりました。そして出発から約3時間40分後、ほぼ定刻にサプサンはサンクトペテルブルクのモスクワ駅に到着しました。降りる際にはもちろん特に手続きも何もありませんので、そのままホームに降り、駅建物の方へ向かいます。

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この駅はサンクトペテルブルクの中心に近い場所にあり、駅前もなかなかにぎやかです。もともとヨーロッパに向け建設された街ということもあって、駅から見る街並みもヨーロッパっぽい雰囲気です。

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このロシアの2大都市、モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶサプサンは車内も快適ですし、所要時間もほどほどでこの区間の移動には、飛行機と比べてもとても便利だと思います。これからロシアのワールドカップも開催され、このモスクワとサンクトペテルブルク間を移動する方も多くなるでしょうが、ぜひこの間の移動はこのサプサンをお勧めします!

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ロシアの看板高速列車-サプサン/ Sapsan highspeed train in Russia

3 3月

前回まで、ロシアとフィンランドを結ぶ国際列車のアレグロとトルストイをご案内してきましたが、そのロシア国内の一番のメインルートであるモスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ看板列車がこのサプサンです。今年のロシアワールドカップで両都市とももちろん試合開催都市となっていますので、利用する方も多くなると思います。

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ロシア語で「はやぶさ」を意味するこのサプサンは、2009年末にロシア初の高速列車として運行を開始し、それから徐々に便数も増えて現在は1日片道あたり10数便が運行されています。また画像をご覧いただくとわかるように、車両はドイツのICE3をベースにしており、このモスクワとサンクトペテルブルク間を最高速250キロで、およそ3時間45分から4時間程度で結んでいます。

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またクラスは現在、特等(FIRST)、1等(BUSINESS)、2等(ECONOMY)の3クラスとなっていて、特等などには食事のサービス等も付いています。もちろん全席予約制で、料金は、便の空席状況や予約のタイミングで金額が大きく変動があり、大体は2等(ECONOMY)の一番安い場合で¥5000程度から特等(FIRST)の高い場合で¥30000程度あたりになります。なお席の配置は下のシートマップのように特等(FIRST)は1+2列の3列配置で、1等(BUSINESS)と2等(ECONOMY)は2+2列の4列配置となっています。
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(IMAGE: RUSSIAN RAIL RZD)

では1月にこのサプサンにモスクワからサンクトペテルブルクまで乗車しましたので、その簡単なレポートをご案内したいと思います。今回は少々張り込んで、一番高い特等(FIRST)をチョイスしてみました。

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モスクワの出発駅はレニングラード駅になります。レニングラードはサンクトペテルブルクの以前の名前で、モスクワの他の駅名と同様、目的地の名前がついています。なおレニングラード駅のすぐ隣にヤロラフスキー駅という別の駅があり、こことはレニングラード駅はつながっていませんのでちょっと注意が必要です。なおロシアの駅に入る際にはどこも必ず荷物検査があります。特に厳しいことはないですが、一応荷物は全部機械を通す必要があります。

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こうして駅内に入り、カフェや売店などのショップ街を抜け、ホームに向かうとサンクトペテルブルク行きのサプサンがホームの両側に止まっています。なおサプサンの運行スケジュールはちょっと独特で、1時間おきなど均一に運行するのではなく、大体同じ時間帯に10分おき程度に2便がまとめて運行されます。ですので予約した列車がどちらなのか掲示板等で確認して乗り込むことになります。

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特等(FIRST)は、乗り込むときは車両の出入り口に乗務員が立っていますので、そのスタッフにチケットを見せて車内に入ることとなります。(それ以外の車両は車内でのチェックとなります)ドイツのICEよりも車両の幅が広くて、さらにゆったりした雰囲気です。またこの時期クリスマスの飾りもついていてちょっと華やいだ感じもします。

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こうしてほどなくサプサンは定刻にモスクワを出発しましたが、この先の乗車レポートについてはまた来週にお書きします。

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ロシア モスクワへ、意外(?)に快適!夜行列車トルストイ/ Tolstoi night train to Moscow 

24 2月

列車は出発後、しばらくフィンランド内のいくつかの駅に停車して、ロシア方面へ向かっていきます。この寝台には簡単な夕食も含まれていて、しばらくするとサービスのスタッフが部屋に持ってきます。今回は画像のような魚のピラフのような感じで、味はまあまあで日本人にはいいように思います。なお今回は特に利用しませんでしたが、ロシア料理など本格的な食事をとりたい場合にはもちろん食堂車もついています。また他にも車内ではルーブル両替やタックスリファンドのサービスのスタッフも回ってきます。

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そうこうしている内に国境が近づいてきて、フィンランド側の国境駅からまずフィンランド(EU)側の係官が回ってきます。ここでは簡単にパスポートを提示して、EUからは出国(出域)となります。なおトルストイはここで後続のアレグロの最終便に先を譲るため、そこそこの時間停車します。そしてその後ロシア側の国境駅に着くとロシア側の係官が回ってきます。ここでビザの入ったパスポートと、記入済み出入国カードを渡すと、じっくり顔などは確認されるものの特に質問もなく、入国のスタンプが押されます。そしてその後はしばらくしてロシア側の税関の係員がやってきて荷物などをざっとチェックし、これでロシア側の入国が完了となります。

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これで出入国関係の手続きが全て終わって、そこそこ遅い時間(ロシア時間で11時半くらい)となったので、そろそろ寝に入ります。ヨーロッパの通常の寝台と同様、座席の背もたれを倒すとそこが寝台になります。なかなかベッド幅も大きく快適です。

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なお寝る前の歯みがきや洗顔は、室内のテーブルを開けるとそこが洗面台となっていますので、そこで済ますことができます。タオルなどのリネン類も清潔でなかなか快適です。

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当日に日本から到着したこともあって、横になるとあっという間に眠りに落ちてしまいました。列車のゆれはそれなりにありますが、車両が大きいせいもあるのかそれほど気になることもありませんでした。そして特に途中で起きてしまうこともなく、目覚めると既に車窓の風景は明るくなっていました。

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そして、サービスでテーブルに置いてあるドリンクとお菓子っぽいパンで簡単に朝食を済ませると、徐々に風景に建物が増えてきて、モスクワが近づいてきます。

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そして列車は9時過ぎ、ほぼ定刻きっかりにモスクワのレニングラード駅に到着となりました。列車を降りるときは特に何の手続きもなく、車掌に見送られて、デッキを下りていくこととなります。ホームは通常のヨーロッパの駅と大きく変わることはありませんが、目に入るキリル文字の案内がちょっとエキゾチックさを感じさせます。

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この夜行列車トルストイは、出入国の手続きなどロシアならではの独特のクセはあるものの、列車自体は車両も室内もモダンできれいで、他の西ヨーロッパの国の夜行列車と同等かそれ以上に、快適に一晩を過ごせると思います。夜行列車は朝に到着するので駅や街の様子もわかりますし、1日がより有効に使えるので、便利だとも思います。今後、ワールドカップ観戦なども含め、ロシアへ旅行する際には、アクセス手段の1つとしてこのトルストイもぜひお勧めです。

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ヘルシンキと首都モスクワを結ぶ寝台列車 トルストイ/ Tolstoi night train

17 2月

フィンランドとロシアを結ぶ列車で、一番便利で利用者も多いのは前回にも書きましたアレグロですが、お互いの首都のヘルシンキとモスクワを直結する唯一の列車が夜行列車のトルストイです。

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ロシアの文豪からその名をとったこのトルストイは、主にロシア鉄道側による運行となり、車両もロシア鉄道側のものが使用され、ヘルシンキとモスクワの間を片道14時間ほどかけて、毎日各1便ずつが運行しています。今回このトルストイにヘルシンキから乗車してみましたので、ざっとそのインプレッションをご案内しましょう。

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まずヘルシンキでは、このトルストイは特に専用のホームなどではなく、フィンランド側の列車と普通に並んで停車しています。緑が主体のフィンランド車両の中に並ぶ、シルバーと赤のモダンな車体は結構目立ち、なかなかキレイです。この時は出発の20分くらい前に乗車がスタートとなり、ホームの先の予約した車両に向かいます。各車両にはロシア側の乗務員が立っていて、その乗務員にチケットを見せて、パスポートなどのチェックも受けた上で乗車となります。国際列車ということもあって乗務員も、やや聞き取りにくいものの英語でのコミュニケーションが可能です。

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今回は通常のシングルでの利用でしたが、もともと最大4人利用できる部屋(1/2/4人用)となっていて、広さ的には今までで乗った寝台の中では一番かもしれません。それにインテリアデザインもモダンでかなりきれいです。ロシアっぽいのは机にテーブルクロスが掛けられて、ドリンクや軽食などが並べられているところで、これらはもちろんサービスで料金に含まれています。また室内のアメニティーセットや新聞なども置いてあります。

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ちなみに部屋は自動ロックとなっていてカードキーも渡されます。これもなかなかロシアのイメージ離れした感じです。その他乗車時にはロシア入国に必要な入出国カードも乗車時に乗務員から渡されます。なおこのクロスがかかったテーブルを上に開けるとそこは洗面台になっています。

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なおこのトルストイの寝台のタイプとしてはこの他に、室内にシャワーなどが備わったロシアテイスト満載の、特等にあたる部屋(1~2人用)もあります。一方で一般のヨーロッパの夜行列車にあるようなクシェットやシート車は連結されていません。ちなみに今回利用した通常の寝台については、シャワーとトイレは車両に共用のものが付いていて、そこを使うことになります。(トイレ単独が1ヶ所とシャワー+トイレが1ヶ所) シャワーは今回は使わなかったものの見たところなかなかきれいです。

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さてこうして乗り込んでウロウロしている内に、列車は18時前に定刻でヘルシンキを出発しました。冬のためもうとっくに外は真っ暗ですが、しばらくはヘルシンキの街の明かりがチラホラ続きます。ちなみにルーズなイメージもあるロシアですが、乗る限り列車の運行はなかなか正確です。そのあたりは同じ寒い国のスカンジナビアの国々と共通するものがあるのかもしれません。

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ちょっと長くなってきましたのでこの後のモスクワまでの様子などはまた次回にお書きします。

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アレグロ 手軽で快適にロシアへアクセス/ ALLEGRO convenient & confortable train to Russia 

10 2月

前回から引き続きの、ロシアとフィンランドを結ぶアレグロですが、この列車はヘルシンキの中央駅とサンクトペテルブルクのフィンランドスキ駅の間を結んでいます。なおロシアの大都市の駅は、パリのリヨン駅などと同様に、発着する列車の目的地が駅名になっていることが多く、サンクトペテルブルクには他にモスクワ駅もあります。

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なお乗車の際、サンクトペテルブルクからの場合は、他のロシア内の列車と別に、駅の左奥の方にアレグロの専用口があってそこから入場することになります。メインの駅のコンコースからは乗り場へ行けないようになっていますので注意が必要です。(降車の場合もその専用口から出ることとなります) 

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そして、そこでチケットやパスポートなどのチェックインの手続きを受けた上で、ホームに出て乗車となります。(なおロシアの駅は全て入場の際に荷物チェックもあります)

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一方ヘルシンキでは、他のフィンランド国内の列車と同様にホームに並んだ車両に乗り込むだけで、特別な手続き等はありません。チケットの検札も車内で行われます。

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車内は通常のヨーロッパの高速列車と同様に、1等は1+2列の3列席、2等は2+2の4列席となっています(1等はドリンクと軽食等のサービス付)。ヨーロッパ内のTGVやICEのような200~300キロレベルのスピードで走るわけでもないですが、カーブでは車体を傾けて運行します。車内はなかなか快適で、ヨーロッパの通常の高速列車のレベルに充分達しています。

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また車内にはさまざまなドリンク類や軽食などが購入できる売店とバースペースや、さらに食堂車も付いていて本格的な名物料理まで楽しむことができます。(食堂車なども下に書いた国境での出入国手続き中は営業休止となります)

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また両国の出入国の手続きは車内では走行中に行われます。座席に座ったままで係官が回ってくるのですが、フィンランド(EU)側の出入国の係官、ロシア側の出入国の係官と税関の係官の、合計3人が車内を回ってきます。ロシア入国の場合でも、ビザがあれば、写真をじっくり見られる位で、特に細かいことを聞かれるわけでもないですし、税関の人も外貨持ち込みをざっくり聞いたり、ランダムに荷物を見せるよう求めるだけで、特に大変ということはありません。ただ3人回ってくる分、出入国手続き全体が終わるまでそこそこ時間はかかります。

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なお車窓風景は、今回は冬のため白一色ですが、ロシア側は森林と原野という感じで、フィンランド側は湖などもあって、日本人から見ると、いずれもそれなりに退屈しないように思います。

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ロシアと言うとどうしても、ビザが必要な点や、国のイメージ的にやや旅行づらいという印象はありますが、このアレグロを利用すれば比較的簡単かつ快適にアクセスできます。所要時間も片道3時間半程度で、ちょっと日帰り観光というのも可能なくらいです。ぜひこのアレグロで通常のヨーロッパとはちょっとテイストも異なるロシアを訪れてみてはいかがでしょうか?

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