ツェルマット ゴルナーグラート&スネッガ&マッターホルングレッシャーパラダイス それぞれの出発駅は? / Zermatt stations for Gornergrat, Sunnega and Matterhorn glacier paradise

6 6月

スイスのマッターホルンに抱かれた一大観光地ツェルマットには、大きく3つの山岳スポットがあります。それがゴルナーグラート、スネッガ(ロートホルン)、マッターホルングレッシャーパラダイスで、今回はそのツェルマットの各乗り場をご案内しておきましょう。なおこれらの登山鉄道やロープウェイなどの山岳交通機関は山岳パスのツェルマットピークパスでいずれもご利用になれます。

まず1つめはマッターホルンの展望台で知られるゴルナーグラートへのゴルナーグラート鉄道です。ゴルナーグラート鉄道の駅はいわゆるツェルマット駅(ツェルマットMGB駅)の真正面に位置して便利な場所にあります。

ゴルナーグラート鉄道はこの時期概ね24分おきに運転していて、所要時間は30分少々になります。もちろんハイシーズンの午前中などはかなり混雑しますので、ご希望の場合は有料で便予約(優先乗車)も可能です。画像のような優先レーンから先に乗車して、お好きな席を確保することができます。

またそのゴルナーグラート鉄道駅からさらに先に進んで、川を渡った先にあるのが、スネッガ方面へのケーブルカーが発着する駅です。

ちなみにチケットはこうした窓口での購入となります。なお当社で販売のツェルマットピークパスはこのスネッガ方面駅の窓口で本券に引き換えて頂くのが便利です。ちなみにパス本券は、パスモのようなICカードになっています。スキー場のリフト券などもICカードになっていますので、それと共用といったところでしょう。

窓口を過ぎてケーブルカー乗り場までは地下トンネルをしばらく歩くとになります。

そして乗り場に到着で、ここからスネッガへのケーブルカーが出発します。さらにゴンドラなどに乗り換えて、ブラウヘルドやロートホルンまで行くことができます。

そしてスイスそしてヨーロッパの中での最高標高駅(3883m)となるマッターホルングレッシャーパラダイス(クラインマッターホルン)方面へのゴンドラの駅はツェルマットの町からはちょっと離れ、10分ほど川沿いに上っていく場所にあります。

ここから周ってくるゴンドラに乗って一気にフーリやシュバルツゼーやグレッシャーパラダイス方面へ向かいます。ゴンドラはこのように1分間に何台も回ってきますので、ここでそれほど長く待ったりということはないでしょう。

なおここにもチケットの窓口があり、当社のツェルマットピークパスの引換ができます。

ぜひツェルマットの滞在中はこれらの山岳交通機関で、マッターホルンの眺望や大自然を満喫して欲しいと思います。その際にはツェルマットピークパスのご利用が断然お勧めです。

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カーフリー・リゾートのツェルマットへの「足」ツェルマットシャトル Zermatt Shuttle to car free resort Zermatt

23 5月

スイスのマッターホルンのふもとのリゾート地のツェルマットは一般車の乗り入れができないカーフリーリゾートとしても知られますが、そのツェルマットと大駐車場のあるテーシュとをシャトル運転している電車がこのツェルマットシャトルです。

テーシュはツェルマットの隣駅で、距離的には10キロ弱程度になります。観光バスなども含め、ツェルマットへ車で来ようとする人はこのテーシュに車を止めて、電車を使ってツェルマットへ向かうこととなります。

上の画像のようにテーシュには巨大なパーキングがあります。大体2000台が駐車可能とのことで、事前の予約なども可能となっています。思えば、私自身もツェルマットに最初来た時はレンタカーでしたので、こうした駐車場に止めて電車でツェルマットへ向かったのでした。

パーキングと駅の建物はこのように直結していて、車から電車への乗継もスムーズですし、天気などを気にする必要もありません。

ツェルマットシャトルは通常の時間帯(朝6時頃から夜22時頃)までは20分おきで運転されます。なおそれ以降も夜12時過ぎまでは1時間に1便が運転され、週末は1時間おきの終日運転になります。

通常スイスの一般の鉄道を利用する際には改札やゲートはないのですが、このツェルマットシャトル利用の場合は例外的に改札があり、乗車時にチケットのチェックを受けます。その分乗車後の検札はありません。ちなみにテーシュからこのシャトル以外の通常の列車を利用する場合はホームが別になり、こうしたゲートなどはなくそのまま乗車が可能です。

シャトルの車内はなかなか広くてそれなりにゆったり乗れます。2等席のみとなっており、もちろん席は自由席ですので、好きな席に腰掛けることとなります。そしてツェルマットとの間は大体10分少々くらい。

ツェルマットでもツェルマットシャトルに乗る場合は上の画像の左側に見えるように、チケットのゲートでチェックを受けてからの乗車になります。それ以外のフィスプやブリーグなどに向かう列車については右側のホームからチケット等のチェックなしでそのまま乗り込むことになります。

なお当社ではもちろんこのツェルマットシャトルのみのチケットも取り扱っています。車やバスなどでツェルマットへ旅行される場合は当社にて事前の購入をお勧めいたします。

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スイス⇔イタリア間のもう1つのメインルート シンプロンルートのECは新カラー導入中 / Swiss-Italy EC train via Simplon route

9 5月

前回はスイスとイタリア間を結ぶゴッタルトルートのECをご案内しましたが、スイスとイタリアの間のメインルートにはもう1つシンプロンルートがあり、ジュネーブやバーゼル方面とミラノを結ぶECがこのルートを運行しています。

このルートでは、やはりカーブが多いということもあるのか、ゴッタルトルートのGirunoではなく、従来からのペンドリーノ車両のETR610が使用されています。ただ一部こうしたオシャレっぽい新ロゴとグリーンの新カラーが導入されていて、リニューアルも進められています。

リニューアルはエクステリアだけでなく内装も同様で、こうした段差や手すりなどがグリーンになっていてちょっと新鮮なイメージです。

客室でもこのように情報モニターの表示も変えられています。このあたりのデザインやカラーリングにはやはりイタリア的な感性が感じられます。

このETR610はイタリアのフレッチャアルジェントなどで使用されているETR600とほぼ同形で、最高時速は250キロに達し、カーブの多い路線も車体を傾けてスイスイ走れるペンドリーノ機能が特徴的な車両です。

車体傾斜機能もあって車内スペースは若干狭めに感じられますが、もちろんシートなども含め車内は快適で、先進的なインテリアデザインも魅力的です。

なお従来からのレッド&ホワイトのスイス鉄道SBB側のETR610も健在です。どのカラーの車両が来るのかもちょっと楽しみになるかもしれません。

スイスとイタリア間はこうした2ルートのECが運行しています。チューリッヒやルツェルン方面ならゴッタルトルート、ジュネーブやバーゼル、さらにはインターラーケンやツェルマットなら今回のシンプロンルートになりますので、両国間の移動の際にはぜひご利用ください。

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チューリッヒとミラノ間をゴッタルトルートで結ぶ国際間EC スイスの新型車両Girunoで運行中/ EC train between Zurich and Milan

25 4月

間もなくゴールデンウィークということで、スイスの観光シーズンも近づいてきましたが、そのスイスのチューリッヒとミラノを新ゴッタルトトンネル(ゴッタルトベーストンネル)ルートで結ぶのがこのECです。新トンネルでは2023年夏に脱線事故がありましたが昨年秋に完全復旧し、このルートのECは両都市間を約3時間半で結んでいます。

以前この区間のECはイタリアのペンドリーノ車両(ETR610など)が運用されていましたが、2020年末より、このスイスのシュタッドラー社製の「Giruno」(RABe 501)が使用されています。 最高時速250キロで走行可能な高性能の新型車両で、見た目もなかなかのスタイリッシュさです。

下の画像は1等車両になりますが、他のヨーロッパの車両と同様に、1等は2+1列の3列配置、2等は2+2列の4列配置となっています。スイスらしいカッチリとしたテイストのデザインです。

以前のETR610はペンドリーノ機能(車体傾斜機能)が付いていたこともあり、どうしても車内が狭くなりがちでしたが、このGirunoは天井の高さも含めて、スペース的にぐっと余裕のある感じです。

また車内にはこうした情報モニターが各所に設置されていて、この列車の行先やスケジュール、また今どこを走っていて、次はどこに停車するのかの細かい情報も表示されます。

さらに車内の各車両の情報も表示されるモニターがあり、車両の1等2等やトイレの配置、ビストロ車両、などの各情報に加えて、さらにその時点での各車両の混雑情報も見ることができます。ちょっと席が混んでいる時には、どの車両が空いているか事前に見ることができますので、車両移動もラクラクです

車内のデザインはスイスらしく基本的にシンプルモダンで、機能性が重視されています。通路も広めで、大きい荷物があってもそんなに困ることもないでしょう。

このチューリッヒとミラノ間のECはこの新型車両Girunoのおかげもあって、さらに便利で快適になっています。またスイスとイタリア間だけでなく、チューリッヒなど北部とルガノなど南部(ティチーノ地方)のスイス内のアルプスを挟んでの移動にもとても便利です。車窓の風景もルツェルン湖やルガノ湖などの湖水などを楽しめますし、現在の世界最長トンネルのゴッタルトベーストンネルも体験できます。ぜひスイスの旅行の際はこのECをご利用ください。

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新世代車両での運転拡大中のナイトジェット サービスやアメニティも充実 / Nightjet services

11 4月

ナイトジェットはもちろん車内の設備やその快適さも魅力的ですが、サービス面もなかなかハイレベルで、これもナイトジェットの1つのウリと言えます。

上の画像のように、テーブルにはウェルカムドリンクとしてのスパークリングワインやミネラルウォーター、ちょっとしたスナックとしてグミ、オリジナルボールペンなどが並びます。ちょっと紙のテーブルクロスも敷いてあって、見た目も上々です。

また紙バッグの中にはアメニティ関連として車内履き用のスリッパやハンドタオル、また耳栓やアイマスクも入っていて、いたれり尽くせり感もあります。やはりスリッパがあると便利ですし、音の気になる夜行列車では耳栓は必須です。

また簡単なパスタなどの食事は車内でオーダーが可能(有料)で、そうした食事のメニュー表も室内に置いてあります。乗務員にオーダーすればほどなく調理した暖かい料理を運んできてもらえます。

そして朝はこうしたフルブレックファーストがサーブされます。朝食は前日に内容をチョイスできるフォームが渡されますので、それに記入して渡しておくと、翌朝に運んできてくれます。コーヒーやハム、ヨーグルト、マーマレード、クロワッサンなどかなりのバリエーションから選ぶことができます。

ちなみにこの新世代車両の最上クラスのプレミア個室になると、下の画像のように、スペースがより広くなり、ちょっとくつろげるようなソファー的なシートも備わります。日本のマンション的に例えると、いわばプラス個室が1Room(studio)なのに対し、プレミアは1DKといったイメージです。(あくまでイメージですが)

またシャワーも、洗面台やトイレとはやや独立したシャワールームで浴びることができるようになっています。これもマンションでイメージ的に例えると、プラスはユニットバス、プレミアはバストイレ別といったところでしょう。なおいずれの寝台にしてもバスタオルなどは完備しています。

このようにナイトジェットは新世代車両の導入で今まで以上に快適で魅力的になっています。来月頃にアムステルダムとウィーンやミュンヘンを結ぶ便でも導入予定など、この新車両での運行区間は今後さらに増えていきますので、ぜひ次のヨーロッパ旅行の際はこのナイトジェットで、日本ではなかなか経験できなくなった夜行寝台の旅を試してみて頂ければと思います。

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ナイトジェット新世代車両 運転区間拡大中 / NightJet new generation operation increasing

28 3月

オーストリアやドイツ、スイスなどを中心に、ヨーロッパ各国を結ぶ人気の夜行列車がこのナイトジェットですが、2023年末より待望の新世代車両の導入がスタートとなり、それから1年少々を過ぎて、この新車両による運行区間が徐々に拡大してきています。最初はオーストリア国内とウィーン⇔ハンブルク、インスブルック(ミュンヘン)⇔ハンブルクの3ルートのみでしたが、現在はミュンヘン⇔ローマとウィーン⇔ローマも増えて、5ルートがこの新車両による運行となっています。

車内に乗り込むと、さすがに新型だけあって通路からして、従来車両に比べぐっと機能的でモダンになっています。このナイトジェットの新車両は2024年の列車内のインテリアデザインに関する賞を取ったそうですが、それも頷けるところです。

この新世代車両については以前に、新しく誕生したカプセルタイプの新寝台(クシェット)のミニキャビンをご案内しましたが、それ以外のいわゆる個室寝台についても大きくグレードアップされています。この新車両の個室寝台は、通常の「コンフォート」と、よりデラックスで広めの「コンフォートプラス」の2タイプからなっており、今回の画像はいずれも「コンフォート」の方になります。

この個室寝台はコンフォートにしても、コンフォートプラスにしても、いずれも1室1~2名用で、1名利用の場合は下段のみ、2名利用の場合は上下段の2段で利用します。ベッドが2台横並びになる部屋はありません。

実際、そのベッドサイズもなかなか広く、足の方も特に窮屈ということもありません。

またエアコンなどの空調も個室ごとに調整が可能です。これもデジタルパネルのようになっていて、見た目にも操作性の点でもなかなかグッドです。ドアには大きな鏡も付いていて身だしなみチェックにも便利です。

また室内には専用の洗面台ももちろんついていて、洗顔や歯磨きなども問題ありません。あまり大きいとも言えませんが、温かいお湯も出てきますので、快適に利用できます。

また今回の新車両でのトピックの1つは個室寝台全てにシャワーとトイレが備わったことです。コンフォートの場合は個室内にトイレと洗面台用のルームがつくられ、そこで簡易タイプのシャワーを浴びることもできるようになっています。画像で洗面台の奥の方に設置されている棒のようなものがシャワーになっていて、洗面台から取り外して、このルーム内でシャワーとして使えるようになっています。

また、ナイトジェットの個室寝台を利用の際には、車内で利用するアメニティグッズや翌朝の朝食といったサービスも付いてきます。それについてはまた次回にと思います。

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氷河特急も発着するツェルマット(MGB)駅 / Zermatt MGB station

5 7月

最近豪雨による水害で日本の地上波テレビでも取り上げられるなどちょっと話題となってしまったツェルマットですが、そのツェルマットのいわば中央駅的な駅がこのツェルマットのMGB(マッターホルンゴッタルト鉄道)駅です。

ここには世界中から多くの観光客が訪れており、 駅自体もかなり近代的で、大きめの造りとなっています。列車も隣の大きな駐車場のあるテーシュとの間のシャトル電車も含めると10~20分に1本程度が運行しています。あまり標高1600メートルの山村という雰囲気ではありません。

ホームもかなりの番線があり、氷河特急はもちろん多くのローカル列車が発着できるキャパシティがあります。またコインロッカーなどの設備ももちろん備わっていて旅行客が快適に過ごせるようになっています。

ツェルマットとブリーグを結ぶ鉄道区間は洪水により6月下旬からバスによる代行運転となっています。ただ代行バスはきっちり運行しているようですので、それほどの不便はなさそうです。この代行運転はしばらく月単位では続きそうで、氷河特急もその間はブリーグとサンモリッツ間の短縮運転となります。観光シーズンでもありますので、早く鉄道が復旧することが望まれます。

そのツェルマットとブリーグの間、列車は山合いの谷間を縫うように走っていきます。 岩山なども続いてなかなかの車窓風景ですので、個人的にも早く運行を再開して欲しいところですね。

ぜひ猛暑の日本から避暑も兼ねて、またツェルマットなどスイス旅行にいらしていただければと思います。
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スイスゴールデンパス 新型のGPXはもちろん、パノラマ車両やクラシック車両も健在/ Goldenpass Express, Classic and Panorama

20 6月

スイスのモントルーとインターラーケン間と言えば、美しい車窓風景を楽しめる観光ルートのゴールデンパスラインとして有名です。そして最近は新型のゴールデンパスエクスプレスも運行を開始してさらに人気が高まっています。

2022年末に運行開始したゴールデンパスエクスプレス用の新型車両ももちろんパノラマ仕様となっており、スイスの牧歌的な風景が楽しめます。

また通常の1等や2等の他にさらに特等にあたるプレステージクラスも連結されており、よりハイクオリティのスイス旅行を楽しみたい方にはぴったりと言えます。

こうしたコーヒーなどのドリンクからビールやワインなどのアルコール類、そして軽食などは車内販売で注文することができます。移りゆく車窓風景を楽しみながらのちょっとした食事は楽しいものですね。

またこのゴールデンパスラインでは、ゴールデンパスエクスプレスより前から運行していたクラシック(ベルエポック)車両やパノラマ車両ももちろん健在で、以前と同様モントルーとツバイジンメン間で利用できます。

旧き良き時代を感じさせるクラシック車両はきっちりと作りこまれ雰囲気にあふれています。座席のクッションも柔らかく乗り心地的にも満足で快適です。

また以前からのパノラマ車両ももちろん健在です。もともとはシンプルに「パノラマ特急」と呼ばれており、スイスのパノラマ列車のパイオニアともいえる存在と言えます。

新型のゴールデンパスエクスプレスは、レール幅の違うこのルートを直通運行するためのフリーゲージ機構がまだ技術的に完成していないようで、 途中で 故障のため乗換となったり、停車駅で出発までかなり待たされたりということも多いようです。ですのでゴールデンパスラインの車窓観光には、今も健在のクラシック車両やパノラマ車両もお勧めします。

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スイス 人気の氷河特急ルートはローカルの乗り継ぎでも移動可能!/Glacier Express route by local train

4 6月

氷河特急と言えば、スイスを代表する観光用のパノラマ列車として有名で、毎年夏のシーズンには大人気になります。特にコロナ後のここ数年はその人気が集中し、なかなか席が取れない状況になっていますが、氷河特急の予約が取れなくてもこのルートは普通のローカル列車を乗り継いで移動することもできます。
(氷河特急の予約は こちら から)

氷河特急は東はサンモリッツそしてクールと西はブリーグ、ツェルマットとの間をトータル8時間ほどかけて運行します。そしてその起点駅の1つがこのクールです。

クールからですと、 まずはディセンティス行きの列車に乗ることになります。ローカル列車とはいえ車両は新しくかなり快適です。ちょっとした飲み物と軽食を買い込んで出発です。(ただスイスの物価高と円安で、この2つでも日本円で¥1500位はしましたが..)

この区間はRHB(レーティッシュ鉄道)の運行ですが、列車はこうして徐々に山の中に入っていきます。車内は観光客が多めですが、地元の人も利用しています。

そして1時間20分程度でディセンティスに到着です。ここから先は鉄道会社がMGB(マッターホルンゴッタルト鉄道)に変わり、正面に停車している赤い列車に乗り換えとなります。

ここから先はさらに標高も上がり冬や初春のシーズンには画像のように白一色の白銀の風景も楽しめます。日本のようにあまり木が生えていないのが特徴的かもしれません。

そして1時間少々で氷河特急の中間地点ともいえるアンデルマットに到着します。ここはもともとスイスの南北間の峠にあたる場所で、SBB(スイス鉄道)のゲシェネンやチューリッヒ方面へはここで乗換となります。

アンデルマットではホームの階段をくぐってこうしてまた別ホームから次のブリーグ行の列車に乗り換えます。ここもMGBの列車区間になります。

このように氷河特急とは何度かすれ違います。特にコロナ後は世界中の観光客からの人気を集めいつも満席状態となっています。

こうしたちょっとクラッシック目の車両も連結されています。 1等ということもあってこのようにゆったりしています。

そしてアンデルマットからも好きなどが点在する山岳地帯を抜けて走っていくと、1時間半ほどでブリーグに到着します。

ここからツェルマットへはもう1時間半ほどになります。
サンモリッツ⇔ツェルマットの場合は、クール、ディセンティス、アンデルマット、ブリーグの4回乗換となりますが、氷河特急でなくとも移動は可能です。もちろん氷河特急の予約が取れればそれが便利で快適ですが、取れなくてもこうしてローカル列車で風景を楽しむことはできます。

ぜひ奥深いスイスの列車旅行を楽しんでほしいと思います。
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ツェルマットピークパス!今年もマッターホルン観光にベストの1枚!! Peakpass Zermatt -Explore Matterhorn!

23 5月

スイスでユングフラウと並ぶ人気の山岳エリアと言えば、名峰マッターホルンで有名なツェルマットでしょう。そしてそのツェルマットの登山鉄道やゴンドラなどの山岳交通機関を自由に利用できるのがツェルマットピークパスです。
(ピークパスは こちら から購入可能です)

ツェルマットからマッターホルン観光 を楽しむための山岳鉄道のルートは大きく3つあって、まず有名なのはマッターホルンの雄姿が望めるゴルナーグラートへ向かうゴルナーグラート鉄道です。

ゴルナーグラート鉄道の駅は、通常のツェルマット駅(MGB駅)から広場を挟んだ目の前にあり、シーズンに応じて大体1時間に2~3本程度が運行しています。

特に予約等はなしで利用できますが、観光客が集中する朝の便は混雑することも多いですので、便予約をしておくと安心です。 予約しておくと、優先乗車(Priorty boarding)ということで、 一般のお客さんより先に乗車でき、右側や左側など好みの席を確保できますので、雄大な車窓風景をより楽しむことができるでしょう。

また山岳交通機関としてスイスの最高地点(標高3883m)にあるマッターホルングレッシャーパラダイス(クラインマッターホルン)までのルートも大人気です。ツェルマットの出発駅は中心部からはやや上ったところにあり、マッターホルンの風景も楽しめ、ちょっとした散策にもいいかもしれません。

マッターホルングレッシャーパラダイス まではこうしたゴンドラを、途中トロッケナーシュテック など何回か乗り継いでいくのですが、いかにもすごく標高の高い場所に来ているんだという雰囲気がちょっと非日常的で楽しめます。

またもう1つがトップの画像でもご案内したスネッガやさらにその上のロートホルンです。スネガ方面への駅はこうしたトンネルをしばらく進んだ先にあります。

そしてここからまずは地下を走る登山鉄道(ケーブルカー)に乗ってスネガへ。そしてスネガからはゴンドラを乗り継いで、さらに山上のブラウヘルドやロートホルンに行くことができます。

なおツェルマット内にはレッドラインやグリーンラインといったバス路線があり、画像のようなバス(コミュニティバスのような雰囲気です)がちょこちょこ走っていています。ピークパスでこうしたバスも利用可能です。

ぜひ今シーズンもスイスのツェルマットに来ていただいて、この便利なツェルマットピークパスを利用頂ければと思います。ツェルマットの人気「ゆるキャラ」のWolliくんもお待ちしてますので。
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