ユーロスター(イギリス発着)の1等(プラス)の食事サービス/ Eurostar(from/toUK) Meal sevice in Plus class

今月11月からユーロスターはクラスの名称が変更され、1等プレミア、1等プラス、2等(スタンダード)の3つに旧タリス区間も含めて統一されましたが、従来通りイギリス発着のユーロスターの1等にはプラスも含めて、時間帯に応じた食事のサービスが付いています。1等プレミア(旧ビジネスプレミア)は料金的にはかなり高額となりますが、1等プラス(旧スタンダードプレミア)は2等とそれほど大きな料金差はなく、こうしたミールサービスもありますので、ちょっとお勧めのクラスではあります。

ユーロスターの1等はいずれもこうした1+2列の3列配置となっています。シートも現代的なデザインとなっていて、座り心地も快適です。そして出発後しばらくするとこの各席にワゴンが回ってきて食事のサービスがスタートします。

そのユーロスターの旧スタンダードプレミア(現プラス)の食事サービスですが、内容はややシンプルながら、なかなかハイクオリティな内容となっています。もともと海峡トンネルを越えて運行するこのユーロスターの1等のウリの1つはこの車内の食事でしたが、以前よりやや軽めになったとはいえその流れはまだまだ続いているようです。

カトラリー類も汎用品ではなくユーロスターの刻印入りなのがその気合いを感じさせます。ちょっとスペシャル感もあって気分も上がります。

ワインやビールなどのアルコール類も頼めますし、ちょっとしたデザートも付いています。見た目のクオリティもなかなかです。もちろん食後にはコーヒーや紅茶などもサーブされます。

これは他の日(数年前)の内容になりますが、ボリューム的にはそれほどではないものの、こうしたレベル高めのメニューが提供されます。

そんなこんなで食事を済ませ、テーブルもきれいになるとほどなく到着です。ブリュッセルやパリとロンドン間の所要時間は2時間から2時間20分程度ですが、その間の食事としてピッタリの内容となっていると思います。

上はロンドンのセントパンクラス駅ですが、こうして到着後はホームに降りてそのまま外へ出場していくことになります。
ロンドン発着のユーロスターを利用の場合は、ちょっとしたアップ料金で、食事も含めかなりのプラスアルファを感じられる1等プラスもお勧めです!
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昨年10月よりタリスがユーロスターとブランド統合! Thalys merged into Eurostar!!

2024年に入りました。今年も皆様にはぜひこのブログに目を通して頂ければと思います。
さて、既に昨年10月のことになりましたが、パリやブリュッセルを中心にフランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶタリスが、イギリスとフランスなど大陸諸国との間を走るユーロスターとブランド統合され、全体としてユーロスターの名前で運転されるようになりました。

タリスとユーロスターはもともとフランス国鉄SNCFがメインになって運行をスタートさせたことや、パリやブリュッセル、アムステルダムなど走行区間が重なっていることもあって、今までも兄弟列車的なイメージがありましたが、今回はさらにそれが1つの運行会社で同じブランドネームで運行されるということで、一体感がぐっと高まっています。

タリスと言えば深めの赤いイメージカラーが特徴的でしたが、車両的にはカラーリングはそのままにユーロスターのブランドネームバッチリ入って、ネーム変更されたことが伝わってきます。これに合わせてユーロスターのロゴマークも少し変更されています。

なおこの統合により、ブリュッセルやパリでの乗り継ぎの利便性の向上や、料金面でのアドバンテージ拡大などが期待されています。従来、列車の乗り継ぎに関しては、それぞれの運行会社が異なると、遅れなどで乗り継げなかった場合でも特に配慮や補償もされず、チケットの買い直しなどが必要でしたが、この統合によりそうしたサービス面の向上は期待できそうです。

ぜひイギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツでの移動には、さらに拡大され便利になったこのユーロスターのネットワークを利用頂ければと思います。

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12/10より、ナイトジェットの新世代車両がウィーン&ミュンヘン⇔ハンブルク間で運転開始 / Night Jet new geraration

このブログでも以前に取り上げてきた夜行列車ナイトジェットの待望の新型車両が、ついに今月10日のスケジュール改正時からウィーン&ミュンヘン(インスブルック)⇔ハンブルク線で運転を開始します。

photo : www.nightjet.com

モダンな内装デザインからもわかるように、この新型車両は全てが新しく造られたオールブランニューの車両となります。寝台などのカテゴリーは従来型と同様に、いくつかに分かれていて、その一番上のグレードにあたるのがこの画像のコンフォートプラスになります。1~2人用の個室で、余裕のあるベッドスペースにシャワー&トイレルームが付いています。

photo : www.nightjet.com

また同様に1~2人用の通常個室にあたるのがこのコンフォートで、ベッドにプラスして簡易シャワー&トイレの設備が付いています。

photo : www.nightjet.com

そしてこの新型車両で生まれた新たなカテゴリーがこのミニキャビンと名付けられたカプセルタイプの1人用クシェットです。従来のクシェットは4~6人程度の多人数の相部屋がベースで、プライバシーの点でやや難点がありましたが、このミニキャビンならスペース自体は限られるものの女性などでもより安心して利用が可能でしょう。料金とのバランス面でもお勧めです。

photo : www.nightjet.com

もちろんその従来型の4人用のクシェットも健在です。ミニグループや家族旅行にも人気ですし、ソロツーリストでも相部屋なら格安で利用が可能です。

photo : www.nightjet.com

座席車についても従来のトラディショナルなコンパートメントではなく、よりモダンで快適そうなボックス席になっています。料金重視ならこの座席車でしょう。

さらにこの新型車両では車内のWIFIも利用可能となり、各車両に監視カメラも設置されるなど、便利さや安心感も向上しています。今後もこの新型車両の運行路線は増えていくと思いますので、ぜひヨーロッパでのちょっとロマンティックな夜行旅をこのナイトジェットで楽しんでほしいと思います。

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オーストリア、イタリア、ドイツ、スイスなどを結ぶ、人気の夜行列車ナイトジェット / Nightjet -night train around Europe

(ナイトジェットについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

ナイトジェットはオーストリアを中心に、イタリアやドイツ、スイス、フランスなどヨーロッパの各国を運行する夜行列車になります。2016年の運転開始から徐々にネットワークを拡大している人気の列車です。

利用カテゴリーとしては、シングルから最大トリプルとして利用できる個室寝台、3段ベッドが2台向き合った6人定員のクシェット(簡易寝台)、そして通常の座席車があって、旅行スタイルや予算から選ぶことができます。なお個室寝台には簡易シャワーとトイレが付いたデラックスタイプもあります。

上の画像はそのシャワー等の付いたデラックス寝台になります。1人で利用する分にはかなりスペースに余裕があります。なお飲料水などのドリンクやその他スリッパ、耳栓など車内で快適に過ごすためのアメニティも一通りそろっています。

またシャワーとトイレスペースにはタオルやウォッシュ類などもそろっています。ここは洗面スペースとしても利用することとなります。

NJ DINNER

もともと特に夕食などは含まれてはいませんが、車内のメニュー表からアルコール類も含めてオーダーすることが可能です、パスタ類も(思ったより?)なかなかのグッドテイストです。

夜も更けて、寝るタイミングで、それまで座席として使用していた背もたれ部分などを倒してベッドメイキングをしてもらいます。(大体車掌さんに何時頃にセットしてもらうかを伝えておきます) シーツやまくらなどを整えると思った以上の快適な就寝空間となります。走行音は気になる人には気になると思いますが、耳栓やアイマスクなどをしてしばらくたってくると音にも慣れて、気が付くと眠りに落ちていきます。

朝は、 ノックの後、 前の日に車掌さんに頼んでおいた朝食が運ばれてきます。座席車を除いて、朝食はもともと寝台料金に含まれており、いくつかのアイテムから自分の好みで何種類かを選ぶことができます。朝にしてはなかなかのボリュームです。

そうして食事を終え、歯みがきや身支度をしている内に、列車は朝もやの終着駅に到着となります。

NJ mil

このナイトジェットはこの冬(12月)からさらにモダンで快適な新型車両も導入されます。またベルリンとパリやブリュッセルとの運行も開始され、より利用できる区間も増えますので、ぜひ皆さまも今度のヨーロッパ旅行の際にはこのナイトジェットを利用してみてください。

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パリのTGV駅 北駅 東駅 リヨン駅 モンパルナス駅 / Paris TGV stations!

前回はパリとストラスブールを結ぶTGVについてお書きしましたが、パリにはこうしたTGVの発着駅が 方面別に 4箇所あります。東京だと新幹線は東京駅に集約されていますが、パリの場合は分かれていて、リールなど北方向のTGVが発着するのがその名の通り北駅、またストラスブールなど東方向が発着するのが東駅、リヨンやニースなど南方向が行き先の名をとってリヨン駅、そしてボルドーやレンヌなど南西や西方向がモンパルナス駅となります。

北駅はパリらしいクラッシックな雰囲気の駅舎で、北方向へのTGVの他、タリスやユーロスターの発着駅でもあります。ホーム自体は横に並んでいますが、ユーロスターに乗る際は、一度2階に上がって専用のゲートから乗車することとなります。(降車の際はそのままホームから退出となります)

その北駅から歩いて行ける距離(メトロで1駅) にあるのが、前回もご案内した東駅です。

ここはストラスブールやナンシーなどとのTGVの他にドイツとの間のICEなども発着しています。TGV車両とICE車両が隣り合っているのを見ると、仲良しのようなまた張り合っているような雰囲気があります。

またリヨンやマルセイユ、ニース、モンペリエなど南方向のTGVが発着するリヨン駅はパリのTGV駅の中でも代表的な存在かもしれません。

リヨン駅は、駅構内に入ってすぐのホーム(Hall1)の他にさらに奥の方にも発着ホーム(Hall2)がずらっと並んでいます。ですので乗車の際は駅の掲示板でどっち側のホームなのかまずは確認すると良いでしょう。

そしてモンパルナス駅はパリの人気エリアのモンパルナス地区にあって、ボルドーなどの南西や西方向のTGVが発着します。

他の駅とは少々趣きが異なり、目の前に高層ビルのモンパルナスタワーがそびえる再開発エリアにあって駅自体も現代的なビルになっています。 ホームも1Fではなくエスカレーターなどで上がってからの乗車となります。

モダンな雰囲気の中にもパリっぽさが感じられる駅と言えるでしょう。なお画像にもあるように、パリや各都市の主要駅では現在ホームなどに入場ゲートが できていて、乗車前にチケットをスキャンして通って頂くようになっています。乗車前にチケットを確認の上でホームに向かうといいでしょう。

パリのTGVはこのようにどこへ行くかで利用する駅が違ってきますので、予約や乗車の際は駅をよく確認して、乗り遅れなどないようにお気をつけください。

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TGV-Est パリとストラスブール間を最高時速320Kmで疾走中!/ TGV Est goes with 320KPH

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

TGVは1981年にフランスのパリとリヨン間で運転を開始したヨーロッパの高速列車の草分け的存在ですが、それから40年以上そのネットワークは拡大を続けていて、その重要路線の1つとして2007年に開業したのがパリとストラスブールやさらにドイツ方面との間を結ぶTGV東線(TGV-Est)です。

TGV東線はその名前と同様パリのEst駅(東駅)を起点とします。東駅はユーロスターなどの発着する北駅とも近く、またメトロの駅もあって、アクセスには便利な場所にあります。また駅構内はパリっぽくきれいにリニューアルされ、カフェなどの飲食店や各種のショップが並んでいます。

またドイツ方面の列車が発着する駅らしく、TGVの隣にはフランクフルトなどとの間のICEも並んでいます。

今回パりから乗車したのはTGVデュープレックス(2階建て車両)の2階でした。1等ですので1+2列の席配置で、スペースにも余裕があります。天井はラウンドしていますが特に圧迫感もなく快適な乗り心地です。

2階席は視点が高いので車窓風景もより楽しめます。上り下りもそれほど気にならず、ドアの開閉音なども余り聞こえないので、1階席より快適かもしれません。

そうこうしている内、結構あっという間にTGVはストラスブールに到着となります。乗車時間はおよそ1時間40分程度。TGVの開業前はECがトコトコと5時間くらいかけて運転していたことを思うと時代の進歩(?)を感じます。

ストラスブールはライン川の支流の中洲のような場所にできていて、川の流れと旧市街のコントラストが美しいとても趣きのある街です。TGVを利用してこうしたフランスの各地をぜひ訪れて欲しいと思います。

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ヨーロッパを代表する高速列車といえばやはりユーロスター / Eurostar, famous European highspeed train

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

TGVやAVE、ICEなどヨーロッパには多くの高速列車が運行していますが、その中でも代表格の列車といえばこのユーロスターでしょう。 ユーロスターは1994年 に英仏間の海峡トンネル(ユーロトンネル)を通る夢の列車として開業し、現在までイギリスとフランスやベルギーそしてオランダを結ぶ人気の高速列車として運行を続けています。

今回はコロナ明けで久しぶりにロンドンセントパンクラス駅からパリノルド駅までこのユーロスターを利用しましたので、ざっとその紹介をしたいと思います。セントパンクラス駅でのユーロスターの乗車の際はまず上のような乗車ゲートに並ぶことになります。

そしてフライトのチェックインと似た感じで、自分でチケットのバーコードを読取機にかざして中へ入場します。その先は荷物のチェックがあり、さらには出入国のパスポートコントロールが行われます。 これがユーロスターの特徴の1つで、ユーロスター利用の場合は常に乗車駅でその国の出国手続きと到着国の入国手続がまとめて行われます。このためユーロスターの乗車の際には出発の1時間位前までのチェックインが求められますが、その分到着駅ではもう手続きはなくそのまま駅を出ることができるのです。(ちなみに日本のパスポートの場合顔認証で出入国の手続ができてなかなか便利です)

さてそうして、チケットのチェックイン、荷物のチェック、出入国手続が終わると待合スペースに着き、しばらくここで乗車開始のアナウンスを待つこととなります。そ して大体出発の20分前くらいにボーディングが開始となります。

こうして車内に乗り込んでユーロスターの旅がスタートとなります。なお今回は1等利用でしたので、1+2列のゆったりした席でくつろぐことができました。

ちなみに2等は2+2列の配置ですが、もちろん窮屈ということはなく、実用的には十分のスペースとなっています。

また1等の大きな魅力と言えるのがこうした車内の食事サービスです。以前よりはライトになったとはいえ、アルコールも含んだなかなかのクオリティの食事がサーブされます。 こうして車内でリラックスすると、パリまでの2時間少々は結構あっという間です。

パリ到着後は特に手続きや改札なども何もなく、そのまま列車を下りてホームを歩いて駅のコンコースへ出ることとなります。到着したらすぐに行動開始でき、その点でとても便利です。

フライトに比べても、空港までいく必要もなく、厳しいセキュリティチェックもないユーロスターはぐっと便利で快適です。また1等であればこうした食事のサービスなども付いています。ぜひ今後のヨーロッパ旅行にもユーロスターをご利用下さい。

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ユーロスターのロンドン/ユーロディズニー便が来年6月で運行終了/ Eurostar to EuroDisney will be ended by next June

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ようやく今月より日本入国時(帰国時)の検査も緩和され、日本からの海外旅行も徐々にハードルが下がってきました。そんな中ですが、先週にユーロスターのロンドンとパリ近郊のユーロディズニー最寄りのマルヌラバレ駅との直通便が、来年6/5をもって運行終了となるとの発表がありました。

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このロンドンとユーロディズニーとの直行便は、2020年にコロナ流行により運休となり、それが落ち着いてきた今年3月にようやく運行を再開したばかりだったのですが、結局再開1年少々で運転打ち切りとの残念な発表となりました。この運行終了の理由は主に、ブレグジット(イギリスのEU離脱)とコロナの流行によりイギリスとフランスの間の旅行需要が落ち、利用客の減少が見込まれることなどによるもののようです。この便は主にイギリス人向けで、日本の旅行者でロンドンとユーロディズニー間をこのユーロスターで移動する方は多くはなかったですが、以前鳴り物入りで運行をスタートしただけにややさびしい気はします。

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image : eurostar.com

また先月にも、2020年からコロナ流行によりユーロスターの発着が休止となっていたロンドン近郊のエブスフリート駅とイングランド南部のアッシュフォード駅について、少なくとも来年(2023年)末までは発着休止を続けるとの発表がありました。これで当面ユーロスターのイギリス側の発着駅はロンドン(セントパンクラス駅)のみの状況が続くこととなります。

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その一方で、今月からロンドン/アムステルダム便については1日各4便に増便されさらに便利になっています。今後ユーロスターとしては、メインルートであるパリ(北駅)便やブリュッセル/アムステルダム便に運行を集中し、ビジネス客の取り込みにより力を入れる方向なのでしょう。

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ユーロスターと言えば、以前よりシンプルになったとはいえ、1等での車内食事サービスなどハイレベルのホスピタリティでも知られます。運行ルートなどはその時々で多少は変わりますが、イギリスと大陸を結ぶ一番便利な移動手段だと思いますので、ぜひ今後のヨーロッパ旅行の際にはご利用になって下さい。

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パリ/ブリュッセル間の格安列車IZYが7/10で運行終了!タリスに一本化!! / IZY may ends on Jul

(タリスについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

ヨーロッパでは初夏を迎えてすっかりコロナ関連の行動制限もほとんどが解除され、コロナ前の日常が戻りつつあります。(一部ではまだイタリアやドイツなどでの車内のマスク規制は残っていますが) 日本でも出入国の規制が緩和され、国内外への旅行も機運も高まってきました。

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image: izy.com

そんな中、パリとブリュッセル間で、高速列車タリスの格安版とも言えるIZYが来月10日をもって運行を終了するという発表がありました。2016年に運行を開始したこのIZYですが、特徴としてはタリスが走る高速新線ではなく従来からのいわゆる在来線を走行し所要時間は2時間半ほど(タリスは1時間半程度)かかるものの、その分低料金(最安10ユーロ)で利用可能というのがウリでした。1日それぞれ2~3便程度が運行され、グリーンとホワイトのカラーリングも印象的でそれなりに認知度も高まってきていましたが、7/10をもって運行が終了し、その後この区間の列車は従来からのタリスに一本化となります。

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このIZYの運行終了についてはいろいろ理由があるようですが、今後タリスとユーロスターの統合を進めていく必要性から、ということが大きいようです。この両列車の統合は数年中に予定されていますが、統合後は現在のユーロスターを「ユーロスターブルー」、現在のタリスを「ユーロスターレッド」という名称に変え、キャラクター分けをしていく方針になっていて、その前にこのIZYブランドは整理しておこうということのようです。

ERS LON

まあ日本から旅行者でこのIZYを利用していた方は余り多くはないと思いますが、いずれにしても今後はこの区間は通常のタリスを利用していただくこととなります。タリスも特に2等は割引料金も充実しており、便数も多いですので、特に不便なく利用できると思います。

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ようやく海外旅行が再開されたこの時期、ヨーロッパ内の移動にはタリスなどの高速列車をぜひご利用下さい。

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フレッチャロッサが4/5よりフランスのパリ/リヨン間での運転をスタート!/Frecciarossa Paris/Lyon

(Fロッサについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

日本では海外からの帰国の際の隔離などの手続が緩和され、徐々に海外旅行への機運も高まってきましたが、そんな中、昨年末からパリ/リヨン/ミラノ間で運転を開始したイタリアの高速列車フレッチャロッサが、今月の5日より、さらにフランス内のパリ/リヨン間のみでの運行もスタートしました。

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image: trenitalia.com

このパリ/リヨン間はフランスで初めて高速新線が開通しTGVが運行を開始した区間で、日本の東京と大阪間にあたるようなまさにフランス一番のメインルートとなります。今回運行をスタートしたフレッチャロッサは1日各1便で、これにもともと運行していたパリ/リヨン/ミラノ便を加えて、現在1日あたり各3便がこの区間を運行しています。現時点で便数は少なめですが。今後6月にはもう2便増便されて1日5便となる予定となっています。

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このパリ/リヨン間はTGVが1時間に数便程度とひんぱんに運行していますので、当面はこの区間でTGVの優位は揺るがないでしょうが、フレッチャロッサも所要時間は約2時間とTGVと同程度ですし、車内の快適性は互角かそれ以上ですので、今後はライバル関係ができてくるかもしれません。

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なおヨーロッパでは国を越えた列車運行の自由化(オープンアクセス化)が進められ、各国の鉄道会社が他の国の運行に参入するケースも増えています。フランス国鉄(SNCF)も出資するイタロはローマ/フィレンツェ/ミラノなどのイタリアの主要路線を運行し、すっかりイタリアの高速列車として定着した感があります。また最近ではスペイン内のマドリッド/バルセロナ間でもともとのスペインの高速列車AVEに対し、フランスTGVが昨年OUIGOとして参入を開始し、さらに今後年内にはこのイタリアのフレッチャロッサがスペインのエアラインと組んで参入する予定となっています。

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今回のパリ/リヨン間もトレンイタリアがフレッチャロッサで殴りこみという感じですが、こうした参入によりヨーロッパ各地で列車間の競争が活発になり、旅行者にメリットがもたらされればと思います。ヨーロッパではすっかりコロナ規制も撤廃が進み、今年の夏は日本からの一般の旅行もそれなりに再開されそうです。その際は皆さんにぜひまたこうした列車旅行を楽しんで欲しいと思います。

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