前回はパリとストラスブールを結ぶTGVについてお書きしましたが、パリにはこうしたTGVの発着駅が 方面別に 4箇所あります。東京だと新幹線は東京駅に集約されていますが、パリの場合は分かれていて、リールなど北方向のTGVが発着するのがその名の通り北駅、またストラスブールなど東方向が発着するのが東駅、リヨンやニースなど南方向が行き先の名をとってリヨン駅、そしてボルドーやレンヌなど南西や西方向がモンパルナス駅となります。
北駅はパリらしいクラッシックな雰囲気の駅舎で、北方向へのTGVの他、タリスやユーロスターの発着駅でもあります。ホーム自体は横に並んでいますが、ユーロスターに乗る際は、一度2階に上がって専用のゲートから乗車することとなります。(降車の際はそのままホームから退出となります)
その北駅から歩いて行ける距離(メトロで1駅) にあるのが、前回もご案内した東駅です。
ここはストラスブールやナンシーなどとのTGVの他にドイツとの間のICEなども発着しています。TGV車両とICE車両が隣り合っているのを見ると、仲良しのようなまた張り合っているような雰囲気があります。
またリヨンやマルセイユ、ニース、モンペリエなど南方向のTGVが発着するリヨン駅はパリのTGV駅の中でも代表的な存在かもしれません。
リヨン駅は、駅構内に入ってすぐのホーム(Hall1)の他にさらに奥の方にも発着ホーム(Hall2)がずらっと並んでいます。ですので乗車の際は駅の掲示板でどっち側のホームなのかまずは確認すると良いでしょう。
そしてモンパルナス駅はパリの人気エリアのモンパルナス地区にあって、ボルドーなどの南西や西方向のTGVが発着します。
他の駅とは少々趣きが異なり、目の前に高層ビルのモンパルナスタワーがそびえる再開発エリアにあって駅自体も現代的なビルになっています。 ホームも1Fではなくエスカレーターなどで上がってからの乗車となります。
モダンな雰囲気の中にもパリっぽさが感じられる駅と言えるでしょう。なお画像にもあるように、パリや各都市の主要駅では現在ホームなどに入場ゲートが できていて、乗車前にチケットをスキャンして通って頂くようになっています。乗車前にチケットを確認の上でホームに向かうといいでしょう。
パリのTGVはこのようにどこへ行くかで利用する駅が違ってきますので、予約や乗車の際は駅をよく確認して、乗り遅れなどないようにお気をつけください。
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