ドイツとベルギーを結ぶ国際間ICE / International ICE Germany-Belgium

前回書いたように、近年遅れや運休などが目立つICEですが、そのネットワークはドイツ国内だけではなくベルギー、オランダ、フランス、オーストリア、スイスといった近隣諸国に及んでいます。そしてベルギーのブリュッセルへはフランクフルトやケルンから概ね2時間に1便が運行しています。

ベルギーとの間のICEの車両は、ブリュッセルにEUの多くの機関があることもあって、多くがこうしたブルーのEUカラーをまとったカラーリングとなっています。ちょっと新鮮なイメージではあります。

また車体にはこうしたヨーロッパの一体性を強調するようなロゴも描かれています。なお画像は今年1月のものですが、今年6月頃よりこの区間はより新型のICE3neoという車両で運行されています。

車内はICEらしく機能的な配置でゆったりしています。ビジネス需要をメインにしているようで、ICEの車内デザインは濃色の落ち着いた配色になっています。ヨーロッパの他の多くの列車と同様に1等は1+2列の3列配置、2等は2+2列の4列配置になっています。

ケルンとブリュッセル間の所要時間は概ね1時間50分ほどで、途中のアーヘンまでがドイツ内になります。この先は国境を越えてベルギーに入ります。

このドイツとベルギー間のICEの終着駅(出発駅)はブリュッセル南駅(MIDI/ZUID駅)なります。その手前でブリュッセルの北駅にも停車しますので、ブリュッセルの中心部へ行かれる場合には北駅で降りた方が便利かもしれません。

ブリュッセル南駅は、ベルギー国内はもちろん、ロンドンやパリまたアムステルダムなどへのユーロスターも発着する一大ターミナル駅になります。ちなみにベルギーではオランダ語とフランス語が公用語となっており、このブリュッセル南駅もMIDI(フランス語)とZUID(オランダ語)の両方で表記されます。

ホームから下の駅コンコースに降りると、多くのショップなどもあってなかなかにぎやかな駅です。このドイツとベルギーを結ぶICEは便利ですのでぜひ今後のヨーロッパ旅行でもご利用ください。
ドイツなどヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ドイツICE 便利で快適な高速列車、でもいつも遅れてる?/ German ICE- confortable and convenient, but always delayed?

ドイツの高速列車と言えば、白と赤のDBカラーをまとったこのICEです。ドイツのベルリンやフランクフルト、ミュンヘン、ケルン、デュッセルドルフ、ハンブルク、ニュールンベルク、ライプチヒといった主要都市間を結んでいます。また近年はベルギー、オランダ、スイス、オーストリアなどの近隣諸国との間でも運行しています。(白と青やグリーンの配色の車両もあります)

また、上の画像は1等になりますが、1等でも2等でも座席は結構ゆったりしていて快適です。 車内は落ち着いた雰囲気で長めの乗車でも特に疲れることもなく利用できます。

また1等ではケータリングのサービスもあり、車内でちょっとした名物料理などをビールやワインと一緒に楽しむこともできます。 2等の場合は 食堂車やビストロカーでゆっくり食事がとれます。

このようにドイツのICEは便利で快適なのですが、ここ数年問題となっているのは、こうしたICEがしょっちゅう遅れたり、さらには運休となるなど、運行の正確性がかなり低くなっていることです。 この背景には民営化以降設備や車両への投資が進められなかったことや直近のコロナなどによるマンパワー不足などがあると言われています。

上の画像は7:42のブリュッセル行のICEが運休となった際の駅の掲示ですが、こうした急な運休や、 また車両が直前に変更となって予約した席が無くなるなど、いろいろなトラブルも出ています。

ドイツの列車は以前は日本に似た正確できっちり運転されるイメージでしたが、現在はヨーロッパ主要国の中でも定時運転率がイタリアを抜いてほぼ最低となっているのです。

ですので当面残念ながら、ドイツの列車移動の際には時間に余裕を持ってプランニングし、そして現地では乗車前にHPなどでその時点での運転状況をよく見ておくと、よりストレスのない利用ができると思います。

今後の改善されるとも思いますが、当面ドイツでのICEなどの長距離列車の利用の際はその辺りを ちょっと 気にかけてください。でもそんな時はイライラせず駅のカフェでちょっとのんびりするのもいいものです。

ドイツなどヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

2020年開業のベルリン空港駅 ベルリン市内や周辺への移動に便利! Flughafen BER station

ドイツにはフランクフルトやミュンヘン、デュッセルドルフなどいくつか大きな国際空港がありますが、首都ベルリンでも、もともとのシェーネフェルド空港が拡張され、 2020年に 新たにブランデンブルク空港が開業しました。ここにももちろん空港駅が設置され、空港アクセスが便利になっています。

この新しいブランデンブルク空港はもともとは2011年の開業が予定されていましたが、開業直前に工事の不備などが発覚し、結局予定より大きく遅れて2020年の開業となりました。

この新しいベルリンの空港駅はターミナル1と直結していて、その地下に位置しています。ターミナル2からは通路などを通ってターミナル1に移動して頂くこととなります

空港ターミナルにはこうした列車の発着時間の掲示板もあってベルリン市内など各地への列車のスケジュールが表示されています。

空港ターミナルからは地下へおりるとすぐ駅になります。最近できたということもあって設備などは新しく、機能的な造りとなっていす。このベルリンの空港駅の場合、ベルリン市内やポツダムなどの周辺都市との間の近郊列車の発着がメインとなっています。ただ一部ドレスデンなどドイツ東部との間のICなどの長距離列車も乗り入れていますので、少しですが鉄道ハブ的な機能も持っています。

ベルリン市内などとの間はこうしたFEXと呼ばれる快速列車や、都市近郊列車のSバーンが頻繁に運行しています。大体1時間に5便程度は走っているイメージです。中央駅との間の所要時間はFEXで30分少々になります。

ぜひベルリン新空港からの市内アクセスや周辺都市への移動にも列車をご利用ください。ただ近年ドイツの列車は残念ながら遅延などが目立つようになっていますので、ご利用の際は時間に余裕をもって旅程を組むことをお勧めします。

ドイツなどヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ナイトジェット カプセルタイプの新型クシェット ミニキャビン Nightjet Mini-cabin

人気の夜行列車ナイトジェットの新型車両ですが、そのトピックの1つがミニキャビンと呼ばれる新しいカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)です。ヨーロッパの夜行列車の多くには、個室寝台とは別に、4~6人定員で相部屋またはミニグループ用にリーズナブルに利用できるクシェットが連結されていますが、相部屋の場合には、カーテンなど仕切りもなくプライバシーや防犯の面がちょっとネックでした。それに対しこのミニキャビンは、コンパートメントではなく、それぞれのベッドをカプセル的なキャビンにして独立させた造りになっています。

このミニキャビンでは上下2段のベッドが2列ずつ向き合っていて、 それぞれのベッドがシャッターで開閉ができるようになっています。シャッターはもちろんロックすることも可能です。隣のキャビンとの間には荷物用のロッカーが設置されており、フライトの機内持ち込みの上限程度の大きさの荷物は十分に入ります。それより大きい荷物は乗務員に伝えて預かってもらうことになります。

間違いなくこのミニキャビンは日本のカプセルホテルにインスパイアされたのでしょう。ですので日本人はわりとすんなり利用できるように思います。 上段へはステップを上って中へ入ります。ちょっとアクロバティック気味になりますので、その点では下段が便利かもしれません。

キャビン内に入って、シャッターを閉じると大体こんなイメージになります。さほど広いとまでは言えませんが横になったり、一晩を過ごすには十分に思います。日本のカプセルホテルを少し狭くした感じです。

ちょっと足が見苦しくて恐縮ですが、こんな感じで横になることができます。テーブルは跳ね上げると鏡になっていてなかなか機能的な造りです。また画像にもありますが、カードキーも付いていて、トイレなどに出るときは外からロックすることも可能です。

また奥のようには電源プラグも付いていて、wifiも利用可能です。枕と毛布はもちろん備わっています。 空調などもキャビンごとに調整ができますし、小さいながらも窓があり、外の風景を見ることもできます。

このようになかなか快適なキャビンで夜を過ごすと、翌朝は朝食がそのままキャビンの方へサーブされます。シンプルですが、なかなかクオリティ高めの朝食です。

シングルや2人部屋個室は高すぎるけれども、座席車や相部屋のクシェットには抵抗のある方に、料金とプライバシー性とが両立したこのミニキャビンはぜひお勧めです。からミニキャビンは新型車両のみの連結ですが、今後この新型車両も増備が進み、多くの区間で利用できるようになるでしょう。

ナイトジェットなどヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ナイトジェット 新世代車両 快適に進化中! Nightjet New Generation

オーストリアやドイツ、スイスを中心にヨーロッパ各国を結ぶ人気の夜行列車がナイトジェットですが、昨年末よりオールブランニューの新世代車両も導入が開始されています。

ヨーロッパではICEやTGVなど昼間の高速列車は新型車両の投入が相次ぎ、日々進化が続いていますが、 夜行列車に関しては、ナイトジェットも含め、以前からの車両をリニューアルする程度でなかなかハードウェア的な進化がありませんでした。その点から言ってもこの新型車両の登場は画期的と言えるでしょう。なお今のところはハンブルク⇔ウィーンやハンブルク⇔ミュンヘン(インスブルック)などの路線で使用されており、今後も増備が進められる予定となっています。

この新車両は、最高時速230キロまで対応可能なスピード性能も持ち、車体もよりなめらかな現代的なデザインとなっています。 また車内も同様にWIFIが利用可能となり、また客室にUSB電源も備わるなど、現代的な旅行形態に対応できるようになっています。

また車内インテリアも、今までのちょっとレトロな夜汽車イメージからぐっとモダンなデザインとなっています。こうしたタイムテーブルなどの情報をマルチに表示するモニターも装備され洗面台などの設備も一新されています。

従来からのクシェットは、2段ベッド×2の4人部屋が導入され、今までのような窮屈感もなくなっています。また個室寝台(Sleeper 1~2人用)についても、必要充分な設備をもったコンフォートと、より広くさらに快適なコンフォートプラスの2タイプとなり、どちらもシャワー&トイレ付となっています

また話題になっているのはミニキャビンと名付けられた、新型のカプセルタイプのクシェットです。比較的リーズナブルな料金で、かつプライバシーも保てるということで人気のカテゴリーとなっています。このミニキャビンについてはまた次回にご案内します。

ナイトジェットなどヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ミュンヘン⇔チューリッヒ間のEC! 両都市間を3時間半で直結!! /EC between Munich and Zurich

ドイツのミュンヘンもスイスのチューリッヒも旅行客に人気の街ですが、この両都市間は少し前まで従来型の機関車+客車タイプのECがややのんびり気味に約5時間ほどかけて運転していました。それがここ数年、電化やルート改良が進み、2020年には高速車両のETR610(スイス名Astoro)も投入されて一気にスピードアップされ、約3時間半で結ばれるようになっています 。 

このミュンヘン⇔チューリッヒ間は途中一部オーストリアも通り、3か国にまたがったルートとなります。また以前に比べるとかなり増便され概ね2時間おきの運転となっています。 

このETR610は高速での運転のために車体が傾くチルト機能がついており、そのせいもあって車内はややコンパクトになっていますが、車内は1等は1+2列、2等は2+2列の配置で、特に1等はスペースも十分で快適です。

なおこの列車は特に座席予約はマストではありませんので、ユーレイルパスや乗車券のみで飛び乗って自由席として利用することも可能です。またもちろん事前に乗ることが決まっていれば座席予約をしておくと安心安全です。

やはり旅行の大きな楽しみの1つは現地での食事ですね。画像は駅で買い込んだものですが、車内にはレストラン車両も付いていて、現地の名物料理をゆっくり味わうこともできます。

リンダウ付近ではショートカットのルートを通るようになり、以前のような橋を渡る際の美しい景色こそ見られなくなりましたが、それでもボーデン湖などの湖畔の風景もそれなり楽しめて、車内で退屈することもないと思います。

スピードアップ&増便により、この区間は以前に比べると本当に便利になったと思います。スイスとドイツ南部との移動にぜひご利用ください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ミュンヘンへも運行中! レイルジェットのライバル ウエストバーン/ WESTBAHN von Muenchen

EU内での列車運行の自由化に伴い、2012年にオーストリアのウィーンとザルツブルク間で運転を開始したのがこの新高速列車のウエストバーンですが、この
ウエストバーン は2022年にはミュンヘンまでの運行開始するなどそのネットワークを徐々に拡げ、オーストリアの内外で幅広く利用されています。

前回ご案内したOEBB(オーストリア鉄道)のレイルジェットも同じ区間を 運行しており、ライバルとしての両列車の競争が続いています。イタリアのトレンイタリア(フレッチャロッサ)とイタロの関係にもちょっと似たイメージです。

従来からの機関車+客車タイプに近い編成のレイルジェットに対し、 ウエストバーンは いわゆる電車タイプの 2階建て車両が使用されています。車内はクリーン&モダンというイメージでなかなか快適です。

またクラス的には、通常の2等(スタンダード)、2等席をより快適にした中間クラスのコンフォート、そして1等(ファースト)の3タイプによって構成されています。座席配置は2等とコンフォートは2+2列で、1等は1+2列のゆったり配置となっています。

なおこのウエストバーンはユーレイルパスで利用可能ですが、そのまま利用できるのは2等のみで、コンフォートや1等を利用の場合にはプラス料金が必要となります。なお座席予約はレイルジェットなどと同様に特にマストではありませんので、パスのみでそのまま乗り込むことができます。

車内には食堂車というほどの車両は付いていませんが、こうしたドリンクやスナック類の販売コーナーもあってちょっと一息入れることができます。(簡単な軽食などは車内で注文することもできます。)
なお下の画像の車内モニターにも表示されているようにこの列車ではDB(ドイツ鉄道)やOEBB(オーストリア鉄道)の乗車券は利用できません。

ウィーンとミュンヘン間はレイルジェットと同様の約4時間で運行します。なおウィーンの発着駅は、レイルジェットが中央駅なのに対し、ウエストバーンは西駅になりますので、ホテルなどの場所によって利用する列車を選んでもいいかもしれません。

オーストリア内や、オーストリアとドイツの移動の際には、 レイルジェットと合わせてこのウエストバーンもご利用ください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

オーストリアの看板列車レイルジェット/ Austrian high speed train Railjet

オーストリアの看板列車と言えば落ち着いた赤いカラーリングがイメージカラーのレイルジェットです。レイルジェットはオーストリア国内の主要ルートはもちろん、周辺国のドイツ、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スイス、イタリアにも乗り入れています。

レイルジェットの一番のメインルートはオーストリアのウィーン、リンツ、ザルツブルクなどを東西に結ぶ路線で、 このウィーンとザルツブルク間を最高時速230キロで走行し、2時間20分ほどで結びます。

車内はヨーロッパの他の列車同様、1等は1+2列、 2等は2+2列の 配置となっています。画像は1等になりますが、シートはレザー張りで快適ですし、車内も静かでゆっくり過ごせます。なおレイルジェットには通常の1等2等の他に特等にあたる「ビジネスクラス」の設定もあります。

1等(と特等)については、車内で食事やドリンクなどをオーダーすることも可能です。購入後、座席まで持ってきてくれますので、車窓を楽しみながらの食事も楽しめます。

ザルツブルクまでの2時間少々は、それなりに変化のある車窓風景が続き、 わりとあっという間というイメージです。

レイルジェットは、座席予約もマストではなく、気軽にも利用できますので、ぜひ今年のヨーロッパの旅行にもご利用ください。

なお前もご案内しましたが、ザルツブルクやウィーンなどオーストリアの主要駅には1等の利用者専用のラウンジがあり、ユーレイルパス所持の方でも利用可能です。なかなか快適ですので乗り継ぎの時間などに利用してみて下さい。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

昨年10月よりタリスがユーロスターとブランド統合! Thalys merged into Eurostar!!

2024年に入りました。今年も皆様にはぜひこのブログに目を通して頂ければと思います。
さて、既に昨年10月のことになりましたが、パリやブリュッセルを中心にフランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶタリスが、イギリスとフランスなど大陸諸国との間を走るユーロスターとブランド統合され、全体としてユーロスターの名前で運転されるようになりました。

タリスとユーロスターはもともとフランス国鉄SNCFがメインになって運行をスタートさせたことや、パリやブリュッセル、アムステルダムなど走行区間が重なっていることもあって、今までも兄弟列車的なイメージがありましたが、今回はさらにそれが1つの運行会社で同じブランドネームで運行されるということで、一体感がぐっと高まっています。

タリスと言えば深めの赤いイメージカラーが特徴的でしたが、車両的にはカラーリングはそのままにユーロスターのブランドネームバッチリ入って、ネーム変更されたことが伝わってきます。これに合わせてユーロスターのロゴマークも少し変更されています。

なおこの統合により、ブリュッセルやパリでの乗り継ぎの利便性の向上や、料金面でのアドバンテージ拡大などが期待されています。従来、列車の乗り継ぎに関しては、それぞれの運行会社が異なると、遅れなどで乗り継げなかった場合でも特に配慮や補償もされず、チケットの買い直しなどが必要でしたが、この統合によりそうしたサービス面の向上は期待できそうです。

ぜひイギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツでの移動には、さらに拡大され便利になったこのユーロスターのネットワークを利用頂ければと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

12/10より、ナイトジェットの新世代車両がウィーン&ミュンヘン⇔ハンブルク間で運転開始 / Night Jet new geraration

このブログでも以前に取り上げてきた夜行列車ナイトジェットの待望の新型車両が、ついに今月10日のスケジュール改正時からウィーン&ミュンヘン(インスブルック)⇔ハンブルク線で運転を開始します。

photo : www.nightjet.com

モダンな内装デザインからもわかるように、この新型車両は全てが新しく造られたオールブランニューの車両となります。寝台などのカテゴリーは従来型と同様に、いくつかに分かれていて、その一番上のグレードにあたるのがこの画像のコンフォートプラスになります。1~2人用の個室で、余裕のあるベッドスペースにシャワー&トイレルームが付いています。

photo : www.nightjet.com

また同様に1~2人用の通常個室にあたるのがこのコンフォートで、ベッドにプラスして簡易シャワー&トイレの設備が付いています。

photo : www.nightjet.com

そしてこの新型車両で生まれた新たなカテゴリーがこのミニキャビンと名付けられたカプセルタイプの1人用クシェットです。従来のクシェットは4~6人程度の多人数の相部屋がベースで、プライバシーの点でやや難点がありましたが、このミニキャビンならスペース自体は限られるものの女性などでもより安心して利用が可能でしょう。料金とのバランス面でもお勧めです。

photo : www.nightjet.com

もちろんその従来型の4人用のクシェットも健在です。ミニグループや家族旅行にも人気ですし、ソロツーリストでも相部屋なら格安で利用が可能です。

photo : www.nightjet.com

座席車についても従来のトラディショナルなコンパートメントではなく、よりモダンで快適そうなボックス席になっています。料金重視ならこの座席車でしょう。

さらにこの新型車両では車内のWIFIも利用可能となり、各車両に監視カメラも設置されるなど、便利さや安心感も向上しています。今後もこの新型車両の運行路線は増えていくと思いますので、ぜひヨーロッパでのちょっとロマンティックな夜行旅をこのナイトジェットで楽しんでほしいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで