スペイン マドリッド⇔バルセロナ AVEなど3社4タイプの高速列車が運行中 / Spain high speed trains

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

2023年になってもう1カ月以上過ぎましたが、先日の年末年始には私自身が3年ぶりに「ほぼコロナ明け」のヨーロッパ各国を回っていろいろ見てきましたので、しばらくその関連の情報をご案内したいと思います。

さて何度か書いていますように、今スペインの鉄道ではいわゆるオープンアクセス化(列車の運行自由化)が進められ、特に一番のメインルートのマドリッド/バルセロナ間では国内外の鉄道会社(オペレーター)による競争が続けられています。

この区間では、高速新線開通当初よりスペイン国鉄(RENFE)の高速列車AVEが運行されていますが、オープンアクセス化を受けて2021年5月にフランス国鉄SNCFによる格安版TGVのOUIGOが参入し、そしてその直後の6月にはOUIGOに対抗すべくAVEの格安版のAVLOが運行を開始、その後昨年の12月にイタリア鉄道(Trenitalia)グループによるIRYOが参入し、現在言わば3社4つ巴の「バトル」が繰り広げられています。

車両的にはAVEはICE3ベースの103タイプ、AVLOはもともとのスペインタルゴ社112タイプを使用しており、OUIGOはTGVのデュープレックス(2階建て車両)、IRYOはフレッチャロッサそのままの真っ赤なETR400(FR1000)を使っています。見た目の時点で出自がはっきりしていて、なかなか各列車個性が際立っている感じです。

なおその中で、OUIGOとそれに対抗するAVLOはまさにLCC的な列車で、原則2等席のみとなり、ベース料金にオプションとして荷物の持ち込みや席の指定などを追加していく料金設定となっています。、一方で昨年に参入したIRYOの方は1等や2等にあたる設定や食事サービスなどもあり、フルライン的な位置づけで、AVEのライバルとなる列車といえるでしょう。ですので直接的なライバル関係としてはAVEとIRYO、AVLOとOUIGOということになります。

image : avlorenfe.com

なお昨年末にはこの新しいIRYOの一番高いタイプの1等の食事サービス付を利用してみました(と言ってもそれほどは高くない)が、席はフレッチャロッサゆずりのゆったりさで、画像のようなそれなりにハイグレードな食事もついて、なかなか快適でした。開業間もないこともあってスタッフに不慣れな点も見られましたが、今後それが解消されれば十分AVEのライバルとしての選択肢になるでしょう。ちなみにAVEで利用できる近郊列車(セルカニアス)の追加サービスはこのIRYOにも含まれています。

現地スペインの方にとって自国内でイタリアやフランスの列車を利用することは少々微妙なのかもしれませんが、少なくともスペイン外からの旅行者にとってはこうした選択肢が増えることは当然歓迎すべきことでしょう。日本からの旅行の方も、料金やサービス、時間帯、個人的な好みなどいろいろな要素で利用する列車を選んでスペインの列車利用を楽しんで欲しいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで


スペインのマドリッド⇔バルセロナ間にトレンイタリア系の高速列車IRYOが参入/IRYO Madrid-Barcelona

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい

12月に入って今年も残り少なくなりましたが、先日のスペインで一番の主要路線のマドリッド/バルセロナ間に、先日11/25からトレンイタリア社(イタリアのJRに相当)の関連会社による高速列車IRYO が新規参入し、運行を開始しました。 この区間は 日本で言えば東京大阪間にあたるような 、ビジネス客も観光客も多く利用するルートで、もともとスペイン国鉄RENFEの高速列車AVEがひんぱんに運行し、さらに数年前からフランス国鉄SNCFの格安版TGVのOUIGOも参入している路線です。

image : https://iryo.eu/en

今回のこのIRYOはトレンイタリア社とスペインの航空会社との共同会社による運営で、車両はイタリアが誇る最新型の高速車両フレッチャロッサ1000(ETR400)を使用し、この両都市間を途中サラゴサを経由し最速2時間半で結びます。また便数的にも1日を通して1~2時間に1便程度(1日片道10便ほど)とかなり多く、利便性も高いといえるでしょう。

またこのIRYOの場合はOUIGOやAVEの格安版のAVLOのようなLCC的な格安列車の位置づけではなく、通常の2等に加え、1等にあたる食事付のINFINITA BISTRÓなど4つのカテゴリー(利用クラス)が用意されており、旅行スタイルや予算などに応じて選ぶことができます。

ヨーロッパでは鉄道路線の「オープンアクセス化」により、同じ区間で複数の鉄道会社が運行し競争するケースが多くなってきていますが、 マドリッド⇔バルセロナ間 でも この IRYO の新規参入により、利用者としてはさらに便利でリーズナブルに移動が楽しめるようになるかと思います。コロナ明けのヨーロッパ旅行ではぜひこうした高速列車を利用して快適な移動を楽しんでください。

bcn3

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スペイン マドリッドからの高速新線がブルゴスまで7/22に延長開業/ AVE runs to Burgos from 22Jul

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

また少しコロナの波がヨーロッパでも日本でも見られるようですが、そんな中スペインで新たにマドリッドと北部スペイン方面を結ぶ高速新線が7/22にブルゴスまで延長開業となります。

burgos
image: renfe.com

今回高速新線として開業するのはバリャドリッドの少し北のベンタデバーニョス(Venta de Banos)とブルゴスの間で、これによりマドリッドからブルゴスまでが高速新線でつながります。これに伴い高速列車AVEの運行も開始され、このマドリッドとブルゴス間を従来からのアルビアより1時間近く短い、1時間半程度で結ぶこととなっています。

burgosmap
image: eurail.com

また同時にこの高速新線はマドリッドと、大西洋岸のバスク地方のサンセバスチャン(ドノスティア)やビルバオを結ぶアルビアの運行にも使用され、これによりビルバオまでの所要時間は約4時間半程度に、またサンセバスチャンへは4時間50分程度に、いずれも30分ほどスピードアップされます。今までマドリッドと大西洋岸のバスク地方の間は列車ではかなり遠いイメージもありましたが、4時間台で結ばれるとなると俄然一般的な移動手段になるでしょう。

AVE TOURISTA

今後この高速新線はさらに少し北のヴィットリアまでの開業が当面予定されており、また将来的にはサンセバスチャンやフランスとの国境まで延長が計画されています。そうなればフランスのTGVの乗り入れも可能となり、スペインとフランスの国際間での列車移動も一気に便利になるでしょう。

BCN AVE

スペインではマドリッド内のアトーチャ駅とチャマルティン駅の間を結ぶ新線も今月に開通するなど高速列車ルートの整備がどんどん進められています。今後スペインでもぜひ列車を利用して旅行をエンジョイして欲しいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スペイン AVEのLCC版AVLOがマドリッド⇔バレンシアでも運行開始/ AVLO began to run to Valencia

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

オミクロン株の流行がちょっと収まってきたかと思えば、今度はロシア/ウクライナで戦争勃発となってしまいましたが、そんな中スペインでは昨年に運転を開始した格安高速列車のAVLOが2/21からマドリッド/バレンシア間での運行を開始しました。

avlorenfe
image: avlorenfe.com

AVLOはその名からも分かるように、スペイン国鉄RENFEの高速列車AVEのLOWCOST版で、いわゆるLCCの位置づけになる列車(ブランド)です。昨年6月にスペイン1番のメインルートのマドリッド/バルセロナ線で運行をスタートさせ、今度はバレンシアにその運行ネットワークを拡大しました。この区間では当面マドリッド発とバレンシア発それぞれ3便が運行され、両都市間を1時間40分~50分程で結びます。格安だからといって特にスピードに違いがあるわけではなく、通常のAVEと同様の所要時間となります。

avloinside
image: avlorenfe.com

一方で格安版ということで、サービスなどについてはやはりそれなりに割り切られていて、利用できる座席は2等のみとなり、それも通常のAVEよりはややピッチを詰めた配列となっています。また1等席などは連結されませんし、持込み荷物は制限(2個まで)され、それ以上の場合は追加料金が必要となります。車内での飲食についてはドリンクやスナック類の自動販売機はあるものの、バー車両などは付いていません。ただ車内のWIFIやPLAYRENFEというエンターテイメントサービスは利用可能で、その点では必要十分といえるかもしれません。

ですので実際に利用する際には、やはりとにかく料金重視ということでしたらAVLOがお勧めですし、それなりのゆったり感などバランスを取って旅行したい方は従来からの通常のAVEという感じで使い分けるのがいいように思います。(もちろん1等希望の場合にはAVE一択ですね)

BCN AVE

ヨーロッパ内では、フランスのTGV車両を使ったOUIGOや、タリスと同区間を走るIZYなど、こうしたLCCタイプの列車が増えてきています。スペインのマドリッド/バルセロナ間にもTGVとOUIGOが殴り込みをかけていますが、このAVLOが誕生したのもOUIGOに触発された面がかなりあるでしょう。今後もスペイン内ではさまざまの列車や鉄道会社の間で料金面やサービス面での熱いバトルが続きそうです。

OUIGO paris

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

2021年もありがとうございました!/ 2022 will com soon!

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

2021年ももう残り1週間ほどとなりました。今年も当社を利用いただいた方や当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。少々早めではありますが当社の2021年の営業は本日までとなります。今年は昨年に続き、旅行業にとって厳しい年となりました。コロナの流行は収まったりまた急に流行したりとなかなか先が読めませんが、来年前半にはある程度海外旅行も復活することを期待して今後に望みたいと思います。

なお今のところ来年からの新商品や商品の変更などの情報は余り入ってきていないのですが、人気のスイストラベルパス(フレックスも同様)に1月から新しく6日料金が設定されるようですので、今後料金も含め確認できましたらご案内するように致します。

なお新年の当社の営業は連休明けの11日からになります。2022年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい!

???????????????????????????????

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スペイン マドリッドとサンティアゴ・デ・コンポステラ方面(ガリシア地方)との高速新線が12/21に開業 / New high speed line in Spain

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

まもなく12月となりますが、日本ではコロナ感染者は激減しているものの、残念ながらヨーロッパでは再流行の傾向が見えてきつつあります。日本からのヨーロッパ旅行の再開はまた遠のきそうですが、そんな中、来月21日よりスペインの首都マドリッドと北西部のガリシア地方を結ぶ高速新線が開業し、AVEやアルビアなどの高速列車が運行を開始することとなりました。巡礼でも人気のサンティアゴ・デ・コンポステラなどが位置するのがガリシア地方です。

renfe
image: renfe.com

今回新しく開通する区間は下のマップでサモラ(Zamora)の先のペドラルバ(Pedralba de la Pradería)からオーレンセ(Ourense)までの長さ110キロ少々で、これによりマドリッドとサンティアゴ・デ・コンポステラの間がついに高速新線でつながることとなります。サンティアゴまでの所要時間は現在は4時間40分ほどですが、これが12/21より一気に短縮され、直通のアルビアで3時間20分前後、オーレンセ乗り継ぎのAVEで最短約3時間で結ばれることとなります。また同様にマドリッドとコルーニャ、ヴィーゴといった主要都市との間も1時間~1時間半程度大きく短縮され、途中のオーレンセまでは2時間15分程度、コルーニャは4時間程度、ヴィーゴは4時間20分程度となります。マドリッドからガリシア地方は正直今までは列車では少々遠いイメージがありましたが、今回の新線開業によりぐっとこれが近づき、一気に便利になるわけです。

GALICIA
image: eurail map

また今回の12月のダイヤ改正は言わば第1弾で、来年夏からはさらに第2弾として、この区間に最高速度330KPHの新型車両(talgo106 Avril)も投入され、所要時間は全般的にさらに20分程度短縮される予定となっています。増便も進められ、さらに便利なスケジュールになる予定です。

ave

なおAVEやアルビアなどのスペインの高速列車(長距離列車)の座席クラスは、名称などが今年から変更され、現在は1等にあたるPrémium、中間クラスのElige、2等にあたるBásicoの3クラスのサービスとなっています。Eligeは列車によって客席タイプも変わってきますので、利用の際は確認するのがいいかもしれません。

AVE TOURISTA

ヨーロッパが以前のように旅行できるようになるのは来年以降になりそうですが、今後また渡航再開となりましたら、さらに便利になるスペインのAVEなどを利用してスペインの列車旅を楽しんで頂きたいと思います

AVE

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ヨーロッパの各種レイルパスがほぼEチケット対応となりました!/ European railpasses now ‘E-ticketable’

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

3月に入って陽射しも日に日に暖かくなってきました。一進一退はあるものの日本でもヨーロッパを含む海外でも徐々にコロナの状況も改善を見せてきていて、春以降の海外旅行への期待も高まりつつありますが、そんな間に各種ユーレイルパスなどヨーロッパのレイルパスはほぼEチケットでの利用が可能となっています。
eurail new
今までユーロスターやTGVなど区間チケットに関しては列車や国ごとに、従来の紙チケットからEチケット化が進展してきていましたが、レイルパスに関しては区間を自由に使えることや車内等でのチェックなどの点から余りEチケット対応が進んできませんでした。それが昨年くらいからスイストラベルパスやイギリスの各種ブリットレイルパスを初めとして各パスのEチケット化が進み、現在ではグローバルパスや国別パスなどの各種ユーレイルパスを含め、ほぼ全てのレイルパスがEチケットでの利用ができるようになりました。

britlogo sma

パスのフォーマットについては、単純にPDF化されたEチケットタイプのものもありますし、モバイルパスといった名称でアプリ上で表示させるものなど、パスの種類によって異なっています。また有効日が固定される連続タイプのパスは余り問題ありませんが、一定期間中に利用日を選んで利用するフレキシータイプのパスは日にちの選択には注意です。

brp-m
image: britrail.net

こうしたEチケット化により、パスを旅行中になくした、または持ってくるのを忘れたといったこともなくなりますので、その点も利用者には便利と言えるでしょう。一方で旅行中にスマートフォン(またはタブレット等)をなくしてしまったり、またはバッテリー切れや電波が届かなくなるといった事態なども当然あり得ますので、紙でも印刷しておくなどその時の対処法もパスの種類に応じてよく確認しておくことも安心につながるでしょう。

egp-m
image: eurail.com

もちろん従来からの紙タイプのレイルパスも合わせて販売が続けられますし、一部のパスや料金タイプによっては紙タイプのフォーマットのみの場合もあります。いずれにしても利用の際は希望に合わせて選んでいただくのがいいでしょう。ぜひこのコロナ明けのヨーロッパ旅行にはレイルパスで列車を使って旅行を楽しんで欲しいと思います。

Polish EC

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スペインAVEのLCC版「AVLO」が6/23から運行スタート!/ Avlo low cost high speed train

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ちょっと暖かくなってきたこともあるのでしょうが、日本でもヨーロッパでもコロナの状況がぐっと改善を見せてきて、今後の海外旅行への期待も高まりつつあります。ヨーロッパでも観光立国のスペインでは、前回もお伝えしたようにメインルートのマドリッドとバルセロナ間で、5/10からのフランスのOUIGOに続き、6/23にスペイン国鉄RENFEによる高速列車AVEのLCC版のAVLOも運行開始予定となっています。

avlo
image:avlorenfe.com

このAVLOのネーミングはもちろんAVEのLowcost版というところから来ているわけですが、車両も上の画像のようにAVE用のS-112に専用カラーリングを施したものが使用されます。(今後S-106も加わる予定) 料金重視のためクラスは2等のみとなり、その座席ももともとのAVEよりピッチを詰めて席数が20%ほど増やされています。車内サービスについてもシンプルになり、WIFI関連は利用可能ですが、AVEに付いている音楽や映画のサービスや飲食用のバーカウンターなどはなしになります。またエアラインのLCCと同様に大きな荷物の持ち込みや予約時のシート選択などは有料となります。(なおもちろん全席予約制で、今のところ専用サイトからのみ予約が可能となっています)

avlo2
image:avlorenfe.com

また運行については上にスケジュールを貼りましたように、当面片道当り1日4便程度の運行で、マドリッド/バルセロナ間をAVEなどと同様に約2時間半~3時間程度で結びます。また一部の便はフィゲラスまで運転されます。

Figue

この区間は日本で言えば東京と大阪間にあたるような一番の主要路線で、ビジネス客も観光客も多く利用するルートです。今後地元スペイン勢のAVE/AVLOと、フランスから殴り込みをかけるTGV/OUIGOとの間で熱いバトルが繰り広げられそうです。

bcn3

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スペインのマドリッド⇔バルセロナ間にフランスのLCC版高速列車のOUIGOが5月に運行開始/ OUIGO in Spain

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

年末から大騒ぎとなっていたコロナもそろそろ落ち着きも見せてきて、海外旅行への期待も少しずつ高まってきました。そんな中、スペインで一番のメインルートのマドリッドとバルセロナ間で、5/10からフランス国鉄(SNCF)による格安高速列車のOUIGOが運行を開始することとなりました。OUIGOは今までTGVの格安版としてフランス内の各路線で徐々に運行を拡大させて、多くの主要路線で運転されるようになっています。そしてもともとの予定より遅くなったものの、いよいよ5月からはスペイン内での運行開始となります。

ouigoes
image:www.ouigo.com/es

フランスの列車が何でスペインで?と意外に思われる方も多いかと思いますが、地続きのヨーロッパではそれぞれの国内の鉄道路線についても他国の列車を参入可能とするオープンアクセス化が進められており、それで今回OUIGOもスペイン内のみでの運行が認められることとなりました。またこの区間ではマルセイユやモンペリエとの間で既にTGVが運行しており、経験や実績があったからということもあるでしょう。

OUIGO paris

このOUIGOは、TGVの2階建て車両を使用し、もちろん全席予約制で、LCC版らしく全車両が2等席(有料で広めの席あり)となっています。またこの区間については、当面片道当り1日5便程度の運行で、約2時間半~3時間程度で運行します。なおOUIGOの特徴として、予約は事前のインターネットのみでの受付となり、駅の窓口等では購入できないこととなっています。(このため今のところ日本からの予約も不可となっています) 

BCN

この区間はスペイン1の主要路線ということで、現時点でもAVEが数多く運行されており、さらに今後6/23からRENFEによるLCC版AVEのAVLOも運行開始予定となっています。この区間は利用客も多いだけに、もともとのスペインのAVE/AVLOと、新規参入のフランスのTGV/OUIGOとの間で激しい競争が始まりそうです。

BCN AVE

次回はまたもう一方の格安高速列車AVLOについて簡単にご案内したいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

新年おめでとうございます/ Happy new year 2021

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

当社では先週の8日より本年2021年の営業を開始いたしました。直近で日本では緊急事態宣言が出され、ヨーロッパでも感染が収まらないなど、引き続き今後の展望ができない状況ではありますが、ワクチンの投与なども始まっていますので、早めのヨーロッパ旅行の再開に期待していきたいと思います。なおこうした状況でもありますので、当面来月中までこのブログも隔週での更新にしますのでご了承ください。

ぜひ今年も当ブログをご覧になって、ヨーロッパの列車旅に関心を持ち続けていただければと思います。

bernina

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで