(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)
オミクロン株の流行がちょっと収まってきたかと思えば、今度はロシア/ウクライナで戦争勃発となってしまいましたが、そんな中スペインでは昨年に運転を開始した格安高速列車のAVLOが2/21からマドリッド/バレンシア間での運行を開始しました。
image: avlorenfe.com
AVLOはその名からも分かるように、スペイン国鉄RENFEの高速列車AVEのLOWCOST版で、いわゆるLCCの位置づけになる列車(ブランド)です。昨年6月にスペイン1番のメインルートのマドリッド/バルセロナ線で運行をスタートさせ、今度はバレンシアにその運行ネットワークを拡大しました。この区間では当面マドリッド発とバレンシア発それぞれ3便が運行され、両都市間を1時間40分~50分程で結びます。格安だからといって特にスピードに違いがあるわけではなく、通常のAVEと同様の所要時間となります。
image: avlorenfe.com
一方で格安版ということで、サービスなどについてはやはりそれなりに割り切られていて、利用できる座席は2等のみとなり、それも通常のAVEよりはややピッチを詰めた配列となっています。また1等席などは連結されませんし、持込み荷物は制限(2個まで)され、それ以上の場合は追加料金が必要となります。車内での飲食についてはドリンクやスナック類の自動販売機はあるものの、バー車両などは付いていません。ただ車内のWIFIやPLAYRENFEというエンターテイメントサービスは利用可能で、その点では必要十分といえるかもしれません。
ですので実際に利用する際には、やはりとにかく料金重視ということでしたらAVLOがお勧めですし、それなりのゆったり感などバランスを取って旅行したい方は従来からの通常のAVEという感じで使い分けるのがいいように思います。(もちろん1等希望の場合にはAVE一択ですね)
ヨーロッパ内では、フランスのTGV車両を使ったOUIGOや、タリスと同区間を走るIZYなど、こうしたLCCタイプの列車が増えてきています。スペインのマドリッド/バルセロナ間にもTGVとOUIGOが殴り込みをかけていますが、このAVLOが誕生したのもOUIGOに触発された面がかなりあるでしょう。今後もスペイン内ではさまざまの列車や鉄道会社の間で料金面やサービス面での熱いバトルが続きそうです。
ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで