サプサンはモスクワを出発すると、ほどなく市街地を抜けて、その後は原野といった感じの車窓風景の中を走行していきます。冬なので大体は雪に覆われていますが、時々川や湖沿いにも走り、それほど単調という感じでもありません。ICEベースの車両ということもあって特に揺れなどもなく車内はなかなか快適です。
今回は特等(FIRST)の利用でしたので、まずは車内では毛布や枕、またスリッパやアイマスクなどのアメニティグッズが配られます。雑誌や新聞も好きなものを選ぶことができます。
またこの特等(FIRST)には食事のサービスも付いていて、今回は9時半位発の便でしたので、朝食がサーブされました。ちょっとロシアっぽさもあってなかなかの味です。今回は朝なので頼みませんでしたが、希望すればビールやワインを飲むこともできます。
そして食後はコーヒーとデザートも付いていてフルサービスといった感じです。デザートはチョコレートなどを混ぜて焼いたようなロシアでは有名なお菓子のようです。かなりの甘さですが、ロシアっぽくてなかなかイケる味です。
こうして食事をしている間にもサプサンは途中いくつかの駅に停車していきます。ただいずれもあまり大きな町ではなく、ほとんど人の乗り降りはなさそうでした。
サプサンにはクラスとしては特等(FIRST)の他に、1等(BUSINESS)と2等(ECONOMY)があり、食事後に車内をちょっと回って見学してみました。1等(BUSINESS)は、2等と同様の2+2列の4列配置ですが、インテリアは黒を基調としていて、1等らしいフォーマルな雰囲気があります。このクラスにも食事等のサービスは付いています。
また2等(ECONOMY)も配置は2+2列ですが、1等(BUSINESS)に比べるとシートがブルーでカジュアルな雰囲気になります。2等は特に通常食事等のサービスはありませんが、列車や車両によってはサービス付きの場合もあるようです。
また車内にはカフェテリアのようなバー車両や食堂車もついています。バー車両では簡単なドリンクやその他お土産的なものなどいろいろなものを打っています。食堂車は通常の2等車両のボックス席を利用しているようでした。
さてこうして車内をウロウロしている内に、ほどなくサンクトペテルブルクへの到着が近づき、車窓にも街が見えてくるようになりました。そして出発から約3時間40分後、ほぼ定刻にサプサンはサンクトペテルブルクのモスクワ駅に到着しました。降りる際にはもちろん特に手続きも何もありませんので、そのままホームに降り、駅建物の方へ向かいます。
この駅はサンクトペテルブルクの中心に近い場所にあり、駅前もなかなかにぎやかです。もともとヨーロッパに向け建設された街ということもあって、駅から見る街並みもヨーロッパっぽい雰囲気です。
このロシアの2大都市、モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶサプサンは車内も快適ですし、所要時間もほどほどでこの区間の移動には、飛行機と比べてもとても便利だと思います。これからロシアのワールドカップも開催され、このモスクワとサンクトペテルブルク間を移動する方も多くなるでしょうが、ぜひこの間の移動はこのサプサンをお勧めします!
ロシアも含め、ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで