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2月も後半に入りましたが、以前から運行が計画されてきたミラノとパリ間のフレッチャロッサがついに昨年の12月から運転をスタートしています。フレッチャロッサはもともとこの区間で2020年の開業が予定されていましたが、コロナなどの関係もあって1年少々遅れての運行開始となりました。
image: trenitalia.com
このミラノ⇔パリ間のフレッチャロッサは、途中イタリアのトリノや、フランスのリヨンやシャンベリーなどを経由して1日各2便運行し、パリ/ミラノ間を約6時間半~7時間程度、パリ/トリノを約4時間40分程度、リヨン/ミラノを約4時間20分程度でそれぞれ結びます。この区間には以前よりフランスのTGVが運転されていて、所要時間的には概ね同じくらいか便によってややフレッチャロッサが早いかといったところです。ミラノ/パリ間の所要時間はいずれにしてもやや長めですが、途中の国境付近では山々の車窓風景も楽しめてそれほど退屈はしないように思います。
また車両には新型のフレッチャロッサ1000(ETR400)が使用されています。さすがイタリアンデザインといったイメージのダイナミックな外観は文句なくカッコいいと思いますし、また車内は通常の1等(ビジネス)と2等(スタンダード)、特等にあたるエグゼクティブの3クラスとなっていて、快適な移動が楽しめるようになっています。特にエグゼクティブクラスは超ゆったりの1+1列の2列配置になっていて、多少長めの時間の乗車でもリラックスできると思います。(なお下の画像は1+2列配置の1等になります)
フランス側(SNCF)のTGVに対してイタリア側(トレンイタリア)は長らく夜行列車(Thello)を運行させてきましたが、この夜行はコロナ禍の昨年に運行が終了となりました。そしてそのリベンジ(?)も含めて、今回トレンイタリアはこの区間にフレッチャロッサで再参入し、TGVとのガチンコの競争をスタートさせたわけです。今後もこのライバル関係から、イタリア/フランス間の列車利用がさらに便利になることを期待しましょう。(ちなみにミラノの発着駅はフレッチャロッサは中央駅で、TGVはポルタガリバルディ駅になります。TGVはややイタリア側から冷たくされているのかもしれませんね)
そろそろヨーロッパではコロナの規制も緩和が進んできました。日本からの一般の旅行がいつ再開されるかはまだ見通しが立ちませんが、旅行ができるようになった際にはぜひまたヨーロッパ内での鉄道旅を楽しんで欲しいと思います。
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