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まもなく12月となりますが、日本ではコロナ感染者は激減しているものの、残念ながらヨーロッパでは再流行の傾向が見えてきつつあります。日本からのヨーロッパ旅行の再開はまた遠のきそうですが、そんな中、来月21日よりスペインの首都マドリッドと北西部のガリシア地方を結ぶ高速新線が開業し、AVEやアルビアなどの高速列車が運行を開始することとなりました。巡礼でも人気のサンティアゴ・デ・コンポステラなどが位置するのがガリシア地方です。
image: renfe.com
今回新しく開通する区間は下のマップでサモラ(Zamora)の先のペドラルバ(Pedralba de la Pradería)からオーレンセ(Ourense)までの長さ110キロ少々で、これによりマドリッドとサンティアゴ・デ・コンポステラの間がついに高速新線でつながることとなります。サンティアゴまでの所要時間は現在は4時間40分ほどですが、これが12/21より一気に短縮され、直通のアルビアで3時間20分前後、オーレンセ乗り継ぎのAVEで最短約3時間で結ばれることとなります。また同様にマドリッドとコルーニャ、ヴィーゴといった主要都市との間も1時間~1時間半程度大きく短縮され、途中のオーレンセまでは2時間15分程度、コルーニャは4時間程度、ヴィーゴは4時間20分程度となります。マドリッドからガリシア地方は正直今までは列車では少々遠いイメージがありましたが、今回の新線開業によりぐっとこれが近づき、一気に便利になるわけです。
image: eurail map
また今回の12月のダイヤ改正は言わば第1弾で、来年夏からはさらに第2弾として、この区間に最高速度330KPHの新型車両(talgo106 Avril)も投入され、所要時間は全般的にさらに20分程度短縮される予定となっています。増便も進められ、さらに便利なスケジュールになる予定です。
なおAVEやアルビアなどのスペインの高速列車(長距離列車)の座席クラスは、名称などが今年から変更され、現在は1等にあたるPrémium、中間クラスのElige、2等にあたるBásicoの3クラスのサービスとなっています。Eligeは列車によって客席タイプも変わってきますので、利用の際は確認するのがいいかもしれません。
ヨーロッパが以前のように旅行できるようになるのは来年以降になりそうですが、今後また渡航再開となりましたら、さらに便利になるスペインのAVEなどを利用してスペインの列車旅を楽しんで頂きたいと思います
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