ロンドンメインなら、サウスウエストパスかロンドンプラスパス /Brit London plus pass or Sounthwest pass

さて引き続きのイギリスのブリットレイル関連パスです。

britlogo sma

前々回と前回で、ブリテン島全体をカバーするブリットレイルパスや、ブリテン島主要部のイングランドで利用できるブリットイングランドパスを案内しましたが、ロンドンステイを中心にイギリスの南の方だけ回れればいいやというお客様用に、より手軽なレイルパスとしておすすめなのが、このブリットサウスウエストパスとブリットロンドンプラスパスになります。

Britpasses - 2

まずサウスウエストパスはその名の通り、ブリテン島の南西部をカバーするパスになります。下の地図でも多少わかりづらいかもしれませんが黄色く塗られた路線をカバーしていまして、ロンドンから西側のバースやオックスフォード、チェルトナム、ウェールズのカーディフ、またさらにその南はイギリス最西端のコーンウォール地方のペンザンス、エクセター、そしてロンドンから南の方ではサザンプトンやポーツマスなどをカバーしています。ロンドンからコッツウォルズ地方や南ウェールズ、コーンウォール地方などをまわるのにぴったりのパスと言えるでしょう。

BRIT

一方のロンドンプラスパスは上の地図ですとグレーに塗られたエリアで、ロンドンの近郊を全般的にカバーしています。サウスウエストパスと同様にオックスフォードやサザンプトンはカバーし、さらに北方向にはノーザンプトンやケンブリッジ、東の方ならハーウィッチやドーバー、また南の海岸線沿いはブライトンやイーストボーンなどずっとカバーしています。ですので、このパスの場合はロンドンに滞在して主に日帰りでロンドンから各地を往復するような旅程に適していると言えます。

vst

日数の設定についてはサウスウエストパスはブリットレイルパスやブリットイングランドパスと同様、連続タイプとフレキシータイプがあり、また最大日数は連続の1か月ですが、ロンドンプラスパスはより「小ぶり」になり、フレキシータイプの3日から最大8日となります。利用日数に応じて選んでいただければと思います。

???????????????????????????????

ぜひイギリスの鉄道旅行には旅程に最適のパスをお選びください!

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今だからイギリス周遊! イングランドならにブリットイングランドパス / Brit England pass

britlogo sma

住民投票以来ゴタゴタの続いていたイギリスですが、ようやく今週に新しい首相も決まって、徐々に落ち着いてきました。そんなイギリスの主要部がイングランドで、このイングランドをカバーするレイルパスがその名の通りブリットイングランドパスになります。
Britpasses - 2

そのイングランドのエリアは上の画像にも載っていますが、具体的にどこまでかというと、北のスコットランドとの境はニューカッスルからもう少し先に行ったバーウィックアポンツィード、と湖水地方のもう少し北のカーライルまで、また西のウェールズとの境はチェスターやブリストルのもう少し先あたりになります。ですので普通にイギリスを旅行する上ではかなりの部分がこのイングランドパスでカバーされています。

VST

有名なところでは、大聖堂でも有名なヨーク、ウィンダミアなどの湖水地方、サッカーでも人気のマンチェスターやリバプール、バースやチェルトナム、オックスフォードなどのコッツウォルズ地方、また一番西のコーンウォール地方のペンザンスなどかなりのメジャーどころがこのパスのエリアに含まれています。一方で料金的にはブリテン島全体をカバーするブリットレイルパスより大体20%ほど安くなっています。ロンドン中心のイギリス周遊でスコットランド方面までは行かない場合など、とてもおすすめのパスと言えます。

VS KX

なおロンドンはそれぞれのルート別に発着駅が分かれていて、ヨークやエジンバラ方面への「東海岸線」はキングスクロス駅、バーミンガムやマンチェスター、リバプールなどへの「西海岸線」はユーストン駅、バースやブリストル、エクセターなどの西方面はパディントン駅になります。他にもユーロスターやミッドランド方面の列車が発着するセントパンクラス駅、イングランド南部への便が発着するビクトリア駅やウォータールー駅など多くのターミナル駅がありますので、利用の場合には方面ごとに乗る駅をよくご確認ください。

EUSTON

次回はまたこうしたブリットレイルパスの利用日数等や料金の設定についてご案内するようにします。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今、話題(?)のイギリスへ!ブリットレイルパスで自由自在!! / Britrailpass for whole Britain

さて先々週から引き続きのブリットレイル関連のパスですが、やはりこの中で一番代表的なのはその名の通りのブリットレイルパスとそのフレキシー版のブリットレイルフレキシーパスでしょう。

britlogo sma

このブリットレイルパス/フレキシーパスは地図の画像にもあるように、いわゆるブリテン島(イギリス本島)全体の列車が利用できるパスになっています。 (なお同じイギリス内でも、ブリテン島内ではない北アイルランドはカバーしていません。)

Britpasses - 2

ロンドンから、北はもちろんスコットランドの北部ハイランド地方まで、このパス1枚で利用することができます。ロンドンからスコットランドの首都で観光都市のエジンバラへはヴァージントレイン(イーストコースト)で最短4時間少々。空港への移動もない分飛行機で行くよりも便利かもしれません。さらに、ネス湖で有名なインバネスや入り江の町フォートウイリアムなど北のハイランド地方へは列車に乗るだけでも雄大な車窓風景が楽しめます。

edi

またイングランドの西に位置するウェールズ地方もこのパスでカバーしています。首都のカーディフへはロンドンからわずか2時間。ウェールズ語の独特な表記も特徴的です。またさらに港町のスウォンジーやお城でも有名なバンゴールなどウェールズ内もこのパスで自由に移動が可能です。

Holyhead

もちろんロンドンを中心に、ヨーク、湖水地方、マンチェスター、リバプール、バース、ペンザンス、ブライトン、ドーバーなどのイングランド内もこのパスで利用可能です。さらに、少々料金が高いことで「有名」な、ヒースロー空港とロンドン市内を結ぶヒースローエキスプレスもカバーしています。

LHR

なおイギリスの場合、スコットランドなどへの夜行列車を除いて、昼間の列車は予約がマストではありませんので、ブリットレイルパスのみで気軽に予約なしに乗り降りできるのも、大きなメリットです。イギリス全体の周遊旅行にはぜひこのブリットレイルパスをご利用下さい。

Lon kx

特にスコットランドやウェールズには行かない、という方はイングランドに利用範囲を限定したブリットイングランドパスがおすすめです。来週にまたブリットイングランドパスについてご案内します。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ユーレイル関連パス「エキストラデイキャンペーン」7月より再開! / Eurail ‘Extra day campaign’ again!

eurail new
さて今週も前回に引き続きEU離脱で話題のイギリスのブリットレイルパスについてお書きしようと思ってましたが、今月より各種のユーレイルパスが同料金でより多い日数が利用できる「エキストラデイキャンペーン」が再開されましたので、ちょっと寄り道して、このキャンペーンついてご案内しておきます。

Bru THA

このキャンペーンはヨーロッパ全体をカバーするユーレイルグローバルパス、ヨーロッパ各国から2/3/4か国を選択するユーレイルセレクトパス、そしてイタリアやオーストリア、スペインなどの各国用のユーレイルの1か国パスといった、すべてのユーレイル関連パスを対象として、グローバルパスに関しては日数に応じて1日から5日、それ以外のパスについては一律で1日が「エキストラデイ」として通常よりも多く利用できるというものです。(グローバルパスは詳しくは5日/7日が+1日、10/15日が+2日、22日が+3日、1か月が+5日)

IMGP6726

今年の2月から4月にもこのキャンペーンは実施されましたが、今回は7月から9月末までの購入分(発券分)が対象となります。一年のうちでも一番の旅行シーズンですし、ユーレイル関連のパスの全てが対象ですので、多くの方がこのキャンペーンでメリットを受けられると思います。ただ今回のキャンペーンの多少のマイナスポイントとしては、このキャンペーンを利用した場合、購入後のパスの変更や払い戻しは不可となる点です。ですの購入の際には完全に日程などが確定してからの方がよさそうです。ただパスは購入から11か月程度有効ですので、今年の夏だけでなく秋冬の旅行にも利用することは可能です。

GOT

料金等はこちらのページからもご覧ください。イギリスのEU離脱などなかなか落ち着かないイメージのヨーロッパですが、やはり夏がなんといっても一番の旅行シーズンです。この夏のヨーロッパの列車旅にはぜひこのキャンペーンをご利用ください。!!

BUD

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

EU離脱で注目(?)のイギリスで、列車乗り放題のブリットレイルパス/ Briltrailpassess in UK

昨日の国民投票でイギリスがついにEU離脱を決めました。イギリス人にとって、自分たちがどれくらい「ヨーロッパ」であるべきか、は長年の課題ですので、こうした判断が出るのもうなずけないことではありません、直近の難民などの問題が背中を押したのでしょう。
そんな注目(?)のイギリスですが、ポンドも下がったことでイギリスへの旅行はしやすくなったかもしれません。ここでこのイギリス内で利用できるレイルパスのブリットレイル関連パスを一通りご案内しておきましょう。

britlogo sma (images: britrail.com)

このイギリス内で利用できるブリットレイル関連パスは、下のマップでもお分かりになるように、主に利用範囲に応じていくつかのパスに分かれています。(images: britrail.com)

Britmap
まずはその名の通りブリテン島(イギリス本島)全体で利用できるのがブリットレイルパスです。イングランドもスコットランドもウェールズもカバーし、ロンドンからエジンバラなどブリテン島内全体でお使いになれます。

また、ブリテン島の内でその主要部とも言えるイングランド地方をカバーするのがブリットイングランドパスになります。ロンドンやマンチェスター、リバプール、バース、ヨーク、湖水地方などまでの旅行であればこのブリットイングランドパスがおすすめです。

LON kx

そしてイングランドパスとややエリアがかぶりますが、数年前から販売開始になり、ブリテン島内のロンドンから南西部をカバーするのがブリットサウスウェストパスになります。イングランドのバースやコッツウォルズ地方や、より西部のペンザンスやウェールズ地方のカーディフなどはこのパスでカバーし、イングランドパスよりももう少し安くなっています。

また、よりエリアを限定し、ロンドンとその近郊のイングランド南東部をカバーするのがロンドンプラスパスです。ケンブリッジ、オックスフォード、バース、ブライトンなどロンドンからの日帰り旅行に向いているパスといえます。

VST

さらにスコットランド限定のパスもありまして、スコットランド全体をカバーするフリーダムスコットランドパス、中心部のエジンバラとグラスゴー間を主に利用できるセントラルスコットランドパス、そしてインバネスやフォートウイリアムなどハイランド地方でお使いになれるスコティッシュハイランドパスの3タイプが販売されています。

一応それぞれのパスごとに利用エリアを示したマップが下のようになりますのでご覧ください。(images: britrail.com)
Britpasses
このようにイギリスのパスは利用エリアなどによっていくつものタイプがあります。また次回以降この中のメジャーなパスについてもう少し取り上げていきたいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ドイツICE 今年で運転開始25周年!! / German ICE 25th anniversary

今年ももう梅雨入りのシーズンとなりましたが、この6月でドイツの高速列車ICEが運転開始してから25年を迎えました。ドイツ国内では記念のイベントなども行われています。このICEは1991年6月にハンブルク/フランクフルト/ミュンヘン間で営業運転をスタートして以来、ドイツそしてヨーロッパを代表する列車として発展を続けてきました。

???????????????????????????????

ICEはその25年前の運行開始以来、着々とそのネットワークを広げ、ドイツ国内では、初めのハンブルク/ハノーバー/フランクフルト/シュトゥットガルト/ミュンヘンから、各路線での高速新線の開通に伴って、さらにケルン、デュッセルドルフ、ベルリン、ニュールンベルク、ライプチヒなどほぼすべての主要都市をカバーしています。またドイツ内の高速新線内では最高時速300キロで運転され、所要時間も年々短縮されてきています

BER

またICEはドイツ国内に限らず、近隣のオーストリアのウィーンやザルツブルク、スイスのバーゼルやチューリッヒ、デンマークのコペンハーゲン、オランダのアムステルダム、ベルギーのブリュッセル、そしてフランスのパリなど数多くの国際ルートも運行するようになっています。まさにTGVなどと並ぶヨーロッパを代表する高速列車と言っていいでしょう。

paris

車両的には、当初のICE1から、その改良版のICE2、より動力性能の優れたICE3、チルト(振子)機能の付いたICE-T、そのディーゼル版のICE-TDなどの多くのバリエーションへと発展しています。

ICE2

また、車内のインテリアは大柄のドイツ人にも合わせたのか落ち着いたゆったりした雰囲気で、長時間乗っていてもあまり疲れることもなく快適な移動空間といえます。

ICE3 inside

今後もドイツ内の旅行そしてヨーロッパ内での移動にはこのICEはぜひすすめです。

ICE-T

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

サッカーEURO2016開幕 TGVも臨時運行 / UEFA Euro2016 TGV access

6月も中旬になりましたが、昨日6/11からフランスでサッカー選手権のUEFA Euro2016が開幕となりました。このUEFA Euroは4年おきに開催されるヨーロッパの国別サッカー選手権で、今回はヨーロッパ24か国が出場し、7/10までの期間中パリなどフランス内の10都市でゲームが開催され、優勝を争います。

EURO2016 CITIES image: voyages-sncf.com

今回このEURO2016のゲームが開催されるのはパリをはじめ、マルセイユ、ボルドー、ニース、リヨン、リール、サンテティエンヌ、ランス、ナントなどフランス内の10都市になります。一見それぞれの開催地まで行くのは大変そうですが、各都市へはすべてTGVなどの交通機関でのアクセスが可能となっています。

tgv

パリを起点にすると、リールやランスへは約1時間、リヨンやナントへは2時間、マルセイユやボルドーへは3時間、フランスで一番南の方にあるニースやトゥールーズでも5時間少々程度と、十分にTGVで便利にアクセスできる距離になります。通常運行の便に加えて、試合の前後にはそれに見合った時間に臨時のTGVも運行され、多くの観戦のお客さんに対応できる体制になっています。日によっては18時や21時など遅い時間に開始のゲームも多いのですが、いずれの都市でも深夜の臨時便が運行され、翌朝にはパリに戻れるようになっています。例えば今日はマルセイユでイングランド/ウェールズ戦が21時からのスタートとなりますが、その終了に合わせて深夜1:50発でパリに6:00着の臨時のTGVも運転されることになっています。ですので、これから観戦に行く方も開催都市へはTGVなどで安心して移動することが可能です。

LYON

なおここのところフランスではこのEURO2016の期間にも合わせたストライキが続いています。その点は多少心配なところもありますが、フランス国鉄側でもこの運行には責任を持つというようなことも言ってますので、どうやら問題ないようです。

PAR EST

ぜひフランスを訪れるサッカーファンの方はTGVで安心して観戦に臨んで頂ければと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

イタリア 高速列車フレッチャロッサ 運行拡大中/ Italy Frecciarossa network

イタリアを代表する高速列車といえばトレンイタリアの看板列車フレッチャロッサですが、このフレッチャロッサが5月からさらに、ローマ/フィレンツェ/ベネチアとミラノ/ベネチアというイタリアの代表的なルートでさらに多く運行されるようになました。

FROSSA

ローマ/フィレンツェ/ベネチアについては、もともとはすべて、弟分(?)でカーブ走行にも強いフレッチャアルジェントが運行していましたが、昨年よりフレッチャロッサもこの区間で運行されるようになり、現在はほぼ半分程度はフレッチャロッサの運行となっています。

FR ROM-VCE image:trenitalia.com

またミラノ/ベネチアについては、以前はほとんど、白がイメージカラーのフレッチャビアンカの運行でしたが、このルートでも今年の1月からこのフレッチャロッサの運行が開始され、現在ではこちらの区間も半分くらいはフレッチャロッサの運行に置き換わっています。

FR MIL-VCEimage:trenitalia.com

ローマ/フィレンツェ/ベネチアでも、ミラノ/ベネチアでも、どちらによる運行でも特に所要時間は変わりませんので、利便性の点では変わらない(それぞれ約3時間40分と約2時間半)のですが、やはりフレッチャロッサの場合は看板列車ということもあって、車内の快適さはよりハイレベルと言えるでしょう。車内空間はより広い感じですし、インテリアの雰囲気もハイクオリティーです。またフレッチャロッサの場合、通常の1等(ビジネス)と2等(スタンダード)の他、よりハイグレードな1等エグゼクティブと2等プレミアも設定されていて、より幅広いタイプから選ぶことができます。

Frossa inside

これらの区間を利用の際には、スケジュール的に特に問題がなければ、フレッチャロッサの方を選んでみてもいいと思います。ただミラノ/ベネチアの場合はフレッチャビアンカの方が料金が安めですので、もちろんその点も選択のポイントにはなるでしょう。

fbianca

ぜひイタリア旅行の際には、ぜひこうしたフレッチャロッサなどの高速列車をご利用下さい。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ウィーン⇒ミュンヘンのレイルジェットが6/12より直通運転再開/ Vienna-Munich Railjet

もうまもなく5月も終わりですが、来月の12日より、去年の秋から国境コントロールのため途中のザルツブルク乗換での運行となっていたウィーンからミュンヘン間のレイルジェットがようやく直通運行を再開することとなりました。

RJ

このレイルジェットは、オーストリア国内を中心に、周辺国のドイツやハンガリー、チェコ、スイスなどとの間も運行する高速列車ですが、人気ルートで利用客も多いウィーン⇒ミュンヘン間については、去年に急増した東欧経由の移民の管理のため、9月ごろから両国の国境にあたるザルツブルクで乗り換えという変則的な運行となっていました。

SZG

それが状況も落ち着いてきたということで6/12からの夏スケジュールに合わせて通常運行にやっと戻るというわけです。ただ今後もパスポートチェックがザルツブルク停車中に行われる予定のため、以前よりも10分程所要時間が長くなります。ミュンヘン⇒ウィーンについてはもともと通常通りの直通運行ですので、ようやくこれで来月から各区間で従来通り利用できるようになります。この両都市間では大体2時間おきに運行され、所要時間は約4時間程度になりますので、今後もぜひオーストリア/ドイツ間の移動にご利用下さい。

RJ MUC

なおこのレイルジェットは、ウィーン/ザルツブルク/インスブルック間やウィーン/グラーツなどオーストリア国内の主要区間はもちろん、今回のミュンヘンや、さらにハンガリーのブダペスト、チェコのプラハ、スイスのチューリッヒなど多くの国際区間でも運行されています。ドイツのICEなどと同様に、座席予約なしでも乗車できますので、ユーレイルパスなどを使っての利用にもおすすめです。また画像のようにちょっと渋めの赤いイメージカラーもなかなか印象的です。

RJ 1CL

オーストリアをはじめとする中欧や東欧のご旅行にこのレイルジェットはぜひおすすめです。 

RJ INSIDE

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

7/3 フランス高速新線ストラスブールまで開通 /French high speed line extended to Strasbourg

5月も後半に入って、そろそろ日によっては夏を感じさせる天気となってきましたが、いよいよ7/3にフランスのメッツ近郊とストラスブール間の高速新線が開通し、パリ/ストラスブールの高速線(ヨーロッパ東線)が全線開業となります。この高速新線はもともとは4月頃に開業の予定でしたが、去年の11月のテスト運行中の事故のため延期され、ようやく7月に開通ということとなったのです。

Paris Est

この新線開業によりパリとストラスブール間のTGVは現在よりさらに30分ほどスピードアップされて約1時間50分での運行となります。TGVが運行する前(2007年以前)にこの区間が通常のECで5時間くらいかかっていたことを思うとまさに驚きとも言えます。ストラスブールはライン川の支流の中州にあって世界遺産にも登録される、特徴的でとてもきれいな街です。またドイツに近くフランスとドイツの雰囲気がミックスされている点も魅力的で、今後便利になることでさらに観光で訪れる人も増えるでしょう。

TGV Est

またこの高速線の開通により、フランス国内間だけでなく、フランスとドイツ間の列車もぐっと便利になります。開通に合わせて新しくストラスブール経由のパリ/フランクフルト間のTGV/ICEも運行が開始され、パリ/フランクフルト間は1日6本に増便されるとともに運行時間も最短3時間38分となります。ストラスブールとフランクフルト間も直通便が3本に増えます。

FRA hb

またストラスブール経由でパリとドイツのシュトゥットガルトやミュンヘンとの間を結ぶTGV/ICEもこれによりスピードアップされ、パリ/シュトゥットガルト間は最短3時間10分、ミュンヘンは5時間40分ほどで結ばれることとなります。

STR

このように、今回の高速新線の開通で、フランス内はもちろん、パリやフランス東部とドイツとの間の移動も便利になります。これからパリに行かれる方はストラスブールやドイツ方面へ、またドイツに行かれる方はフランス方面へ、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで