10月も下旬で徐々に冬も近づいてきましたが、12/11からのウィンタースケジュール時期より、オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアの主要都市間を結ぶ夜行列車が、新たに「NIGHTJET(ナイトジェット)」の名前で運行スタートとなります。
image : OBB blog
このナイトジェットはオーストリア国鉄(OBB)が運行を担当し、運行区間はオーストリア内のウィーン/ブレゲンツ、フェルドキルヒ/フィラッハ、グラーツ/フェルドキルヒと、国際区間のウィーン/チューリッヒ、チューリッヒ/グラーツ、チューリッヒ/ベルリン/ハンブルク、ウィーン/ハンブルク、ウィーン/デュッセルドルフ、インスブルック/ミュンヘン/ハンブルク、インスブルック/ミュンヘン/デュッセルドルフ、ウィーン/フィレンツェ/ローマ、ウィーン/ミラノ、ウィーン/ベネチア、ミュンヘン/ローマ、ミュンヘン/ミラノ、ミュンヘン/ベネチアの各路線になります(その他季節運行の路線もあります)。
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それぞれ現時点でも夜行列車が運転されている区間で、これらが12月から新しくナイトジェットという統一のブランドで運行されることとなるわけです。チューリッヒ/ハンブルクやミュンヘン/ベネチアなど現在シティナイトラインとして運行されている区間も6路線含まれています。シティナイトラインの撤退表明以来ヨーロッパの夜行列車がどのようになるのか、注目されていましたが、その路線の多くはこのナイトジェットに引き継がれることになり、夜行列車ファンにとっては一安心といえるでしょう。
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なおこのナイトジェットは、区間にもよりますが、現在のシティナイトラインなどと同様、利用タイプ(クラス)には、シャワー付きのデラックス寝台(1人/2人/3人用)、通常寝台(1人/2人/3人用)、クシェット(簡易寝台-4人/6人用)と座席車が用意され、人数や予算、旅行コンセプトなどに応じて幅広く選択が可能です。また、ベッドや車内インテリアもより快適にリニューアルされることとなっています。
ヨーロッパ内でも夜行列車はここ最近、運行路線や本数がどんどん減ってきていましたが、このナイトジェットの登場で少なくともここしばらくはメジャーな移動手段として残っていきそうです。今後数年内にはさらに新型車両も投入される予定となっていますので、これからのヨーロッパ旅行にこうした夜行列車をぜひ利用してみてください。
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