ユングフラウ観光の「新ターミナル」 グリンデルワルドターミナル駅/Grindelwald Terminal – New terminal station for Jungfrau region

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

夏のスイスで一番人気の山岳鉄道と言えばやはりユングフラウ鉄道でしょう。そのユングフラウ鉄道では2020年12月に最新鋭の高速ゴンドラ、アイガーエクスプレスが運転を開始し、ユングフラウヨッホまでの移動が一気に便利になりましたが、そのアイガーエクスプレスの起点としてこのユングフラウ観光の新しいターミナルとなっているのがグリンデルワルドターミナル駅です。

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image: jungfrau Railways

このグリンデルワルドターミナル駅は、従来からのグリンデルワルド駅から1駅下のインターラーケン側にできた新しい駅で、インターラーケン方面からの登山鉄道とアイガーエクスプレスやメンリッヒェンへのゴンドラ( メンリッヒェンバーン)との乗り換えの新ターミナルとなっています。いわばユングフラウ観光の新しい要の駅といえるでしょう。なおもともとのグリンデルワルド駅はそのままありますので、降りまちがいなどないように、上のマップでも位置関係など確認していただくといいでしょう。

インターラーケンからの列車をこのグリンデルワルドターミナル駅で降りて、階段を下り、動く歩道などを通って進むと外に出ることなしに、 2~3分くらいでほどなくターミナルの建物に到着します。

ターミナルの建物は現代的な造りになっていて、 アイガーエクスプレスやメンリッヒェンへのゴンドラとの乗り換えのお客さんでとても賑わっています。ショップや飲食店なども多く入っていて乗り換えの際にちょっとくつろいだり、ショッピングを楽しんだりもできて、便利になっています。

アイガーエクスプレスの乗車口も、今までの登山鉄道の雰囲気とは別物の、モダンで今っぽいデザインとなっています。なお画像では少し見にくいですが、予約のあるお客さんはここでグリーンのサインの列を通って、待ち時間なしで優先的に乗車できます。予約がないと結構待つことになるでしょうから、特に夏のハイシーズンには予約は絶対した方がいいと思います。。

このグリンデルワルドターミナル駅の開業とアイガーエクスプレスの運転開始でユングフラウ観光はぐっと便利になっています。ぜひコロナ明けの今年こそスイスユングフラウの旅行を楽しんで欲しいと思います。
(なおユングフラウをはじめとした各種スイス鉄道商品は当社スイスショップよりお求めになれますのでぜひどうぞ)

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ゴールデンパスライン ルツェルン―インターラーケンエクスプレス 手軽に美しい車窓風景を満喫/ Swiss Goldenpass line Luzern-Interlaken

スイスの鉄道には多くのパノラマルートがありますが、その中でも、中心都市のチューリッヒからのアクセスも良く、わりと気軽に楽しめるのがゴールデンパスラインの東半分にあたるルツェルン―インターラーケン間と言えるでしょう。

この区間の列車はルツェルン-インターラーケンエクスプレスと名づけられ、 美しい古都のルツェルンからユングフラウの玄関口のインターラーケンまでの約2時間、スイスアルプスの山々やいくつもの湖など本格的なスイスらしいパノラマが楽しめるのです。

このルツェルン-インターラーケンエクスプレス は1時間おきに 運行され、車両は景色が楽しめるよう天井近くまでが窓となったパノラマ仕様となっています。またビストロ車両(食堂車)も連結され、 風景を眺めながらのランチなども楽しめます。

ルツェルン湖沿いの岩山やザルネン湖の青い湖水、急勾配を登っていく迫力のブリューニック峠越え、またブリエンツ湖越しのユングフラウの眺望など、
退屈することのない2時間と言えるでしょう。

このルートは車窓風景を目的としての乗車はもちろん、チューリッヒとユングフラウ方面との間のアクセスとしての利用も便利かと思います。

なおこのルツェルン-インターラーケンエクスプレスは座席予約なしでも利用はできますが、これからのハイシーズンには混んでくる場合も多いですので、安心して車窓風景を満喫したい場合には、事前の座席予約がお勧めです。当社では¥3500でお受けしておりますので、詳細情報などは当社HPもご覧ください。またスイス関連のご手配は当社のスイスウェブショップよりお申し込み頂けます。

ようやく海外旅行も自由に楽しめるようになった今年こそ、スイスの鉄道旅行を楽しんで欲しいと思います。

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パリのTGV駅 北駅 東駅 リヨン駅 モンパルナス駅 / Paris TGV stations!

前回はパリとストラスブールを結ぶTGVについてお書きしましたが、パリにはこうしたTGVの発着駅が 方面別に 4箇所あります。東京だと新幹線は東京駅に集約されていますが、パリの場合は分かれていて、リールなど北方向のTGVが発着するのがその名の通り北駅、またストラスブールなど東方向が発着するのが東駅、リヨンやニースなど南方向が行き先の名をとってリヨン駅、そしてボルドーやレンヌなど南西や西方向がモンパルナス駅となります。

北駅はパリらしいクラッシックな雰囲気の駅舎で、北方向へのTGVの他、タリスやユーロスターの発着駅でもあります。ホーム自体は横に並んでいますが、ユーロスターに乗る際は、一度2階に上がって専用のゲートから乗車することとなります。(降車の際はそのままホームから退出となります)

その北駅から歩いて行ける距離(メトロで1駅) にあるのが、前回もご案内した東駅です。

ここはストラスブールやナンシーなどとのTGVの他にドイツとの間のICEなども発着しています。TGV車両とICE車両が隣り合っているのを見ると、仲良しのようなまた張り合っているような雰囲気があります。

またリヨンやマルセイユ、ニース、モンペリエなど南方向のTGVが発着するリヨン駅はパリのTGV駅の中でも代表的な存在かもしれません。

リヨン駅は、駅構内に入ってすぐのホーム(Hall1)の他にさらに奥の方にも発着ホーム(Hall2)がずらっと並んでいます。ですので乗車の際は駅の掲示板でどっち側のホームなのかまずは確認すると良いでしょう。

そしてモンパルナス駅はパリの人気エリアのモンパルナス地区にあって、ボルドーなどの南西や西方向のTGVが発着します。

他の駅とは少々趣きが異なり、目の前に高層ビルのモンパルナスタワーがそびえる再開発エリアにあって駅自体も現代的なビルになっています。 ホームも1Fではなくエスカレーターなどで上がってからの乗車となります。

モダンな雰囲気の中にもパリっぽさが感じられる駅と言えるでしょう。なお画像にもあるように、パリや各都市の主要駅では現在ホームなどに入場ゲートが できていて、乗車前にチケットをスキャンして通って頂くようになっています。乗車前にチケットを確認の上でホームに向かうといいでしょう。

パリのTGVはこのようにどこへ行くかで利用する駅が違ってきますので、予約や乗車の際は駅をよく確認して、乗り遅れなどないようにお気をつけください。

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TGV-Est パリとストラスブール間を最高時速320Kmで疾走中!/ TGV Est goes with 320KPH

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

TGVは1981年にフランスのパリとリヨン間で運転を開始したヨーロッパの高速列車の草分け的存在ですが、それから40年以上そのネットワークは拡大を続けていて、その重要路線の1つとして2007年に開業したのがパリとストラスブールやさらにドイツ方面との間を結ぶTGV東線(TGV-Est)です。

TGV東線はその名前と同様パリのEst駅(東駅)を起点とします。東駅はユーロスターなどの発着する北駅とも近く、またメトロの駅もあって、アクセスには便利な場所にあります。また駅構内はパリっぽくきれいにリニューアルされ、カフェなどの飲食店や各種のショップが並んでいます。

またドイツ方面の列車が発着する駅らしく、TGVの隣にはフランクフルトなどとの間のICEも並んでいます。

今回パりから乗車したのはTGVデュープレックス(2階建て車両)の2階でした。1等ですので1+2列の席配置で、スペースにも余裕があります。天井はラウンドしていますが特に圧迫感もなく快適な乗り心地です。

2階席は視点が高いので車窓風景もより楽しめます。上り下りもそれほど気にならず、ドアの開閉音なども余り聞こえないので、1階席より快適かもしれません。

そうこうしている内、結構あっという間にTGVはストラスブールに到着となります。乗車時間はおよそ1時間40分程度。TGVの開業前はECがトコトコと5時間くらいかけて運転していたことを思うと時代の進歩(?)を感じます。

ストラスブールはライン川の支流の中洲のような場所にできていて、川の流れと旧市街のコントラストが美しいとても趣きのある街です。TGVを利用してこうしたフランスの各地をぜひ訪れて欲しいと思います。

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ヨーロッパを代表する高速列車といえばやはりユーロスター / Eurostar, famous European highspeed train

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

TGVやAVE、ICEなどヨーロッパには多くの高速列車が運行していますが、その中でも代表格の列車といえばこのユーロスターでしょう。 ユーロスターは1994年 に英仏間の海峡トンネル(ユーロトンネル)を通る夢の列車として開業し、現在までイギリスとフランスやベルギーそしてオランダを結ぶ人気の高速列車として運行を続けています。

今回はコロナ明けで久しぶりにロンドンセントパンクラス駅からパリノルド駅までこのユーロスターを利用しましたので、ざっとその紹介をしたいと思います。セントパンクラス駅でのユーロスターの乗車の際はまず上のような乗車ゲートに並ぶことになります。

そしてフライトのチェックインと似た感じで、自分でチケットのバーコードを読取機にかざして中へ入場します。その先は荷物のチェックがあり、さらには出入国のパスポートコントロールが行われます。 これがユーロスターの特徴の1つで、ユーロスター利用の場合は常に乗車駅でその国の出国手続きと到着国の入国手続がまとめて行われます。このためユーロスターの乗車の際には出発の1時間位前までのチェックインが求められますが、その分到着駅ではもう手続きはなくそのまま駅を出ることができるのです。(ちなみに日本のパスポートの場合顔認証で出入国の手続ができてなかなか便利です)

さてそうして、チケットのチェックイン、荷物のチェック、出入国手続が終わると待合スペースに着き、しばらくここで乗車開始のアナウンスを待つこととなります。そ して大体出発の20分前くらいにボーディングが開始となります。

こうして車内に乗り込んでユーロスターの旅がスタートとなります。なお今回は1等利用でしたので、1+2列のゆったりした席でくつろぐことができました。

ちなみに2等は2+2列の配置ですが、もちろん窮屈ということはなく、実用的には十分のスペースとなっています。

また1等の大きな魅力と言えるのがこうした車内の食事サービスです。以前よりはライトになったとはいえ、アルコールも含んだなかなかのクオリティの食事がサーブされます。 こうして車内でリラックスすると、パリまでの2時間少々は結構あっという間です。

パリ到着後は特に手続きや改札なども何もなく、そのまま列車を下りてホームを歩いて駅のコンコースへ出ることとなります。到着したらすぐに行動開始でき、その点でとても便利です。

フライトに比べても、空港までいく必要もなく、厳しいセキュリティチェックもないユーロスターはぐっと便利で快適です。また1等であればこうした食事のサービスなども付いています。ぜひ今後のヨーロッパ旅行にもユーロスターをご利用下さい。

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イギリス 意外(?)にハイクオリティな1等ファーストクラスのミールサービス/ First class meal service in UK

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イギリスの列車と言うと、フランスのTGVやドイツのICEなどと比べてやや地味なイメージはありますが、そんなイギリスの長距離列車の1等席で伝統的に続いているのが、車内での食事やドリンクなどのサービスです。

このサービスは、特に区間や運行会社(イギリスはルートなどに応じて列車運行会社が分割されています)に限定されているわけではなく、インターシティ的な長距離列車であれば大体どの区間でも実施されています。(もちろんローカル列車やロンドンなど都市近郊列車は除きますが)

メニューなどは運行会社によって異なりますが、原則として平日には実際に調理を加えたホットディッシュがサーブされます。朝であればフルイングリッシュブレックファースト、夜であればローストビーフなど、軽い食事という感じではなくなかなかのボリュームです。中でも定評があるのはロンドンとバーミンガムやマンチェスターなどを結ぶ西海岸線で、以前のヴァージントレイン時代でも力が入れられており、現在のAVANTI社にも受け継がれている ようです。

一方土日に関しては比較的シンプルとなり、サンドイッチやスコーン、ケーキ、クッキーといったライトな内容になります。ただこうした何気ない軽食もなかなかイギリスっぽさが感じられます

また時間帯や曜日に関わらずコーヒーや紅茶、ソフトドリンクなどはいつでも頼むことができます。サービス用のカートが結構ひんぱんに回ってきますので、その際に声をかければ好きな飲み物をその場でサーブしてもらうことができます。

イギリスの1等は特別に料金が高いわけでもなく、イギリスで有効のブリットレイルパスであれば2等と比べると大体1.5倍程度の金額で利用できます。今後のイギリス旅行には、よりゆったりしたスペースでくつろぐことができ、また車窓の風景を見ながらゆっくり食事を楽しめる1等席をぜひご利用になってみてください。

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ロンドン エリザベス線本格開業で ヒースローにもスムーズアクセス/ Elizabeth line across London

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以前にもご案内したようにイギリスロンドンの東西を結ぶ新路線のエリザベス線ですが、11月のヒースローへの直通運転スタートにより、ぐっと便利になり、旅行客にも身近な電車となりました。

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image: tfl.gov.uk

このエリザベス線は、中心部(トンネル)のパディントン、ボンドストリート、トッテナムコートロード、リバプールストリートなどを通って、西はヒースロー空港、東はカナリーワーフなどとの間を結びます。ロンドン都心部は地下を通りますが、いわゆる地下鉄(Underground/Tube)ではなく、通常の鉄道路線になります。 パリの地下を走るRERに近いイメージとも言えるでしょう。 またやや不便なイメージもある再開発ビジネスエリアのドックランドエリアもかなり行きやすくなっています。

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特にヒースロー空港との間のアクセスについてはメリットが大きいでしょう。今までヒースローとロンドン市内間の鉄道アクセスは最速15分が売りのヒースローエクスプレスと、ピカデリーサーカスなどの中心部との乗り換えなしの移動が便利な地下鉄ピカデリーラインとの2択でしたが、ヒースローエクスプレスは少々料金が高くまたロンドン市内側がパディントン駅のみの発着となり、一方ピカデリーラインは中心部まで1時間位かかってしまうというマイナスポイントがありました。

それに対し、このエリザベス線は中心部の一角のトッテナムコートやボンドストリートとの間を乗り換えなしで移動でき、またその所要時間も30~40分程度とそこそこ早く、料金的にも割安という、アドバンテージがあります。空港と市内間の中間的な選択肢が増えたということで、ロンドン旅行がより便利になったと言っていいでしょう。

なおこのエリザベスラインはオイスターカードのプライスキャップ内で利用可能ですし、ブリット関連のレイルパスやユーレイルグローバルパスでも利用可能です。ユーレイルに関してはヒースローエクスプレスが利用できませんが、このエリザベスラインはお使いになれます。

ヨーロッパでも今月位からはもうほぼコロナに関する規制などは解除されていますし、日本でも連休明けにはようやくコロナの取扱いは2種から5種に緩和されるとのことです。ぜひ今後こそヨーロッパやイギリスへの旅行を楽しんで頂きたいと思います。

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イギリス 東海岸線 日本発高速車両のAZUMAが快走中!/ Japanese origin Azuma runs UK East mainline

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

イギリスでは、2017年末頃より日本の日立が開発した新型の高速車両(Class800)の導入がスタートし、 旧タイプのIC225車両などを置き換え、いくつかの主要路線ではその主力車両となっています。ロンドンとヨークやエジンバラを結ぶ東海岸線は日本からの旅行客の利用も多いルートですが、特にこの区間(LNER社運行路線)では、この新型車両は「AZUMA」と命名され、好評を博しています。このAZUMAはもちろん日本語から来ていて、東海岸線の東を意味しますし、日本という東の国から導入されたというイメージも含まれているでしょう。日本色をアピールしてくれるのはわれわれ日本人としてもうれしいところです。

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この AZUMAは最新技術の導入により、以前の車両よりも、座席など室内スペースが拡大され、静粛性もアップし、WIFIなどの車内設備も改良されるなど、より快適な利用ができるようになっています。もちろんクラスとしては1等と2等があり、2等は下の画像のように見た目シートはシンプルですが、特に座り心地も問題なく、長時間でも乗っていられます。

一方、1等は2+1列のゆったり配置のシートで、もちろんより快適に過ごせるでしょう。ちなみに1等の場合は時間帯などに応じたドリンクや食事のサービスもついています。

なおこのclass800の最高運転時速は200キロ程度で、TGVやICEなどといった時速300キロクラスの高速車両に比べると別カテゴリーにはなりますが、ヨーロッパ大陸のライバル国に比べてやや取り残されていた感のあったイギリスの鉄道や列車のモダナイズやリニューアルに大きく貢献していることは間違いないでしょう。

コロナ禍もさすがに全世界的に収まりを見せ、日本からのヨーロッパ旅行も「復活」してきていますので、今後の春からゴールデンウィークや夏休みのイギリス旅行にはぜひこうしたAZUMAなどの列車をご利用下さい。その際には列車乗り放題パスのブリットレイルパスやブリットイングランドパスもお勧めです。(⇒お求めは当社ウェブショップよりどうぞ!)

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スペイン マドリッド⇔バルセロナ AVEなど3社4タイプの高速列車が運行中 / Spain high speed trains

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2023年になってもう1カ月以上過ぎましたが、先日の年末年始には私自身が3年ぶりに「ほぼコロナ明け」のヨーロッパ各国を回っていろいろ見てきましたので、しばらくその関連の情報をご案内したいと思います。

さて何度か書いていますように、今スペインの鉄道ではいわゆるオープンアクセス化(列車の運行自由化)が進められ、特に一番のメインルートのマドリッド/バルセロナ間では国内外の鉄道会社(オペレーター)による競争が続けられています。

この区間では、高速新線開通当初よりスペイン国鉄(RENFE)の高速列車AVEが運行されていますが、オープンアクセス化を受けて2021年5月にフランス国鉄SNCFによる格安版TGVのOUIGOが参入し、そしてその直後の6月にはOUIGOに対抗すべくAVEの格安版のAVLOが運行を開始、その後昨年の12月にイタリア鉄道(Trenitalia)グループによるIRYOが参入し、現在言わば3社4つ巴の「バトル」が繰り広げられています。

車両的にはAVEはICE3ベースの103タイプ、AVLOはもともとのスペインタルゴ社112タイプを使用しており、OUIGOはTGVのデュープレックス(2階建て車両)、IRYOはフレッチャロッサそのままの真っ赤なETR400(FR1000)を使っています。見た目の時点で出自がはっきりしていて、なかなか各列車個性が際立っている感じです。

なおその中で、OUIGOとそれに対抗するAVLOはまさにLCC的な列車で、原則2等席のみとなり、ベース料金にオプションとして荷物の持ち込みや席の指定などを追加していく料金設定となっています。、一方で昨年に参入したIRYOの方は1等や2等にあたる設定や食事サービスなどもあり、フルライン的な位置づけで、AVEのライバルとなる列車といえるでしょう。ですので直接的なライバル関係としてはAVEとIRYO、AVLOとOUIGOということになります。

image : avlorenfe.com

なお昨年末にはこの新しいIRYOの一番高いタイプの1等の食事サービス付を利用してみました(と言ってもそれほどは高くない)が、席はフレッチャロッサゆずりのゆったりさで、画像のようなそれなりにハイグレードな食事もついて、なかなか快適でした。開業間もないこともあってスタッフに不慣れな点も見られましたが、今後それが解消されれば十分AVEのライバルとしての選択肢になるでしょう。ちなみにAVEで利用できる近郊列車(セルカニアス)の追加サービスはこのIRYOにも含まれています。

現地スペインの方にとって自国内でイタリアやフランスの列車を利用することは少々微妙なのかもしれませんが、少なくともスペイン外からの旅行者にとってはこうした選択肢が増えることは当然歓迎すべきことでしょう。日本からの旅行の方も、料金やサービス、時間帯、個人的な好みなどいろいろな要素で利用する列車を選んでスペインの列車利用を楽しんで欲しいと思います。

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本年2023年もよろしくお願いいたします!/ 2023season started!!

今年2023年も早くも20日ほどが経ちました。少々遅くなりましたが、皆さま明けましておめでとうございます。 当ブログ では本年もさまざまなヨーロッパ現地の列車情報や旅行情報を取り上げていくつもりですので、ぜひ引き続きご覧頂ければと思います。

なお私、個人も今回の年末年始に3年ぶりにヨーロッパの視察旅行をしまして、スペインからイギリス、フランス、スイス、イタリア、ドイツなど人気の国々を一通り回ってきました。マスクをする人は多少みかけるものの、コロナに関してはどの国ももう特に旅行する上で、特に問題となる点もなく、現地の人々もウェルカムな状態になっていますので、今年こそ皆さまにはこの数年我慢していたヨーロッパ旅行を楽しんで欲しいと思います。

ぜひ今年も当ブログとユーリンクをよろしくお願いいたします!