ウィーンとミュンヘン間で4月より新規鉄道会社のウエストバーンが運行開始中/ Westbahn Austria-Germany

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパ内ではもうコロナは通常のカゼ扱いとなってほぼ今までの日常が戻ってきていますが、そんな中、オーストリアの新規鉄道会社のウエストバーン(Westbahn)が4月より国境を越えて、ウィーンとドイツのミュンヘンとの間での運転をスタートしています。

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ウエストバーンは、EU内での列車運行の自由化に伴い、新規鉄道会社として2012年からオーストリアのウィーンとザルツブルク間で運行を開始しました。(ウエストバーンという名前は、オーストリア内の高速新線の名称から来ています) そしてコロナ禍で予定よりはやや遅れたものの、この4月からドイツのミュンヘンへの乗り入れを開始したのです。

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ウエストバーンは今のところこのウィーン/ミュンヘン間を、1日片道あたり6便ずつ、大体2時間おきに運行しています。また所要時間も4時間少々で、便利さの点では、ライバルにあたるOBB(オーストリア連邦鉄道)のレイルジェットと遜色ないと言えるでしょう。なおウィーンの発着駅が西駅になりますので、この点ではレイルジェット(中央駅発着)と差別化が図れているかもしれません。

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車両はレイルジェットとはやや対照的な電車タイプの2階建ての新型車両(シュタッドラー製)が使用され、最高運転時速は200キロに達します。車内も比較的とカジュアルな雰囲気で居心地も上々な感じです。また座席クラスは2等と1等の他、ややゆったりとした中間クラスの2等コンフォートが設定されている点も特徴的です。

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なおウエストバーンはこのタイプの新規参入の鉄道会社にしては珍しくユーレイルパスでも利用が可能で、座席予約もマストではないので、ユーレイルユーザーでも気にせず利用することができます。
今後のオーストリアのウィーンやザルツブルクとドイツミュンヘンの移動などには、従来からのレイルジェットと合わせて、このウエストバーンも利用してみて下さい。

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スイス氷河特急 今週から食事サービス全面再開/ Swiss Glacier Express in 2022

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ここのところヨーロッパでも日本でもコロナのリバウンド状況が見られますが、今のところ行動制限などには至らないようです。感染者数は多いものの、症状はよりマイルドになっていますので、もうそうした制限も必要ないのでしょう。そんなヨーロッパの夏の人気列車と言えばやはり最初に来るのはスイス氷河特急ですが、その氷河特急の食事サービスが今週7/19からようやく全列車で「復活」となりました。

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image: glacierexpress.ch

今シーズンは5/25から夏の本格運行をスタートした氷河特急ですが、コロナ明けの旅行ラッシュが急だった影響もあって、氷河特急の人気の目玉の1つである車内のコースランチが、これまでツェルマットとサンモリッツを全区間走行する902/903/904/905便のみでの提供となっていました。それがようやくスタッフなど体制も整って、今週より全便でのフルサービスが再開となったのです。これでどの便でも氷河特急の魅力が満喫できるようになりました。

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なおこの2年のコロナ期間中に氷河特急は全車両で車内のリニューアルを済ませ、現在は下の画像のよう新デザインのインテリアでより快適に車内の時間を楽しめるようになっています。この画像は2等席のもので席配置自体は今までと同様に2+2列となり、1等はよりゆったりとした2+1列の配置となっています。

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image: glacierexpress.ch

また今や氷河特急の新たなイメージリーダーともなっているのが、下の画像にあるハイエンドのサービスが人気のエクセレンスクラスです。このエクセレンスクラスは1+1列の超ゆったりの席配置で、引き続き902/903便に連結されています。

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image: glacierexpress.ch

氷河特急の今年のサマーシーズンの運行は10/23までとなりますので、ぜひそれまでに3年ぶりのリベンジ旅行として、このスイス氷河特急の列車旅をエンジョイして欲しいと思います。

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スペイン マドリッドからの高速新線がブルゴスまで7/22に延長開業/ AVE runs to Burgos from 22Jul

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

また少しコロナの波がヨーロッパでも日本でも見られるようですが、そんな中スペインで新たにマドリッドと北部スペイン方面を結ぶ高速新線が7/22にブルゴスまで延長開業となります。

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image: renfe.com

今回高速新線として開業するのはバリャドリッドの少し北のベンタデバーニョス(Venta de Banos)とブルゴスの間で、これによりマドリッドからブルゴスまでが高速新線でつながります。これに伴い高速列車AVEの運行も開始され、このマドリッドとブルゴス間を従来からのアルビアより1時間近く短い、1時間半程度で結ぶこととなっています。

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image: eurail.com

また同時にこの高速新線はマドリッドと、大西洋岸のバスク地方のサンセバスチャン(ドノスティア)やビルバオを結ぶアルビアの運行にも使用され、これによりビルバオまでの所要時間は約4時間半程度に、またサンセバスチャンへは4時間50分程度に、いずれも30分ほどスピードアップされます。今までマドリッドと大西洋岸のバスク地方の間は列車ではかなり遠いイメージもありましたが、4時間台で結ばれるとなると俄然一般的な移動手段になるでしょう。

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今後この高速新線はさらに少し北のヴィットリアまでの開業が当面予定されており、また将来的にはサンセバスチャンやフランスとの国境まで延長が計画されています。そうなればフランスのTGVの乗り入れも可能となり、スペインとフランスの国際間での列車移動も一気に便利になるでしょう。

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スペインではマドリッド内のアトーチャ駅とチャマルティン駅の間を結ぶ新線も今月に開通するなど高速列車ルートの整備がどんどん進められています。今後スペインでもぜひ列車を利用して旅行をエンジョイして欲しいと思います。

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ユングフラウヨッホへ最新ゴンドラ「アイガーエクスプレス」で快適アクセス!/ Jungfraujoch by Eiger Express

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

夏の観光シーズンを迎えて、日本からスイスへのお客様もそろそろ戻ってきましたが、そのスイスアルプスでマッターホルン(ツェルマット)と並んで、一番の人気を誇るのがやはりユングフラウです。

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そのユングフラウでは20年の12月に最新鋭の高速ゴンドラ「アイガーエクスプレス」が開業しました。このアイガーエクスプレスは、従来からのグリンデルワルド駅から1駅インターラーケン側に新しく作られたグリンデルワルドターミナル駅と、アイガー直下にあるアイガーグレッチャー駅の間を直結するゴンドラで、この区間をわずか15分で結びます。続くコロナ禍でなかなか日本人がスイスへ旅行できない状況が続いてきましたので、今年の夏が日本からのお客様にとっては初のお目見えと言ってもいいでしょう。

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image: jungfrau Railways

このアイガーエクスプレスを使うと、グリンデルワルドからユングフラウヨッホまで、従来からのクライネシャイデック経由での登山鉄道の乗り継ぎと比べて約半分程度のわずか50分ほどで行くことができます。インターラーケンからでも合計約1時間半ほどですので、かなり劇的に便利になったと言えるでしょう。また一方で登山鉄道の運行もそのまま続いていますので、行きはとりあえずアイガーエクスプレスを使って一気にユングフラウヨッホまでアクセスし、帰りはちょっとのんびりムードでクライネシャイデックにて乗り継いで鉄道の旅を楽しむというのが、個人的には一番のお勧めです。ちなみに人気の乗り放題パスのユングフラウVIPパスで、アイガーエクスプレスも通常の登山鉄道もどちらも利用可能です。
なおこうしたチケット類は当社スイスショップよりお求めください!

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image: jungfrau Railways

なおアイガーエクスプレスは、40秒おきの運行で、1キャビンあたり26人が乗車できますので、ピークシーズンの混雑はかなり緩和されていることでしょう。ぜひ今シーズンは、今まで我慢してきた「リベンジ旅行」ということでスイス、そしてより魅力的になったユングフラウエリアを訪れて欲しいと思います!(詳細情報はこのユングフラウ鉄道のHPもご参照下さい)

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パリ/ブリュッセル間の格安列車IZYが7/10で運行終了!タリスに一本化!! / IZY may ends on Jul

(タリスについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

ヨーロッパでは初夏を迎えてすっかりコロナ関連の行動制限もほとんどが解除され、コロナ前の日常が戻りつつあります。(一部ではまだイタリアやドイツなどでの車内のマスク規制は残っていますが) 日本でも出入国の規制が緩和され、国内外への旅行も機運も高まってきました。

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image: izy.com

そんな中、パリとブリュッセル間で、高速列車タリスの格安版とも言えるIZYが来月10日をもって運行を終了するという発表がありました。2016年に運行を開始したこのIZYですが、特徴としてはタリスが走る高速新線ではなく従来からのいわゆる在来線を走行し所要時間は2時間半ほど(タリスは1時間半程度)かかるものの、その分低料金(最安10ユーロ)で利用可能というのがウリでした。1日それぞれ2~3便程度が運行され、グリーンとホワイトのカラーリングも印象的でそれなりに認知度も高まってきていましたが、7/10をもって運行が終了し、その後この区間の列車は従来からのタリスに一本化となります。

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このIZYの運行終了についてはいろいろ理由があるようですが、今後タリスとユーロスターの統合を進めていく必要性から、ということが大きいようです。この両列車の統合は数年中に予定されていますが、統合後は現在のユーロスターを「ユーロスターブルー」、現在のタリスを「ユーロスターレッド」という名称に変え、キャラクター分けをしていく方針になっていて、その前にこのIZYブランドは整理しておこうということのようです。

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まあ日本から旅行者でこのIZYを利用していた方は余り多くはないと思いますが、いずれにしても今後はこの区間は通常のタリスを利用していただくこととなります。タリスも特に2等は割引料金も充実しており、便数も多いですので、特に不便なく利用できると思います。

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ようやく海外旅行が再開されたこの時期、ヨーロッパ内の移動にはタリスなどの高速列車をぜひご利用下さい。

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スイス氷河特急 今シーズンは5/25から夏の運行をスタート/ Swiss Glacier Express in summer

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ヨーロッパではようやくコロナ関連のいろいろな行動制限も大半が撤廃され、以前の日常が戻りつつあります。日本でも6月からはさらに出入国の規制が緩和されるようで、いよいよ海外旅行も本格再開といった雰囲気ですが、そんな今週5/25からスイスの氷河特急がサマーシーズンの運行を開始しました。

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image: glacierexpress.ch

もともと今年は5/14から夏の本格運行がスタートする予定だったのですが、コロナ関連の混乱もあって10日ほど遅れての開始となりました。運行体制としては下のタイムテーブルのように例年通り、ツェルマット/サンモリッツのフル区間を走る各2便(902/903/904/905)と、部分的に運行するツェルマット/クール間(900/901)とブリーグ/サンモリッツ間(906/907)の各1便ずつの、合計片道あたり各4便の運転となります。ハイエンドのサービスが人気のエクセレンスクラスは引き続き902/903便に連結されます。

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image: glacierexpress.ch

なお食事サービスに関して、今シーズンは当面、部分運行のツェルマット/クールの便とブリーグ/サンモリッツ間の便については通常のホットミールとしてのフルサービスの提供がなく、簡単なランチボックス的なサービスのみの提供となります。これらの便はあまり長時間乗るお客様が多くないということもありますが、現時点でこれらの便を予定している方はご留意下さい。ちなみにサマーシーズンでの運行は10/23までとなります。

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徐々に日本でもヨーロッパを含めた海外旅行の機運は高まってきました。この2年半我慢が続きましたが、ぜひ今年こそお出かけになって旅行を楽しんで欲しいと思います。

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ロンドン エリザベス線(クロスレール) ついに5/24に開業/ London Elizabeth line(Cross rail) to be launched

(ロンドンの各種チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパではコロナ流行の状況も落ち着きを見せて、イギリスを含めほとんどの国で各種の行動の制限の撤廃などが進み、列車に関してもコロナ以前とさほど変わらないスケジュールでの運行に戻りつつあります。そんなイギリスのロンドンで、かねてからクロスレールの名前で建設が進められ運行開始が待たれていたイギリスのロンドン中心部を東西に貫く新鉄道路線のエリザベスラインがいよいよ今月24日に開業となります。

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image: tfl.gov.uk

今回開業となるのは、ロンドンの主要ターミナル駅の1つでやや中心部から西寄りにあるパディントンと、市内南東部のアビーウッドを結ぶ区間になります。この区間はもともとは2018年頃の開業が予定されていましたが、何度か予定が延期され、ようやくこの5月に運行開始の運びとなっています。ルート的には、中心街のトッテナムコートロードやリバプールストリート、ドックランド再開発エリアのカナリーワーフなどを通り、ビジネス利用にも観光利用にも便利な路線となっています。また運行本数も当面1時間あたり12便と頻繁で、単純計算で5分ごとの便利なダイヤとなります。

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image: tfl.gov.uk

なおこのエリザベスラインはロンドン市内は地下トンネル内を走るものの、地下鉄ではなく、いわゆる列車の路線になります。中心部と郊外を結ぶ列車路線で、パリのRERに近いイメージと言っていいでしょう。

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そして今回の5月の時点では中心部と南東方面の区間のみでの運転スタートとなりますが、今後年内には、さらにエリザベスラインには、西側のヒースロー空港やレディングとパディントン間の路線や、北東側のリバプールストリートとストラットフォードやシェンフィールド間の路線も組み込まれ、路線全体での直通運転開始が予定されています。これがスタートすると総延長で100キロを超える新たなロンドンの交通の大動脈が生まれることとなり、旅行客にとってもヒースロー空港とロンドン中心部が直結となるなどメリットも大きいでしょう。 

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日本からのヨーロッパ旅行もようやく復活してきましたので、ぜひ今後のロンドン滞在の際にはこのエリザベスラインをご利用ください。なおその際には当社で取り扱いのロンドンオイスターカードの利用もお勧めです。

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フレッチャロッサが4/5よりフランスのパリ/リヨン間での運転をスタート!/Frecciarossa Paris/Lyon

(Fロッサについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

日本では海外からの帰国の際の隔離などの手続が緩和され、徐々に海外旅行への機運も高まってきましたが、そんな中、昨年末からパリ/リヨン/ミラノ間で運転を開始したイタリアの高速列車フレッチャロッサが、今月の5日より、さらにフランス内のパリ/リヨン間のみでの運行もスタートしました。

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image: trenitalia.com

このパリ/リヨン間はフランスで初めて高速新線が開通しTGVが運行を開始した区間で、日本の東京と大阪間にあたるようなまさにフランス一番のメインルートとなります。今回運行をスタートしたフレッチャロッサは1日各1便で、これにもともと運行していたパリ/リヨン/ミラノ便を加えて、現在1日あたり各3便がこの区間を運行しています。現時点で便数は少なめですが。今後6月にはもう2便増便されて1日5便となる予定となっています。

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このパリ/リヨン間はTGVが1時間に数便程度とひんぱんに運行していますので、当面はこの区間でTGVの優位は揺るがないでしょうが、フレッチャロッサも所要時間は約2時間とTGVと同程度ですし、車内の快適性は互角かそれ以上ですので、今後はライバル関係ができてくるかもしれません。

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なおヨーロッパでは国を越えた列車運行の自由化(オープンアクセス化)が進められ、各国の鉄道会社が他の国の運行に参入するケースも増えています。フランス国鉄(SNCF)も出資するイタロはローマ/フィレンツェ/ミラノなどのイタリアの主要路線を運行し、すっかりイタリアの高速列車として定着した感があります。また最近ではスペイン内のマドリッド/バルセロナ間でもともとのスペインの高速列車AVEに対し、フランスTGVが昨年OUIGOとして参入を開始し、さらに今後年内にはこのイタリアのフレッチャロッサがスペインのエアラインと組んで参入する予定となっています。

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今回のパリ/リヨン間もトレンイタリアがフレッチャロッサで殴りこみという感じですが、こうした参入によりヨーロッパ各地で列車間の競争が活発になり、旅行者にメリットがもたらされればと思います。ヨーロッパではすっかりコロナ規制も撤廃が進み、今年の夏は日本からの一般の旅行もそれなりに再開されそうです。その際は皆さんにぜひまたこうした列車旅行を楽しんで欲しいと思います。

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「ユーロスター」と「タリス」が合併へ! / Eurostar & Thalys to be merged

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパ内を走る国際高速列車として有名なユーロスターとタリスですが、以前よりこの両者の間で進められてきた合併計画が、先月末に欧州委員会で承認され、いよいよ統合に進んでいくことが確定となりました。

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この合併計画はコロナ前の2019年に「グリーンスピードプロジェクト」としてスタートしましたが、この直後にコロナ流行の影響を受け、旅客急減やユーロスターの資金難などにより計画も一時休止の状態となっていました。これが昨年後半頃にようやくコロナの状況がやや落ち着き、旅客数もそれなりに戻って再度前進し、今回の欧州委員会の承認に至ったわけです。

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ユーロスターは現在イギリス、フランス、ベルギー、オランダで、タリスはフランス、ベルギー、オランダ、ドイツで運行しており、ネットワーク自体もかなり共通しています。またどちらも元々フランス国鉄SNCFが中心になって運行されており、株式の過半も所有していますので、なるべくしてなるといった印象もあります。

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なお統合のスケジュールはまだ確定ではないようですが、合併後はユーロスター社としてブリュッセルに本部がおかれる予定で、そして2024年頃には現在のタリスの名称も変更される見通しとなっています。今後、実際に統合が進めば、5カ国を運行する高速列車としてネットワークが拡大し、チケットや情報の共通化や乗り継ぎの利便性向上なども進められ、利用者側にとっても今まで以上に便利になるでしょう。

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ヨーロッパ内では列車運行の自由化(オープンアクセス化)が進められ、他国の鉄道会社が別の国の路線の運行に参入することが一般的になりつつあります。ユーロスターの運行するロンドン/パリ間でも、スペイン国鉄(RENFE)のAVEが参入を計画しており、またドイツ鉄道(DB)も機会をうかがっています。もちろんLCCを含む航空会社との競合も含め、今後こうした競争によりヨーロッパの高速列車ネットワークがさらに発展していくことに期待したいと思います。

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ドイツのミュンヘン/シュトゥットガルト間のウルム周辺の高速新線が12月に開業 /New highspeed line in Germany

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ウクライナでの戦争はこう着状態で少々長引きそうな雰囲気ですが、こうしている間にヨーロッパではコロナの流行は続いてはいるもののやや落ち着いてきて、イギリスやフランス、ドイツなど主要国では多くの行動制限がほぼ撤廃されるようになりました。早く日本からの旅行がフツーにできるようになって欲しいものですが、そうした中以前よりドイツ南部で建設が進められてきたウルム周辺の高速新線が今年12月に開業することとなりました。

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今回開業するのはドイツの主要路線の1つであるシュトゥットガルト/ミュンヘン間の内の、シュトゥットガルトの東のヴェンドリンゲン(Wendlingen)とウルムの間のおよそ59キロになります。既に先月より既にICE車両による試運転も開始されていて、今回年内12月(冬スケジュール改定時)の開業がアナウンスされました。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

そして開業後、この区間はICEなどにより最高時速250kmで運行され、シュトゥットガルトとウルムやミュンヘンの間の所要時間が25分程度短縮されることとなっています。現在シュトゥットガルトとウルム間の所要時間は1時間弱、ミュンヘンまでの場合は2時間少々になりますが、これが開業後はウルムまでの場合で30分を切ることとなります。このあたりはビジネス客を中心に日本からの旅行者も多い区間ですので、かなりのメリットになるでしょう。

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今後はさらに2025年開業の予定で、今回の新線区間につながるシュトゥットガルト周辺の新線も建設が進められています。このシュトゥットガルト周辺の新線計画(名称S21)は、新しい中央駅や空港駅の建設も含めた大きなプロジェクトで、これが完成するとさらに西側の高速線ともつながり、シュトゥットガルト一帯の列車利用は大きく変わることとなります。

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image: www.bahnprojekt-stuttgart-ulm.de

さらにこのルートはドイツ内のみではなく、パリとストラスブール、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ウィーン、ブダペストを結ぶ大きなヨーロッパ内の列車ネットワークの一部ともなっています。今後計画が進めばドイツ内はもちろん、フランス、オーストリア、ハンガリーなどを含め、ヨーロッパの列車利用がより便利で快適になりそうです。ヨーロッパの列車の将来に期待しましょう!

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