イタリアの高速列車として3年ほど前に新たに運転を開始し、今やトレンイタリアの「フレッチャ」シリーズと肩を並べる人気なのがこのイタロです。イタロはミラノ/フィレンツェ/ローマ間の主要路線をメインに、トリノ/ベネチア/ミラノ/フィレンツェ/ローマ/ナポリ/サレルノなどを結び、日本からも多くのお客さまが利用しています。新型の車両を使用し、カジュアルで
そんなイタロのウィークポイントの1つがローマ、ミラノ、トリノといった主要都市の発着駅がいわゆる「中央駅」ではないことでした。それが、ローマについては先月のスケジュール改正から「中央駅」にあたるテルミニ駅の発着便が一気に増えて、この「弱点」が解消されつつあります。(下がテルミニ駅です)
もともとのイタロのローマのメイン駅はティブルティーナ駅で、今でもこの駅にはイタロのローマ発着の便がすべて止まるのですが、概ね半分くらいの列車はさらにテルミニ駅にも止まるようになったのです。もちろんティブルティーナ駅も街中にあって不便ではないものの、やはりテルミニ駅の方が中心部へのアクセスや周辺のホテル、その他の設備も整っていていろいろな面で利用しやすいのは確かです。これでまたイタロがより利用しやすくなったといえるでしょう。ただすべてのイタロがテルミニ駅に止まるわけではないので、利用する時はその便がどの駅に止まるのかを確認するのがベターでしょうね。
なおイタロは、ミラノでは中央駅ではなくポルタガリバルディ駅、トリノはポルタヌオバ駅ではなくポルタスーザ駅のみの発着となっています。おそらくこれには政治的な理由(新規参入で、かつ運行にフランス国鉄が関わっているなど)も絡んでいるでしょうし、また航空会社でLCCがメインの空港でなく少し離れた空港に発着するのと似た構図とも言えます。
クオリティの高いサービスも人気の理由でしょう。(車両のデザインには好き嫌いあると思いますが。)
いずれにしてもローマのテルミニ駅に止まることでイタロはより便利になりましたので、トレンイタリアのフレッチャロッサやフレッチャアルジェントなどと同様にぜひ利用をお勧めします。
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