ロンドンとパリやブリュッセルなどを結んでビジネス客にもレジャー客にも人気のユーロスターですが、このユーロスターはヨーロッパの列車としてはめずらしく乗車前にチェックインが必要となっています。とはいっても出発時間の30分前までなので、飛行機に比べればそんなに早くもないですが、ユーロスターの場合乗車までにもろもろの「手続」があるのです。
ユーロスターに乗車の際にはまず、列車そのもののチェックインがあります。下の画像のようにチェックインのゲートがありますので、Eチケットの場合はここで自動改札へ、紙チケットの場合は有人の改札へ向かいます。そしてそのゲートを過ぎた後は列に従って、荷物などのX線チェックとなります。ここで荷物や上着をセンサーに通し、自分も探知機をくぐります。列車としてはちょっと面倒ですが。重要施設である海峡トンネルでのテロ防止という点で仕方ないのでしょう。ただ空港でのチェックのように靴まで脱がされて、といったほどのレベルではありません
そしてそのあとは出入国の審査です。ユーロスター乗車時に特徴的なのは、乗車駅で出国管理だけでなく到着国の入国管理も行うことです。たとえばパリ発ならまずはEU側の出国管理が行われ、それが終わるとそのあとさらに目的国の入国管理も行われます。出国は大体簡単ですが、イギリスへの入国はランディングカード(ゲート前などに置いてある)も必要でいろいろ聞かれる場合もあるので、ここで結構待たされる場合もあるでしょう。
そしてようやく「全手続」を終えて、カフェなどもある乗車コンコースへ到着です。通常ユーロスターの車内に入れるのは乗車時間の10分前くらいになってからですので、それまではここでコーヒーを飲んだりして少々待つことになります。そして案内とともにボーディング開始となるとようやく乗車となります。
なおあまり待たされるのがイヤな場合は1等ノーマルにあたる「ビジネスプレミア」料金にすると乗車の10分前までのチェックインで乗車が可能です。ただ料金はなかなかいい金額(今月の当社料金で¥55200)となりますので、サービス面のプラスと合わせて考える感じでしょうか。
お書きしましたように、ユーロスターの場合はヨーロッパ内の他のTGVやICEといった高速列車とは違って、乗車前にもろもっろの手続きがありますので、ある程度余裕をもって出発駅に着くようにお勧めします。30分前を切っても即乗車できないというわけではないですが、混雑した便や時間帯の場合には時間切れとなることもありますので。
ぜひイギリスとヨーロッパ大陸との移動にはこのユーロスターをご利用ください。
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