スイス ツェルマットピークパス -今年は料金3段階に!/ Zermatt peakpass 3 Fare levels!

(スイス関連チケットのお求めは、当社 スイスショップよりどうぞ)

スイスアルプスで、先週のユングフラウと並ぶ人気の名山と言えば、やはり切り立った山容が印象的なマッターホルンでしょう。そのマッターホルンのふもとのツェルマットエリアで、ゴンドラなどの山岳交通機関などが乗り放題になるのがこのツェルマットピークパスです。

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このツェルマットを中心としたエリアには、マッターホルンの展望台として有名なゴルナーグラートへのゴルナーグラート鉄道、スイスの最高標高駅でもあるクラインマッターホルン(マッターホルングレーシャーパラダイス)へのゴンドラ、またより気軽に展望楽しめるスネガとロートホルンへの鉄道やロープウェイなどさまざまな乗り物が運行されていますが、このツェルマットピークパスでほぼその全てを利用することができます。町中を走る路線バス(グリーンバス/レッドバス)も利用できますのでまさにツェルマット滞在の最強の1枚と言えるでしょう。

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そしてこのツェルマットピークパスの今シーズンのトピックは、以前にもお伝えしましたように、料金が利用シーズンに応じて3段階になったことと言えるでしょう。昨年までは料金は2段階でしたが、今年から4月までと11月からのローシーズン利用分、5~6月と9月~10月のミッドシーズン利用分、そして7~8月のハイシーズン利用分の3つに分けられ、金額的にはミッドシーズンを基準に、ローシーズンは15%程度値下げとなり、ハイシーズンは10%ほど高くなっています。(ゴルナーグラート鉄道などの区間料金も同様に3段階となっています)ですので、今年は7~8月の一番混む時期を少しはずして、6月や9月あたりもご旅行としてはねらい目となるでしょう。下が料金表となります。

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ただハイシーズン前については、5月下旬まではスネッガ方面全般が、また6/22まではフーリとトロッケナーシュテック間の一部ルートなどがまだ運行が開始されていませんし、また一番山上のクラインマッターホルン(マッターホルングレッシャーパラダイス)へのロープウェイも5/2から11まで点検のため運休となりますので、こうした時期の利用の際には、運行状況に注意が必要です。

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このツェルマットピークパスは有効期間については昨年からは最短1日から利用できるようになり、短い滞在の方などにもぐっと使いやすくなりました。また引き続きスイストラベルパスやハーフフェアカードをお持ちの方には25%程度の割引もありますので、スイスの鉄道周遊と合わせての利用もお勧めです。(スイストラベルパスフレックスの場合は日にちのカウントが必要になります)

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これからのサマーシーズンに、ぜひこのツェルマットでピークパスを使ってマッターホルンなどの風景やを満喫して欲しいと思います。また氷河特急とも合わせての利用もおおすすめです。ツェルマットピークパスの詳細は当社の こちらのページ または 当社ウェブショップ をご覧ください。

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今シーズンのスイス ユングフラウ鉄道 おススメはやはりVIPパス!/ Swiss Jungfrau Vip pass

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今週はここ東京もすっかり夏のような天気となってきましたが、いよいよ夏のスイスの観光シーズンも近づいてきました。先週ご案内した氷河特急がパノラマ列車での看板列車とすれば、登山鉄道としての一番人気はやはりこのユングフラウ鉄道でしょう。

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この連休くらいからユングフラウを旅行する方も増えてきますが、今シーズンのユングフラウ鉄道の一番のトピックは、区間チケット料金が利用期間によって3段階の料金に分かれたことでしょう。区間料金に関しては、今までは12月には一度改定されるもののその後は通年固定となっていました。それが今年より、一番のピーク時期になる6~8月(ハイシーズン料金)、その前後の5月までと9~10月(ミッドシーズン料金)、そしてそれ以降(ローシーズン料金)、の3段階に料金が分かれ、料金的には去年までの通年料金が大体今年のミッドシーズン料金に相当し、ハイシーズン料金はそこから+10%程度となっています。下のように実際のこのハイシーズンにインターラーケンからユングフラウヨッホを往復した場合の金額は当社料金で¥29500となります。

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もともと高いことで知られるユングフラウ鉄道がさらに高くなってしまったという感じですが、ここでまさにおすすめなのがユングフラウVIPパスです。このユングフラウVIPパスはユングフラウヨッホも含めてユングフラウエリアで3日分利用できるパスですが、こちらは特に利用シーズンなどによる料金の改定などはなく、現時点での当社料金は¥25500となっています。つまりインターラーケンからユングフラウヨッホを単純に往復するだけであっても、この3日有効のVIPパスを利用したほうがお得なのです。VIPパスのエリアは下のようになりますのでご覧下さい。

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VIPパスは、ユングフラウヨッホはもちろん(なおクライネシャイデック⇔ユングフラウヨッホの往復は1回のみ利用可)、メンリッヘンやフィルストハーダークルムなどこのユングフラウエリアでさまざまに利用が可能です。1日観光でもユングフラウヨッホの行きや帰りに立ち寄ることもできますし、数日滞在するのであればさらに楽しめる範囲が広がります。

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また、スイストラベルパスなどのレイルパスを利用しますと区間チケット料金には割引(25%)がありますので、その場合区間チケット利用の方が多少料金的に有利になりますが、金額差はさほど大きくありませんし、スイストラベルパスはその割引利用の際にパスの日数もカウントする必要ありますので、トータルで見るとやはりこのVIPパスがお得でかつ便利と言えるでしょう。(なおスイスハーフフェアカードをお持ちの場合でしたら区間チケットは半額になりますので、区間チケット利用もいいと思います)

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なおもし4日以上ユングフラウエリアに滞在するのであれば、3日から最大8日まで有効のユングフラウトラベルパスの利用もおすすめです。VIPパスよりもバスなどより広いエリアで利用可能です。ただこのパスはユングフラウヨッホの往復については別途追加料金が必要となりますので、その分はプラスして考える必要があります。一応下がユングフラウトラベルパスの利用範囲になります。

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なお今シーズンはこのユングフラウVIPパス(ユングフラウトラベルパスも同じ)の利用期間は5/5~10/21となります。ぜひVIPパスなどを利用して、今年もお得にユングフラウの美しい風景と自然を満喫して欲しいと思います。詳細情報は当社のHPまたはウェブショップよりご覧ください。

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今年2018年もスイス氷河特急 まもなくシーズンイン 5/10~! / Swiss Glacier Express in 2018

先週はスイスのバーゼルについてお書きしましたが、そろそろ今年もスイスのシーズンが近づいてきましたので、今回から何回か今年のスイスの鉄道や商品情報をご案内するようにいたします。まず最初はスイスの夏の列車旅行の代名詞とも言えるスイス氷河特急(氷河急行/Glacier Express)です。

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image:glacierexpress.ch

この氷河特急は、名峰マッターホルンのふもとのツェルマットと高級リゾートとして有名なサンモリッツの間を、ゆっくり8時間を車窓風景などを楽しむための観光列車で、これから夏にかけては列車によって満席になるほどの人気列車です。

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image:glacierexpress.ch

今シーズンはこの氷河特急は5/10からサマースケジュールに入り、本格的な運行がスタートとなりますが、今年の1つ目のトピックは、便数が片道あたり4便になることです。ツェルマットとサンモリッツ間をフルに運行するのは1日2便なのですが、その他に新しくツェルマット⇔クール間と、サンモリッツ⇔ブリーグ間で1便ずつが運行となります。全区間を乗る方ももちろん多いのですが、部分的に乗車する方もかなりいらっしゃいますので、これで利用区間によってある程度住み分けができて、より利用しやすくなるように思います。スケジュールは当社HPより下に貼付しましたのでご参照下さい。

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また今シーズンの氷河特急のもう1つのトピックは、利用日によって座席予約料金が2段階になることです。今までもウィンターシーズンとサマーシーズンでは料金が分かれていましたが、今年はさらにそのサマーシーズン(5/10~10/14)の中でもトップシーズンにあたる6/16~9/16乗車分については座席予約料が高めになります。乗車の際には利用時期にも気を留めた方がいいかもしれません。ただこれで利用者が真夏の時期に集中し過ぎるのを和らげて、座席が取りやすくなる効果はあるように思います。

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なお料金という点では、昨年からこの氷河特急は、スイストラベルパスと同様に、セレクトパスなどのスイスで有効なユーレイルパスでも乗車券分が全てカバーされるようになり、座席予約料の追加のみで利用できるようになっています。特にスイスを含む2か国のユーレイルパスは、スイスのみの利用であってもスイストラベルパスよりも料金的に有利になることが多い(特に1等)ですので、氷河特急を含むスイス鉄道旅行をより安くということでしたら、ユーレイルパスでの利用もぜひお勧めです。

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なお車内は1等、2等とも、周囲の車窓風景が楽しめるようにルーフまでが窓となったパノラマ車両となっており、1等は通路を挟んで1+2の3列席、2等は2+2の4列席となっています。またこの列車の名物とも言えるのが車内でのコースランチです。単なるランチボックスなどではなく、前菜からメインそしてデザートのコースメニューとなっていて、これがお昼時になるとそれぞれの座席へサーブされます。さらにワインや食後のドリンクなどをプラスすれば、車窓を楽しみながらのゆったりしたランチタイムが過ごせます。

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こうした魅力満点の氷河特急ですが、お席は全て予約制で、予約は乗車日の3か月前頃にオープンとなります。夏の時期はもちろん早めの予約がお勧めですが、便や予約のタイミングによっては寸前でもお取りできることもあります。当社ではギリギリまでお受けしていますので、ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。ぜひ今シーズンもこの氷河特急でスイスの列車旅を満喫して欲しいと思います。

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ICEやTGVなどスイスきっての国際ジャンクション駅 バーゼルSBB駅/ Basel SBB station 

今週から4月に入りましたが、今回は前回までのドイツからちょっと南下して、スイスの北端にあるスイスの主要都市のバーゼルにです。このバーゼルはスイスのビジネスの中心地の1つですが、同時に列車利用上の要衝でもあります。

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このバーゼルの中央駅にあたるのがバーゼルSBB駅です。この駅はチューリッヒやジュネーブなどスイス各地との間の列車はもちろん、ドイツ方面とのICE、フランス方面とのTGVも多く発着し、まさに国際的な鉄道のジャンクション駅と言えます。乗換などでも利用する機会が多く、鉄道駅としての重要さから言うとスイス内ではチューリッヒ中央駅より上かもしれません。(なお「SBB」は国鉄にあたるスイス連邦鉄道の略称になります)

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国内に関して言えば、バーゼルからはチューリッヒ、ルツェルン、ベルン、ローザンヌ、ジュネーブ、ザンクトガレン、インターラーケン、ブリーグなどまさにほぼスイス全方面との間の列車が発着しています。高速列車のICやICN、また多くのローカル列車などが頻繁に運行しています。

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またドイツとはフランクフルトやケルンさらにはベルリンとの間など数多くのICEが発着しています。バーゼルとドイツ各都市間は距離は結構長いものの平坦なため運行スピードも速く、意外に便利にアクセスができます。フランクフルトの空港駅との間のICEも多いなど、運行体系上はドイツと一体化していると言っていいでしょう。なおSBB駅から1駅北の国境を越えた場所にバーゼルのドイツ駅とも言えるバーセルBAD駅があります。ここにもICEは止まりますので利用する場合にはSBB駅とこのBAD駅は間違えないように気をつけてください。

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フランスのパリとの間には大体2時間に1本程度の間隔でTGVが運行しています。このスイスとフランス間のTGVはTGVリリアと名づけられていて、ハイクオリティなサービスも売りで、フランス内高速線を疾走してパリとの間をおよそ3時間で結びます。

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またフランスとの間ではストラスブールやミュールーズ方面のローカル列車も運行しています。TGVは普通にSBB駅のホームに発着しますが、これらのローカル列車はSBB駅と隣接したバーゼルSNCF駅での発着となっています。SBB駅とこのSNCF駅との間は、ジュネーブのTGVホームと同様に出入国審査ができる通路を通って行き来します。実質的には同じ駅ですが、乗る場所は少々離れていますのでちょっと注意です。なおSNCF駅は現在リニューアル工事が進められていて、今後はSBB駅との一体化が進められる予定です。

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またこのバーゼルにはさらにはイタリアのミラノとの間のECも乗り入れています。このルートは2016年末から新しくできたゴッタルドトンネルを通るようになってさらにぐっと便利になりました。また湖や山越えの車窓風景も楽しめます。

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スイス国内はもちろん周辺各国との間の国際的なハブ駅として乗換にも便利なのがこのバーゼルSBB駅です。駅内には多くのショップやレストランなどもありますので、ぜひこのバーゼルを経由してヨーロッパ各地の鉄道旅行を楽しんで欲しいと思います。

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