ドイツでも新型車両「ICE4」が発表 -営業運転は来年12月から/ German ICE4
先週はTGVの新型車両をご案内しましたが、その「ライバル」のドイツでもほぼ同じ日にベルリン中央駅で新型のICEが発表されました。それがこのICE4です。
(image : deutschebahn.com)
エクステリアは、ホワイトとレッドの「DBカラー」は従来のICEと同じですが、より直線的な特徴あるスタイリングになっています。また車内は従来のICE同様のイメージですが、新型のシートも含めどちらかというとよりシンプルな雰囲気となっています。もちろんWIFIも利用可能で、新しく採用されたLED照明も含め、より快適な移動が楽しめそうです。また旅行の楽しみの1つは食事ですが、このICE4でもICE伝統の食堂車はちゃんと連結されます。なお1列車12両編成で座席数は1等2等(205+625席)合わせて830席とかなりのキャパシティーを誇ります。
(image : deutschebahn.com)
このICE4は、現在のICEの主力車両のICE3の進化版というよりは、その方向性を変えて、メインの幹線以外も含めてドイツ全体で汎用に使えるICE車両ということで開発されています。ICE3が最高時速300km(設計上は330km)を誇るのに対し、このICE4では250kmに抑えられている点にそれが表れていると言えるでしょう。その一方でスピードの代わりに、軽量化や省電力化などが図られ、効率や汎用性がより重視されています。
(image : deutschebahn.com)
今後、来月からこのICE4は試験運転入り、1年少々じっくりチェックを受けた後、来年2017年の12月からハンブルク⇔ミュンヘン間で営業運転が開始される予定となっています。その後は現在のIC/ECを徐々に置き換えて、さらにICE1やICE2車両で運行されている区間をリプレースしていく予定となっています。今後将来的にドイツの各都市間は、メインの幹線ルートはICE3が、準幹線も含めた多くのルートはこのICE4が運行するという方向になっていくようです。今後このICE4の登場で、ドイツの列車利用がより便利になっていくことに期待しましょう!
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