2015レイルパス情報 スイストランスファーチケットが2タイプに! Swiss Transfer ticket

7 2月

先週お書きしましたように、旧スイスフレキシーパスは今年から、利用日以外一切適用なしで料金安めのスイストラベルパスフレックスと、ハーフフェア割引がフル適用で料金高めのスイストラベルパスフレックスコンビの2タイプに分かれたわけですが、スイス内の2日分の移動をカバーするチケット、スイストランスファーチケットも今年より同様の2タイプとなりました。

Lucern

その1タイプめの「通常」の「スイストランスファーチケット」については今まで通り、スイス内の任意の2日分(1か月内)の移動のみをカバーし、それ以外の日の適用はありません。そして新しく加わった「スイストランスファーチケットコンビ」はこの2日分に加えてそれ以外の日でもフルにハーフフェア割引が適用となります。「コンビ」の方は実質的には去年までのスイスカードを引き継ぐもので、今年からスイストランスファーチケットにスイスカードを統合したと言ってもいいでしょう。

K Scheidegg

このスイストランスファーチケットはスイストラベルパスに比べると今のところややマイナーな存在ですが、チューリッヒやジュネーブなどからツェルマットやグリンデルワルドなど1か所の目的地を往復するタイプの旅行にはぴったりのチケットと言えます。そしてその目的地で登山列車など多く利用する場合には割引付きの「コンビ」を、あまりそうした予定のない場合などはより安い「通常」タイプを選ぶといいでしょう。またスキーなどのウィンタースポーツやさらにはビジネスでの利用にも「通常」タイプはお勧めです。なお使用条件として空港駅/国境駅からとなってはいますが、チューリッヒ中央駅などそれに準じた駅からでも利用は可能です。また一応現時点での料金も下に貼りましたので参考にしてください。

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今年のスイス旅行にはぜひスイストラベルパス/フレックス/フレックスコンビと合わせて、このスイストランスファーチケット/コンビにも注目してください。お申込みはこちらからもどうぞ!

Interlaken

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2015レイルパス情報 スイストラベルパス フレックス ハーフフェア割引 Swiss Flex Half fare

31 1月

今日で1月も終わりですが、今回は引き続き今年のスイストラベルパス(旧スイスパス)で変更になった登山列車等の割引についてです。

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スイスのパスと言えば他の国のパスと違って、列車だけでなく湖船やバス(ポストバス)そしてトラムや市内バスなどの市内交通機関にも利用でき、さらにアルプスの山々などへ上る登山鉄道などがほぼ半額になる点が特徴的と言えます。そのアドバンテージはもちろん今年も大きくは変りません。ただこの登山列車等の割引については、去年までの「スイスフレキシーパス」では日にちを選択しない日についても適用されてきましたが、今年からは通常の「スイストラベルパスフレックス」では日にちを選択しない日の割引の適用はなくなりました。一方で新たにこうした半額割引が常に利用でき、その分少々料金が高めの「スイストラベルパスフレックス (ハーフフェア)コンビ」が登場しています。

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いわば今までのフレキシーパスが2タイプに分かれたと言ってもいいでしょう。通常の「フレックス」では登山列車の割引等も含めて選択した日のみが有効となりそれ以外の日は一切パスの適用はないのに対し、「フレックス コンビ」の場合は選んだ日以外でもパスを利用の間(最大1か月)は登山列車等(その他通常の列車なども含めて)の割引が適用となります。

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その分通常の「フレックス」は料金が安めとなりますので、旅行パターンとして、滞在する場所で登山列車やゴンドラなどを多く使ってなるべくアクティブに動きたい場合には「フレックス コンビ」を、また町などでじっくり滞在してそれほどそうした乗り物を多く使う予定のない場合には通常の「フレックス」を選んでいただくのがいいでしょう。双方の料金差は今のところ¥7000少々ですので、それで判断してみてください。お申込みはこちらからもどうぞ!

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2015レイルパス情報 スイスパスが「スイストラベルパス」に! Swiss Travelpasses

24 1月

今年からのさまざまなレイルパスの変更点をお伝えしていますが、その中でも一番と言っていいくらい変わったのはこのスイスのパスもしれません。まずは名称です。以前から長くスイスのレイルパスは「スイスパス」として知られてきましたが、これが今年から「スイストラベルパス」に変わりました。(何でもスイスの担当者によると「スイスパス」という名前の別のチケットがスイス国内向けに販売されるからということだそうです) 同時に昨年までの「スイスフレキシーパス」は「スイストラベルパスフレックス」に変わっています。

Interlaken

もちろん変わったのは名称だけではありません。利用日数の設定も大きく変わっています。昨年までの日数設定は、スイスパス(連続タイプ)が4日/8日/15日/22日/1か月、スイスフレキシーパスが1か月中の3日/4日/5日/6日がとなっていましたが、今年からは統一され、スイストラベルパス(連続タイプ)もフレックス(1か月内から選択)もいずれも3日/4日/8日/15日の4タイプとなりました。長い旅行の方にはちょっと選択肢が減りましたが、すっきりしてわかりやすくなったとは思います。

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また割引料金については、今まで多くの方が利用してきた2名以上同行のセーバー割引料金が残念ながらなくなりました。今年からは何人での旅行であっても通常の1人用の料金が適用となります。一方で25才までのユース料金は拡充されて、1等やフレックスを含むすべての日数やクラスに適用となりました。学生の方など若い人にはグッドニュースと言えます。なお15歳までの子供用の無料のファミリーカードについては今年も変わりません。

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さらにこのスイスのパスの大切なポイントである登山列車等の割引もかなり変わったのですが、これはまた次回にお書きします。

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2015レイルパス情報 ジャーマンレイルパス 連続タイプの5/10/15日が新登場など German Railpass

17 1月

先週までのユーレイル関連のパスに引き続いて、今回はドイツで有効のジャーマンレイルパスの2015年情報です。

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いくつか変わったポイントがあるのですが、まずは有効日数の設定が昨年までのフレキシーの6日がなくなった代わりに、連続タイプの5日/10日/15日が新登場しました。これでフレキシー(1か月中)の3/4/5/7/10日と連続タイプの5/10/15日から選択できるようになり、特に列車を毎日使うような旅行パターンのお客様にとっては選びやすくなったと思います。

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また年齢等による料金設定については、11歳までの子供は、ユーレイル関連パスと同様に大人と同行する場合は無料(大人1人につき2人まで)となりました。そして今までの60歳以上の1等シニア料金はなくなりましたが、ユースについては1等料金も新設されましたので、ラインナップとしては大人(1人用)とツイン(2人用)とユース(25歳まで)のそれぞれの1等か2等から選ぶことが可能となっています。

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利用可能範囲としては、昨年まで「ジャーマンレイルパスエクステンション」として追加オプションだったドイツ国外での区間が、そのままこのパスで使えるようになりました。これによりベルギーのブリュッセル(ICE利用)、オーストリアのインスブルックやイタリアのベローナ/ベネチア(EC利用)、チェコのプラハ(ICバス利用)などへも利用可能となります。ただベルギーへの場合はタリスは利用不可で、チェコへのバスは別途座席予約料がマストとなりますのでご注意ください。また昨年まで長年、パスの無料特典として利用されてきたライン川/モーゼル川の観光船(KDライン社)は利用範囲から外れ、20%割引のみの対象となります。ロマンティック街道バス(ヨーロッパバス)と同様の扱いになるわけですね。

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こうしたいろいろな変更点がありますが、いずれにしてもジャーマンレイルパスは、ドイツのほとんどの列車は座席予約なしで乗れるということもあって、利用は非常に便利ですし、料金的にもかなりメリットがあると思います。(特にツインパス) 今年もドイツの旅行にはぜひ勧めです。

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ユーレイル情報④ グローバルパスがポーランドなどでも利用可&フレキシーの5日新登場! Globalpass

10 1月

いよいよ2015年になりました。今年もどうぞこのブログを読んでいただけると幸いです。
さて前よりお書きしています2015年のパス情報ですが、今回は「元祖ユーレイルパス」ともいえるユーレイルグローバルパスについてです。

polish ecglobal  image: Eurail.com

また同時に日数設定の点では新たに、より短いフレキシーの5日料金が登場しました。今までグローバルパスのフレキシーは10日と15日の2タイプだったのですが、この5日が増えてより短い旅行の方にもおすすめできるようになりました。ただこの5日については有効期間が使用開始から10日と短めになります(他の10/15日は2か月有効)ので、5日パスについては短めの旅行期間で多くの国を旅行する場合にお勧めと言えるでしょう。(料金はこちらをどうぞ)

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利用範囲が広がり日数設定が増えて、より魅力がアップしたこのグローバルパスで全ヨーロッパの周遊を楽しんでいただきたいと思います。

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2015年もユーリンクをよろしくお願いいたします!

6 1月

新年あけましておめでとうございます。今年も当ブログをご覧いただいてありがとうございます。2015年も皆さまのヨーロッパ列車旅行のお力になれますよう頑張りますので、引き続きのどうぞお目を通していただければと思います。また2015年が皆さまにとってより素晴らしい1年となりますよう心よりお祈りしております。(下の画像は12/31のウィーン西駅になります)
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ユーレイル2015情報③ セレクトパスの料金が3段階となります! Eurail Selectpass-3prices

27 12月

今年ももう残りわずかとなりました。このブログも年内は今日がラストとなります。今年もご覧いただいてまことにありがとうございました。来年もより内容を充実して多くの情報を皆さまに提供しようと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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さてまた来年のユーレイルパス情報です。来年よりセレクトパスの料金が2015年より選択する国によって3段階に分かれます。具体的には、それぞれのセレクトパスの選択可能国ごとにポイントが決められて、選択した4 か国の合計により3段階のどの料金になるのが確定することとなります。国別のポイントとしては、ドイツ/イタリア/フランス/スイス/オーストリアがそれぞれ20ポイント、スペイン/ベネルクス/チェコ/スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/ハンガリー がそれぞれ5ポイント、それ以外の国が 1ポイントとなり、そして選んだ国のポイントのトータルが、46ポイント以上はHIGH料金、11-45ポイントはMID料金、そして10 ポイント以下はLOW料金となるというシステムになります。

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つまり、ドイツやフランスなど列車を利用できる範囲が広く列車代金も高めになる国を多く選ぶとパス料金が高くなり、そうでない国を選ぶとパス料金が安めになるということになります。ですので来年よりお求めいただく際には、どの国を選択するとどの料金になるかも多少気にされるといいでしょう。もっとも20ポイントの主要国が2か国入ればほぼ自動的にHIGH料金となりますので、HIGH料金を目安にすると問題ないかもしれません。なおパスの暫定の料金はこちらもご覧ください。

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来年のパス類については多くの変更点(一応こちらに簡単にまとめてあります)が他にもありますので、引き続き1月もそのあたりをお書きするようにいたします。ぜひ来年も目を通していただけると幸いです。寒い日が続きますが、皆さまどうぞよいお年をお迎え下さい。

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ユーレイル2015情報② 来年より1か国/2か国パスの日数が1タイプに!Eurail National & Regional pass

20 12月

もう年末まですぐということで前回に続いて来年のユーレイルパス情報ですが、来年よりユーレイル1か国パス(ナショナルパス)とユーレイル2か国パス(リージョナルパス)の有効日数の設定が、それぞれ1種類に統一されます。今まではパスによって、利用日数が4日から9日まで1日刻みだったり、5日/6日/8日/10日だったり、5日と10日だけだったり、または有効期間も1か月だったり2か月だったり15日だったりしましたが、これが来年よりシンプルに1種類になるわけです。

eurail new image: Eurailgroup 

まず「1か国パス(ナショナルパス)」については来年よりすべて1か月内フレキシータイプの3日/4日/5日/8日という設定となります。ドイツ(ジャーマンレイルパス)やフランス(フランスレイルパス)を除いて、イタリア、オーストリア、スペインなどヨーロッパのほとんどの国は、この「1か国パス(ナショナルパス)」として販売されますので、これらの国のパスについては今後これらの日数から選ぶこととなります。なおベルギー/オランダ/ルクセンブルクについては国が小さいこともあって3か国まとめてベネルクスとしてこのナショナルパスとなります。

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フランス/イタリアパスやジャーマン/スイスパスなど、隣接した2か国等で有効な「2か国パス(リージョナルパス)」については来年よりすべて2か月内フレキシータイプの4日/5日/6日/8日/10日という設定となります。またスカンジナビアパスはデンマーク/スウェーデン/ノルウェー/フィンランドの4か国が通用国ですが、これもリージョナルパスとしてのこのカテゴリーに入ります。なお中東欧のヨーロピアンイーストパスやバルカンフレキシーパスはユーレイルのパスではありませんので、それぞれ独自の日数設定となります。

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今までパスによってバラバラだったのが統一されますので、利用する方にもかなりわかりやすくなると思います。どうぞご旅行の際にはもっとも適したパスのもっとも適した日数を選んでいただければと思います。

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2015ユーレイルパス情報① – 子供料金無料 & ほぼ全パスに1等ユース料金! Eurailpasses Child free & 1cl Youth

13 12月

今年も残り少なくなってちょっとさびしい気もしますが、そんな来年2015年の販売分から多くのレイルパスがいろいろ「リニューアル」されます。その中で、ユーレイルグローバルパス/セレクトパスをはじめ多くの2か国パスや1か国パスなどのユーレイル関連のパスについても、来年販売分からいろいろな変更点がありますので、それを何回か案内していきましょう。

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まずユーレイルの2015年の変更点その1は、子供料金が原則無料となることです。ユーレイルパスの場合4-11歳の子供については、現在は大人のほぼ半額の料金となっていますが、来年分より大人と同行する場合大人1人について子供は2人までは無料となります。近年はヨーロッパへもお子さんを連れて旅行するケースは一般的になってきていますので、そうした家族旅行の方にはかなりの朗報と言えます。なおお子さんが3人以上の場合や、単独で行動する場合(あまりないでしょうが)はユース料金が適用となります。

PARIS

またそのユース料金については、来シーズンよりほとんどのユーレイル関連のパスで1等にも設定されます。今までユース料金は2等のみのパスが多く、ユースの年齢でも1等を使う場合は大人料金が適用となっていたのですが、今後は1等ユースでお得な利用が可能となります。、今後の学生旅行などでも、1等の選択肢も増えることでより多くの旅行スタイルに対応できるようになります。

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他にも多くのレイルパスの変更点がありますので、引き続きご案内するようにいたします。

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TGVリリア 12/14よりジュネーブ/パリ空港/リール運行開始 TGV Lyria New route Geneve-Paris CDG-Lille

6 12月

さて今回も12/14からの運行情報ですが、フランスとスイスの間を運行しているTGVリリアが12/14より新たにジュネーブと北フランスのリールの間で運行をスタートします。途中でパリのシャルルドゴール空港駅にも停車しますので、この便はパリ空港とジュネーブの移動にもご利用になれます。現時点でもパリの市内(リヨン駅)とジュネーブとの間は多くのTGV(リリア)が運行されていますが、多くの旅行者が利用するCDGの空港から直接の便は今までありませんでしたので、今後パリ経由でジュネーブに行く方にはかなりの朗報と言えます。

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ただ当面はこの間の便は土日月木に1日1便ずつで、片道あたり週4便と運行本数が少ないのが残念なところです。スケジュールとしてはパリ空港発が17:06-20:16、ジュネーブ発が10:30-13:52/または8:30-11:56ですので(いずれも日によって変更あり)、利用するフライトによってはかなり便利に利用できると思います。

Paris CDG

なおこのTGVリリアは12/14から、パリ(リヨン駅)とローザンヌ間の便も1日片道あたり5便に増便されて、さらに便利になります。パリ/ローザンヌ間は約3時間半程度、またパリ市内とジュネーブ間は約3時間で運行していますので、これからもぜひフランスとスイスの旅行にはこのTGVリリアをご利用ください。特に1等は食事などのサービスもついていて移動時間もストレスフリーです。

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