2015レイルパス情報 ジャーマンレイルパス 連続タイプの5/10/15日が新登場など German Railpass

先週までのユーレイル関連のパスに引き続いて、今回はドイツで有効のジャーマンレイルパスの2015年情報です。

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いくつか変わったポイントがあるのですが、まずは有効日数の設定が昨年までのフレキシーの6日がなくなった代わりに、連続タイプの5日/10日/15日が新登場しました。これでフレキシー(1か月中)の3/4/5/7/10日と連続タイプの5/10/15日から選択できるようになり、特に列車を毎日使うような旅行パターンのお客様にとっては選びやすくなったと思います。

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また年齢等による料金設定については、11歳までの子供は、ユーレイル関連パスと同様に大人と同行する場合は無料(大人1人につき2人まで)となりました。そして今までの60歳以上の1等シニア料金はなくなりましたが、ユースについては1等料金も新設されましたので、ラインナップとしては大人(1人用)とツイン(2人用)とユース(25歳まで)のそれぞれの1等か2等から選ぶことが可能となっています。

ICE BRU

利用可能範囲としては、昨年まで「ジャーマンレイルパスエクステンション」として追加オプションだったドイツ国外での区間が、そのままこのパスで使えるようになりました。これによりベルギーのブリュッセル(ICE利用)、オーストリアのインスブルックやイタリアのベローナ/ベネチア(EC利用)、チェコのプラハ(ICバス利用)などへも利用可能となります。ただベルギーへの場合はタリスは利用不可で、チェコへのバスは別途座席予約料がマストとなりますのでご注意ください。また昨年まで長年、パスの無料特典として利用されてきたライン川/モーゼル川の観光船(KDライン社)は利用範囲から外れ、20%割引のみの対象となります。ロマンティック街道バス(ヨーロッパバス)と同様の扱いになるわけですね。

KD

こうしたいろいろな変更点がありますが、いずれにしてもジャーマンレイルパスは、ドイツのほとんどの列車は座席予約なしで乗れるということもあって、利用は非常に便利ですし、料金的にもかなりメリットがあると思います。(特にツインパス) 今年もドイツの旅行にはぜひ勧めです。

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ユーレイル情報④ グローバルパスがポーランドなどでも利用可&フレキシーの5日新登場! Globalpass

いよいよ2015年になりました。今年もどうぞこのブログを読んでいただけると幸いです。
さて前よりお書きしています2015年のパス情報ですが、今回は「元祖ユーレイルパス」ともいえるユーレイルグローバルパスについてです。

polish ecglobal  image: Eurail.com

また同時に日数設定の点では新たに、より短いフレキシーの5日料金が登場しました。今までグローバルパスのフレキシーは10日と15日の2タイプだったのですが、この5日が増えてより短い旅行の方にもおすすめできるようになりました。ただこの5日については有効期間が使用開始から10日と短めになります(他の10/15日は2か月有効)ので、5日パスについては短めの旅行期間で多くの国を旅行する場合にお勧めと言えるでしょう。(料金はこちらをどうぞ)

eurail newimage : Eurail.com

利用範囲が広がり日数設定が増えて、より魅力がアップしたこのグローバルパスで全ヨーロッパの周遊を楽しんでいただきたいと思います。

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2015年もユーリンクをよろしくお願いいたします!

新年あけましておめでとうございます。今年も当ブログをご覧いただいてありがとうございます。2015年も皆さまのヨーロッパ列車旅行のお力になれますよう頑張りますので、引き続きのどうぞお目を通していただければと思います。また2015年が皆さまにとってより素晴らしい1年となりますよう心よりお祈りしております。(下の画像は12/31のウィーン西駅になります)
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ユーレイル2015情報③ セレクトパスの料金が3段階となります! Eurail Selectpass-3prices

今年ももう残りわずかとなりました。このブログも年内は今日がラストとなります。今年もご覧いただいてまことにありがとうございました。来年もより内容を充実して多くの情報を皆さまに提供しようと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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さてまた来年のユーレイルパス情報です。来年よりセレクトパスの料金が2015年より選択する国によって3段階に分かれます。具体的には、それぞれのセレクトパスの選択可能国ごとにポイントが決められて、選択した4 か国の合計により3段階のどの料金になるのが確定することとなります。国別のポイントとしては、ドイツ/イタリア/フランス/スイス/オーストリアがそれぞれ20ポイント、スペイン/ベネルクス/チェコ/スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/ハンガリー がそれぞれ5ポイント、それ以外の国が 1ポイントとなり、そして選んだ国のポイントのトータルが、46ポイント以上はHIGH料金、11-45ポイントはMID料金、そして10 ポイント以下はLOW料金となるというシステムになります。

ICE CGN

つまり、ドイツやフランスなど列車を利用できる範囲が広く列車代金も高めになる国を多く選ぶとパス料金が高くなり、そうでない国を選ぶとパス料金が安めになるということになります。ですので来年よりお求めいただく際には、どの国を選択するとどの料金になるかも多少気にされるといいでしょう。もっとも20ポイントの主要国が2か国入ればほぼ自動的にHIGH料金となりますので、HIGH料金を目安にすると問題ないかもしれません。なおパスの暫定の料金はこちらもご覧ください。

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来年のパス類については多くの変更点(一応こちらに簡単にまとめてあります)が他にもありますので、引き続き1月もそのあたりをお書きするようにいたします。ぜひ来年も目を通していただけると幸いです。寒い日が続きますが、皆さまどうぞよいお年をお迎え下さい。

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ユーレイル2015情報② 来年より1か国/2か国パスの日数が1タイプに!Eurail National & Regional pass

もう年末まですぐということで前回に続いて来年のユーレイルパス情報ですが、来年よりユーレイル1か国パス(ナショナルパス)とユーレイル2か国パス(リージョナルパス)の有効日数の設定が、それぞれ1種類に統一されます。今まではパスによって、利用日数が4日から9日まで1日刻みだったり、5日/6日/8日/10日だったり、5日と10日だけだったり、または有効期間も1か月だったり2か月だったり15日だったりしましたが、これが来年よりシンプルに1種類になるわけです。

eurail new image: Eurailgroup 

まず「1か国パス(ナショナルパス)」については来年よりすべて1か月内フレキシータイプの3日/4日/5日/8日という設定となります。ドイツ(ジャーマンレイルパス)やフランス(フランスレイルパス)を除いて、イタリア、オーストリア、スペインなどヨーロッパのほとんどの国は、この「1か国パス(ナショナルパス)」として販売されますので、これらの国のパスについては今後これらの日数から選ぶこととなります。なおベルギー/オランダ/ルクセンブルクについては国が小さいこともあって3か国まとめてベネルクスとしてこのナショナルパスとなります。

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フランス/イタリアパスやジャーマン/スイスパスなど、隣接した2か国等で有効な「2か国パス(リージョナルパス)」については来年よりすべて2か月内フレキシータイプの4日/5日/6日/8日/10日という設定となります。またスカンジナビアパスはデンマーク/スウェーデン/ノルウェー/フィンランドの4か国が通用国ですが、これもリージョナルパスとしてのこのカテゴリーに入ります。なお中東欧のヨーロピアンイーストパスやバルカンフレキシーパスはユーレイルのパスではありませんので、それぞれ独自の日数設定となります。

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今までパスによってバラバラだったのが統一されますので、利用する方にもかなりわかりやすくなると思います。どうぞご旅行の際にはもっとも適したパスのもっとも適した日数を選んでいただければと思います。

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2015ユーレイルパス情報① – 子供料金無料 & ほぼ全パスに1等ユース料金! Eurailpasses Child free & 1cl Youth

今年も残り少なくなってちょっとさびしい気もしますが、そんな来年2015年の販売分から多くのレイルパスがいろいろ「リニューアル」されます。その中で、ユーレイルグローバルパス/セレクトパスをはじめ多くの2か国パスや1か国パスなどのユーレイル関連のパスについても、来年販売分からいろいろな変更点がありますので、それを何回か案内していきましょう。

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まずユーレイルの2015年の変更点その1は、子供料金が原則無料となることです。ユーレイルパスの場合4-11歳の子供については、現在は大人のほぼ半額の料金となっていますが、来年分より大人と同行する場合大人1人について子供は2人までは無料となります。近年はヨーロッパへもお子さんを連れて旅行するケースは一般的になってきていますので、そうした家族旅行の方にはかなりの朗報と言えます。なおお子さんが3人以上の場合や、単独で行動する場合(あまりないでしょうが)はユース料金が適用となります。

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またそのユース料金については、来シーズンよりほとんどのユーレイル関連のパスで1等にも設定されます。今までユース料金は2等のみのパスが多く、ユースの年齢でも1等を使う場合は大人料金が適用となっていたのですが、今後は1等ユースでお得な利用が可能となります。、今後の学生旅行などでも、1等の選択肢も増えることでより多くの旅行スタイルに対応できるようになります。

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他にも多くのレイルパスの変更点がありますので、引き続きご案内するようにいたします。

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TGVリリア 12/14よりジュネーブ/パリ空港/リール運行開始 TGV Lyria New route Geneve-Paris CDG-Lille

さて今回も12/14からの運行情報ですが、フランスとスイスの間を運行しているTGVリリアが12/14より新たにジュネーブと北フランスのリールの間で運行をスタートします。途中でパリのシャルルドゴール空港駅にも停車しますので、この便はパリ空港とジュネーブの移動にもご利用になれます。現時点でもパリの市内(リヨン駅)とジュネーブとの間は多くのTGV(リリア)が運行されていますが、多くの旅行者が利用するCDGの空港から直接の便は今までありませんでしたので、今後パリ経由でジュネーブに行く方にはかなりの朗報と言えます。

TGV GVA

ただ当面はこの間の便は土日月木に1日1便ずつで、片道あたり週4便と運行本数が少ないのが残念なところです。スケジュールとしてはパリ空港発が17:06-20:16、ジュネーブ発が10:30-13:52/または8:30-11:56ですので(いずれも日によって変更あり)、利用するフライトによってはかなり便利に利用できると思います。

Paris CDG

なおこのTGVリリアは12/14から、パリ(リヨン駅)とローザンヌ間の便も1日片道あたり5便に増便されて、さらに便利になります。パリ/ローザンヌ間は約3時間半程度、またパリ市内とジュネーブ間は約3時間で運行していますので、これからもぜひフランスとスイスの旅行にはこのTGVリリアをご利用ください。特に1等は食事などのサービスもついていて移動時間もストレスフリーです。

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シティナイトライン フランス/ドイツ線 12/14より運休/ City Night Line – Paris route suspended

引き続き来月14日からの冬スケジュール情報ですが、ハイクオリティな夜行列車として人気のシティナイトラインのフランス/ドイツ間の便が残念ながら12/14から運休することとなりました。

CNL GERMANY

具体的に運休となる区間はパリ/ベルリン、パリ/ミュンヘン、パリ/ハンブルクの3ルートで、これによってシティナイトラインのフランス発着の便はなくなります。これらの区間はもちろん、パリ/ミュンヘンなら直通のTGVで、パリ/ベルリンやハンブルクならケルン乗換えのタリスとICEで昼間に移動できますので、今後はこれらの高速列車をご利用ください。

TGV EST THALYS KOELN

なおヨーロッパでも夜行列車の運行は徐々に減ってきていて、昨年末にはスペインとフランスやイタリアを結ぶエリプソスが運行休止となりましたし、同じシティナイトラインのデンマーク発着便も今月の初旬で運休となっています。その分昼間の列車がよりスピードアップして便利になっているという側面もあるのですが、少々さびしい感じはしますね。

DX CNL BREAKFAST

それでもこのシティナイトラインは、12月以降もドイツ、スイスを中心に、ミュンヘン/ローマやチューリッヒ/ベルリンなどイタリア、オランダ、チェコの人気都市の間を運行し、便利にまた快適に利用できる、私個人としてもおすすめの夜行列車です。シャワー/トイレの付いた個室もあって普通のホテルに近い感覚で利用でき、朝食のサービスもありますので、ヨーロッパでの列車周遊の際にはぜひ一度乗ってみてください。
CNL2015 image : citynightline.de

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12/14よりウィーン空港駅へドイツICE乗り入れ開始  ICE from/to Vienna Airport

さてまた来月からの冬スケジュール情報ですが、ドイツのフランクフルト方面とウィーンとを結ぶICEが、12/14から新しくウィーン中央駅を経由してウィーンの空港駅まで直行することとなります。このルートのICEは2時間おきで運行され、オーストリア内はリンツなどを停車して空港駅との間を結ぶことになります。

ICE Wien

現在ウィーンの空港駅はウィーン市内との間のCAT(シティエアポートトレイン)やローカル列車のみの発着ですが、これが来月14日からこうした長距離列車も発着するようになり、ウィーン空港とリンツやドイツ西部とのアクセスはかなり便利になります。また今まで直通の電車がなかったウィーン中央駅と空港駅が2時間おきとはいえ直接結ばれることによって、空港と市内間の移動もしやすくなります。今回の直通便の運行開始によってウィーン空港からの列車アクセスはぐっと便利になると言えるでしょう。

WIE Flug

なおICEについてはドイツ内と同様オーストリア内での利用でも特に座席予約はマストではありませんので乗車券やパスのみで自由席として利用することができます。ただ長い時間を利用する場合など座席予約をしておくともちろん安全だと思います。私も以前にマインツからウィーンまで予約なしで乗った際には空いた席を求めて何度も車内を行ったりきたりすることとなりましたので。

ICE inside

どうぞ今後ウィーン空港からの各地への移動にこのICEなど列車をご利用ください。

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12/14よりウィーン/プラハ間にレイルジェット運行開始!!/ RailJet Wien-Praha

引き続き12/14からの冬スケジュール情報ですが、オーストリアの高速列車レイルジェットがこの冬スケジュールからウイーン/プラハ間でも運行開始となります。

Railjet

レイルジェットは、オーストリア内を中心にドイツやハンガリー、スイスなど周辺国にも運行し、また赤いカラーリングが特徴的な列車ですが、このレイルジェットの運行開始によりウィーン/プラハ間は現在よりも一気に30~40分短縮されて4時間10分で結ばれることとなります。なお運行本数的には現在と同じくらいでほぼ2時間おきの運行で、ウィーンは本格開業する中央駅の発着となります。ウィーンとプラハという人気の中欧の2都市ですので、現在でもこの区間は旅行者の利用が多いのですが、スピードアップされて4時間少々(現在は5時間弱)となるとさらにぐっと便利になりますので今まで以上に利用する人も増えるでしょう。

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なおレイルジェットは、フランスのTGVやイタリアのESなどとは違って、事前の予約は任意でマストではありませんので、乗車券やパスのみで座席予約なしで利用することも可能です。もちろん座席予約をして安心して利用するのもお勧めです。車内のインテリアは特にゴージャスな雰囲気ではありませんが、シンプルで上品なつくりとなっています。ビストロ車両も連結されますので車内で簡単な食事やドリンクを取ることももちろん問題ありません。

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ぜひ今後中欧を旅行される方はウィーン/プラハ間の移動についてはこのレイルジェットをご利用ください。

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