チェコの高速列車スーパーシティのペンドリーノ車両 Class680 / Czech SuperCity Pendolino 680

(ヨーロッパのレイルチケットについては当社ユーリンクHPよりお求め下さい)

9月も中旬に入ってようやく暑さも一段落という感じですが、今回は中欧チェコの高速列車です。チェコ国鉄(CD)のフラッグシップはスーパーシティという特急で、その車両がこのClass680になります。見た目でも分かるようにフィンランドのSM3と同様にイタリアのペンドリーノ車両のETR460がベースになっています。画像の車両ではちょっとお茶目にヒゲが加えられています。

SC1

このスーパーシティは2005年末から営業運転をスタートし、チェコ内のメインルートのプラハとオロモウツやオストラバ、さらにはスロバキアのコシチェなどとの間を運行しています。営業上の最高速度は200KPHで、もちろんペンドリーノの名の通り車体傾斜装置がついていて、高速線のあまり発達していないチェコの路線でも早く走れるようになっています。

SC3

車内は2017年からリニューアルが進められ、下のチェコ国鉄さんからお借りした画像のように、モダンなデザインとなっています。なおこのスーパーシティも、クラスは通常の列車と同様1等と2等とになっていますが、特徴的なのは2等の場合でも1等と同様に1+2のゆったりした3列配置となっていることです。チェコでは今新規鉄道会社としてREGIOJETやLEOエキスプレスというライバルが運行に参入してきており、快適性で新しいライバルたちと差別化を図ろうとしているのかもしれません。

cdpendolino
image: www.cd.cz

なおチェコのお隣りのポーランドでも高速列車(EIP)にはETR610をベースにしたペンドリーノ車両が導入されていますが、フィンランドなども含め、余り人口の多くない小さめの国の場合はそのコストやパフォーマンスの点でこうした選択が最適なのでしょう。いずれにしてもチェコ内の移動はこれによりぐっとレベルが引き上げられています。

sc2

コロナ明けのヨーロッパ旅行の際にはぜひこうした便利で快適な各国の列車をご利用ください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで 

国際線にも投入予定のスイスの新型高速車両Giruno(RABe501) / SBB Giruno(RABe501)

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

今回取り上げるのはスイスのGIRUNO(車両形式名はRABe501)です。このGIRUNOは昨年より運転を開始した新型車両で、新しく完成したゴッタルトベーストンネルを通ってイタリアやドイツ、さらにはオーストリアといった周辺国への乗り入れを前提に作られています。またもともとEC250という名前で呼ばれていたように、最高時速は250キロに達し、外観はスイスSBBの赤と白のカラーリングでなかなか新鮮な印象です。

Giruno1

GIRUNOは今のところスイス国内のチューリッヒやバーゼルとスイス南部のルガノ方面を結ぶ区間で運転されています。そして今後コロナの状況にもよりますが、一応今年2020年中には現在ETR610が使用されているチューリッヒとイタリアのミラノを結ぶルートで国際線にも導入される予定となっています。

Giruno

車内については、自前の画像がなかったのでSBBからお借りしましたが、他のスイスの列車らしく質実なイメージの造りで、通常通り1等は1+2の3列、2等は2+2列の座席配置となっています。1等は赤がアクセントカラーとなってちょっと華やかですし、またレストラン車両なども連結されます。

GirunoSBB
(image: sbb.ch)

早くまた日本と海外との通常の旅行が再開され、皆さんスイスなどでこうした鉄道旅行がまたできるようになって欲しいと思います。

Giruno side

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ネットワーク拡大中のイタロの新型車両 イタロEVO(ETR675) / ITALO-EVO

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

Fロッサなどと並ぶイタリアの高速列車といえばイタロですが、そのイタロの高速車両として、デビュー当時からのAGV(575)に加えて、2017年末から導入されたのがこのイタロEVO(ETR675)です。なおイタロは、従来のイタリア国鉄とは別の、フィアットやフランスSNCFなどが後押しした新規運行会社NTV社により2012年から運行しています。

italo evo

このイタロEVOは、新型ではあるものの経済性などをより重視し、営業最高時速も250Kmとやや控えめで、ペンドリーノ機能(車体傾斜機能)も未装備となっています。ですので従来からのAGV車両のモデルチェンジ版や改良版というわけではなく、今まで通り時速300キロレベルのローマ/ミラノ/トリノなどの高速線についてはAGVが担当し、ローマ/ベネチアやミラノ/ベネチアなどのそこそこの高速路線についてこのイタロEVOが主に運行するという使い分けがされています。ドイツのICE3とICE4の関係にも似ているといえます。

italo evo2

なお車内は、従来のイタロ同様、スマート(2等)、コンフォート(中間クラス)、プリマ(1等)、クラブ(特等)の4クラス制となっていて、プリマ以上にはドリンクなどのサービスがついています。また車両は7両編成となっていて、今までのAGVより短くなっていますが、やはりこれはサブ路線での運行にも目を向けているからなのでしょう。

bolzano

このイタロEVOの導入もあって、イタロのネットワークはさらに拡大しており、シチリアの玄関口のレッジオカラブリア、南チロルのボルツァーノ、オーストリアにも近いウディネなどイタリア各地に乗り入れるようになっています。

italo evo3

トレンイタリアとのライバル関係がさらにイタリア内での列車利用をより快適なものにします。今後のイタリアでの列車移動はさらに便利になっていくでしょう!

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

イタリア 今でもフレッチャロッサの大黒柱 ETR500/ Frecciarossa ETR500

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

イタリアを代表する高速列車のフレッチャロッサですが、このフレッチャロッサ用の車両として当初より活躍しているのがこのETR500です。

???????????????????????????????

このETR500はもともと1992年から運用が開始されていましたが、2008年から走行性能を時速300キロ対応とし、内外装もリニューアルした第2世代車両がフレッチャロッサ用として導入されました。ちなみにデザイナーはフェラーリも手がけたピニンファリーナで、外観的には新型のETR400(FR1000)ほどのダイナミックなアグレッシブさはないものの、なかなかキレイにまとまった親しみやすいデザインとなっています。

ETR500

車両は、スタンダード(2等)、プレミアム(2等プラス)、ビジネス(1等)、エグゼクティブ(特等)の4クラス制となっていて、プレミアム以上にはドリンク等のサービスがついています。車内は、比較的シンプルにまとまったETR400(FR1000)に比べると、ゴージャス感もあって、より快適空間を求める方にはむしろお勧めかもしれません。(上の画像はビジネス)

VCE FR

ETR400(FR1000)の導入が増えるに従って、このETR500は、ローマ/ミラノといった一番の主要幹線から、ミラノ/ベネチアなどややサブの路線にその活躍の舞台を移しつつありますが、現在もフレッチャロッサの主力車両の1つとして運用が続けられています。

FR MIL

ぜひ今後のイタリア旅行の際にはこうしたフレッチャロッサをご利用ください。FR1000でもETR500でも快適な移動が楽しめます!

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スイスの山あいもすいすい走るICN用のRABDe500車両/ Swiss RABDe500 for ICN

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

スイスは国が小さくまた山が多いこともあって、お隣りのドイツやイタリアのような時速300キロクラスの高速列車は運行していないのですが、最高時速200キロで通常のICとともにスイスの主要路線を運行しているのがICN(Intercity Neigezug)で、その使用車両がRABDe500になります。ちょっとおどけた感じのカワイイ見た目が特徴的です。

ICN

ICNは2000年から運転を開始し、スイスの主要ルートの中でも比較的カーブの多いジュネーブ-(ビール経由)-チューリッヒ-ザンクトガレン間やバーゼル-チューリッヒ-ルガノ間などを主に運行しています。「Neigezug」は傾いて走る列車の意味で、イタリアのペンドリーノなどと同様にカーブで車体を傾けスイスイとハイスピードで走っていきます。

ICN biel

車内は他の列車と同様1等と2等から構成されており、1等は1+2の3列配置のゆったりした座席となっています。また赤がアクセントとなった車内インテリアもモダンで快適ですし、レストラン車両も連結され、車内で食事を取ることも可能です。

ICN inside

そろそろヨーロッパ内では観光の旅行なども復活してきました。コロナ後のスイスの旅行の際にはこのICNやICを利用して快適な移動を楽しんで欲しいと思います。

ICN bsl

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

イギリスでも主力車両として活躍するペンドリーノClass390/ Pendolino in UK

(イギリスのブリットレイルパスなどについては当社ユーリンクHPよりお求め下さい)

britlogo sma

以前にイギリスの高速車両として日立製のClass800を紹介しましたが、それより前からイギリス内で導入されてきたのがこのイタリアのペンドリーノ系のClass390です。

Virgin

このClass390は2002年に当時のヴァージントレインズにより、ロンドンとバーミンガムやマンチェスター、グラスゴーなどを結ぶ主要幹線の西海岸線で導入が開始され、現在は運行会社は変わったもののそれがそのまま運行が続けられています。見た目にはなかなか愛嬌のあるスタイリングともいえるでしょう。

AVAN EUS

このClass390は、営業上の最高速度が200キロとなかなかの俊足を誇り、またペンドリーノの名の通りカーブでも早く走行できるように車体傾斜装置が付いています。あまり高速新線の整備が進んでいないイギリスの国内路線にはマッチしていると言えます。

AVANTI

車内は他のヨーロッパの国々と同様、1等は1+2列の3列配置、2等は2+2列の4列配置となっています。また1等にはイギリスの伝統で、ドリンクや時間帯によって食事などの車内サービスがあります。

画像 067

現在イギリスでは高速新線の建設も進められており、今後さらに列車の利用が便利で快適になりそうです。イギリスは他のヨーロッパ諸国と比べてもなかなか新型コロナの影響が収まりませんが、アフターコロナのイギリス旅行にはぜひ列車をご利用下さい。

EUS

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで 

イタリアとスイスを結ぶ国際線用ペンドリーノ ETR610/ Italy&Swiss ETR610

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

今回はイタリアとスイスそして一部ドイツとの間の国際区間を運行するEC用車両のETR610です。この区間のECは以前チザルピーノと呼ばれていた列車になります。

BSL

ETR610は外観でわかるように以前にご案内したイタリアのETR600をベースに国際間の乗り入れができるようモディファイした車両になります。2009年から営業運転をスタートし、ETR600と同様に最高時速は250キロながら、車体傾斜(チルト)機能が付いていて、カーブの多いスイスの山岳路線でもより速く走れるようになっています。

ETR610 lake

運行区間は主にミラノとジュネーブ、チューリッヒ、バーゼル間で、1日1便はバーゼルからドイツのフランクフルトまで足を延ばします。特にスイス内やスイスとイタリアの国境あたりは湖やアルプスの山々も美しく、車窓風景も楽しめる区間となっています。またチューリッヒとの間の便は2016年に開通したゴッタルドベーストンネルのおかげでかなり所要時間も短縮され便利になりました。

ETR610 fra2

車内はもちろん1等(1+2列の3列配置)と2等(2+2の4列)からなっており、内装やシートもジウジアーロデザインだけあってモダンかつオシャレな雰囲気です。画像のような食堂車やバー車両なども連結され、車内での風景を楽しみながらの食事も可能です。

ETR610 dine

なお外装のカラーリングはスイス側所有の車両の場合はホワイトとレッドで、イタリア側所有の車両の場合はETR600と同様にシルバーと赤がベースのアルジェントカラーになります。

ETR610 ita

秋以降になるかと思いますが、今後ヨーロッパ旅行が再開されたらぜひご利用ください。

ETR610

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ロシアの大地を疾走する高速列車サプサン Velalo RUS / Sapsan Velalo RUS Russian high speed

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

先週のフィンランドに続いて、今回はそのお隣りで一応日本とも隣国のロシアの高速列車サプサンです。

IMG_8576

ロシア語で「はやぶさ」を意味するサプサンは、車両的には見た目でも分かるようにドイツのICE3ベースのVelalo RUSが使用され、ロシアの一番のメインルートのモスクワとサンクトペテルブルク間などを運行しています。運行開始は2009年で、最高時速はやや控えめの250キロで運転されています。なおロシアもフィンランドと同様レール幅が通常のヨーロッパ標準より広いため、車両にもそれに合わせた改修がされています。 

IMG_8558

このサプサンはクラス的には大きく分けて、ファースト(FIRST)、ビジネス(BUSINESS)、エコノミー(ECONOMY)の3クラスとなっています。ファーストは1+2列のゆったり配置で、ビジネスとエコノミーは2+2の4列配置となります。

sapsan busi

またファーストとビジネスには食事等のサービスが付いていて、下の画像のように座席にサーブされます。(エコノミー等でも食事サービス付の車両もあります)

IMG_8552

なおロシアの大都市で駅が方面別に複数ある場合、それぞれの駅名にはその駅から発着する目的地の都市名が付いているケースが多く、モスクワとサンクトペテルブルク(旧市名レニングラード)間ですと、モスクワはレニングラード駅(オクチャブリスカヤ駅とも呼ぶ)、レニングラードはモスクワ駅(中央駅とも呼ぶ)の発着となります。またロシアの駅に入る際にはどこも通常荷物検査がありますので、一応利用の際は留意するといいように思います

IMG_8447

ロシアはちょっと行きづらいイメージはありますが、主要都市間は列車の利用もなかなか便利です。ぜひ今後ロシア旅行の機会がありましたら、ぜひ列車利用もトライしてみて下さい。

IMG_8579

なお来週は連休期間に入りますので、このブログもお休みとします。話題のGOTOトラベルキャンペーンも利用できる方はうまく使って、旅行業界を助けて頂ければと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

森と湖の国フィンランドの高速列車S220ペンドリーノ SM3 Pendolino / Finnish Pendolino

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

さて前回のノルウェーに続いて今回は同じく北欧のフィンランドです。

VR HEL

フィンランドのフラッグシップといえる高速車両が1995年から導入された、このSM3Pendolinoです。フィンランド内をS220ペンドリーノの列車名で、首都ヘルシンキと主要都市のタンペレやトゥルク、クオピオとの間などのメインルートを運行しています。

S220

このSM3は、エクステリアからも分かるようにイタリアのペンドリーノ車両ETR460をベースにした車両で、車体傾斜機能が付いており、カーブの多い区間でもスイスイと速く走ることが可能です。またS220の列車名の通り営業運転の最高時速は220キロに達します。ちなみにフィンランドはレール幅が通常のヨーロッパの標準(1435ミリ)より広い1522ミリとなっており、もちろん車体もそれに合わせて作られています。

S220INSIDE

また車内は1等(フィンランドではEKSTRAクラスと呼びます)と2等から構成され、1等はゆったりした2+1列のシートでドリンクのサービスも付いています。もちろんいずれのクラスでも車内は快適です。

S220DRINK

オーロラも楽しめる今後のフィンランド旅行の際はぜひこのS220ペンドリーノなど便利で快適な列車をご利用ください。

S220 EKSTRA

ちなみにフィンランドとロシアのサンクトペテルブルクを結ぶアレグロに使用されている車両はSM6で、見た目はかなり似ていますが、中身はより新しいETR610の機能が取り入れられています。次回はロシアの車両を取り上げるようにします。

ALLEGRO

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで 

フィヨルドも美しいノルウェーの主要ルートを結ぶクラス73車両 / Norwegean train Class73

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

今週から7月に入りましたが、今回は今の時期白夜でも有名な北欧のノルウェーです。

OSL

ノルウェーは国土が山がちということもあり、スウェーデンと同様TGVなどのような最高時速300キロクラスの列車は運行していませんが、そんなノルウェーで、首都オスロとベルゲンやスタバンゲル、またスウェーデンのヨーテボリなど主要都市間を運転しているのがこの長距離用車両のClass73です。

vy73

このClass73は1999年に運用がスタートした車両で、当初はシグナチュール(Signatur)の列車名で運行されました。最高速は控えめの時速210キロとなりますが、チルト(車体傾斜)機能が付いていて、山の中のカーブの多い区間でもより速いスピードで走行できるようになっています。車内のインテリアにはウッドがかなり使われていて、ナチュラルでモダンな印象です。もちろん快適性は問題ありません。

vy73 inside

またノルウェーの列車で特徴的なのは、原則として座席クラスが2等(スタンダード)のみとなっている点で、そのためお席はいずれも2+2席の4席配置となっています。なお長距離を走るベルゲン線などについては、よりハイグレードでドリンクなどのサービス付きの2等コンフォート(Konfort)席も設定されていますので、プラスのサービスが希望の場合にはお勧めです。(ドリンクに関しては通常2等でも車内の自動販売機等で購入することが可能です)

VY73

ノルウェーの列車は山の中を走ることが多い点もあってどうしても所要時間が長めにはなりますが、その分車窓風景もガッツリ楽しめるかと思います。ぜひ今後のノルウェーの都市移動やフィヨルド観光の際には列車をご利用ください。

got73

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで