セルビア内の工事で、ベオグラードとブダペスト間の国際列車など運休中/ Serbia-Hungary train now suspended

(ハンガリーや中欧の列車手配については当社ユーリンクにお任せ下さい)

先週はハンガリーのブダペストの駅について少々書きましたが、そのハンガリーの南隣のセルビアでは今年の2月から国内の主要ルートで工事が行われ、ブダペストとベオグラードを結ぶ国際列車なども現時点でも運休となっています。

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セルビア内で運休となっているのは、一番のメインルートと言える首都べオグラードとその北にある主要都市のノヴィサドそとの区間で、今年の2月から工事により不通となっています。これにより、もともとベオグラードとブダペストは昼間の列車が1日2便、夜行が1便運行していましたが、その内の昼間の1便は国境乗換でノヴィサド止まりとなり、昼間のもう1便(ウィーンとの間で運行)と夜行はそのままこの区間は運休となっています。このため、現在ベオグラードと北の中央ヨーロッパを結ぶ国際列車は、別ルートを運行するクロアチアのザグレブとの間の昼間の列車のみになっています。(ザグレブ方面との間の夜行も運休中)

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なお工事が終了して、運行が再開される時期はまだ確定していませんが、早くて今年の12月の冬スケジュール時期からの予定となっているようです。またこの運休の期間中も特に代行バスなどの代替交通機関の運行はないということですので、今の時期にセルビア方面へ鉄道旅行を予定している場合は気を付けた方がいいでしょう。情報はセルビア国鉄のHPもご参照下さい。

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この区間はちょうど個人的に今年の冬に利用したばかりで、スピード的にはのんびりという感じ(所要時間は9時間ほど)ですが、車窓風景も含めなかなか味があって退屈しないルートでした。ベオグラード/ブダペスト間は今後高速列車を運行させる計画があり、今回の工事もそれに関連している可能性もありますが、なるべく早めに運転を再開して欲しいところです。

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ちなみにベオグラードのこうした国際列車等の発着駅は去年の夏から、新しくCentar駅に移っています。以前と比べて街の中心部からは少し離れていて、多少不便な点もありますが、駅自体は待合スペースやカフェ、ATMなど一応設備が整えられ、利用上特に問題はありません。今のところ、このベオグラード/ブダペスト間は運休となっていますが、今後セルビアなどバルカン諸国もぜひ列車で旅行してみて欲しいと思います。

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ブダペストの発着駅はどこ?/ Stations in Budapest

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ヨーロッパの大きな街といえば、ロンドンやパリのようにいくつかの列車のターミナル駅があるのがわりと一般的ですが、中欧ハンガリーのブダペストもその1つと言えます。この町には長距離用のターミナル駅が東駅(KELETI)、西駅(NYUGATI)、南駅(DELI)の3つがあるのです。

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この3つの駅は大体運行する方面ごとに発着する列車が決まっているのですが、この中で、一番有名で旅行客の利用が多い駅はウィーンなど西ヨーロッパ方面との間の列車が発着する東駅でしょう。この駅にはミュンヘンやウィーンさらにはスイス方面との間のレイルジェットやEC、またバルカン半島のルーマニアやセルビア方面の列車など多くの国際列車が発着します。また100年以上前に建てられた駅舎はその美しさが有名で、映画やイメージ映像などの撮影にも多く使われています。

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一方西駅は国際列車ではチェコやポーランドまたドイツのベルリン方面の列車が発着し、国内線ではハンガリー東部のデブレツェンやセゲドなどの主要都市との間の列車もこの駅の発着になります。ガラス張りのきれいな外観もこの駅の特徴となります。

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そして南駅は、国際列車ではクロアチアのザグレブやスロベニアとの間の列車が発着し、また国内ではバラトン湖方面の列車がこの駅発になります。この南駅は場所的には、東駅や西駅と違って、ドナウ川西岸のブダ地区にある点が特徴的です。

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このようにブダペストのターミナル駅は方面別に発着駅が分かれていますので、利用の際は事前にどの駅から乗るのか、どの駅に着くのかはよく確認しておくといいでしょう。これらの駅の間にはメトロが走っていますので、移動はそこそこ便利です。

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なお下にグーグルマップから貼りましたように、それぞれ東駅(KELETI)、西駅(NYUGATI)、南駅(DELI)と名前が付けられていますが、実際の位置的には東駅はともかく、西駅は「北駅」的な場所に、南駅が「西駅」的な場所にありますので、その点もちょっと注意しておくといいかもしれません。

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ではブダペストの駅についてはちょっと確認した上で、ぜひハンガリーや中欧の列車旅行も楽しんで欲しいと思います!

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まだまだ楽しめる秋のユングフラウ鉄道/ Jungfrau railways in Autumn

(ユングフラウVIPパスなどのお求めは、当社 スイスショップよりどうぞ)

いよいよ明日から9月で、日本でもちょっと夏の猛暑も収まってきましたが、夏のハイシーズンを過ぎてちょっと落ち着いたこれからのユングフラウもなかなか魅力的です。今年の場合、多くの路線は10/27までサマーシーズンとして運行され、まだまだこれからの秋口も楽しめるのです。

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ユングフラウ鉄道の一番のメインルートに当たるインターラーケンからグリンデルワルドまたはラウターブルンネン、そしてクライネシャイデックを経由してユングフラウヨッホまでの区間は1年中の運行となっています。そしてそれ以外の周辺山々のシーニゲプラッテ、フィルスト、メンリッヘンへの登山鉄道やゴンドラなどは下のようにオンシーズンのみの運行で今年は10/27までの運行となります。なおグリンデルワルド周辺のバスなど(メンリッヘンへの代行バスも含む)は10/13や10/20までの運行で、インターラーケンに近いハーダークルムへのケーブルカーはより長く12/1までの運行予定となっています。ですのでこれからも10月くらいまではまだまだユングフラウの観光は楽しめるのです

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IMAGE: jungfrau.ch

またエリア内乗り放題の人気のユングフラウVIPパスやユングフラウトラベルパスも今シーズンの利用期間は10/27までとなります。特にユングフラウVIPパスは3日間有効の日本のお客様向けの専用商品で、通常のユングフラウヨッホへの往復料金よりも安く利用できるなど、日本からの旅行客にぴったりの商品です。より長い滞在の方はユングフラウトラベルパスを利用するなど、旅行日数に合わせてこれらのパスをお使いになればよりお得にユングフラウが楽しめます。もちろんピークシーズンで多くのお客さんで活気にあふれていている時期も楽しいのですが、その混雑から少し外れたこの9~10月もユングフラウの魅力は十分味わうことはできるでしょう。

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なお書きましたように、ユングフラウヨッホへのメインルートは1年中運行していますし、11月からスキーシーズン前の12/14まではよりお得なローシーズン料金が設定されていますので、11月以降はよりリーズナブルにユングフラウヨッホまでの山岳ルートを周遊することができます。ハイキングなどは少々難しい時期になりますが、通常の観光であればもちろんこの時期でも楽しむことができます。

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ユングフラウの観光は夏だけと思わずに、ぜひこれからの秋冬にも楽しんで欲しいと思います。

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イタリア ローマとミラノ間でフレッチャロッサとイタロが増便でさらに便利に!/Frecciarossa e Italo

(イタリアの列車手配については当社ユーリンクにご依頼下さい)

イタリアの高速列車と言えば代表的なのはフレッチャロッサ(Frecciarossa)とイタロ(Italo)ですが、一番のメインルートのローマとミラノ間でそれぞれが増便され、イタリア内の列車移動がさらに便利になっています。

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フレッチャロッサは トレンイタリア(もともとの国鉄)が運行していますが、6月からさらに便数を増やし、大体このローマ/ミラノ間を、5時台から21時台まで1時間に3便から最大4便程度運行しています。その内の3~4便の内の2便はノンストップかまたはボローニャのみ停車の速達タイプで、ローマテルミニ駅とミラノ中央駅の間をおよそ3時間(最短2時間55分)で結びます。

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一方のイタロは、新規参入したNTV社による運行で、フレッチャロッサほどではないですが、最近1日片道2便ずつを増便し、およそ1時間あたり2便の運行となっています。その中で同様の速達タイプが1便で、こちらも両都市間をほぼ3時間で結びます。

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以前にはこの区間は4時間以上かかっていたことを思うと、はるかに便利になった感はあります。この所要時間であれば空港に行ってセキュリティチェックを受けて飛行機に乗るよりも、多くの人はこうした高速列車の利用を選ぶでしょう。また合わせると10分おき程度に運行していますので、時間もよりフレキシブルに選ぶことができます。

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また料金的にもノーマル料金(1等¥18000程度、2等¥13000程度)とさほど高くないですし、さらに両者の競争のおかげで早めの予約や空いている便の場合ならかなり安い料金での利用も可能です。またサービス面でもそれぞれ新型車両(FR1000、AGVなど)が投入され、また特等クラスなども含めた4クラスからお好きなクラスを選択でき、とても快適な移動を楽しめます。

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ぜひこうしたイタリア内での移動には便利で快適そしてお得な、こうしたフレッチャロッサやイタロなどの高速列車をご利用下さい。

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イギリス 新型車両「AZUMA」が今月よりロンドン/エジンバラ間で運行開始中/ AZUMA runs London-Edinburgh

(イギリスのブリットレイルパスなどについては当社ユーリンクHPよりお求め下さい)

以前にご案内しましたように、5月から日本の新型車両の「AZUMA」がイギリスの主要幹線の東海岸線で運転を開始していますが、ついに今月1日より、その代表区間で日本からの利用客も多いロンドン/エジンバラ間でも運転をスタートしました。

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IMAGE:lner.co.uk

このAZUMAは名前のように、日本の日立製作所によって開発された車両で、以前よりロンドンから西方面のグレートウエスタン社のバースやブリストルなどの路線では導入が進められていて、見かけることも多くなっていますが、今回はLNER社が運行する、イギリスの代表的なルートのロンドン/エジンバラ線にお目見えとなりました。なおネーミングの「AZUMA」は東海岸線を走るところからこの名前が付けられています。

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鉄道発祥国でもあるイギリスは、ユーロスターこそ乗り入れているものの、国内路線ではフランスのTGVやドイツのICEといった周辺諸国のような列車の高速化からはやや取り残されてきました。同じ主要路線の西海岸線(ロンドン/マンチェスター/グラスゴー間など)ではイタリアのペンドリーノ車両を導入してそれなりの近代化を進めてきましたが、多くの路線ではいまだに20年以上前の旧型の車両等が多く使用されています。この状況を日々変えていってるのがこの「AZUMA」とも言えるでしょう。AZUMAは従来車両よりも室内スペースが拡大され、静粛性もアップし、WIFIなどの車内設備も改良されるなど、より快適な利用が可能となっています。また今後は向上した走行性能を生かして、この東海岸線のスピードアップも予定されています。

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これからイギリス内での列車利用がさらに便利で快適になっていきそうです。ちなみにペンドリーノ車両を導入している西海岸線はそのつながりもあってか、今年の12月より現在のヴァージントレインズに変わって、トレンイタリア系の会社(FIRST TRENITALIA)が新たに運行を担当することのことです。今後は日本とイタリアがイギリス内の列車をさらに魅力的な方向に引っ張っていくのかもしれません。

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ぜひこれからもイギリスでの移動の際には列車をご利用下さい。その際には東海岸線も西海岸線も含め、列車乗り放題パスのブリットレイルパスやブリットイングランドパスもお勧めです。
(詳細はこちら⇒ブリットレイルパス/イングランドパス)

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秋も人気のスイス氷河特急!今シーズンの運行は10/13まで/ Glacier Express

(氷河特急は当社ユーリンクよりお求め下さい。)

スイス氷河特急というと、どうしても「夏の乗り物」というイメージがありますが、もちろん運転されるのは夏の時期のみではなく、今シーズンは10/13までが運行期間となっています。ピークから少し外れたこの9~10月は夏の混雑も一段落して、落ち着いて列車旅を楽しむことができるシーズンなのです。

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image: MGB

下にタイムテーブルを貼りましたように。9月以降も10/13までハイシーズンと同様の運行が続きます。1日4便のうち、2便がツェルマットとサンモリッツ間をフルに運行し、もう1便はツェルマットとクール間を結び、そしてもう1便はサンモリッツとブリーグ間を午後に出発して夜に到着するという新しいスケジュールで運行しています。もちろんツェルマットとサンモリッツの全区間を乗るのが一番楽しめますが、乗車時間も8時間程度とやや長くなりますので、短めに運行する便に乗ったり、途中で下車するなど部分的に利用するのも手かもしれません。

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また昨シーズンより氷河特急は、利用日によって座席予約料金が3段階になっており、9/16以降の乗車分は少し安い料金で利用できます。この点も秋の氷河特急のアドバンテージと言えるでしょう。夏と違って席の予約も取りやすくなり、よりゆったり利用が可能となります。

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利用クラスは9~10月も、従来からの1等と2等に加え、今年からサービスが開始されたエクセレンスクラスの3つから選ぶことが可能です。この3クラスの違いはまずは席の配置になります。2等は2+2列の4列配置、1等は1+2列の3列配置、そして「エクセレンスクラス」さらにゆったりした1+1列の2列配置となります。エクセレンスクラスでは全て窓側席となるわけです。

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image: MGB

そしてサービス面では、1等と2等に関してはランチサービス(3コース)はオプションとしてプラス料金なのに対し、エクセレンスクラスでは、よりハイグレードな5コースのランチや各種のドリンクやその他の軽食も初めから料金に含まれており、さらに専用コンシェルジェや情報端末も利用できるなど豪華な内容となっています。その分料金はもちろんかなりの差があり、9/15までのシーズンの場合(当社料金)で、1等と2等は、それぞれ1等または2等乗車券(レイルパス)+座席予約¥6500(ランチ込¥13500)なのに対し、エクセレンスクラスは1等乗車券(レイルパス)+¥55000となります。通常のご旅行でしたら2等または1等で十分に楽しめると思いますが、1つ上の1等ですと優雅な旅行を楽しみたい方はぜひエクセレンスクラスがお勧めです。

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image: MGB

そして10/13の運行終了後、10/14から12/14までは冬季の運休期間になります。この期間中氷河特急は全て運休となりますので、この時期にスイスの鉄道旅行を考えている場合には注意してください。

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ぜひこれからのオータムシーズンもこの魅力いっぱいのスイス氷河特急をご利用ください。

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ジャーマンレイルパスの7日&10日&15日の20%割引キャンペーンがスタート/ German railpass 20%off campaign

(ジャーマンレイルパスは当社ユーリンクよりお求め下さい。)

8月に入って日本でも35℃を越える猛暑が続いていますが、同時にこの8月からスタートしたのがこのドイツのジャーマンレイルパスのキャンペーンです。

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ジャーマンレイルパスのキャンペーンは年に何度か行われるのですが、今回のキャンペーンは比較的長めの日数が対象で、連続タイプとフレキシータイプを含めた全ての7日と10日と15日の料金が通常より20%割引安くなるという内容になります。一般の大人料金(通常料金)だけではなく、2人同行用のツイン料金や25歳までのユースといった割引料金も適用となりさらに20%安くなりますので、なかなか太っ腹なキャンペーンと言えるでしょう。例えば1等7日フレキシーの通常の大人料金は¥50100ですが、このキャンペーンを利用すると¥40100となります。さらに2人同行の場合はツインのキャンペーン料金を使えば1人あたり¥30100となり、ダブルでかなりお得となるわけです。

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ドイツは、高速列車のICEやICなどのネットワークが発達していて国内での列車移動がとても便利ですし、またICEはフランスのTGVなどのように全席予約制ではなくパスのみでも自由席として利用できることもあって、レイルパスがとても使いやすい国と言えます。またドイツの場合は、フランスやイギリスのように首都に一極集中しておらず、フランクフルト、ミュンヘン、ケルン、ベルリンなど主要都市が各地に分散していて、各都市間を移動する機会が多いこともあって、このジャーマンレイルパスは多くの国別のパスの中でも1/2を争う人気のレイルパスとなっています。

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またさらにジャーマンレイルパスは、ドイツ内の列車に限らず、ベルギーのブリュッセルとの間のICEやイタリアのベローナやベネチアとの間のEC、さらにドイツとポーランドやチェコとの間のICバスにも利用か可能です。また、人気のロマンティック街道バスの割引(20%)の特典も利用できるなど、魅力が盛りだくさんと言えます。

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なお今回のキャンペーンは、今月末(8/31)までが販売期間で、来月9月末までが利用可能な期間となります。ですので夏休みから9月の連休までの旅行の方にはお勧めです。ただキャンペーン商品のため購入後の変更や取消/払戻などはできませんので、確実に旅行が決まってからのお求めがベターでしょう。

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なお今年はヨーロッパでも猛暑が何度が襲来していて、フランスやドイツなどでも最高で40度を越える気温となりました。湿度が低いので、日本の暑さとは少し違いますが、これからの旅行の際は天気や気温の予報も良く見ておいた方が安心かもしれません。ぜひこの夏ドイツ旅行にこのジャーマンレイルパスのキャンペーンをご利用ください。

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レイルジェット 6月よりチェコとスロバキアの間でも運行スタート/Railjet Czech-Slovakia

(レイルジェットの手配については当社ユーリンクにご依頼下さい)

7月も下旬に入って、東京でも夏本番の暑さが続いていますが、今日は中欧エリアの情報です。
先月の6月のスケジュール改正時よりチェコのプラハとスロバキアブラティスラバとの間で高速列車のレイルジェットが運行を開始しています。

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image: slovakrail.sk

レイルジェットはもともとオーストリアの高速列車で、5年ほど前からウィーン/プラハ間でも運行を始め、昨年からはウィーンとブラティスラバ間でも一部運行をスタートしていましたが、今回はそのプラハとブラティスラバの間でも運行が開始となりました。なおオーストリア側のレイルジェットは濃い目のレッドがトレードカラーですが、チェコ側のレイルジェットはなかなかさわやかなライトブルーに塗られています。

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このプラハとブラティスラバ間のレイルジェットは当面それぞれ1便ずつの運行で、この両都市間を4時間弱ほどで結びます。スケジュール的にはプラハ発が夕方、ブラティスラバ発が早朝でやや利用しづらい時間帯で、また所要時間も従来よりこの区間を運行する通常のECとほぼは変わらないのですが、レイルジェットの方がは車両も新しく快適性という点ではECなどよりは上でしょう。また特等にあたる、ゆったりとした座席とドリンクなどのサービスが売りの「ビジネスクラス」と、従来の1等と2等の3タイプからクラスを選べるのもアドバンテージの1つです。

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レイルジェットはドイツのICEと同様に、座席予約がマストでなく、パスや乗車券のみでも利用できますので、自由旅行をされたい方には利用しやすい列車と言えるでしょう。また最高時速が230キロほどと、ICEやTGVのような300キロクラスの高速列車ではありませんが、チェコやスロバキアなど中欧で利用する分には十分な高速性を持っていると言えるでしょう。

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チェコやスロバキアあたりはここのところ、新規運行会社のレオエキスプレスやレギオジェットといった「新興勢力」も運行を増やしてきていて、さらに列車利用が便利になってきています。今後もぜひ、オーストリアやチェコ、スロバキアなどの中欧エリアの旅行にはこのレイルジェットなどの快適な列車旅をお楽しみいただければと思います。ビールもおいしいですし。

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引き続き、フランス内の土砂災害のためパリ/ミラノ間のTGVなど運休中/ TGV Paris-Milan operation suspended

(TGVやTHELLOなどヨーロッパの列車予約は当社ユーリンクにお任せください)

日本でも梅雨の時期ということで各地で水害の情報が出ていますが、フランスでも今月初旬の7/2に大雨により、シャンベリーに近いイタリアとの国境周辺で土砂崩れが発生し、それにより現在もこのルートを運行するパリ/ミラノのTGVなどが運休となっています。

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PHOTO:sncf.com

このルートは通常のローカル列車(TER)の他、TGVやパリとミラノやベネチアを結ぶ夜行列車THELLOが運行しているのですが、まずTGVについては7/31までの運休が確定し、そしてその後も8/15までの乗車分については予約を休止している状況となっています。来月の前半までにこの区間のTGVの利用を予定している方や検討している方はよく確認しておいたほうがいいでしょう。なおこのルートでは一部イタリア内の代行バスも運行されており、当面パリ発12:45のTGVや、ミラノ発11:00の代行バスに乗りますと、両都市間を移動できるとのことですが、利用できる人数も少なめですのでSNCF自体もあまりお勧めしていません。もしこの区間を昼間移動されたい場合にはスイスのローザンヌ経由でTGVとECを乗り継いだほうが安全で快適でしょう。

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また夜行列車のTHELLOについては、利用客の多い週末などの便については迂回ルートでの運行が行われているとのことです。発着時間も通常通りということですので、これらの日であれば実質的に利用にあたっての影響はないと言えるでしょう。またそれ以外の平日などの場合にはバスによる代行運転となっており、寝台などの設備はないものの、移動自体は確保されます。

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もちろん急ピッチで復旧工事も進められているようですが、現時点では8月以降についてまだ確実な情報は出ていませんので、直近の利用に際しては運行情報などを良く確認されるのがいいでしょう。または8月上旬までの旅行の場合はローザンヌ経由など他のルートや他の交通機関を考えるのがいいかもしれません。まさに夏の旅行シーズン真っ盛りですが、列車周遊の方は情報をよく確認の上で旅行を楽しんで欲しいと思います。 

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ユングフラウヨッホとゴルナーグラートは事前予約で安心乗車/ Jungfrau railways & Gornergrat railway

(ユングフラウ鉄道とゴルナグラート鉄道の手配は当社 スイスショップよりどうぞ)

7月も中旬に入って、スイスの旅行シーズンも真っ盛りを迎えていますが、この時期は旅行のお客さまが集中するため、ユングフラウなど人気の登山鉄道はどうしても混雑しがちで、なかなか列車に乗るのも大変だったりします。こんな時に確実に乗車するためにお勧めなのがユングフラウ鉄道とツェルマットのゴルナーグラートの登山鉄道での事前の予約です。

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こうした登山鉄道の予約は以前は10人以上のグループのみが対象でしたが、ハイシーズン時期に大混雑となるユングフラウ鉄道では6~7年前頃から一部の便でスタートし、また数年前からゴルナーグラート鉄道でも可能となりました。

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ユングフラウ鉄道に関しては、予約が可能なのは一番山上の区間のクライネシャイデックとユングフラウ間の往復分になります。その区間の日にちと便の時間を決めて予約することとなります。予約の際どこに座るか(席番)までが決まるわけではありませんが、乗車の際は予約のある人用の専用車両に乗り込むこととなりますので、確実に乗車でき着席できるようになっています。(クライネシャイデックのホームでは予約がある人とない人の待合スペースも分かれています)

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なお予約は乗車の5~10分を過ぎると自動的に取り消しされていまいます。ですので予約しているからギリギリでも大丈夫ということではなく、ある程度早めにホームに来ておく必要はあります。

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またゴルナーグラート鉄道の予約の場合は優先乗車(PRIORITY BOARDING)という名前になります。こちらの場合は、予約をしておくと通常のお客さんよりも優先的に早めに(3分前)乗車できるというもので、専用車両というわけではないですが、もちろんその便を確実に利用できますし、また好きな席が先に選べるというメリットもあります。

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いずれも夏のハイシーズンは混雑し、特にお客さんが集中する午前中などは予約がないと何便も待たされるということもありますので、この時期にユングフラウヨッホやゴルナーグラートに希望のスケジュールで訪れたい場合にはぜひこうした予約をお勧めします。もちろんこの予約は当社ユーリンクでも取り扱っておりまして、料金はいずれも片道で¥2000、往復の場で¥3000となります。

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夏のスイスは事前の予約で、時間をムダなくエンジョイして欲しいと思います。

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