先々週からの続きですが、オーストリアの高速列車のレイルジェットエキスプレス(RJX)が12/9の冬スケジュールより新たにスロバキアのブラティスラバへの運行を開始します。
今回ブラティスラバへの乗り入れを開始するのは1日各1便で、現在チューリッヒとウィーンを結んでいるレイルジェットが1往復分ブラティスラバまで延長されるかたちとなります。今までウィーンとブラティスラバの間は近郊区間として、原則ローカル列車のみの運行でしたが、今回初めて特急的な列車が運転されることとなります。
スケジュール的には下のようにウィーン⇒ブラティスラバは20:42発、ブラティスラバ⇒ウィーンは6:10発と、一般の旅行者にはやや使いづらい時間帯ですが、ウィーンだけでなくザルツブルクやリンツといったオーストリアの他の都市などとも直結しますので、意味合いは大きいように思います。
image:oebb.at
レイルジェットはオーストリアの高速列車ですが、国際間にも着々とネットワークを広げ、スイスのチューリッヒやドイツのミュンヘン、さらにハンガリーのブダペスト、チェコのプラハ、昨年からはイタリアのベネチアにも運行するようになっていて、これにさらに12月からはスロバキアのブラティスラバが加わることとなります。なおチェコ行きの車両だけはチェコ国鉄CDが所有し、下のようなブルーのカラーリングの車両となっています。
加えて、レイルジェットではないですが、12月からはスロバキア東部のコシツェやルーマニア北部のクルージナポカへもウィーンとの間でICが運行開始することとなっています。(さらに来年4月頃からはポーランドの人気都市クラクフへも運行予定です) 下がウィーンとベルリン間のICEとナイトジェットを含めた、12月以降のオーストリア発着のレイルジェットなどの国際間のマップとなりますが、このようにかつてのハプスブルク帝国の領域を思わせるようにネットワークが広がることとなります。
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今後レイルジェットをはじめとしてオーストリアを中心に中央ヨーロッパでの列車利用がより便利になりそうです。ぜひ今後の旅行プランにお加えください。
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