今回もドイツ関連の情報になりますが、昨年12月のスケジュール改正から、フランクフルトとイタリアのミラノを直結する国際列車ECが運行をスタートしています。途中スイスを越えて両国間を結んでいるのですが、これまでドイツとイタリアを結ぶ直通列車は夜行列車のみでしたので、昼間の列車の運行はなかなか画期的なことです。
この新しいECは、車両に関してはご覧のようにイタリアのETR610というペンドリーノ車両(車体傾斜機能付車両)を使用しています。この車両は最高速度250キロを出しつつも、山沿いでカーブの多いルートでも車体を傾けて早く走ることが可能で、こうしたスイスのような山の多い区間でその威力を発揮するというわけです。この車両がドイツに乗り入れるのは初めてで、こうしてフランクフルトの駅でICEなどと混じって見かけるとなかなか新鮮です。
山岳路を早く走れるとは言ってもフランクフルトとミラノ間はもともとかなりの距離がありますので、トータルの所要時間としては7時間半くらいの所要時間となります。通しで乗るにはやや長めの所要時間ですが、途中のスイス内ではルツェルン湖やルガーノ湖などの湖の景色や切り立ったアルプスの山々などなかなかの車窓風景を楽しませてくれます。また2016年に開通した新ゴッタルトトンネルも通るのも話題性があります。
この列車は全区間を通しで利用するのももちろんですが、ドイツ内では途中でマンハイムやカールスルーエ、フライブルクなどの各都市にも停車しますので、ドイツの南部あたりとスイス南部やイタリアとの間で利用するのにも便利だと思います。ドイツとイタリアの間を移動しながらスイスの景色も楽しめる、なかなかお勧めの列車ですので、今後ぜひご利用ください。
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