毎年ヨーロッパの各鉄道会社の全般的な運行ダイヤは12月上旬に夏スケジュールから冬スケジュールに切り替わるのですが、今年はその切り替え日が12/10で、各社でスケジュール改正が行われます。そしてドイツでは、このスケジュール改正に合わせ、ニュールンベルクとエアフルト間の190キロに及ぶ高速新線が開通し、このルートを走行するベルリン⇔ミュンヘン間のICEなどが一気にスピードアップされ、大きくスケジュールが変わります。
このベルリン⇔ミュンヘン間は以前の東ドイツのエリアも含んでいることもあって、もともと線路や運行施設の整備などが遅れていました。昨年にはエアフルトとライプチヒ間の高速新線が開通し、かなりスピードアップされましたが、それでも現時点ではICEで6時間以上を要しています。
これがさらに新線が開通する12/10から最大2時間以上短縮され、最短で3時間55分(ICEスプリンター)、通常の便でも4時間半程度で結ばれるようになるのです。6時間かかるというとなかなか列車で移動という気持ちにはならないかもしれませんが、4時間位ということならぐっとICE利用が有力な選択肢に入るでしょう。また便数も1時間に2便程度で利用しやすくなります。
image:DB- vde8.de
また同時にライプチヒとミュンヘン方面や、ベルリンとニュールンベルクなども一気に時間が短縮されます。要はこの高速新線開通により、ドイツのベルリンやライプチヒなどの東部と、ミュンヘンやニュールンベルクなどの南部との間の列車移動がぐっと便利になるわけですね。下のリストが現在と12/10からの大体の所要時間になりますが、かなりのスピードアップっぷりがわかると思います。またフランクフルトとベルリン間のICE(エアフルト経由)も多少ながらスピードアップされます。
image:DB- vde8.de
12月よりこの時期はライプチヒやニュールンベルクに代表されるようにドイツの美しいクリスマスマーケットのシーズンでもあります。ぜひ、より便利になるICEを利用して、冬のドイツ旅行を楽しんでほしいと思います。
なお次回は、同時にこの12/10から営業運転デビューとなる新型車両のICE4について触れたいと思います。
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