イタリアとスイスを結ぶ国際線用ペンドリーノ ETR610/ Italy&Swiss ETR610

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

今回はイタリアとスイスそして一部ドイツとの間の国際区間を運行するEC用車両のETR610です。この区間のECは以前チザルピーノと呼ばれていた列車になります。

BSL

ETR610は外観でわかるように以前にご案内したイタリアのETR600をベースに国際間の乗り入れができるようモディファイした車両になります。2009年から営業運転をスタートし、ETR600と同様に最高時速は250キロながら、車体傾斜(チルト)機能が付いていて、カーブの多いスイスの山岳路線でもより速く走れるようになっています。

ETR610 lake

運行区間は主にミラノとジュネーブ、チューリッヒ、バーゼル間で、1日1便はバーゼルからドイツのフランクフルトまで足を延ばします。特にスイス内やスイスとイタリアの国境あたりは湖やアルプスの山々も美しく、車窓風景も楽しめる区間となっています。またチューリッヒとの間の便は2016年に開通したゴッタルドベーストンネルのおかげでかなり所要時間も短縮され便利になりました。

ETR610 fra2

車内はもちろん1等(1+2列の3列配置)と2等(2+2の4列)からなっており、内装やシートもジウジアーロデザインだけあってモダンかつオシャレな雰囲気です。画像のような食堂車やバー車両なども連結され、車内での風景を楽しみながらの食事も可能です。

ETR610 dine

なお外装のカラーリングはスイス側所有の車両の場合はホワイトとレッドで、イタリア側所有の車両の場合はETR600と同様にシルバーと赤がベースのアルジェントカラーになります。

ETR610 ita

秋以降になるかと思いますが、今後ヨーロッパ旅行が再開されたらぜひご利用ください。

ETR610

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ロシアの大地を疾走する高速列車サプサン Velalo RUS / Sapsan Velalo RUS Russian high speed

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先週のフィンランドに続いて、今回はそのお隣りで一応日本とも隣国のロシアの高速列車サプサンです。

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ロシア語で「はやぶさ」を意味するサプサンは、車両的には見た目でも分かるようにドイツのICE3ベースのVelalo RUSが使用され、ロシアの一番のメインルートのモスクワとサンクトペテルブルク間などを運行しています。運行開始は2009年で、最高時速はやや控えめの250キロで運転されています。なおロシアもフィンランドと同様レール幅が通常のヨーロッパ標準より広いため、車両にもそれに合わせた改修がされています。 

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このサプサンはクラス的には大きく分けて、ファースト(FIRST)、ビジネス(BUSINESS)、エコノミー(ECONOMY)の3クラスとなっています。ファーストは1+2列のゆったり配置で、ビジネスとエコノミーは2+2の4列配置となります。

sapsan busi

またファーストとビジネスには食事等のサービスが付いていて、下の画像のように座席にサーブされます。(エコノミー等でも食事サービス付の車両もあります)

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なおロシアの大都市で駅が方面別に複数ある場合、それぞれの駅名にはその駅から発着する目的地の都市名が付いているケースが多く、モスクワとサンクトペテルブルク(旧市名レニングラード)間ですと、モスクワはレニングラード駅(オクチャブリスカヤ駅とも呼ぶ)、レニングラードはモスクワ駅(中央駅とも呼ぶ)の発着となります。またロシアの駅に入る際にはどこも通常荷物検査がありますので、一応利用の際は留意するといいように思います

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ロシアはちょっと行きづらいイメージはありますが、主要都市間は列車の利用もなかなか便利です。ぜひ今後ロシア旅行の機会がありましたら、ぜひ列車利用もトライしてみて下さい。

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なお来週は連休期間に入りますので、このブログもお休みとします。話題のGOTOトラベルキャンペーンも利用できる方はうまく使って、旅行業界を助けて頂ければと思います。

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森と湖の国フィンランドの高速列車S220ペンドリーノ SM3 Pendolino / Finnish Pendolino

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さて前回のノルウェーに続いて今回は同じく北欧のフィンランドです。

VR HEL

フィンランドのフラッグシップといえる高速車両が1995年から導入された、このSM3Pendolinoです。フィンランド内をS220ペンドリーノの列車名で、首都ヘルシンキと主要都市のタンペレやトゥルク、クオピオとの間などのメインルートを運行しています。

S220

このSM3は、エクステリアからも分かるようにイタリアのペンドリーノ車両ETR460をベースにした車両で、車体傾斜機能が付いており、カーブの多い区間でもスイスイと速く走ることが可能です。またS220の列車名の通り営業運転の最高時速は220キロに達します。ちなみにフィンランドはレール幅が通常のヨーロッパの標準(1435ミリ)より広い1522ミリとなっており、もちろん車体もそれに合わせて作られています。

S220INSIDE

また車内は1等(フィンランドではEKSTRAクラスと呼びます)と2等から構成され、1等はゆったりした2+1列のシートでドリンクのサービスも付いています。もちろんいずれのクラスでも車内は快適です。

S220DRINK

オーロラも楽しめる今後のフィンランド旅行の際はぜひこのS220ペンドリーノなど便利で快適な列車をご利用ください。

S220 EKSTRA

ちなみにフィンランドとロシアのサンクトペテルブルクを結ぶアレグロに使用されている車両はSM6で、見た目はかなり似ていますが、中身はより新しいETR610の機能が取り入れられています。次回はロシアの車両を取り上げるようにします。

ALLEGRO

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フィヨルドも美しいノルウェーの主要ルートを結ぶクラス73車両 / Norwegean train Class73

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今週から7月に入りましたが、今回は今の時期白夜でも有名な北欧のノルウェーです。

OSL

ノルウェーは国土が山がちということもあり、スウェーデンと同様TGVなどのような最高時速300キロクラスの列車は運行していませんが、そんなノルウェーで、首都オスロとベルゲンやスタバンゲル、またスウェーデンのヨーテボリなど主要都市間を運転しているのがこの長距離用車両のClass73です。

vy73

このClass73は1999年に運用がスタートした車両で、当初はシグナチュール(Signatur)の列車名で運行されました。最高速は控えめの時速210キロとなりますが、チルト(車体傾斜)機能が付いていて、山の中のカーブの多い区間でもより速いスピードで走行できるようになっています。車内のインテリアにはウッドがかなり使われていて、ナチュラルでモダンな印象です。もちろん快適性は問題ありません。

vy73 inside

またノルウェーの列車で特徴的なのは、原則として座席クラスが2等(スタンダード)のみとなっている点で、そのためお席はいずれも2+2席の4席配置となっています。なお長距離を走るベルゲン線などについては、よりハイグレードでドリンクなどのサービス付きの2等コンフォート(Konfort)席も設定されていますので、プラスのサービスが希望の場合にはお勧めです。(ドリンクに関しては通常2等でも車内の自動販売機等で購入することが可能です)

VY73

ノルウェーの列車は山の中を走ることが多い点もあってどうしても所要時間が長めにはなりますが、その分車窓風景もガッツリ楽しめるかと思います。ぜひ今後のノルウェーの都市移動やフィヨルド観光の際には列車をご利用ください。

got73

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