ネットワーク拡大中のイタロの新型車両 イタロEVO(ETR675) / ITALO-EVO
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Fロッサなどと並ぶイタリアの高速列車といえばイタロですが、そのイタロの高速車両として、デビュー当時からのAGV(575)に加えて、2017年末から導入されたのがこのイタロEVO(ETR675)です。なおイタロは、従来のイタリア国鉄とは別の、フィアットやフランスSNCFなどが後押しした新規運行会社NTV社により2012年から運行しています。
このイタロEVOは、新型ではあるものの経済性などをより重視し、営業最高時速も250Kmとやや控えめで、ペンドリーノ機能(車体傾斜機能)も未装備となっています。ですので従来からのAGV車両のモデルチェンジ版や改良版というわけではなく、今まで通り時速300キロレベルのローマ/ミラノ/トリノなどの高速線についてはAGVが担当し、ローマ/ベネチアやミラノ/ベネチアなどのそこそこの高速路線についてこのイタロEVOが主に運行するという使い分けがされています。ドイツのICE3とICE4の関係にも似ているといえます。
なお車内は、従来のイタロ同様、スマート(2等)、コンフォート(中間クラス)、プリマ(1等)、クラブ(特等)の4クラス制となっていて、プリマ以上にはドリンクなどのサービスがついています。また車両は7両編成となっていて、今までのAGVより短くなっていますが、やはりこれはサブ路線での運行にも目を向けているからなのでしょう。
このイタロEVOの導入もあって、イタロのネットワークはさらに拡大しており、シチリアの玄関口のレッジオカラブリア、南チロルのボルツァーノ、オーストリアにも近いウディネなどイタリア各地に乗り入れるようになっています。
トレンイタリアとのライバル関係がさらにイタリア内での列車利用をより快適なものにします。今後のイタリアでの列車移動はさらに便利になっていくでしょう!
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