2020年夏からミラノとパリ間でフレッチャロッサが新規参入開始へ/ Frecciarossa 1000 for Milan-Paris
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10月に入ってもう今年2019年も残り3ヶ月となりましたが、その来年2020年夏からミラノとパリ間でイタリアの高速列車のフレッチャロッサが直通運転を開始する見通しとのことです。そのフランス内でのテスト運行も先月よりスタートとなりました。
上の画像がこのミラノ/パリ間を運行する予定となっている、トレンイタリア(イタリア国鉄に相当)の最新型の高速車両フレッチャロッサ1000(ETR1000またはETR400)になります。さすがイタリアといった感じのカラーリングとダイナミックなエクステリアデザインが印象的で、性能的にも最高で時速360KMまでの運行が可能な最新車両となっています。もちろん車内の快適性にもぬかりはありません。ちなみにこのFR1000の生産には日本の日立も大きく関わっています。
現在このミラノ/パリ間の昼間の直通便としては現在フランス側のTGVが所要時間7時間ほどで1日あたり3便運行しているのですが、ここに来年6月予定でイタリア側のFロッサが新規参入をかけることとなります。この区間の運行は、トレンイタリア系のThello社(イタリアとフランス間の他の区間や夜行列車も運行)が担当し、当面1日あたり2便ずつの運行が予定されています。ルート的にはTGVと同様に、途中イタリアのトリノやフランスのリヨンを経由しての運行となり、所要時間はTGVよりは短い6時間45分程度の見通しとのことです。
今のところミラノ/パリ間については、所要時間も7時間少々と長く、便数も少なめなこともあって、旅行者に大人気の都市同士のわりには列車を利用する方は多くないのですが、イタリア側の参入により競争が活性化されて、この区間での列車利用もよりポピュラーになっていきそうです。(この区間の直通はこれにより片道あたりTGVが3便、Fロッサが2便、夜行が1便の計6便となります) もちろんミラノ/パリだけでなく、パリとトリノやリヨンからミラノなど途中区間での利用もさらに便利になります。
近年のヨーロッパの鉄道は「オープンアクセス」化が促進され、他の国の鉄道会社が別の国に乗り入れてくるケースも多くなりました。ぜひ来年夏からのこのFロッサのパリへの「殴りこみ」にも期待したいところです。
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