ブリットレイルパス/フレキシーパスのウィンターキャンペーン(15%オフ)がスタート!/Britrailpass winter campaign

(ブリットレイルパスについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

いよいよ今年も明日から12月に入りますが、その12月からイギリスのブリットレイルパス/フレキシーパスのキャンペーンがスタートすることとなりました。イギリスでは昨年までほぼ毎年恒例、11月から2月利用分まで割引キャンペーン(オフピーク割引)が実施されてきましたが、今年はややキャンペーン内容を変えての実施となります。

britlogo sma

今回のキャンペーンは、イギリス本島(ブリテン島)をカバーするブリットレイルパス/フレキシーパスを対象に、12月から3月末までの販売分について、大人料金に加え、ユース料金、シニア料金が一律15%オフになるという内容になります。このキャンペーンを利用すると料金的には、例えば一番ベーシックな連続2日で、1等大人が通常¥20600のところが15%オフの¥17600、1等シニアですと通常¥17500が¥14900となります。また2等ユースになると通常¥8400が¥7200となるなど、これでイギリスがほぼ全土利用できるとは思えないくらいの金額になります。もともとブリットレイルパスはかなりお得な料金設定となっていますが、それがさらに割引となって、まさにお買い得と言えるでしょう。

Britmap

またこのキャンペーンは、キャンペーン利用のパスでも購入後の払い戻しが可能など、キャンペーンでない通常のパスと同じ使用条件となりますので、その点でとても利用しやすい言えます。なお去年までのオフピークキャンペーンのように、ブリットレイルパス以外のブリットイングランドパスやサウスウェストパスなどには今回のキャンペーンは適用になりませんので、この点は少々注意が必要でしょう。その一方で去年までのキャンペーンでは対象外だった25歳までのユース料金や60歳以上のシニア料金についても今年は適用となりましたので、その点では利用しやすくなったと言えるでしょう。いずれにしても3人以上で同行利用のセーバー料金に適用にならない点は変わりません。

VS2

なおイギリスの列車は、全席予約制のTGVが中心のフランスなどとは違って、長距離区間でも原則的に座席予約なしで乗れますので、ドイツと並んで、レイルパスがとても利用しやすい国と言えます。ロンドンからエジンバラやマンチェスターなどブリットレイルパスで予約なしで自由に利用可能で、自由旅行での利用にもぴったりと言えるでしょう。(もちろん別途座席予約も可能です) また「少々お高い」ことで有名な空港列車のヒースローエキスプレスもブリットレイルパスで利用が可能です。なお1等については座席はもちろんゆったりしてますし、列車や区間によってはコーヒーなどのドリンク類をはじめ食事などのサービスもありますので、多少高くなっても1等を選ぶメリットは十分あると思います。

light meal

またイギリスでは近年、イタリアメーカーのペンドリーノ車両に加えて、東海岸線の「AZUMA/あずま」など日本の日立製の車両が各地で運転するようになっています。IC225など以前のイギリス車両に比べてより便利で快適になっていますし、日立の車両ですと乗っていてもちょっと親しみも感じられます。

AZUMA
IMAGE: LNER

これからのクリスマスシーズンや年末年始のイギリスの旅行にはぜひこのキャンペーンをご利用して、お得にご旅行を楽しんで欲しいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ドイツ新型車両のICE4が12/15よりさらにスイス路線で運転開始/ German ICE4 to Swiss

(ドイツの列車チケットについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

先週に引き続き来月15日からのドイツ関連の情報ですが、2017年末から運用が開始されたICE新型車両のICE4がこのウィンタースケジュールからさらに運行が拡大されます。

ice4fra

このICE4は、始めハンブルク⇔フランクフルト⇔ミュンヘン間のICEで運用が開始され、さらにその後ベルリン⇔ライプチヒ⇔ミュンヘンなどの路線でも使われるようになっていました。それが来月12月からのスケジュール改正で、より多くの便で使用されるようになる他、さらにスイスとの間の国際路線のフランクフルト⇔バーゼル⇔インターラーケン便での運用もスタートとなります。

ice4-2020
image: inside.bahn.de

現在のところスイス路線にはICE車両で一番初めに開発されたICE1が使用されているのですが、ICE1もそろそろ年季が入ってきたということで、この新しいICE4へと置き換えになります。またこの他にすでに運転されているルートでもICE4が使われる便がぐっと増やされ、来月からまさにICEの主力車両の1つになります。

Interlaken

このICE4は外観のデザインはICE3に比べると直線的スタイリングで、特にヘッドライトのあたりは好き嫌いが分かれそうですが、新型車両としてのフレッシュなインパクトは伝わってきます。また上の画像のように、最近のドイツやヨーロッパでのグリーンムーブメントを反映して、グリーンのカラーリングの車両も登場するようです。

IMG_9646

また車内のインテリアに関してはプラスチック素材が多めに使われて、比較的シンプルでライトな雰囲気になっています。今までのICE車両のような重厚感や豪華な感じは余りありませんが、車内では十分快適に過ごせるようになっています。もちろん車内WIFIは完備していますし、従来のICEと同様にレストラン車両なども連結されています。

ice4 seat

このICE4はICEのフラッグシップともいえるICE3の進化版というわけではなく、最高時速は250キロに抑える一方、効率性や環境性能を重視した車両で、ドイツ内で高速線から準幹線までマルチに使用できるように造られています。また客席数が多く、輸送キャパシティが大きいのもこのICEの特徴です。当面このICE4はスイス線のように、ICE1車両の置き換えに使われ、さらにその後は現在はICとして運転している列車のICE化にも使用されていく予定です。

ICE4 NUE

将来的にはドイツ内のICEネットワークでは、主にメインの高速線ルートはICE3、それ以外はICE4が使用されていくことになるようです。今後ドイツへの旅行でこのICE4と顔を合わせる機会が増えていきそうです。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで
(なお来週11/23は休日のため、次回のブログは11/30になります)

ハンブルク⇔コペンハーゲン間の列車ルート変更で12/15より「渡り鳥ライン」は運行休止!/ Hamburg-Copenhagen train from Dec

(ドイツやデンマークの列車チケットについては当社ユーリンクよりお求め下さい。)

何回か書いていますように、今年2019年は12/15からヨーロッパの列車運行は冬ダイヤに切り替わり、そのタイミングで多くの区間でスケジュール変更が行われるのですが、その今回のスケジュール変更のトピックの1つがこのドイツのハンブルクとデンマークのコペンハーゲン間の列車のルート変更です。

HAM

今までこのハンブルク/コペンハーゲン間は「渡り鳥ライン」や「渡り鳥ルート」と呼ばれ、下のDBドイツ鉄道からのマップにもあるように、海峡(Fehmarnbelt)を挟んで、その間を列車がそのままフェリーに積み込まれ、航送されるという、いわば列車版のカーフェリーといった感じで利用でき、列車で移動しながらちょっとした船旅も楽しめるという人気のルートでした。私も少々前に乗車しましたが、駅を出発すると車両がそのままフェリーの船倉に積み込まれ、乗客は船の客席の方に移って船内のレストランなども利用できるなど、なかなか変化があって楽しめたルートでした。

current CPH-HAM
image: www.bahn.de

これがこの12/15より直通の列車は下のマップのようにルートが変更となり、ユトランド半島やデンマークのオーデンセなどを経由した通常の陸上のルートでの運行となります。(オーデンセ/コペンハーゲン間には橋が架かっています) 距離的には少々長くはなるのですが、フェリー区間やその積み込みにかかる時間がなくなりますので、所要時間的には現在のほぼ5時間から20分ほど短縮されて、4時間40分程度になります。また便数的には今までと同様概ね4時間おきの1日3便の運行となります。

new CPH-HAM
image: www.bahn.de

今回のルート変更(当面渡り鳥ラインの廃止/運休)の理由は特には発表されていないようですが、フェリー航送の場合はやはり船のスペースの関係であまり多くの車両を連結できないことや、それによる運行への制約やトラブル、そしてこの海峡での連絡トンネルの建設が本格化することあたりなのでしょう。

odense

旅行者目線で言いますと「列車でフェリーに乗るという体験」ができなくなり、少々残念な気もしますが、これにより所要時間も少々短くなり、また車両もより長い編成が可能となってより多くのお客さんが利用できるようになりますので、トータルとしてはより便利になると言えます。ちなみにフェリーにそのまま列車が積み込まれる区間としては、他にイタリアのシチリア島との間のICや夜行がありますので、そちらで体験してみるといいと思います。またいつになるかは未定ですが、海峡トンネルが開通すれば再度このルートでの列車運行が再開され、さらに便利になるでしょう。

CPH IC

ぜひ今後もドイツとデンマーク間の移動には列車を利用ください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

TGVリリア(フランス/スイス間TGV)が12/15よりスケジュール変更/ TGV Lyria from 15Dec

(TGVリリアについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

12月15日のウィンタースケジュール期間から多くの国や区間で、列車の運行スケジュールが変更されますが、スイスとフランスを結ぶTGVリリアについてもいろいろ改正となります。

paris

まず一番の点はパリとローザンヌを結ぶ便が増便されることです。このTGVリリアのパリ/ローザンヌ便は、現在のところ1日4便が通常のルートで運行し、1便のみ(平日)がジュネーブ経由での運行となっています。それが12/15からはもともとの通常ルートは1日3便となる一方でジュネーブ経由の便は1日3便に増便され、トータルとして現在より1便多い1日6便の運行となります。

laussane

ジュネーブ経由の場合は所要時間は3時間57分程度と、通常ルートに比べると15分程度長くかかってしまうのですが、その分便数自体は増えるということで、全体としてはより便利になると言えます。パリ/ジュネーブ便とパリ/ローザンヌ便をある程度一体化して、パリ/バーゼル/チューリッヒ便のように、より合理的に運行させるということなのでしょう。

lyria

その一方で、現在、1日各1便が運行されているパリ/ベルン間は残念ながら12/15から運行がなくなります。運行の時間帯があまりよくないこともあって、あまり利用客が伸びなかったのかもしれませんが、今後はベルンへはバーゼル乗換で利用して頂くこととなります。

basel

またジュネーブとリヨンそしてマルセイユを結ぶ便も今後は夏期間のみの運行となり、それまで当面運行休止となります。以前はニースまで運行していた人気の便ですが、やはりホリデーシーズン以外はなかなか利用客が維持できなかったのでしょう。もちろん12月以降もこの区間はリヨン乗換で移動は可能です。

LYRIA2020
IMAGE: tgv-lyria.com

なおTGVリリアはフランス発着の列車としては珍しく、例えばパリ⇒ジュネーブ便ですと8:18発-11:29着、10:18発-13:29着といった感じで、どの時間帯でも同じようなきっちりと機械的な運行スケジュールとなっています。フランス国内の場合、便ごとに「きまま」なスケジュール設定が普通なのですが、それはスイス側の「几帳面さ」が許さなかったということなのでしょう。一般の旅行客にとってはどの時間帯でも同じ時間に出発して、同じように到着するというのはもちろん分かりやすく歓迎するところです。

lyria

12月よりいろいろ変わりますが、今後もぜひフランスとスイス間の旅行にはこのTGVリリアをご利用ください。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで