EU離脱で注目(?)のイギリスで、列車乗り放題のブリットレイルパス/ Briltrailpassess in UK

25 6月

昨日の国民投票でイギリスがついにEU離脱を決めました。イギリス人にとって、自分たちがどれくらい「ヨーロッパ」であるべきか、は長年の課題ですので、こうした判断が出るのもうなずけないことではありません、直近の難民などの問題が背中を押したのでしょう。
そんな注目(?)のイギリスですが、ポンドも下がったことでイギリスへの旅行はしやすくなったかもしれません。ここでこのイギリス内で利用できるレイルパスのブリットレイル関連パスを一通りご案内しておきましょう。

britlogo sma (images: britrail.com)

このイギリス内で利用できるブリットレイル関連パスは、下のマップでもお分かりになるように、主に利用範囲に応じていくつかのパスに分かれています。(images: britrail.com)

Britmap
まずはその名の通りブリテン島(イギリス本島)全体で利用できるのがブリットレイルパスです。イングランドもスコットランドもウェールズもカバーし、ロンドンからエジンバラなどブリテン島内全体でお使いになれます。

また、ブリテン島の内でその主要部とも言えるイングランド地方をカバーするのがブリットイングランドパスになります。ロンドンやマンチェスター、リバプール、バース、ヨーク、湖水地方などまでの旅行であればこのブリットイングランドパスがおすすめです。

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そしてイングランドパスとややエリアがかぶりますが、数年前から販売開始になり、ブリテン島内のロンドンから南西部をカバーするのがブリットサウスウェストパスになります。イングランドのバースやコッツウォルズ地方や、より西部のペンザンスやウェールズ地方のカーディフなどはこのパスでカバーし、イングランドパスよりももう少し安くなっています。

また、よりエリアを限定し、ロンドンとその近郊のイングランド南東部をカバーするのがロンドンプラスパスです。ケンブリッジ、オックスフォード、バース、ブライトンなどロンドンからの日帰り旅行に向いているパスといえます。

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さらにスコットランド限定のパスもありまして、スコットランド全体をカバーするフリーダムスコットランドパス、中心部のエジンバラとグラスゴー間を主に利用できるセントラルスコットランドパス、そしてインバネスやフォートウイリアムなどハイランド地方でお使いになれるスコティッシュハイランドパスの3タイプが販売されています。

一応それぞれのパスごとに利用エリアを示したマップが下のようになりますのでご覧ください。(images: britrail.com)
Britpasses
このようにイギリスのパスは利用エリアなどによっていくつものタイプがあります。また次回以降この中のメジャーなパスについてもう少し取り上げていきたいと思います。

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ドイツICE 今年で運転開始25周年!! / German ICE 25th anniversary

18 6月

今年ももう梅雨入りのシーズンとなりましたが、この6月でドイツの高速列車ICEが運転開始してから25年を迎えました。ドイツ国内では記念のイベントなども行われています。このICEは1991年6月にハンブルク/フランクフルト/ミュンヘン間で営業運転をスタートして以来、ドイツそしてヨーロッパを代表する列車として発展を続けてきました。

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ICEはその25年前の運行開始以来、着々とそのネットワークを広げ、ドイツ国内では、初めのハンブルク/ハノーバー/フランクフルト/シュトゥットガルト/ミュンヘンから、各路線での高速新線の開通に伴って、さらにケルン、デュッセルドルフ、ベルリン、ニュールンベルク、ライプチヒなどほぼすべての主要都市をカバーしています。またドイツ内の高速新線内では最高時速300キロで運転され、所要時間も年々短縮されてきています

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またICEはドイツ国内に限らず、近隣のオーストリアのウィーンやザルツブルク、スイスのバーゼルやチューリッヒ、デンマークのコペンハーゲン、オランダのアムステルダム、ベルギーのブリュッセル、そしてフランスのパリなど数多くの国際ルートも運行するようになっています。まさにTGVなどと並ぶヨーロッパを代表する高速列車と言っていいでしょう。

paris

車両的には、当初のICE1から、その改良版のICE2、より動力性能の優れたICE3、チルト(振子)機能の付いたICE-T、そのディーゼル版のICE-TDなどの多くのバリエーションへと発展しています。

ICE2

また、車内のインテリアは大柄のドイツ人にも合わせたのか落ち着いたゆったりした雰囲気で、長時間乗っていてもあまり疲れることもなく快適な移動空間といえます。

ICE3 inside

今後もドイツ内の旅行そしてヨーロッパ内での移動にはこのICEはぜひすすめです。

ICE-T

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サッカーEURO2016開幕 TGVも臨時運行 / UEFA Euro2016 TGV access

11 6月

6月も中旬になりましたが、昨日6/11からフランスでサッカー選手権のUEFA Euro2016が開幕となりました。このUEFA Euroは4年おきに開催されるヨーロッパの国別サッカー選手権で、今回はヨーロッパ24か国が出場し、7/10までの期間中パリなどフランス内の10都市でゲームが開催され、優勝を争います。

EURO2016 CITIES image: voyages-sncf.com

今回このEURO2016のゲームが開催されるのはパリをはじめ、マルセイユ、ボルドー、ニース、リヨン、リール、サンテティエンヌ、ランス、ナントなどフランス内の10都市になります。一見それぞれの開催地まで行くのは大変そうですが、各都市へはすべてTGVなどの交通機関でのアクセスが可能となっています。

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パリを起点にすると、リールやランスへは約1時間、リヨンやナントへは2時間、マルセイユやボルドーへは3時間、フランスで一番南の方にあるニースやトゥールーズでも5時間少々程度と、十分にTGVで便利にアクセスできる距離になります。通常運行の便に加えて、試合の前後にはそれに見合った時間に臨時のTGVも運行され、多くの観戦のお客さんに対応できる体制になっています。日によっては18時や21時など遅い時間に開始のゲームも多いのですが、いずれの都市でも深夜の臨時便が運行され、翌朝にはパリに戻れるようになっています。例えば今日はマルセイユでイングランド/ウェールズ戦が21時からのスタートとなりますが、その終了に合わせて深夜1:50発でパリに6:00着の臨時のTGVも運転されることになっています。ですので、これから観戦に行く方も開催都市へはTGVなどで安心して移動することが可能です。

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なおここのところフランスではこのEURO2016の期間にも合わせたストライキが続いています。その点は多少心配なところもありますが、フランス国鉄側でもこの運行には責任を持つというようなことも言ってますので、どうやら問題ないようです。

PAR EST

ぜひフランスを訪れるサッカーファンの方はTGVで安心して観戦に臨んで頂ければと思います。

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イタリア 高速列車フレッチャロッサ 運行拡大中/ Italy Frecciarossa network

4 6月

イタリアを代表する高速列車といえばトレンイタリアの看板列車フレッチャロッサですが、このフレッチャロッサが5月からさらに、ローマ/フィレンツェ/ベネチアとミラノ/ベネチアというイタリアの代表的なルートでさらに多く運行されるようになました。

FROSSA

ローマ/フィレンツェ/ベネチアについては、もともとはすべて、弟分(?)でカーブ走行にも強いフレッチャアルジェントが運行していましたが、昨年よりフレッチャロッサもこの区間で運行されるようになり、現在はほぼ半分程度はフレッチャロッサの運行となっています。

FR ROM-VCE image:trenitalia.com

またミラノ/ベネチアについては、以前はほとんど、白がイメージカラーのフレッチャビアンカの運行でしたが、このルートでも今年の1月からこのフレッチャロッサの運行が開始され、現在ではこちらの区間も半分くらいはフレッチャロッサの運行に置き換わっています。

FR MIL-VCEimage:trenitalia.com

ローマ/フィレンツェ/ベネチアでも、ミラノ/ベネチアでも、どちらによる運行でも特に所要時間は変わりませんので、利便性の点では変わらない(それぞれ約3時間40分と約2時間半)のですが、やはりフレッチャロッサの場合は看板列車ということもあって、車内の快適さはよりハイレベルと言えるでしょう。車内空間はより広い感じですし、インテリアの雰囲気もハイクオリティーです。またフレッチャロッサの場合、通常の1等(ビジネス)と2等(スタンダード)の他、よりハイグレードな1等エグゼクティブと2等プレミアも設定されていて、より幅広いタイプから選ぶことができます。

Frossa inside

これらの区間を利用の際には、スケジュール的に特に問題がなければ、フレッチャロッサの方を選んでみてもいいと思います。ただミラノ/ベネチアの場合はフレッチャビアンカの方が料金が安めですので、もちろんその点も選択のポイントにはなるでしょう。

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ぜひイタリア旅行の際には、ぜひこうしたフレッチャロッサなどの高速列車をご利用下さい。

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