ウィーン⇒ミュンヘンのレイルジェットが6/12より直通運転再開/ Vienna-Munich Railjet

28 5月

もうまもなく5月も終わりですが、来月の12日より、去年の秋から国境コントロールのため途中のザルツブルク乗換での運行となっていたウィーンからミュンヘン間のレイルジェットがようやく直通運行を再開することとなりました。

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このレイルジェットは、オーストリア国内を中心に、周辺国のドイツやハンガリー、チェコ、スイスなどとの間も運行する高速列車ですが、人気ルートで利用客も多いウィーン⇒ミュンヘン間については、去年に急増した東欧経由の移民の管理のため、9月ごろから両国の国境にあたるザルツブルクで乗り換えという変則的な運行となっていました。

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それが状況も落ち着いてきたということで6/12からの夏スケジュールに合わせて通常運行にやっと戻るというわけです。ただ今後もパスポートチェックがザルツブルク停車中に行われる予定のため、以前よりも10分程所要時間が長くなります。ミュンヘン⇒ウィーンについてはもともと通常通りの直通運行ですので、ようやくこれで来月から各区間で従来通り利用できるようになります。この両都市間では大体2時間おきに運行され、所要時間は約4時間程度になりますので、今後もぜひオーストリア/ドイツ間の移動にご利用下さい。

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なおこのレイルジェットは、ウィーン/ザルツブルク/インスブルック間やウィーン/グラーツなどオーストリア国内の主要区間はもちろん、今回のミュンヘンや、さらにハンガリーのブダペスト、チェコのプラハ、スイスのチューリッヒなど多くの国際区間でも運行されています。ドイツのICEなどと同様に、座席予約なしでも乗車できますので、ユーレイルパスなどを使っての利用にもおすすめです。また画像のようにちょっと渋めの赤いイメージカラーもなかなか印象的です。

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オーストリアをはじめとする中欧や東欧のご旅行にこのレイルジェットはぜひおすすめです。 

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7/3 フランス高速新線ストラスブールまで開通 /French high speed line extended to Strasbourg

21 5月

5月も後半に入って、そろそろ日によっては夏を感じさせる天気となってきましたが、いよいよ7/3にフランスのメッツ近郊とストラスブール間の高速新線が開通し、パリ/ストラスブールの高速線(ヨーロッパ東線)が全線開業となります。この高速新線はもともとは4月頃に開業の予定でしたが、去年の11月のテスト運行中の事故のため延期され、ようやく7月に開通ということとなったのです。

Paris Est

この新線開業によりパリとストラスブール間のTGVは現在よりさらに30分ほどスピードアップされて約1時間50分での運行となります。TGVが運行する前(2007年以前)にこの区間が通常のECで5時間くらいかかっていたことを思うとまさに驚きとも言えます。ストラスブールはライン川の支流の中州にあって世界遺産にも登録される、特徴的でとてもきれいな街です。またドイツに近くフランスとドイツの雰囲気がミックスされている点も魅力的で、今後便利になることでさらに観光で訪れる人も増えるでしょう。

TGV Est

またこの高速線の開通により、フランス国内間だけでなく、フランスとドイツ間の列車もぐっと便利になります。開通に合わせて新しくストラスブール経由のパリ/フランクフルト間のTGV/ICEも運行が開始され、パリ/フランクフルト間は1日6本に増便されるとともに運行時間も最短3時間38分となります。ストラスブールとフランクフルト間も直通便が3本に増えます。

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またストラスブール経由でパリとドイツのシュトゥットガルトやミュンヘンとの間を結ぶTGV/ICEもこれによりスピードアップされ、パリ/シュトゥットガルト間は最短3時間10分、ミュンヘンは5時間40分ほどで結ばれることとなります。

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このように、今回の高速新線の開通で、フランス内はもちろん、パリやフランス東部とドイツとの間の移動も便利になります。これからパリに行かれる方はストラスブールやドイツ方面へ、またドイツに行かれる方はフランス方面へ、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

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スイス シルトホルン、ピラトゥス、ティトリス 山岳鉄道 – 今年から取扱開始 / Swiss Schilthorn, Pilatus and Titlis

14 5月

さていよいよシーズンをむかえるスイスのパスや列車などの情報をずっとご案内してきましたが、さらに今年から新しく日本での取り扱いがスタートとなったのが、これらのシルトホルン、ピラトゥス、ティトリスの「山岳鉄道」です。もっともいずれもロープウェイなどが含まれていますので、純粋に「鉄道」というよりは、「山岳交通機関」というのが正確なところでしょう。いずれもインターラーケンやルツェルンからわりと近く、比較的気軽に観光できる山々になります。

まずシルトホルンはユングフラウのすぐ隣に位置する山になります。山上の標高は2970mになりますので、なかなかの高山と言えます。

Schil winter

下のマップ(シルトホルンは右の方)でお分かりになると思いますが、ふもとのミューレンへはラウターブルンネンとミューレン経由で鉄道とゴンドラを乗り継ぐか、シュテッヒェルベルクを経由してバスとゴンドラでアクセスが可能で、ミューレンからは途中のビルクでロープウェイを乗り継いでシルトホルンの山上に向かいます。このシルトホルンの山上には007の撮影にも使われた有名な回転レストランもあり、ユングフラウも含めた眺望が楽しめます。

schilthorn image:jungfrau.ch

またピラトゥスはルツェルンからの観光にぴったりの場所にあります。ルート的にはゴールデンパスライン上のアルプナッハシュタットまで列車でそこからからケーブルカーで行くルートと、バスでクリエンスを経由してロープウェイで行くルートがあり、行きと帰りでそれぞれ周遊して回るのがお勧めです。

pilatus map2

特にケーブルカーは画像のように世界最大の斜度を登っていきます。なかなかビックリな角度です。山の標高自体は2100m程度とシルトホルンなどに比べると低めですが、ルツェルンからすぐに行けるという点では結構な高さと言えます。

pilatus images: pilatus.ch

ティトリスもルツェルンから便利な位置にあり、途中のエンゲルベルクまでは普通の鉄道で、そこからロープウェイに乗って山上へ向かいます。このエンゲルベルクからのロープウェイは途中乗り換えも含めて30分ほどで一気に標高3020mの山上駅まで登っていきます。

Engelberg

また山上駅までの区間は景色が堪能できるようにゴンドラが回転することでも有名です。このティトリスでも本格的なスイスアルプスの風景が楽しめます。

titlis bergbahn image: titlis.ch

いずれの、シルトホルンもピラトゥスもティトリスも、スイストラベルパスと合わせての割引料金での手配も可能ですので、今年のスイス旅行にはぜひこれらの山々へ足を運ばれることをお勧めします。

さて何回にもわたって書いてきましたように、今年のスイスも魅力いっぱいです。ぜひこれからの夏のシーズンにぜひスイスに旅行にてスイスの列車旅を満喫してほしいと思います。

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スイス ベルニナ特急も夏の運行スタート!/Bernina Express runs in Summer

7 5月

スイスの人気パノラマ列車で、氷河特急と合わせての利用にもおススメなのがこのベルニナ特急です。チューリッヒにも近いクールや氷河特急の発着駅でもある山岳リゾート地サンモリッツなどと、イタリア国境のティラノの間を、最高標高の2054mのベルニナ峠を越えて運行し、美しい山々の風景を満喫できる列車なのです。

Bernina-route image : RHB

このベルニナ特急は氷河特急と同じく今週の5/5からサマーシーズンの運行に入っています。便数としては、サンモリッツ/ティラノの間を1日2便ずつと、クール/ティラノの間を1便、ダボス/ティラノの間を1便と、合計1日各4便が運行されます。この内で特に日本からの旅行の方に人気なのはサンモリッツからの往復ですが、サンモリッツとティラノの間は片道2時間と氷河特急などと比べても短めで、わりと気楽に利用できるのが人気のポイントかもしれません。またクールとの間の場合は乗車時間が4時間ほどで、チューリッヒ方面との移動で利用する場合にはこの便を利用するのが便利です。

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image : RHB

またティラノでは、さらに観光用の路線バスのベルニナバスがベルニナ特急に接続し、保養地としても知られる湖畔リゾート地のルガーノとの間を結んでいます。これも利用すれば列車とバスで変化にとんだ風景を楽しむことができます。またティラノとミラノ間はイタリア側の列車が運行していますので、イタリア方面に抜けたりなど、スイスとイタリア方面との周遊にもこのベルニナ特急はお使いになれます。

TIRANO

なおこのベルニナ特急ももちろん1等2等を合わせ全席がパノラマ車両となっています。また氷河特急などと同様に全席が予約制となっていますので、ご利用の際にはレイルパスや乗車券にプラスして座席予約が必要となります。便や日にちによっては人気が集中して混雑する場合もありますので、利用日や便が決まっている場合には早目の予約が安全でしょう。(予約開始は乗車日の3か月前から!)
なおティラノは町としてはイタリア側になりますが、ティラノ自体が国境駅扱いとなるため、このベルニナ特急(とベルニナバス)の区間はスイスで有効なパスがあれば利用OKです。また氷河特急とは違って、スイストラベルパスだけでなく、セレクトパスなどユーレイル関連のパスでもカバーします。

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今年の夏もスイス鉄道旅行にはこのベルニナ特急がお勧めです。
詳細はこちらの当社HPからもどうぞ

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