5月も後半に入って、そろそろ日によっては夏を感じさせる天気となってきましたが、いよいよ7/3にフランスのメッツ近郊とストラスブール間の高速新線が開通し、パリ/ストラスブールの高速線(ヨーロッパ東線)が全線開業となります。この高速新線はもともとは4月頃に開業の予定でしたが、去年の11月のテスト運行中の事故のため延期され、ようやく7月に開通ということとなったのです。
この新線開業によりパリとストラスブール間のTGVは現在よりさらに30分ほどスピードアップされて約1時間50分での運行となります。TGVが運行する前(2007年以前)にこの区間が通常のECで5時間くらいかかっていたことを思うとまさに驚きとも言えます。ストラスブールはライン川の支流の中州にあって世界遺産にも登録される、特徴的でとてもきれいな街です。またドイツに近くフランスとドイツの雰囲気がミックスされている点も魅力的で、今後便利になることでさらに観光で訪れる人も増えるでしょう。
またこの高速線の開通により、フランス国内間だけでなく、フランスとドイツ間の列車もぐっと便利になります。開通に合わせて新しくストラスブール経由のパリ/フランクフルト間のTGV/ICEも運行が開始され、パリ/フランクフルト間は1日6本に増便されるとともに運行時間も最短3時間38分となります。ストラスブールとフランクフルト間も直通便が3本に増えます。
またストラスブール経由でパリとドイツのシュトゥットガルトやミュンヘンとの間を結ぶTGV/ICEもこれによりスピードアップされ、パリ/シュトゥットガルト間は最短3時間10分、ミュンヘンは5時間40分ほどで結ばれることとなります。
このように、今回の高速新線の開通で、フランス内はもちろん、パリやフランス東部とドイツとの間の移動も便利になります。これからパリに行かれる方はストラスブールやドイツ方面へ、またドイツに行かれる方はフランス方面へ、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
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