ぜひ楽しいお休みを!!/Have a happy holiday!

30 4月

さて何回かにわたって今シーズンのスイスの列車や商品情報を書いてきますが、今週は連休シーズンですので、このブログもちょっとお休みにしたいと思います。では皆様ぜひ楽しいゴールデンウィークを!!(画像はルツェルン駅前です)
Lucerne

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スイス トランスファーチケット – よりシンプルな列車移動に! /Swiss transfer ticket

23 4月

先週お書きした、スイストラベルパス/トラベルパスフレックスは有効日数が3日以上で、スイス内を何か所か周遊する場合のパスと言えますが、2日分利用でき、例えばチューリッヒからツェルマットのみ往復するといった、1か所の目的地への旅行にぴったりなのがこのスイストランスファーチケットです。

STS image : Swiss travel system

スイストランスファーチケットは1か月の間にスイスの空港駅や国境駅(とそれに準じる駅)と目的地の間で2日分の移動に使えるチケットとなります。ですので例えばシンプルなツェルマットの滞在旅行で、チューリッヒの空港駅からツェルマット間で、行きと帰りの2日分使うといった、1か所の目的地への旅行に最適のチケットです。ただ行き(1日目)と帰り(2日目)は必ずしも同じ区間を利用しなければならないわけではなく、例えば行きはチューリッヒからツェルマットで、帰りはツェルマットからジュネーブでもいいですし、さらには1日目は同様にチューリッヒからツェルマットで、2日目はグリンデルワルドからジュネーブでも構いません。要はスイス内での2日の移動分をカバーするチケットですので、さまざまなタイプの旅行で利用することが可能です。

ICN BSL

ただパスとは異なりますので、その利用日においては列車を自由に乗ったり下りたりできるわけではなく最短ルートで移動することとなっています。ですので、1日に何か所も行ったり来たりするタイプの旅行の場合はスイストラベルパスの方が使いやすいでしょうし、シンプルに目的地との間を移動するならこのスイストラスファーチケットがマッチしているといえます。

LUZERN

なお、単純に2日分のみの通常のスイストランスファーチケットの他に、この2日分の間(最大1か月)で、登山鉄道や列車チケットなどが半額でお求めになれるハーフフェアカードがセットになった、スイストランスファーチケットコンビも設定されています。スイストランスファーチケットコンビは2日分以外に登山鉄道や湖船の利用また列車移動などが多くある場合にとてもお勧めです。(一昨年までのスイスカードと同じものと言えます)

GOLDENPASS

このスイストランスファーチケットは、通常の観光旅行での利用の他、シーズンによってはスキーなどのウィンタースポーツでの利用にもピッタリです。またスイスは金融や化学などのビジネス大国でもありますので、そうした業務出張でお使いになるのもお勧めです。また一応現時点での料金も下に貼りましたので参考にしてください。

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(なおハーフフェアカードも単体でお求めになれます)

今年もスイスの列車旅行にはその旅程に合わせて、スイストラベルパス/フレックス、そしてスイストランスファーチケットから一番ぴったりのチケットを選んでください。お申込みはこちらからもどうぞ!

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スイスの鉄道旅行にマストなスイストラベルパスとトラベルパスフレックス/Swiss travelpasses

16 4月

先月より、もうすぐハイシーズンをむかえるスイスのパノラマ列車や登山鉄道などについて何回か書いてきましたが、今回はこうしたスイス内の列車などをカバーするスイストラベルパスについてご案内しておきましょう。なおこのパスは以前はスイスパスと呼ばれていましたが、昨年から名前がスイストラベルパスとなり、商品内容もかなり変更となりました。

STS image : Swiss travel system

まずこのスイストラベルパスで特徴的なのは、その有効範囲です。このパスは、他の国のパスとは違って、列車だけではなくバスや͡湖船や市内交通にも利用できさらに登山鉄道などの山岳交通機関にも割引があるなど、スイス内の交通機関を全体的にカバーしている点です。ですので通常の町から町への移動は列車で、鉄道のカバーしない小さな町へはバス(ポストバス)で、というようにこれ1枚でスイス内の交通がみなカバーできるのです。これがほかの国のパスにはない大きな特徴です。また、スイス内では氷河特急のルートの西半分などユーレイルのパスではカバーしない区間もあり、それもこのスイストラベルパスのアドバンテージと言えます。

STS MAP image : Swiss travel system

またこのパスには、通常の連続タイプのスイストラベルパスと、1か月以内で飛び飛びで日にちを利用できるフレックス、そしてそのフレックスにハーフフェアカードをプラスしたフレックスコンビ(ハーフフェアコンビ)の3タイプがあります。日数の設定としてはいずれも3日/4日/8日/15日の4タイプで、列車などの移動が毎日に近いくらいある場合には連続タイプ、何か所かに数日ずつ滞在して移動するのであればフレックス、さらにその滞在地などで登山列車などを多く乗るのであれば、フレックスコンビがお勧めと言えます。なおフレックスの場合、ほかの国のパスと違って、日にちをカウントしない日は登山鉄道や列車などの半額程度の割引を受けることができませんのでご注意ください。一応下の画像が4月現在のそれぞれの料金になります。

STP FARE

なおクラスとしてはもちろん1等と2等の両方の設定があります。1等はそこそこ高めにはなりますが、席はゆったりとしていますし、混雑することも少ないので、より利用しやすいでしょう。また他の多くのパスに設定されている2人以上同行用のセーバー割引はないのですが、同行のお子さんが無料になるファミリーカードや、25歳までのユース料金が設定されていて、年齢によってはかなり割安になります。

1CL SEAT

なおスイス内の列車は、取り上げてきた氷河特急やベルニナ特急など観光用のパノラマ列車を除けば、特に座席予約は必要ありませんので、パスで自由に列車を乗り降りすることができます。この点もこのパスが人気の理由と言えます。

ENGELBERG

今シーズンのスイスの鉄道旅行にはこうした点をふまえて、どのパスを使うかお決めいただければと思います。なお、この他にも、1つの目的地を往復するタイプの旅行には、スイストランスファーチケットや、そのハーフフェア割引付きタイプのスイストランスファーチケットコンビもありますので、これはまた次回にご案内したいと思います。

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スイス ゴールデンパスライン 手軽で本格的なパノラマルート/ Swiss Goldenpass line

9 4月

さて、多くのスイスのパノラマ列車ルートの中でも、チューリッヒやジュネーブからアクセスも良く、比較的気軽に楽しめるのがこのゴールデンパスラインと言えるでしょう。チューリッヒにも近いルツェルンからユングフラウの麓のインターラーケンそしてレマン湖沿いのモントルーとの間の観光ルートがこのゴールデンパスラインで、それほど標高も高いというわけではないのですが、アルプスの山々や湖水の眺めなど、なかなか本格的なスイスらしいパノラマを楽しめるルートなのです。ルートは東側のルツェルン/インターラーケンと、西側のインターラーケン/モントルーで分かれていて、それぞれ趣きの違った風景が楽しめます。

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東側のルツェルン/インターラーケン間は1時間おきに列車が運行され、いずれの便にもパノラマ車両が連結されています。所要時間は2時間ほどで、途中のザルネン湖の美しい青い湖水や、急勾配をラックレールを使って登っていく迫力のブリューニック峠越え、またブリエンツ湖越しのユングフラウの眺望など、その間飽きることはないでしょう。また風景を眺めながら食堂車での食事も楽しめます。

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またインターラーケン/モントルー間は途中のツバイジンメンで乗り換えて大体2時間半くらいの行程となります。そのツバイジンメン/モントルー間は、モダンな全席パノラマシートのゴールデンパスパノラマと、「旧き良き時代」をイメージしたレトロ車両のゴールデンパスクラシックが運行され、このゴールデンパスラインでも一番の人気区間と言えます。

Classic

車窓からの風景をより楽しみたいならパノラマ、雰囲気を味わいたいならクラシックということで、旅行スタイルに応じて選ぶのがいいと思います。もちろんいずれも車内で軽食やワインなどをとることも可能です。またゴールデンパスパノラマの1等最前列シートのVIP席は遮るもののない風景が楽しめます。

panorama

もちろん1日でそのまま全ルートに乗ることもできますが、せっかく途中でインターラーケンも通りますので、ユングフラウやシルトホルンに登ってみるなど、ゆっくり日数をかけての周遊もお勧めです。モントルーに滞在するなら、チョコレートやチーズの試食も楽しめる列車パッケージのチョコレートトレインも楽しいと思います。

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なおこれらのゴールデンパスラインの列車は座席予約なしでも利用はできますが、これからのハイシーズンには、人気の高いゴールデンパスパノラマやゴールデンパスクラシックについては、特に予約しておいた方が安全でしょう。またVIP席やチョコレートトレインは予約マストとなります。詳細情報などはこちらの当社HPもご覧ください。
ともかくも、このゴールデンパスラインは定番としてお勧めできるスイスのパノラマルートなのです。

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スイス ツェルマットピークパス 4/18より夏のシーズンイン / Zermatt peakpass in Summer

2 4月

先週のユングフラウと並ぶスイスアルプスの山岳リゾートと言えば、切り立った山容が象徴的なマッターホルンの麓に位置し、また氷河特急の発着駅にもなっている、ツェルマット一帯と言えるでしょう。ツェルマットは標高約1600mになり冬はスキーなどウィンタースポーツのメッカとしても知られます。そしてスキーシーズンは4月中旬で終了となり、今年は4/18よりサマーシーズンへと入るのです。

zermatt map image:Gornergrat bahn

このエリアにはゴルナーグラート鉄道をはじめ多くの登山鉄道やゴンドラなどが運行されているのですが、そうした山岳交通機関が全て乗り放題となるのがこのツェルマットピークパスです。このツェルマットの山岳エリアには、マッターホルンの展望台として有名なゴルナーグラートへのゴルナーグラート鉄道、スイスの最高標高駅でもあるクラインマッターホルン(マッターホルングレーシャーパラダイス)へのゴンドラ(乗り継ぎでいくつかの路線があります)、またより気軽に山々の展望楽しめるのスネガ/ロートホルンへの鉄道やロープウェイなど、多くの山に登るための乗り物が運行されているわけですが、このツェルマットピークパスがあればその全てを利用することができるのです。

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このツェルマットピークパスは有効期間については最短は3日から、長いものは1か月、またとびとびで使えるタイプもあって、どれくらい滞在するかといった旅程に応じて選ぶことができます。また今シーズンの場合は、6/24までは一部のルートが運休していることもありミッドシーズンということで少々安い料金となっています。またスイストラベルパスやハーフフェアカードをお持ちの方には25%程度の割引もありますので、スイスの鉄道周遊の方にもおすすめです。

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ただ、6/24までのミッドシーズン期間についてはまだ運休中の区間もあります。クラインマッターホルンへのトロッケナーシュテックからの区間は5/2から13までは点検のため運休となりますし、またフリからシュバルツゼー経由のトロッケナーシュテックまでのルートはそもそも6/24まで運休となります。またスネッガ/ロートホルンのエリアについては5/25まで全て運休となっています。この期間に旅行する方はお気を付け下さい。6/25からのハイシーズンはすべての区間が運行となって、パスもフルにご利用になれます。

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ぜひこれからのサマーシーズン、ツェルマットでこのピークパスを使って美しいマッターホルンやモンテローザなどの山並みを満喫してほしいと思います。氷河特急とも合わせての利用もお勧めします。ピークパスとゴルナーグラート鉄道の詳細は当社の こちらのページもご覧ください。

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