スイスの鉄道旅行にマストなスイストラベルパスとトラベルパスフレックス/Swiss travelpasses

先月より、もうすぐハイシーズンをむかえるスイスのパノラマ列車や登山鉄道などについて何回か書いてきましたが、今回はこうしたスイス内の列車などをカバーするスイストラベルパスについてご案内しておきましょう。なおこのパスは以前はスイスパスと呼ばれていましたが、昨年から名前がスイストラベルパスとなり、商品内容もかなり変更となりました。

STS image : Swiss travel system

まずこのスイストラベルパスで特徴的なのは、その有効範囲です。このパスは、他の国のパスとは違って、列車だけではなくバスや͡湖船や市内交通にも利用できさらに登山鉄道などの山岳交通機関にも割引があるなど、スイス内の交通機関を全体的にカバーしている点です。ですので通常の町から町への移動は列車で、鉄道のカバーしない小さな町へはバス(ポストバス)で、というようにこれ1枚でスイス内の交通がみなカバーできるのです。これがほかの国のパスにはない大きな特徴です。また、スイス内では氷河特急のルートの西半分などユーレイルのパスではカバーしない区間もあり、それもこのスイストラベルパスのアドバンテージと言えます。

STS MAP image : Swiss travel system

またこのパスには、通常の連続タイプのスイストラベルパスと、1か月以内で飛び飛びで日にちを利用できるフレックス、そしてそのフレックスにハーフフェアカードをプラスしたフレックスコンビ(ハーフフェアコンビ)の3タイプがあります。日数の設定としてはいずれも3日/4日/8日/15日の4タイプで、列車などの移動が毎日に近いくらいある場合には連続タイプ、何か所かに数日ずつ滞在して移動するのであればフレックス、さらにその滞在地などで登山列車などを多く乗るのであれば、フレックスコンビがお勧めと言えます。なおフレックスの場合、ほかの国のパスと違って、日にちをカウントしない日は登山鉄道や列車などの半額程度の割引を受けることができませんのでご注意ください。一応下の画像が4月現在のそれぞれの料金になります。

STP FARE

なおクラスとしてはもちろん1等と2等の両方の設定があります。1等はそこそこ高めにはなりますが、席はゆったりとしていますし、混雑することも少ないので、より利用しやすいでしょう。また他の多くのパスに設定されている2人以上同行用のセーバー割引はないのですが、同行のお子さんが無料になるファミリーカードや、25歳までのユース料金が設定されていて、年齢によってはかなり割安になります。

1CL SEAT

なおスイス内の列車は、取り上げてきた氷河特急やベルニナ特急など観光用のパノラマ列車を除けば、特に座席予約は必要ありませんので、パスで自由に列車を乗り降りすることができます。この点もこのパスが人気の理由と言えます。

ENGELBERG

今シーズンのスイスの鉄道旅行にはこうした点をふまえて、どのパスを使うかお決めいただければと思います。なお、この他にも、1つの目的地を往復するタイプの旅行には、スイストランスファーチケットや、そのハーフフェア割引付きタイプのスイストランスファーチケットコンビもありますので、これはまた次回にご案内したいと思います。

ZRH

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