先週お書きした、スイストラベルパス/トラベルパスフレックスは有効日数が3日以上で、スイス内を何か所か周遊する場合のパスと言えますが、2日分利用でき、例えばチューリッヒからツェルマットのみ往復するといった、1か所の目的地への旅行にぴったりなのがこのスイストランスファーチケットです。
image : Swiss travel system
スイストランスファーチケットは1か月の間にスイスの空港駅や国境駅(とそれに準じる駅)と目的地の間で2日分の移動に使えるチケットとなります。ですので例えばシンプルなツェルマットの滞在旅行で、チューリッヒの空港駅からツェルマット間で、行きと帰りの2日分使うといった、1か所の目的地への旅行に最適のチケットです。ただ行き(1日目)と帰り(2日目)は必ずしも同じ区間を利用しなければならないわけではなく、例えば行きはチューリッヒからツェルマットで、帰りはツェルマットからジュネーブでもいいですし、さらには1日目は同様にチューリッヒからツェルマットで、2日目はグリンデルワルドからジュネーブでも構いません。要はスイス内での2日の移動分をカバーするチケットですので、さまざまなタイプの旅行で利用することが可能です。
ただパスとは異なりますので、その利用日においては列車を自由に乗ったり下りたりできるわけではなく最短ルートで移動することとなっています。ですので、1日に何か所も行ったり来たりするタイプの旅行の場合はスイストラベルパスの方が使いやすいでしょうし、シンプルに目的地との間を移動するならこのスイストラスファーチケットがマッチしているといえます。
なお、単純に2日分のみの通常のスイストランスファーチケットの他に、この2日分の間(最大1か月)で、登山鉄道や列車チケットなどが半額でお求めになれるハーフフェアカードがセットになった、スイストランスファーチケットコンビも設定されています。スイストランスファーチケットコンビは2日分以外に登山鉄道や湖船の利用また列車移動などが多くある場合にとてもお勧めです。(一昨年までのスイスカードと同じものと言えます)
このスイストランスファーチケットは、通常の観光旅行での利用の他、シーズンによってはスキーなどのウィンタースポーツでの利用にもピッタリです。またスイスは金融や化学などのビジネス大国でもありますので、そうした業務出張でお使いになるのもお勧めです。また一応現時点での料金も下に貼りましたので参考にしてください。
(なおハーフフェアカードも単体でお求めになれます)
今年もスイスの列車旅行にはその旅程に合わせて、スイストラベルパス/フレックス、そしてスイストランスファーチケットから一番ぴったりのチケットを選んでください。お申込みはこちらからもどうぞ!
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