スペインのマドリッド⇔バルセロナ間にフランスのLCC版高速列車のOUIGOが5月に運行開始/ OUIGO in Spain

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

年末から大騒ぎとなっていたコロナもそろそろ落ち着きも見せてきて、海外旅行への期待も少しずつ高まってきました。そんな中、スペインで一番のメインルートのマドリッドとバルセロナ間で、5/10からフランス国鉄(SNCF)による格安高速列車のOUIGOが運行を開始することとなりました。OUIGOは今までTGVの格安版としてフランス内の各路線で徐々に運行を拡大させて、多くの主要路線で運転されるようになっています。そしてもともとの予定より遅くなったものの、いよいよ5月からはスペイン内での運行開始となります。

ouigoes
image:www.ouigo.com/es

フランスの列車が何でスペインで?と意外に思われる方も多いかと思いますが、地続きのヨーロッパではそれぞれの国内の鉄道路線についても他国の列車を参入可能とするオープンアクセス化が進められており、それで今回OUIGOもスペイン内のみでの運行が認められることとなりました。またこの区間ではマルセイユやモンペリエとの間で既にTGVが運行しており、経験や実績があったからということもあるでしょう。

OUIGO paris

このOUIGOは、TGVの2階建て車両を使用し、もちろん全席予約制で、LCC版らしく全車両が2等席(有料で広めの席あり)となっています。またこの区間については、当面片道当り1日5便程度の運行で、約2時間半~3時間程度で運行します。なおOUIGOの特徴として、予約は事前のインターネットのみでの受付となり、駅の窓口等では購入できないこととなっています。(このため今のところ日本からの予約も不可となっています) 

BCN

この区間はスペイン1の主要路線ということで、現時点でもAVEが数多く運行されており、さらに今後6/23からRENFEによるLCC版AVEのAVLOも運行開始予定となっています。この区間は利用客も多いだけに、もともとのスペインのAVE/AVLOと、新規参入のフランスのTGV/OUIGOとの間で激しい競争が始まりそうです。

BCN AVE

次回はまたもう一方の格安高速列車AVLOについて簡単にご案内したいと思います。

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新年おめでとうございます/ Happy new year 2021

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当社では先週の8日より本年2021年の営業を開始いたしました。直近で日本では緊急事態宣言が出され、ヨーロッパでも感染が収まらないなど、引き続き今後の展望ができない状況ではありますが、ワクチンの投与なども始まっていますので、早めのヨーロッパ旅行の再開に期待していきたいと思います。なおこうした状況でもありますので、当面来月中までこのブログも隔週での更新にしますのでご了承ください。

ぜひ今年も当ブログをご覧になって、ヨーロッパの列車旅に関心を持ち続けていただければと思います。

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今年もありがとうございました – 2021年もよろしくお願いいたします!/ Look forward to see in 2021

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当社の2020年の営業は本日までとなります。今年はとりわけ旅行業にとって過去にない厳しい年となりました。今後のコロナ感染と旅行産業の状況についてはまだ全く展望が見えませんが、当社も希望をもって来年に望みたいと思います。今年も当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。来年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。(なお新年の当社の営業は8日からになります)
よいお年をお迎え下さい!

OSL

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タリス 各国のロックダウンなどによる現時点での運行への影響は?/ Thalys train operation

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ヨーロッパでは引き続きコロナ感染により、各国でロックダウンや外出制限など各種の対策が実施されています。その中で主要国のフランスとベネルクス(ベルギーとオランダ)とドイツを結び、利用客も多い国際列車のタリスについても、現在運行こそ続いているものの、その利用にはいろいろ制限などが課されています。現時点でのその運行や利用についての簡単な状況をご案内しておきましょう。

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image: thalys.com

まず運行スケジュールですが、当面12/12までについては、ほぼミニマムの便数となっていて、平日と日曜については、パリ/ブリュッセル/アムステルダム便が1日片道あたり1本ずつとパリ/ブリュッセル便が1本ずつの運行、土曜はさらにパリ/ブリュッセル/アムステルダム便の1本ずつのみの運行となっています。またケルンなどドイツとの間の便は運行が全て休止となっています。(12月から運行開始予定だったアムステルダムとフランスのスキー場エリアを結ぶ便も当面運休となります)

Thalys PAR

また実際の利用の際、出入国の手続に関して、ベルギーへの利用の際は、48時間以内の滞在の場合を除き、旅行日程や滞在地等を記した書類を事前に提出する必要があります。またフランスへ場合はフランス内で旅行が可能な証明書(Travel Exemption Certificate)の所持が最終的に必要となります。オランダへの場合は到着後10日間の自主隔離が求められています。(ドイツへは現時点で運行がありませんが、今のところこれらの国からドイツへの入国に際しては自主隔離や検査が求められることとなります)

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乗車の際にはマスクの着用が必要で、車内では手洗いや殺菌消毒、またソーシャルディスタンスの維持、座席からあまり動き回らないことが求められます。また駅のラウンジや車内のバーは営業休止となっており、また1等プレミアムクラスの食事等のサービスも休止されています。

tha inside

タリスの現時点での利用はこのようにいろいろな制限がありますので、もし直近で乗ることがあれば気をつけてください。詳細情報はこちらのタリスのHPもご覧下さい。なお予定では12/13の冬スケジュール期間からは、現在よりはある程度は便が増やされ、ドイツ便も運行再開となることとなっています。

THA PAR

来年に入ってからになるかと思いますが、早く以前のように自由にヨーロッパ内を旅行できる日が来て欲しいと思います。

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ユーロスター 現時点での運転や利用の状況は?/ Eurostar how operated now?

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直近でヨーロッパでは残念ながら新型コロナ感染が再拡大し、先月末や今月初め頃から各国でロックダウンや外出制限など各種の対策が強化されてきています。その影響で、ヨーロッパを代表する国際列車のユーロスターも運行こそ続いているものの、実際の乗車にはいろいろ制限なども出てきていますので、現時点でのその概ねの状況をご案内しておきましょう。(なおユーロスターの運行国のフランスとベルギーそしてイギリスのロンドンを含むイングランドではロックダウンが実施され、オランダでもセミロックダウン状態にあります)

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image: eurostar.com

まず運転便数については、現時点ではロンドン/パリ線で1日各1便、ロンドン/ブリュッセル/アムステルダム線で1日各1便と、それぞれミニマムの本数に減便されています。またイギリスのアッシュフォードやエッブスフリート、またフランスのカレーやマルヌラバレ(ユーロディズニー)には当面発着しなくなっています。

ERS

また出入国の手続に関して、イギリスへの利用の場合は旅行日程や滞在地等を記した書類(passenger locator form)を提出する必要があり、また到着後14日間の自主隔離が求められています。フランスへの利用の際にはフランス内で旅行が可能な証明書(Travel Exemption Certificate)の所持が最終的に必要となります。ベルギーへの場合はイギリスと同様にまた滞在地などを記したPassenger Locator Formの提出が必要となります。またオランダへの場合は到着後10日間の自主隔離が求められています。

ERS PAR

実際の乗車の際はマスクの着用が必要で、また駅や車内ではソーシャルディスタンスの維持が求められます。また出発前や到着後についても時間に余裕を持つことが推奨されています。

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現時点ではこのようにいろいろな制限がありますが、もし直近で利用される場合にはこうした点に気をつけてください。いずれにしても早く以前の状況に戻って、自由にヨーロッパ内を列車で旅行できる日が来て欲しいと思います。

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今年のウィンタースケジュールへの切り替えは12/13 / Winter train schedules from 13Dec

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先週はスペイン、そして今週はフランスで再度のロックダウンということで、ヨーロッパ内では残念ながら感染の再拡大が続いています。イギリスやドイツでも飲食店の休業等が進められているとのことですが、いずれにしても早くいい方向へ向かって欲しいものです。

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そんな中、ヨーロッパ内の列車運行スケジュールはまた例年通り12月に夏から冬スケジュールへの切り替えが予定されており、今年は12/13がその改定日となります。今年はコロナ感染の影響で状況も流動的なようで、まだスケジュール変更に関しての情報も少ないのですが、今のところ、スイスのチェネリトンネルの開業によるチューリッヒとルガノやミラノとの間の時間短縮と、ブリュッセルとフランスのボルドーとの間の新TGVの運行開始が予定されています。

tgv bod

スイスの方については、これにより現在3時間40分程度かかっているチューリッヒ/ミラノ間が20分以上短縮され、3時間20分弱で結ばれるようになって、さらに便利になります。これならフライトと比べても列車の利用が便利でしょう。またブリュッセル/ボルドーについては、今まで夏の間だけ直通のタリスが週1便運行していたのですが、12月からはTGVによる毎日運転となります。1日各1便で所要時間は5時間40分程度と少々長めなものの、旅行者にとって利用価値はあるでしょう。

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今後ヨーロッパへの一般的な旅行再開がいつごろになるかはまだ何とも言えませんが、その際はまたぜひこうしたより便利になる列車をご利用ください。

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タリス 4カ国乗り入れ可能のPBKA車両/ Thalys PBKA trainset for 4 countries

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さて今回はフランスとベネルクス(ベルギーとオランダ)そしてドイツを結ぶ高速列車のタリスです。タリスの車両は画像のようにフランスのTGVをベースにしていて、その中でドイツを含めた4か国に乗り入れ可能なのがこのPBKA車両になります。

THALYS KOELN

「PBKA」の名前は、この車両が乗り入れ可能な、フランスのパリ(Paris)、ベルギーのブリュッセル(Brussel)、ドイツのケルン(Koeln)、オランダのアムステルダム(Amsterdam)のそれぞれイニシャルから来ていて、タリスがケルンへの乗り入れを開始した1997年から運用がスタートしています。

Thalys

また車両自体は、TGVデュープレックスのモーター車両(先頭と後端)に通常の客席車両(2階建てではない)を組み合わせたような構成で、最高運転速度はTGVと同様300KMHに達します。

tha inside

画像にあるようにタリスはちょっと深めの赤がイメージカラーとなっていて、エクステリアと同様に車内のインテリアもそのレッドカラーで統一されています。クラスはもちろん1等と2等とに分かれていますが、タリスの場合はさらに1等が、食事などのフルサービスタイプの「プレミアム」と、特にそうしたサービスなしの「コンフォート」の2タイプとなっていて、希望に応じて選ぶことができます。またもちろん車内にはWIFIも備わっていて、快適に過ごすことができます。

tha wifi

なおこれ以外にもタリスは、ドイツのデュッセルドルフやドルトムント、またフランスのマルセイユなどにも乗り入れています。この4か国の主要都市間の移動にとても便利な列車ですので、これからのヨーロッパ旅行にぜひ利用して欲しいと思います。

tha meal

ここのところ日本でもヨーロッパでもウイルス問題は着実に明るい方向に進んでいるようです。今後日本からヨーロッパへの旅行も年内(秋以降)あたりにはまた再開となって欲しいですね。

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スペインAVE S-103/ high speed in Spain

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ここのところ日本もヨーロッパも徐々にウイルス問題は明るい方向に進んできていて、今後の海外旅行にも少し希望が見えてきた感じですが、今回取り上げるのはスペインの高速列車AVEです。AVEには、最初に導入されたTGVベースのS―100、自国のタルゴ社製のS―102といったいくつかの車両が採用されていますが、その中で現在主力車種となってきているのがこのS―103です。

BCN AVE

シルエットでもよく分かるようにこのS―103はドイツのICE3がベースとなっており、最高運転速度は300KMHに達します。車内は通常の1等(プレフェレンテ)と通常の2等(ツーリスタ)に加えて、中間クラスで席自体は1等のツーリスタプラスの3クラスに分けられており、スペイン一番のメインルートのマドリッド/バルセロナ線などを中心に運用されています。

AVE TOURISTA

車内のインテリアはICEと比べると大幅に変更されており、ヨーロッパの車両としては画期的に座席が一部のボックス席を除いて進行方向を向くようになっています。また1等(プレフェレンテ)には利用日や時間帯などにもよりますがおおむね食事のサービスもついています。

AVE MEAL

スペインはレールの幅が他のヨーロッパ諸国と異なっていたため、高速列車の運行スタートはフランスなどに比べやや遅めになりましたが、1990年代以来ヨーロッパ標準のレール幅の高速新線が各地に建設され、こうしたAVEなどが運行するようになり、今ではまさに一大高速列車大国となっています。今後はさらにこうした高速新線ネットワークが国内にくまなく張り巡らされ、フランスなどとの連絡も強化される予定です。このスペインAVEの利用は今後より便利になっていくでしょう。

AVE

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フランスの新世代TGVのTGV-inoui / nouveau TGV

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ヨーロッパでも多少ウイルス拡大が落ち着いてきて、フランスも含め各国そろそろロックダウンの緩和を進めようというところですが、そのフランスの高速列車TGVは現在ブランドや運行体制を、アッパー向けのTGV-Inouiと、よりベーシックなLCC的な位置づけのOuigoの2本立てに分ける戦略を進めており、下がTGV-Inouiとしてリニューアルを済ませた新世代のTGV車両になります。(車両としてのネーミングはもともとTGV Océane)

TGV MRS

エクステリアは、デュープレックス(2階建て車両)TGVをベースに、新たにホワイトとレッドとブラックをベースとしたカラーリングでが使用されていて、なかなか新鮮なスタイリングとなっています。

TGV BOD

車内のインテリアも大幅にリニューアルされ、下の画像の1等はプライバシー感もあってなかなか心地よい雰囲気です。またWIFIなどの車内設備も完備されるようになりました。

TGV-INOUI INSIDE

もちろんバー車両も付いていて、ちょっとしたドリンクや食事関連はここで購入し、その場で食べることも、座席に持ち帰ることも可能です。

TGV-INOUI BAR

フランス国鉄SNCFでは今後数年中にこうしたリニューアルを済ませ、TGV-InouiとOuigoで、航空会社や格安バスなどと対抗しさらにネットワークを発展させていく予定です。これからもフランス内やその周辺国への移動には、さらに進化を続けるこのTGVをぜひご利用ください。

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なお連休期間のため、来週はこのブログはお休みとさせて頂きます。再来週にはウイルスの状況も好転してて欲しいものです。

ドイツICEの「フラッグシップ」 ICE-3/German ICE-3

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日本と並ぶ技術大国のドイツの高速列車と言えばICEですが、その主力車両としてドイツ内の主要区間を始め、フランスやオランダ、ベルギーなど周辺国への国際区間も運行しているのがこのICE3です。

ICE FRA

ICE3は1990年に営業運転を開始し、その最高営業速度は320キロを誇ります。またホワイト+レッドのDBカラーのエクステリアデザインはいかにも速く走りそうなイメージです。また車内のインテリアはモダンでシンプルな雰囲気でまとまっています。

ICE INSIDE

より新しいICE車両として2017年にICE4もデビューしましたが、ICE4は最高速を250KPHに抑えつつマルチに使える経済的な汎用車両といった位置づけで、今後もICEの看板車両の立場はこのICE3が担い続けることとなります。

ICE FRA

ドイツなど一部のヨーロッパ各国ではそろそろロックダウンが徐々にゆるめられ、移動の制限も緩和されていくようです。早く今後また以前のように旅行ができるようになればと思います。

ICE3

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