ユーロスター 先月より顔認証によるチェックインサービス「スマートチェック」の導入が開始

14 1月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパでは、オミクロン株の流行で感染者が各国で1日10万単位となっていますが、症状が軽いのでそれほど深刻な状況にはなっていないようです。うまくいけばこの流行が集団免疫につながって、これからコロナ問題も一段落となるのかもしれません。
そんなヨーロッパを代表する国際列車のユーロスターのロンドンセントパンクラス駅で先月から新しく顔スキャンののみでチェックインが完了するサービスの「スマートチェック」のテスト導入がスタートしました。

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image: eurostar.com

これは最新の顔認証技術を活用し、利用客が事前にスマートフォンによりチェックインの手続きを行い、駅では専用レーンでの顔のスキャン(2回)のみでチケットの確認とイギリスからの出入国の手続きがいずれも完了するというものになります。現時点ではセントパンクラス駅から利用する際のみのサービスになりますが、特に駅スタッフとやり取りすることなく、コンタクトレス(非接触)で全部の乗車前の手続が完了するわけです。もちろん航空券などでも事前にスマホなどでチェックインを済ませておくというのは既に一般的ですが、このユーロスターのシステムの場合はさらに出入国の手続きまでできてしまうのが画期的なところです、

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なお当面この「スマートチェック」はビジネスプレミアクラス(1等ノーマル)などの利用客のみが対象となります。現時点ではテスト使用しているという段階ですので、今後この取り組みがうまく行けばビジネスプレミアだけでなくそれ以外のスタンダードプレミア(通常1等)やスタンダード(2等)のお客様にも拡大していくのだと思われます。

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どんどん新技術により、ヨーロッパでの列車の利用も便利になっています。このコロナの状況が収束して早くヨーロッパへの旅行が以前のように楽しめるようになって欲しいものです。

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2021年もありがとうございました!/ 2022 will com soon!

24 12月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

2021年ももう残り1週間ほどとなりました。今年も当社を利用いただいた方や当ブログをご覧頂いた方々にはありがとうございました。少々早めではありますが当社の2021年の営業は本日までとなります。今年は昨年に続き、旅行業にとって厳しい年となりました。コロナの流行は収まったりまた急に流行したりとなかなか先が読めませんが、来年前半にはある程度海外旅行も復活することを期待して今後に望みたいと思います。

なお今のところ来年からの新商品や商品の変更などの情報は余り入ってきていないのですが、人気のスイストラベルパス(フレックスも同様)に1月から新しく6日料金が設定されるようですので、今後料金も含め確認できましたらご案内するように致します。

なお新年の当社の営業は連休明けの11日からになります。2022年もぜひ当社ユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。よいお年をお迎え下さい!

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ウィーンとフランクフルトをボーデン湖ルートで結ぶレイルジェットが今月から運行開始/ Railjet via Bodensee

10 12月

(レイルジェットの手配については当社ユーリンクにご依頼下さい)

今年も早いもので残り半月あまりとなりましたが、その今週末12/12の冬スケジュール時期からオーストリアのウィーンとドイツのフランクフルト間を、途中インスブルックやボーデン湖沿いのリンダウやフリードリッヒスハーフェンそしてウルムなどを経由して結ぶレイルジェットが新しく運行を開始します。レイルジェットはご存知のようにオーストリア鉄道(OEBB)の高速列車です。

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下にOEBBからのマップを貼りましたが、ご覧になって分かるようにルートとしてはウィーンとフランクフルトを直結するためのものではなく、もともとオーストリアを東西に結ぶレイルジェット(ウィーン/ブレゲンツ間)に、さらにボーデン湖沿いを経由してフランクフルトまでの区間をつなげたような経路になっています。全区間をそのまま乗車すると12時間近く(ウィーン空港駅発着の場合は12時間以上)かかりますので、この列車でウィーンとフランクフルト間を乗り続ける人はほぼいないでしょうが、ボーデン湖沿いのフリードリッヒスハーフェンやリンダウなどと、フランクフルトやシュトゥットゥガルトなどドイツ主要都市との間や、インスブルックなどオーストリア東部とのアクセスにはとても便利な列車となっています。

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そもそもこのルートでの運行はドイツのウルムとフリードリッヒスハーフェンの区間が電化されたことも理由だそうです。フランクフルトにオーストリアの高速列車であるレイルジェットが乗り入れるのはこれが初めてですので、その点ではエポックメイキングかもしれません。ちなみにリンダウは以前にも紹介した新駅のReutin(ロイティン)駅発着となります。

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なおレイルジェットは、ゆったりとしたシートとドリンクなどのプラスサービスが売りの「ビジネスクラス」(特等にあたる)と従来からの1等2等の3クラスから座席を選べるのもアドバンテージの1つです。またドイツのICEなどと同様に、座席予約がマストでなく、パスや乗車券のみでも利用できますので、自由旅行の方には利用しやすい列車と言えるでしょう。

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ヨーロッパが以前のように旅行できるようになるのは来年からになりそうですが、今後また再開されましたら、ぜひこのレイルジェットを利用してオーストリアやドイツなどの列車旅を楽しんで頂きたいと思います。

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スペイン マドリッドとサンティアゴ・デ・コンポステラ方面(ガリシア地方)との高速新線が12/21に開業 / New high speed line in Spain

26 11月

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まもなく12月となりますが、日本ではコロナ感染者は激減しているものの、残念ながらヨーロッパでは再流行の傾向が見えてきつつあります。日本からのヨーロッパ旅行の再開はまた遠のきそうですが、そんな中、来月21日よりスペインの首都マドリッドと北西部のガリシア地方を結ぶ高速新線が開業し、AVEやアルビアなどの高速列車が運行を開始することとなりました。巡礼でも人気のサンティアゴ・デ・コンポステラなどが位置するのがガリシア地方です。

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image: renfe.com

今回新しく開通する区間は下のマップでサモラ(Zamora)の先のペドラルバ(Pedralba de la Pradería)からオーレンセ(Ourense)までの長さ110キロ少々で、これによりマドリッドとサンティアゴ・デ・コンポステラの間がついに高速新線でつながることとなります。サンティアゴまでの所要時間は現在は4時間40分ほどですが、これが12/21より一気に短縮され、直通のアルビアで3時間20分前後、オーレンセ乗り継ぎのAVEで最短約3時間で結ばれることとなります。また同様にマドリッドとコルーニャ、ヴィーゴといった主要都市との間も1時間~1時間半程度大きく短縮され、途中のオーレンセまでは2時間15分程度、コルーニャは4時間程度、ヴィーゴは4時間20分程度となります。マドリッドからガリシア地方は正直今までは列車では少々遠いイメージがありましたが、今回の新線開業によりぐっとこれが近づき、一気に便利になるわけです。

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image: eurail map

また今回の12月のダイヤ改正は言わば第1弾で、来年夏からはさらに第2弾として、この区間に最高速度330KPHの新型車両(talgo106 Avril)も投入され、所要時間は全般的にさらに20分程度短縮される予定となっています。増便も進められ、さらに便利なスケジュールになる予定です。

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なおAVEやアルビアなどのスペインの高速列車(長距離列車)の座席クラスは、名称などが今年から変更され、現在は1等にあたるPrémium、中間クラスのElige、2等にあたるBásicoの3クラスのサービスとなっています。Eligeは列車によって客席タイプも変わってきますので、利用の際は確認するのがいいかもしれません。

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ヨーロッパが以前のように旅行できるようになるのは来年以降になりそうですが、今後また渡航再開となりましたら、さらに便利になるスペインのAVEなどを利用してスペインの列車旅を楽しんで頂きたいと思います

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ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が12月から運行開始/ Nightjet Amsterdam-Zuerich from Winter

12 11月

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前にご案内したパリ/ウィーン便に加えて、来月12月のウィンタースケジュール期間から、夜行列車ナイトジェットのアムステルダム/チューリッヒ便が運行スタートすることとなりました。

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ナイトジェットは、以前のシティナイトラインの路線などを引き継いで2016年に新たに運行をスタートした夜行列車で、それ以来徐々に運行区間の拡大を続け、今年に入ってからは5月にアムステルダム/ミュンヘン/ウィーン便が運行を開始し、そして12月からはパリ/ウィーン便とこのアムステルダム/チューリッヒ便も運行をスタートすることとなりました。なおパリ/ウィーン便は週3便ですが、このアムステルダム/チューリッヒ便はデイリー(毎日)の運行になります。

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image: nightjet.com

上がそのスケジュールとなりますが、見てみるとなかなかゆっくりできる時間帯になってるかと思います。またアムステルダムとチューリッヒ間はもちろんですが、そのルート上のバーゼルやユトレヒト発着での利用もできますし、時間帯的にはチューリッヒやバーゼルとドイツのケルンを結ぶ列車としても使えるようになっています。オランダとスイス間にはもちろん、ドイツ北部とスイスまたはオランダとドイツ南部といった区間の移動にも対応可能ですので、わりと幅広く利用できる夜行列車かと思います。

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ナイトジェットは区間にもよりますが、プライバシーと設備重視のデラックス個室寝台(1~3人で使用)からベーシックに利用できる座席車まで、その時の旅行コンセプトや人数また予算などに応じて、利用カテゴリーを選ぶことができます。また車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、個室寝台利用の場合は朝食のサービスもついています。

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また前もお伝えしたように、来年2022年末までの予定でナイトジェットには、より快適で、プライバシー性を重視した新型の個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)も導入される予定となっています。

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image: nightjet.com

また今後普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

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ベルリン/ケルンのICEが12月からノンストップ最短3時間台で運転開始/ New ICE-Sprinter Berlin/Koeln

29 10月

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お伝えしているようにヨーロッパでは12/12からの冬スケジュールに切り替え時に今年も多くのダイヤ改正が行われますが、前回のチューリッヒ/ミュンヘンに続いて、新たにスピードアップが行われるのがベルリン/ケルン間です。

BER ICE

首都ベルリンとライン地方の中心都市ケルンを結ぶ主要路線として、この区間にはドイツの高速列車ICEが多く運行しており、現在は速い便でも大体所要時間が4時間半くらいなのですが、この12月からは快速版ICEのICEスプリンターが運転を開始し、最速の便では4時間を切る3時間台で運行するようになります。

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image: www.bahn.de

上に貼ったのが、DB(ドイツ鉄道)のHPから切り取ったこの区間の便の、冬スケジュールからのスケジュールのサンプルになります。このICEはもともとボン発でケルンを経由してベルリンに向かいますが、ケルンの中央駅(HBF)を6:18に出てからベルリンのSpandau駅に着くまではノンストップで、終着のベルリン中央駅(HBF)には3時間54分後の10:12の到着となります。このルートのICEは通常は途中のハノーバーなどに停車するのですが、途中停車駅をなくしたこともあって、大幅な所要時間の短縮が可能となっています。やはり3時間台になればイメージ的にもぐっと近くなり、今後利用する人がさらに増えてくるでしょう。

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なおこうしたICEの車両には現在、最高運転速度320KPHを誇るフラッグシップのICE3と、エコ仕様でオールラウンダーのICE4が主に使用されています。どちらにしても車内の快適さには問題がありませんし、WIFIも装備され、食堂車(bord restaurant)も連結されています。ゆったりしたシートでは仕事をしたり食事をしたりと車内の時間を有効に使うことができます。

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ようやくコロナ流行も世界的に落ち着いてきており、今後近日中にはヨーロッパへの通常の渡航が可能になりそうです。その際ドイツを旅行される場合はさらに便利になるこうしたICEもぜひ利用して欲しいと思います

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チューリッヒ/ミュンヘン間のECが12月からスピードアップされ3時間半で運行!/ Zuerich-Munich EC(EEC)

15 10月

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ヨーロッパでは、コロナ流行の影響などで予定通りに行かない区間も多いものの、12/12からの冬スケジュール期間への切り替え時にまたさまざまなダイヤ改正が行われます。前回ご案内したナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始もそうですが、続いての大きなニュースがこのスイスのチューリッヒとドイツのミュンヘン間を走るEC(EEC)のスピードアップになります。

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この区間のECはスイスとドイツの主要都市を結び、観光にもビジネスにも利用の多い人気の列車です。昨年まではずっと従来の客車タイプの車両での運転でしたが、昨年12月にドイツ区間での電化や路線改良に伴って新たに電車タイプのETR610による運行となり、その前より40分短い約4時間での運転となっていました。それが今年の12月からはスイス内の改良も終了し、さらに30分スピードアップされてほぼ3時間半で両都市間を結ぶようになります。下がDB(ドイツ鉄道)から切り抜いたスケジュールのサンプルになります。

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image: www.bahn.de

ルートはオーストリアを含めた3か国にまたがり、途中スイスのチューリッヒ空港やザンクトガレン、オーストリアのブレゲンツ、ドイツのリンダウなどを経由していきます。また便数的には当面現在と同様の各6便の運行が予定されています。チューリッヒ/ミュンヘン間ももちろんですが、さらにチューリッヒ空港からスイス東部や各地への移動、ミュンヘンとドイツ南部やオーストリアなどとの移動にも便利に利用できます。

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運行車両はフランクフルト/チューリッヒ/ミラノ間やジュネーブ/ミラノ間などでも使用されているETR610ですので、車内の快適さも定評があります。もちろん1等と2等が連結され、食堂車(bord restaurant)も用意されています。(画像は現在運行しているフランクフルト/ミラノ間のものになります)

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なおリンダウは、以前はボーデン湖の島内の旧市街にある中央駅の発着で、ベネチアのように列車が橋の上を走って島内に入り、車窓からボーデン湖の風景が楽しめたのですが、昨年の路線改良の際に陸側に新駅のReutin駅ができて、以来このECもReutin駅発着となっています。(旧中央駅もInsel駅に改称) 車窓の楽しみが少し減ってはしまいましたが、それもあって大幅なスピードアップが可能となりぐっと便利になったと言えるでしょう。

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今後コロナ明けでヨーロッパへの通常の渡航が可能となり、スイスとドイツを旅行される場合は、さらに便利になるこのECもぜひ利用して欲しいと思います。ただ直近での利用の際は、ドイツではFFPマスクの着用がマストでまた各国の入国には特別ルールがあるなどいろいろな制約がありますので、よく確認されるのがベターでしょう。
なおこれ以外にも多くの区間で12月からスケジュール改正などがありますので、また今後このブログにて情報をご案内していきたいと思います。

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12月より夜行列車ナイトジェットがパリ⇔ウィーン間の運転開始/Nightjet runs to Paris from Dec

1 10月

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日本でもヨーロッパでもワクチンの普及などもあってようやくコロナの流行は収束に向かってきましたが、そんな中で今週ナイトジェットのパリ/ウィーン間の運転開始が発表されました。

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ナイトジェットは、2016年に以前のシティナイトラインなどの路線を引き継いでスタートした夜行列車で、現在オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間も結んでおり、12/13のウィンタースケジュール期間からはパリ/ウィーン間も運行することとなります。

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スケジュールは下のようになっており、当面の運行はそれぞれ週3便となります。距離が長いため所要時間もそれなりに長めにはなりますが、夜に乗車し寝ている間に移動して朝に到着となりますので利便性も高いですし、パリとウィーンというヨーロッパの2大人気都市を乗り換えなしで結びますから、かなりの人気路線になるように思います。

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image: nightjet.com

もちろん車内では簡単な食事も取ることは可能ですし、利用クラスによっては料金に朝食も含まれます。なおパリの駅はストラスブールやミュンヘン方面への列車が発着する東駅(Est)で、スケジュール的にパリとミュンヘン間の夜行移動にも利用可能となっています。

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ちなみにこのパリ/ウィーン間には2007年に廃止(運行短縮)されるまで「オリエントエクスプレス」という夜行列車(豪華列車のオリエント急行とは別)が走っていて、それから見ると14年ぶりの復活と言えます。ヨーロッパの夜行列車は少し前まで、昼間の高速列車やLCCエアラインまた格安長距離バスなどに押され、全般的に運行を縮小させてきましたが、ここ数年来は環境意識の高まりとともに「グリーン」な移動手段として徐々に復活を見せてきています。その流れに乗ってナイトジェットも昨年からネットワークを拡げており、今回のパリ/ウィーン便に続いて、今年末か来年初頭にはチューリッヒ/アムステルダム便の運行開始も予定されています。

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image: nightjet.com

また今後このナイトジェットには来年2022年中に、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)を備えた新型車両も導入される予定となっています。来年以降になるかもしれませんがコロナも明けてまた普通にヨーロッパ旅行ができるようになったら、ぜひこのナイトジェットで便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しんで欲しいと思います。

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ロンドン/エジンバラ間で列車版LCCの「LUMO」が10/25より運転開始 / ‘LUMO’ low cost train UK

17 9月

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ヨーロッパではワクチンの普及もあって概ねどの国でも行動制限などの緩和が進められていますが、そんな中イギリスの主要路線の東海岸線(East coast mainline)のロンドン/エジンバラ間で列車版LCCと言える格安列車の「LUMO」が10/25から運行を開始することとなりました。

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image: lumo.co.uk

ロンドンとエジンバラなどを結ぶ東海岸線はイギリスのまさにメインルートの1つで、現在はLNERという列車会社の主力路線として多くの便が運行されていますが、これに加えて新たにLumoが当面1日各2便を運行スタートさせることになります。このLumoのネーミングはluminosityとmotionから来ているそうで、スマートでサステナブルな移動を提唱するという新コンセプトと最安£14.9の料金がそのウリとなっています。(Lumoはイギリス内で他にも多くの区間の列車を運行しているFirstグループ社の傘下になります) 

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このLumoは、ロンドンはLNERと同じキングスクロス駅の発着で、また途中イングランド北部の中心都市のニューカッスルなどにも停車し、ロンドンとエジンバラの間を概ね4時間半程度で結びます。当面は各2便の運行ですが、12月から徐々に増便され、来年の初め頃までには各5便での運行体制となる予定です。

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使用される車両は、イギリスでもおなじみとなった日立製のclass800系(AT300)で、きれいめのブルーのイメージカラーにペイントされ、おしゃれでクールな印象となっています。またLCC航空会社などと同様に、クラスはスタンダード(2等)のみとなっており、もちろんWIFIは完備されます。なお列車内にバー車両などはありませんが、事前にオーダーしておけば食事を取ることも可能となっています。(なお下の画像は同系統のGWR社の車両になります。Lumoの車両はこれがブルーにペイントされたイメージになります)

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ロンドン/エジンバラ間の路線は、もちろん列車の乗り換えもなく便利ですし、途中イギリスの牧歌的な田園風景が広がりスコットランドのボーダーあたりでは北海も見えて、車窓的にもなかなか楽しめるルートです。このLumoも運行開始されるということで、今後イギリス旅行がまた以前のように行けるようになったら、ぜひこの区間も含め列車を利用して旅行をエンジョイして欲しいと思います。

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フランスやイタリアでTGVなど列車利用でのワクチンパスの提示が義務化/ Vaccine pass in France & Italy

3 9月

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ヨーロッパでは、国や地域によって感染状況に違いはあるものの、ワクチンが普及したこともあって全体的にどの国でも各種制限の緩和と社会経済活動の回復の方向で進めていて、各鉄道会社も運行の正常化へ向け、増便やサービスの再開を進めています。そんな中でフランスは8月から、イタリアではこの9月から長距離列車の利用の際にそれぞれの「ワクチンパス」(ワクチン証明)の提示が義務付けられました。

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フランスでは自国向けにワクチンの接種情報などが記録された「衛生パス(pass sanitaire/ health pass)」が発行されていて、8/9よりTGVやIntercityなどの長距離列車利用の際にはこの衛生パスの提示が必要となっています。日本など外国からの旅行者用の現地での外国旅行者向けの衛生パスのオンライン上での発行もスタートしていますので、当面これからフランス旅行でTGVなどを利用する方は取得しておくのが安全でしょう。ちなみにTERなど近距離用の列車にはこの衛生パスは必要ありません。

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image: oui.sncf

またイタリアでも同様に自国向けワクチンパスの「グリーンパス」が発行されていて、この9/1からフレッチャロッサやIC、イタロといった長距離列車の利用の際にはこの提示が必要となりました。イタリアに関しては、一応グリーンパスそのものではなくても同等のワクチン証明としての日本のワクチン証明書でも利用可能かとは思いますが、直近で利用の方は一応よく確認するのが安全でしょう。またフランスと同様、ローカル列車などの短距離列車の利用の際には提示は必要ありません。

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image: trenitalia.com

こうしたいわゆるワクチンパスポートの活用は、これにより安全性を担保しながら各種の社会活動や経済活動を正常化させるためのポジティブな施策で歓迎すべきことだと思います。近日中に日本のワクチン接種証明もデジタル化されQRコードで表示可能となり、こうしたヨーロッパなどの各国各エリアのワクチンパスと相互利用ができるようになるかと思います。早くヨーロッパを始め海外との渡航が正常化して、以前のように普通に旅行が楽しめる状態に戻って欲しいものです。

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