ベルニナ特急も5/9からサマースケジュールでの運行スタート/ Bernina Express on summer

7 3月

(ベルニナ特急については当社ユーリンクHPまたは当社スイスショップよりお求め下さい)

今回は先週の氷河特急と並ぶ、スイスの人気観光列車のベルニナ特急の今シーズンの情報です。ベルニナ特急はチューリッヒにも近いクールやランドクワルトそして氷河特急の発着駅でもあるサンモリッツと、イタリア国境のティラノの間を、通常の列車ではスイス最高標高地点の2054mのベルニナ峠を越えて結び、美しい山岳風景を満喫できる列車なのです。

bernina loop

このベルニナ特急は氷河特急と同じく今シーズンは5/9からサマーシーズンの運行に入ります。このサマーシーズンにはサンモリッツ/ティラノ間を1日2便ずつと、クール/ティラノの間を1便、ランドクワルト/ダボス/ティラノの間を1便の、合計1日各4便が運行されます。この中で特に日本からの方に人気なのはサンモリッツからの往復です。サンモリッツとティラノ間は片道2時間と手ごろな乗車時間で、日帰りで比較的気軽に往復できるのが人気のポイントと言えるでしょう。またチューリッヒ方面との移動で利用する場合にはクール/ティラノの便はとの間の利用するのが便利です。この場合は乗車時間が4時間ほどで、アルブラ線とベルニナ線の全線の風景を満喫することができます。

bexmap image : RHB

またティラノでは、ベルニナ特急に接続して、観光用バスのベルニナバスがスイス南部のルガーノとの間を結んでいます。これもより変化に富んだ風景を楽しむことができますし、他のスイス各地との周遊にも便利です。またティラノとミラノ間はイタリア側の列車が運行していますので、ミラノ方面に抜けたりなど、スイスとイタリアを合わせた旅行にもこのベルニナ特急はお使いになれます。

Tirano

なおこのベルニナ特急も氷河特急と同様に、1等2等を合わせ全席がパノラマ車両となっています。また全席予約制となっていますので、ご利用の際にはレイルパスや乗車券にプラスして座席予約が必要となります。便や乗車日によっては人気が集中して満席になる場合もありますので、ご利用が決まっている場合には早目の予約が安全でしょう。(予約開始は乗車日の3か月前から!)なおティラノは町としてはイタリア側になりますが、ティラノ自体が国境駅扱いとなるため、このベルニナ特急(とベルニナバス)の区間はスイスで有効なパスがあれば利用OKです。

bex

今のところコロナウイルス問題で、旅行業界も深刻な状況で、日本を含め世界中が旅行を楽しむ状況でもなくなっていますが、この騒動が収まったらぜひ今シーズンもスイス旅行にはこのベルニナ特急をご利用ください。

St m

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

氷河特急 今年2020年は5/9からサマーシーズンの本格運行開始/Glacier Express 2020

29 2月

(氷河特急については当社ユーリンクHPまたは当社スイスショップよりお求め下さい)

今週もコロナウイルスで旅行業界は大騒ぎですが、いよいよ夏のスイスの観光シーズンも近づいてきました。スイスの観光列車で一番人気の氷河特急は今年は5/9から夏の本格運行がスタートとなります。

gexp-main
image:glacierexpress.ch

この氷河特急は、マッターホルンで有名なツェルマットと高級リゾートとして知られるサンモリッツというスイスを代表する観光地の間を、ゆっくり8時間ほどかけて車窓風景のパノラマなど楽しみながら移動するための列車です。現在のウィンターシーズンは各1便ずつの運行ですが、これがまず4/18から1便増便されて片道2便体制になります。そしてさらに5/9からは夏の本格運行に入り、片道4便の運行体制となすのです。下に現地HPよりスケジュールを貼りましたのでご参照下さい。

gex2020

ツェルマットとサンモリッツ間全区間を運行するのは1日2便で、ツェルマット⇔クール間と、サンモリッツ⇔ブリーグ間で部分運行する便が1便ずつ増えて合計4便となります。全区間だと乗車時間が8時間ということもあって、短めに乗車する方もいらっしゃいますが、そうした方は比較的空いている部分的に運行している便の方がお勧めです。
route gexp image:glacierexpress.ch

また今シーズンは座席予約料金が5/8までのスプリングシーズンと5/9からのサマーシーズンの2段階となります。昨年は3段階となっていて少々分かりにくい印象がありましたが、今年は整理されよりシンプルで分かりやすい料金体系となっています。なお昨年からスタートとなったエクセレンスクラスは年間通じて同料金となっています。

ZMT

その話題のエクセレンスクラスは従来の1等や2等とは一線を画すプレミアム感さが売りで、車内は全席窓側のゆったりとした1+1の2列配置の客席となっており、また5コースの豪華な食事や各種のドリンク、その他のサービスが含まれていて、ハイグレードなスイス旅行を楽しみたい方にはぜひお勧めのクラスです。もちろん通常の旅行なら1等や2等の利用でクオリティ的に十分に楽しむことができます。ちなみに1等のシート配置は1+2の3列、2等は2+2の4列で、コースランチはいずれもオプションで追加可能です。

glxseat
image:glacierexpress.ch

また氷河特急のご利用にあたっては、座席予約料などの料金の他に、もちろんレイルパスや乗車券が別途必要になります。この区間の乗車券は相対的に高めなこともあって多くの方はレイルパスを利用されますが、パスについては、スイスをガッツリカバーするスイストラベルパス(フレックス)でも、ヨーロッパ全体で有効なユーレイルグローバルパスでも利用可能ですので、旅程や料金などに合わせてチョイスするといいと思います。

GEXP

この氷河特急は座席は1等2等エクセレンス全て予約制で、予約は乗車日の3か月前頃にオープンとなります。ご乗車がお決まりのお客様はそれまでの予約をお勧めします。また一度満席になっても乗車の1か月前など便や予約のタイミングによっては空席が出ることもありますので、あきらめずに当社などに予約の依頼をいただければと思います。ぜひ今シーズンのスイス旅行にもこうした魅力満載の氷河特急をご利用ください。

stm

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今シーズンのスイスユングフラウVIPパスは4/10から利用期間開始/ Jungfrau Vippass 2020

22 2月

(ユングフラウVIPパスなどのお求めは、当社 スイスショップよりどうぞ)

ここのところはコロナウィルスの流行の影響で、ヨーロッパを旅行される方でもキャンセルが相次いでいます。何とか早めに収まってもらいたいところです。

wab jung

2月も下旬に入ってスイスの観光シーズンも近づいてきましたが、スイスの登山鉄道で一番人気はやはり何と言ってもこのユングフラウ鉄道でしょう。そのユングフラウ観光にお勧めのユングフラウVIPパスは、今年は観光シーズンが始まる4/10から利用期間がスタートとなります。このパスはユングフラウヨッホも含めてユングフラウエリアで3日分利用でき、その有効エリアや有効期間(3日)そして割安に設定された料金の点で、ちょうど日本からの旅行客にぴったりフィットしたパスなのです。

2JB

このパスは利用エリアとしては、メインとなるユングフラウヨッホへのルートはもちろん(但しこの間の往復は1回のみ利用可)、インターラーケンから上のユングフラウエリアの登山鉄道や山岳交通機関をほどよくカバーしています。ハイキングなどにも人気のメンリッヘンやフィルストなども含め、このエリアに数日滞在して観光するのにちょうどいい範囲と言えます。また有効期間は3日のみの設定ですが、大体日本からの旅行ですと、このエリアでインターラーケンかグリンデルワルドあたりに2泊程度して観光しますので、ちょうど3日あると宿泊の前後にも利用できてジャストフィットという感じです。

vip map

そして料金の点でもかなり有利で、現時点のVIPパスの当社料金は¥26000なのですが、これはインターラーケンとユングフラウヨッホ間の通常の単純往復乗車券のミッドシーズン料金(5月末まで利用)と同額で、ハイシーズン料金(6~8月利用)の¥28500よりかなり安く、まさにバーゲン料金となっているのです。ですので単純なユングフラウヨッホ往復の1日観光のみにもお勧めできます。

jungfeb20

ただこのVIPパスにはスイスハーフフェアカードやスイストラベルパスなどのスイスの鉄道パス利用者への割引は特にありません。ですので特に割引率の高い(50%オフ)のハーフフェアカードを利用の場合には半額割引の往復乗車券を利用してもいいと思います。なお乗車券料金は案内しましたように、6月~8月はハイシーズンの高めの料金が適用となりますので、利用時期も合わせて考えてもいいかもしれません。

Gri-firs

またもっと長めに3泊以上くらい滞在される場合ですと、最大日数が8日で、カバー範囲も比較的広くなるユングフラウトラベルパスの利用もおすすめです。このユングフラウトラベルパスにはハーフフェアカードなどの割引もありますのでそれもアドバンテージと言えるでしょう。ただユングフラウヨッホへの往復区間は別途追加料金が必要となります。一応下がユングフラウトラベルパスのカバー範囲になりますのでご確認ください。

S

なお今シーズンのユングフラウVIPパス(とユングフラウトラベルパス)の利用可能期間は4/10から10/25までとなります。また昨年末よりメンリッヘンとグリンデルワルド(ターミナル駅)をより便利で快適に結ぶ新ゴンドラも運行を開始していますので、ぜひ今年もVIPパスなどを利用して、便利でお得にこのユングフラウ地方の旅行を満喫して欲しいと思います。
詳細情報は当社のHPまたはウェブショップよりご覧ください。

joch

ユーロスターのアムステルダム⇒ロンドン便がついに4/30から運行スタート/ Eurostar Amsterdam to London

15 2月

(ユーロスターについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

ユーロトンネルを通ってイギリスとフランスやベルギーを結ぶ人気のユーロスターですが、延期されてきたオランダのアムステルダムからロンドンへの便がついに4/30より運行を開始することとなりました。

ERS

ロンドンからアムステルダム行きのユーロスターの運行は2018年にスタートしていたのですが、その一方アムステルダムからの便の運転がなかなか始まらなかったのは、ユーロスターの独自のチェックインシステムのためと言っていいでしょう。乗られた方は分かるかと思いますが、ユーロスターは、基本的にどの駅から乗車する場合でも、乗車時にチケットのチェックや荷物のチェック、そして出国だけでなく到着国の入国の手続などを全て済ませるシステムになっています。(イギリスはシェンゲン協定に入っていないため大陸ヨーロッパの国々との間にはきっちりした出入国の管理が行われています) 

ERS LON2

これはこれでとても便利なのですが、逆に言いますと、乗車駅にそうした出入国の設備や関連のスタッフなどがないと、ユーロスターを出発させることができないのです。これがやっとアムステルダムで設置のめどが立ち、今回4月末から運行開始に相成ったわけです。

ams

こうした経過を経て運行を開始するこのアムステルダム/ロンドン間のユーロスターは、下のタイムテーブルにもありますように当面朝7:48発と夕方18:48発の1日2便となります。オランダとイギリスは時差が1時間ありますので、所要時間としてはおよそ4時間10分ほどで、列車で移動するのに便利なちょうどいい時間と言えるでしょう。ブリュッセルで30分ほど停車時間があってやや長めになりますが、街の中心から中心を結ぶのでトータルで見て時間のロスが少なく、また天候などの影響も受けづらく運転が安定していますから、充分飛行機と比べても選ぶ理由はあると思います。

ams-lon
(image: eurostar.com)

そして5/18からはオランダの経済の中心地とも言えるロッテルダムからの乗車も可能となり、その後はさらに1日あたり3便または4便程度への増便も予定されています。そうなれば利用の機会がぐっと増え、観光旅行の方もビジネス利用にもさらに便利になります。またちなみに先月末でイギリスはEUを離脱しましたが、利用に当って直接その影響は当面ありませんし、日本からの旅行客にとっては昨年からイギリス側の入国が自動ゲートを通れるようになって、むしろユーロスターは以前より利用しやすくなってると言えるでしょう。

ERS300

ぜひ今後もオランダなど大陸ヨーロッパの国々とイギリスの旅行にはこのユーロスターをご利用ください。車内も快適ですし、1等には引き続き食事のサービスもついていますので!

ERS MEAL

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ノルウェー オスロの空港列車も2タイプ FLYTOGETとVy / Norway Oslo airport train

8 2月

(ノルウェーのチケットについては当社ユーリンクウェブショップよりお求め下さい)

ここのところのコロナウイルスの騒動で海外旅行を控える方も出ているようです。早めにおさまってもらいたいところです。

OSL AP

先々週にヒースロー空港のアクセス列車の情報をお伝えしましたが、空港の規模こそ違うものの、北欧ノルウェーのオスロの空港にも2タイプの空港列車が運行しています。

IMG_1946

1つが空港専用特急のフリートーゲ(FLYTOGET)です。「TOGET」はノルウェー語で列車のことで、その名の通りの空港列車を意味しています。フリートーゲは空港駅とオスロ中央駅間を最短19分で直結し、通常の時間帯では10分おきに運行し、予約なしで利用が可能です。特急用の車両が使われていて、荷物置き場も広く空港利用者にはまさに便利な列車と言えます。その分料金はやや高めで、独立した会社が運行しているためレイルパスは対象外となります。

FLYTOGET

もう1つがもともとの国鉄にあたるVyが運行する通常の近郊列車です。この列車の場合はオスロ市内だけではなく他の方面にも運行しているため行き先をちゃんと確認する必要はありますが、オスロ中央駅までは25分程度で到着し時間的にはフリートーゲと遜色はありませんし、こちらも15分おき程度には運転していますので、さほど待たされることもありません。料金的にはフリートーゲよりかなり安くなります(半額程度)し、こちらはユーレイルパスの利用も可能です。ちなみに先日私はパスを持っていたためこのVyの列車を利用しました。

NY TRAIN
VY INSIDE

なおどちらの列車も発着する駅自体は変わりませんが、空港駅に関してはフリートーゲは専用の乗り口になっていて自動改札が設置されています。またVyの近郊列車はヨーロッパの通常の列車とと同様改札なしでそのまま列車に乗り込み、車内にて検札が行われます。

OSL AP FT

より便利さと快適さを求めるならフリートーゲですし、それほどでなければVyの近郊列車でも十分だと思います。オスロでの空港アクセスはいずれにしても列車利用がお勧めです。
OSL C

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ミラノ⇔リミニ間などでETR700によるフレッチャアルジェントが増便中/ETR700 run as Frecciargento

1 2月

(イタリアの列車については当社ユーリンクよりお求め下さい。)

今日から2月に入りました。コロナウイルスの騒動が続いていますが、早めに収束して欲しいところです。

milan

さてイタリアのミラノやボローニャと、リミニやアンコーナさらにバーリを結ぶアドリア海沿いの路線では、昨年の6月から新しく高速車両ETR700によるフレッチャアルジェントの運行がスタートし、12月のスケジュール改正ではさらに増便が進んでいます。今までこの区間はフレッチャビアンカが多く運転していましたが、そのフレッチャアルジェントへの置き換えが進んでいるのです。

fa
image: trenitalia.com

このETR700ですが、これは最近に新型車両として作られたものではなく、実は以前オランダの高速列車のフィーラ用として作られたV250という車両でした。それでオランダ内高速新線で運行をスタートしたのですが、この車両がオランダの寒さに対応できず故障が相次いだため、結局使用されなくなり、それをトレンイタリアが引き取って大リニューアルをして、ETR700としてイタリア内の列車に再利用することとなったのです。

AMS

そのスタイリングはかなり独特で、ちょっとユーモラスな感じですが、カラーリングがシルバー(グレー)とレッドのアルジェントカラーに塗り直され、なかなか精悍なイメージとなっています。性能的にも最高時速は250キロに達し、従来のフレッチャビアンカに比べるとミラノとの間で30分ほど所要時間が短縮され、ミラノ/ボローニャ間で高速線を走るフレッチャロッサよりは少々時間がかかりものの、ミラノ/リミニ間を約3時間、アンコーナの場合はおよそ3時間半で結んでいます。
ETR700
image: trenitalia.com

またクラス設定は通常のフレッチャアルジェントとは違って、1等(ビジネス)と2等(スタンダード)の間に、フレッチャロッサ都同様の2等プレミアムを加えた3クラス制となっています。また車内はWIFIも完備され、より快適な利用が可能となっています。

seats
image: trenitalia.com

12月からはイタリアの「かかと」にあたるレッチェまで運行ルートが延び、このアドリア海沿いのルートはこのETR700によるフレッチャアルジェントが主力列車となっています。今後リミニやバーリなどへ旅行される場合にはぜひこのフレッチャアルジェントをご利用下さい。

MIL

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ロンドン 空港アクセス ヒースローエキスプレスとTfLレイル / Heathrow Express and TfLRail

25 1月

(ヒースローエキスプレスやオイスターカードについては 当社ウェブショップ よりお求め下さい。)

今回も先週に引き続いてイギリス情報です。ヒースロー空港はイギリス最大なのはもちろん、世界でも有数の規模を誇る大空港ですが、このヒースロー空港とロンドン市内を結ぶアクセス列車がヒースローエキスプレスとTfLレイルです。どちらも市内中心部パディントン駅とヒースロー空港間を結んでいます。

lon

まずヒースローエキスプレスの方はもちろん特急的な列車で、パディントンと空港間をわずか15~20分で結びます。1998年に運行を開始した時は、それまで地下鉄やバスで1時間近くかかっていただけにその早さに驚いたものです。ヒースローエキスプレスは、空港専用列車として途中ノンストップで運行し、荷物置き場も広く取られた専用車両が使用されているなど、空港利用者に便利に作られています。

Lon pad

所要時間が短いこともあって座席予約はありませんが、通常の2等だけでなく、1等も連結されていて、より快適な移動が可能(席配置は1+2列で新聞や雑誌などのサービス付き)となっています。なお2等は通常と同様の2+2列で、一般的な利用であれば2等でも特には問題ないと思います。

hex2

また一方のTfLレイルについては、以前ヒースローコネクトとして運転されていた列車で、それがTfL(ロンドン交通局)の運行下に入り、この名前となっています。(TfLレイルはこの区間のみの運行ではないので、正確にはTfLレイルのヒースロー線と言っていいでしょう) この列車の場合は途中停車駅が何駅かあり、所要時間もおよそ30分程度になります。また使用車両も通常の2等のみの近郊列車タイプで、空港と関係ない一般のお客さんも利用しますが、その分ヒースローエキスプレスよりはかなり安めの料金となり、オイスターカードやロンドントラベルカードで一般の電車として利用が可能です。

TFL

どちらも15分おき程度で頻繁に運行され長く待たされることもありませんので、料金と便利さとの比較でこのヒースローエキスプレスとTfLレイルどちらを選んで頂いてもいいと思います。またブリットレイルパスでいずれも利用可能ですが、その場合はヒースローエキスプレスを選んだ方がもちろん便利でしょう。オイスターカードやロンドントラベルカードをお持ちならTfLレイルの利用が料金的にはかなり有利になります。

LHR3

また空港側については、ヒースローエキスプレスは空港セントラル駅(ターミナル2/3)とターミナル5駅の2ヶ所に、TfLレイルの場合はセントラル駅とターミナル4に停車します。利用するターミナルでどちらを利用するか選んでもいいかもしれません。(セントラル駅とターミナル4やターミナル5の間は無料で利用可能で、空港ターミナル間の移動用に使うことができます)

LHR2

なお利用の際はどちらも日本の電車と同様に乗車時も降車時も自動改札を通ることとなります。以前ヒースローエキスプレスは改札がなくそのままホームに入場し乗車することができましたが、このTfLの本格運転開始に伴って、どちらを利用したかチェックするためと思われますが、パディントンでも空港でも自動改札を通ることとなりました。

LON PAD

ぜひヒースロー空港とロンドン市内の移動にはこのヒースローエキスプレスやTfLレイルを利用ください。ちなみにTfLレイルは今後さらにエリザベス線(クロスレイル)として運行区間が東に伸びて、トッテナムコートロードなどの中心部を通って、ロンドン東部とつながることになっていますので、それが開通するとさらにTfLレイルを利用する方も増えてくるでしょう。またさらにカジュアルに安く移動したい場合にはもちろん地下鉄ピカデリーラインもお勧めです。

LHR AP

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

イギリス 西海岸線 12月からヴァージントレインに代わってアヴァンティ社が運行中!/ UK Avanti Westcoast

18 1月

(イギリスでお使いになれるブリットレイルパスについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

イギリスで、ロンドンとバーミンガムやマンチェスター、リバプール、湖水地方、グラスゴーなどを結ぶ西海岸線(West coast mail line)は、ロンドンとエジンバラなどを結ぶ東海岸線などと並んで、旅行客の利用も多いまさに主要路線ですが、この区間の列車運行が先月より今までのヴァージントレインズ社から新会社の「アヴァンティウエストコースト」社へと切り替わりました。

AVANTI
image: www.avantiwestcoast.co.uk

イギリスの列車運行の契約は他の国とは違ってやや独特で、それぞれの路線ごとの運行権(フランチャイズ)を入札などにより5~10年程度の期間で契約するシステムとなっていて、今回はその契約の更新によりヴァージントレインズからアヴァンティによる運行になったのです。

EUS

今のところ(1月上旬現在)現地ではまだ列車のエクステリアの変更などはまだ間に合わないようで、西海岸線は今までの上の画像のようなヴァージンカラーから塗装を落として下のような真っ白の車体での運行となっています。車内には次の画像のように一応AVANTIのロゴの入ったヘッドレストカバーなども付いていて、新体制による運行になったことを感じさせます。

AVAN EUS

なおスケジュールや各種のサービス等は当面今までのヴァージントレインズと変わらず、以前に手配したチケットでのそのまま利用可能です。ですのでこれから利用する方も特に運行会社が変わったなどは意識することなく乗車できます。また今後はさらにこうした上の画像のペンドリーノ車両のリニューアルや、新型の日立製車両の導入も進められ、さらに便利で快適な利用ができるようになる予定です。

AVANTI

このアヴァンティは、イギリス内外で列車など各種の交通機関を運営するファーストグループと、イタリアの国鉄に相当するトレンイタリアとのパートナーシップで運営されています。このトレンイタリアによるイギリス進出も少々話題になりましたが、この西海岸線で多く使用されるこうしたペンドリーノ車両はもともとイタリアで開発されたものですので、そのあたりも今回のフランチャイズ契約の理由の1つにはあるでしょう。また今後イギリス内でもHS2という本格的な高速新線が開業する予定で、その点も見据えてそうした高速列車運行のノウハウを多く持つトレンイタリアとタッグを組んだとも言えるでしょう。

EUS AVAN2

一方のヴァージントレインズの方は、これにより列車運行事業から当面撤退(東海岸線の運行も2017年で終了)となりました。音楽や航空会社で知られるヴァージングループの鉄道事業として、1997年の参入以来多くの話題を提供してくれたヴァージントレインズですので、この状況は少々さびしい気もしますが、この列車運行事業から締め出されたわけではなく、今後別の路線などでまた復活する可能性もあるようです。

vst

イギリスの列車は今後もいろいろ変わっていきそうです。さらに便利になることに期待しましょう。

AVAN3

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

スイス 「グリンデルワルドターミナル」駅が先月14日から開業/ Swiss Jungfrau region ‘Grindelwald terminal’ station

11 1月

今回は2020年に入ってからの初ブログとなります。今年も当ブログではさまざまなヨーロッパの列車情報などをご案内いたしますので、ぜひご覧頂ければと思います

(ユングフラウ鉄道については当社ウェブショップまたは当社HPよりお求め下さい。)

bob

さてスキーシーズンもいよいよスタートとなる先月12/14に、スイスのグリンデルワルドで新しく「グリンデルワルドターミナル」駅が開業しました。グリンデルワルトと言えばもちろんユングフラウエリア観光の中心地となる山岳リゾートですが、今回、昨年から架替工事のため運休となっていたグリンデルワルド/メンリッヘン間で新ゴンドラが運行開始するのに合わせて、そのゴンドラ駅に隣接した場所に新たに駅ができたのです。

Grindelwald terminal
(image:v-bahn.jungfrau.ch)

この「グリンデルワルドターミナル」駅は、下の地図の赤い星の位置で、もともとのグリンデルワルド駅から見ると一駅インターラーケン寄りに下がった場所になり、距離的には1~2キロくらいでしょうか。ですので今後メンリッヘンへのゴンドラに乗る際には今までのようにグリンデルワルドの本駅やグルンド駅からではなく、この新駅を利用して頂くこととなります。

jung map
(image:v-bahn.jungfrau.ch)

なお今のところは「グリンデルワルドターミナル」駅はこのメンリッヘンのゴンドラとの接続に留まりますが、今後さらに今年の12月頃にはこの「グリンデルワルドターミナル」駅とアイガーグレッチャー駅を直結する新ゴンドラの「アイガーエキスプレス」も開業する予定となっています。これが開業すると今までグリンデルワルドからクライネシャイデックを経由していたユングフラウヨッホへの観光ルートが大きく変わり、この駅がまさに「ターミナル」として、各種の観光用の設備やショップ、駐車場なども整備され、ユングフラウ観光の中心駅となることになっています。(VBAHNプロジェクトと呼ばれています)

Jungfraujoch

ちなみに「グリンデルワルドターミナル駅」が開業しても、従来のグリンデルワルド駅の列車の発着には影響はなく、もちろん今まで通り乗り降りが可能です。特にグリンデルワルド駅が移転したとか、もともとのグリンデルワルド駅に列車が止まらなくなるというわけではないですのでご安心ください。逆にこれからグリンデルワルドの町に行かれる方は誤ってグリンデルワルドターミナル駅で降りてしまわないよう気を付けた方がいいかもしれません。

grindel

今後さらに便利になるスイスユングフラウへ、ぜひ今シーズンもご旅行にいらして下さい!

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今年もありがとうございました!2020年もよろしくお願いいたします!/ 2020 will come soon!!

27 12月

当社の2019年の営業も本日までとなりました。今年も当ブログをご覧頂いてありがとうございました。
来年もぜひユーリンクと当ブログをよろしくお願いいたします。(なお新年の当社の営業は7日からになります)

BER

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで