ヨーロッパ内の国際列車や観光列車などの運行が徐々に再開中/European trains & services resuming

11 6月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ワクチン普及のおかげか、または夏を迎えて気温も上がってきたせいか、ヨーロッパでは(日本でもそうですが)、ほぼどの国でもコロナ感染が収まる方向になってきました。新規陽性者数は多くの国で、大体ピーク時の10%程度で落ち着いている感じです。こうした状況もあって、直近の夏の旅行シーズンに向け、徐々にヨーロッパの各鉄道会社も、今までかなり制限されてきた国際列車や観光列車の運行や各種サービスなどを再開させてきています。

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例えば前回にも書きましたように先月の24日からオーストリアを中心に、ドイツ、スイス、イタリアなどを結んでいる国際夜行列車のナイトジェットも各区間での運転を再開しています。あわせて新路線のアムステルダム便も運行を開始しました。

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またロンドン/パリ間では片道1便(1往復)のみの運行が続けられてきたユーロスターも、ようやく先日増便され、まだ少ないものの1日2便での運転となっています。なおユーロスターは急激な売上減少から一時資金面の問題も心配されていましたが、それも先月にファイナンスの話がまとまり、当面の運行には支障がなくなっています。またタリスも徐々に増便され、現時点ではパリ/ブリュッセルで、1日片道あたり6便程度、パリ/アムステルダムで4便程度が運行されるようになっています。

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また観光関連の列車では、今週よりスイスでの飲食に関する制限の緩和に伴い、氷河特急の最上級クラスのエクセレンスクラスも営業を再開しました。またフランスでは、数年前に一時廃止となった、パリとニースを結ぶ夜行列車も5月下旬に運行を開始しています。これは最近の環境意識の高まりによるところもあり、運行初日にはフランスの首相が乗車したことでも話題になりました。以前はル・トランブルーという由緒ある人気列車(日本のブルートレインのモデルとなった)として運行していましたので、今後また夜行列車の利用がメジャーになることに期待したいところです。

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世界的に感染が収束に向かって、徐々にコロナ明けも見えてきました。今後また日本とヨーロッパとの一般的な渡航が再開されたら、ぜひこうした列車を利用して旅行を楽しんで欲しいと思います。

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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

国際夜行列車ナイトジェットが5月24日から運行再開!アムステルダムにも乗り入れ開始!! /Nightjet Amsterdam

28 5月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

日本でもワクチン接種が先週くらいから急速に進んできましたが、もともと感染の度合いが厳しかったヨーロッパでは既にワクチンがかなり普及し、そのかいあってか、ようやく大体どの国でも感染が収まる方向になってきました。これもあって、ヨーロッパの各鉄道会社もこれからの夏の旅行シーズンに向け、徐々に列車運行や各種のサービスを再開してきています。そして今週の5/24からオーストリアを中心に運行する夜行列車のナイトジェットの国際便もようやく各区間での運転を再開しています。

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ナイトジェットは、オーストリアを中心にドイツ、スイス、イタリアなどの国際区間を結んでいて、ウィーン/チューリッヒやミュンヘン/ローマなど多くの人気路線がありますが、この5月から新たに加わったのがオランダのアムステルダムとミュンヘンやウィーンをそれぞれ結ぶ便です。(ミュンヘン発着便はインスブルックが出発/終着駅になります) もともとはもっと早めの予定でしたが、コロナの影響で先送りとなって、ようやく今月からの運行開始となりました。

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ミュンヘン便もウィーン便もデイリーでの運行で、アムステルダムと途中のニュールンベルク間は併結されての運行となります。所要時間はウィーン便ではやや長めになるものの、いずれも夜に乗車して寝ている間に移動し朝に到着しますので、特に大きな時間のムダということもなく、効率的に移動できるといえるでしょう。車内の寝台設備は快適ですし、簡単な食事などを取ることも可能です。

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ヨーロッパの夜行列車は数年前までは、スピードアップされる昼間の高速列車や、拡大を続けるLCCエアラインや格安長距離バスなどに押され、その運行区間や便数を縮小してきましたが、ここ数年環境意識の高まりとともに、地球に優しい移動手段として、徐々に復活を見せてきています。その流れもあって、ナイトジェットも、昨年にはブリュッセル便、そして今年はこのアムステルダム便と、その運行ネットワークを拡げてきています。

obbnj image: nightjet.com

また今後、このナイトジェットには来年2022年中には、より快適な個室寝台やカプセルタイプのクシェット(簡易寝台)などが特徴的な新型車両も導入される予定となっています。コロナ明けとなったら、ぜひこのナイトジェットで、便利で快適なヨーロッパの夜行列車旅を楽しみたいと思います。

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image: nightjet.com

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スイス氷河特急が5/8から今シーズンの運行を再開しました/ Glacier Express runs again

14 5月

(スイス関連チケットについては当社ショップよりお求め下さい)

ヨーロッパでは引き続きコロナウイルスの影響で多くの国でロックダウンなどの各種制限が実施されていますが、ワクチン接種がかなり広がってきたこともあって4月後半頃から徐々に新規感染も減少し、今月あたりからはイギリス、スイス、イタリア、ベルギーなど各国で段階的に制限の緩和が進められています。そんな中、今月の8日からはようやくスイス氷河特急が今シーズンの運行を再開しました。

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image: glacierexpress.ch

再開とは言っても、もちろんすぐに通常のフル運行に戻るわけではなく、下のタイムテーブルのように当面はツェルマットとサンモリッツ間で1日あたり片道各1便ずつ(902と903便)のみの運転となります。またクラスについてもしばらくは、最上級のエクセレンスクラスを除いた、通常の1等または2等のみが利用可能となっています。

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image: glacierexpress.ch

全面的ではないとしても、スイス旅行の象徴ともいえる氷河特急がとりあえず運行を再開したのは、多くの方々の旅行マインドにとってもポジティブな影響を与えると思います。またこれとあわせて、ベルニナ特急も一部の便を増便しています。

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日本からヨーロッパへの一般的な旅行は再開までまだまだ時間はかかりそう(東京オリンピックの後くらいでしょうか?)ですが、早くまたこうしたスイスなどの旅行が楽しめるようになって欲しいものです。

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なお当ブログは現在隔週での更新にさせて頂いてまして、次回は2週間後の5/28の更新予定となります

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ロンドン ガトウィックエキスプレスが3/30より運休中/ London Gatwick express now suspended

16 4月

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イギリスではここのところワクチンの浸透のおかげかコロナ陽性者がかなり減ってきていて、政府のロードマップに基づいてパブの営業再開など、制限緩和が進められていますが、一方でロンドンのガトウィック空港と市内のビクトリア駅とをノンストップで直結する空港アクセス列車のガトウィックエキスプレスが先週の3/30から一時運休となっています。

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ガトウィックエキスプレスが運休となったのは特に感染防止ということではなく、やはり空港利用者の大幅な減少によるものです。日本の空港も似たような状況ですが、イギリスでは海外との間はもちろん国内間でも移動が制限されており、当然利用客が大きく減っています。それで当面の運休が決まったのでしょう。(ちなみにブリティッシュエアウェイズの短距離便も当面ガトウィック空港には発着しないそうです) 

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ただガトウィック空港とロンドン市内との間はガトウィックエキスプレス以外にも通常の近郊列車が多く運行していますので、それを利用すればこの区間は特に問題なく移動が可能です。ちなみにヒースロー空港と市内を結ぶヒースローエキスプレスの運行は特に変更なくそのまま続いています。

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ちなみに私が最初にイギリスに行った時に降りたのはこのガトウィック空港でしたので、ちょっと個人的な思い入れもあります。イギリスでも他のヨーロッパ諸国でも日本でも早くコロナから立ち直って、またこの空港に(そしてヒースロー空港にも)各国からのお客さんがあふれるようになって欲しいと思います。

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追記
なお当ブログは、ゴールデンウィークに入る関係で、次回は連休明けの5/14の投稿となります。緊急事態宣言も再発令されてしまいましたが、皆さまどうぞ楽しいお休みをお過ごしください!

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イタリアのシチリア島カターニャ空港に空港駅が開業/ Catania Airport station

2 4月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパでも日本でもコロナ問題は一進一退の状況が続いていますが、様々な列車に関するプロジェクトはそのまま進んでいて、イタリアでは先月の3/13にシチリア島のカターニャ(カターニア)空港に空港駅(駅名Catania Aeroporto Fontanarossa)が開業となりました。エトナ山をのぞむカターニャ空港はパレルモと並ぶシチリアの主要空港で、カターニャのみならずシチリア東部の玄関口といえる空港です。
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(image: trenitalia.com)

この空港駅には今のところ特にICなど特急的な列車の発着はないのですが、通常の近郊列車が下のタイムテーブルのようにカターニャの中央駅までは列車によって5分~10数分程度で直結します。カターニャの中央駅は普通に街の中心地にありますので、従来のバス利用と比べてもぐっと便利といえます。

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(image: trenitalia.com)

さらにこの空港駅からは、カターニャの市街だけでなく、海のキレイさでも有名な観光地のタオルミナ(所要時間最短50分弱) や、イタリア本土と海峡を挟む港町のメッシーナ(最短1時間半程度)、そして古くからの植民都市のシラクサ、またシチリア最大の都市のパレルモなどにも直行で列車が運行しています。シチリアのほぼ全てのエリアへのアクセスも便利になっています。

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(image: eurail.com)

この新しい空港駅は、空港ターミナル自体からは数百メートル程度離れていて、当面ターミナルとはシャトルバスでの連絡となりますが、距離的にはすぐですので、それによる不便さも特にはないでしょう、今後は動く歩道の設置などのさらなる発展も予定されているそうです。

コロナ明けが待たれますが、今後の南イタリアやシチリア島の旅行には、さらに便利になるカターニャ空港のアクセスも含め、ぜひ列車をご利用ください。シチリア内の列車はややローカル感はありますが、それによりさらに旅情あふれる列車旅が楽しめると思いますので。

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夜行列車ナイトジェットの新型車両が2022年中にデビュー予定 / Nightjet new fleet

19 3月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

ヨーロッパでも日本でも変わらずコロナ問題が続いていますが、日本ではどうやら低位安定の状態になり、ヨーロッパでも域内最多だったイギリスでは新規感染がぐっとおさまるなど、春を迎えてある程度収束の兆しも見えてきています。そうした中、オーストリアを中心にヨーロッパ各国を運行する夜行列車のナイトジェットの新型車両のエクステリアが先月末に公開されました。

obbnj image: nightjet.com

彼ら自身のHPで’ultra-modern design’と表現しているように、この新型車両の内外装は今までのヨーロッパの夜行用車両と一線を画したモダンなデザインとなっています。ドイツのICEなども担当するジーメンス(Siemens)がこの製造を進めており、これまで培われてきた最新のデザインや性能がようやく寝台車両にも投入されるということなのでしょう。

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image: nightjet.com

ここで一番目を引くのは、上下2段になった新しいカプセルタイプの寝台のミニスイート(mini-suite)です。これはクシェットのカテゴリーに入りますが、これなら料金重視の場合でも、従来の相部屋利用前提の6人用クシェットなどでは望めなかったプライバシーが確保され、利用客の裾野を広げられるように思います。(日本のカプセルホテルからインスパイアされたのかもしれませんね)

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image: nightjet.com

また従来からのグループ向けの4人部屋のクシェットや、1人か2人で個室として使用する寝台コンパートメントも現在と比べてぐっとモダンで未来的なデザインとなっています。なおこの新型車両では1~2人用の個室寝台はいずれも洗面台に加えトイレ&シャワー付となるようです。ちなみにクシェット(ミニスイートももちろん)には室内にはそうした設備はありませんので、車両内の共用の洗面台やトイレを利用することになります。

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image: nightjet.com

この新型車両は来年2022年中(年末頃)にデビューの予定となっています。ヨーロッパの常として多少時期的には遅れる可能性もありますが、いずれにしてもさすがにその頃にはこのコロナの問題も収まっているでしょう。新登場の暁には今まで以上に快適で便利なヨーロッパの列車旅が楽しめるようになると思います。

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ヨーロッパの各種レイルパスがほぼEチケット対応となりました!/ European railpasses now ‘E-ticketable’

5 3月

(ヨーロッパの列車チケットについては当社HPよりお求め下さい)

3月に入って陽射しも日に日に暖かくなってきました。一進一退はあるものの日本でもヨーロッパを含む海外でも徐々にコロナの状況も改善を見せてきていて、春以降の海外旅行への期待も高まりつつありますが、そんな間に各種ユーレイルパスなどヨーロッパのレイルパスはほぼEチケットでの利用が可能となっています。
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今までユーロスターやTGVなど区間チケットに関しては列車や国ごとに、従来の紙チケットからEチケット化が進展してきていましたが、レイルパスに関しては区間を自由に使えることや車内等でのチェックなどの点から余りEチケット対応が進んできませんでした。それが昨年くらいからスイストラベルパスやイギリスの各種ブリットレイルパスを初めとして各パスのEチケット化が進み、現在ではグローバルパスや国別パスなどの各種ユーレイルパスを含め、ほぼ全てのレイルパスがEチケットでの利用ができるようになりました。

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パスのフォーマットについては、単純にPDF化されたEチケットタイプのものもありますし、モバイルパスといった名称でアプリ上で表示させるものなど、パスの種類によって異なっています。また有効日が固定される連続タイプのパスは余り問題ありませんが、一定期間中に利用日を選んで利用するフレキシータイプのパスは日にちの選択には注意です。

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image: britrail.net

こうしたEチケット化により、パスを旅行中になくした、または持ってくるのを忘れたといったこともなくなりますので、その点も利用者には便利と言えるでしょう。一方で旅行中にスマートフォン(またはタブレット等)をなくしてしまったり、またはバッテリー切れや電波が届かなくなるといった事態なども当然あり得ますので、紙でも印刷しておくなどその時の対処法もパスの種類に応じてよく確認しておくことも安心につながるでしょう。

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image: eurail.com

もちろん従来からの紙タイプのレイルパスも合わせて販売が続けられますし、一部のパスや料金タイプによっては紙タイプのフォーマットのみの場合もあります。いずれにしても利用の際は希望に合わせて選んでいただくのがいいでしょう。ぜひこのコロナ明けのヨーロッパ旅行にはレイルパスで列車を使って旅行を楽しんで欲しいと思います。

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スペインAVEのLCC版「AVLO」が6/23から運行スタート!/ Avlo low cost high speed train

19 2月

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ちょっと暖かくなってきたこともあるのでしょうが、日本でもヨーロッパでもコロナの状況がぐっと改善を見せてきて、今後の海外旅行への期待も高まりつつあります。ヨーロッパでも観光立国のスペインでは、前回もお伝えしたようにメインルートのマドリッドとバルセロナ間で、5/10からのフランスのOUIGOに続き、6/23にスペイン国鉄RENFEによる高速列車AVEのLCC版のAVLOも運行開始予定となっています。

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image:avlorenfe.com

このAVLOのネーミングはもちろんAVEのLowcost版というところから来ているわけですが、車両も上の画像のようにAVE用のS-112に専用カラーリングを施したものが使用されます。(今後S-106も加わる予定) 料金重視のためクラスは2等のみとなり、その座席ももともとのAVEよりピッチを詰めて席数が20%ほど増やされています。車内サービスについてもシンプルになり、WIFI関連は利用可能ですが、AVEに付いている音楽や映画のサービスや飲食用のバーカウンターなどはなしになります。またエアラインのLCCと同様に大きな荷物の持ち込みや予約時のシート選択などは有料となります。(なおもちろん全席予約制で、今のところ専用サイトからのみ予約が可能となっています)

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image:avlorenfe.com

また運行については上にスケジュールを貼りましたように、当面片道当り1日4便程度の運行で、マドリッド/バルセロナ間をAVEなどと同様に約2時間半~3時間程度で結びます。また一部の便はフィゲラスまで運転されます。

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この区間は日本で言えば東京と大阪間にあたるような一番の主要路線で、ビジネス客も観光客も多く利用するルートです。今後地元スペイン勢のAVE/AVLOと、フランスから殴り込みをかけるTGV/OUIGOとの間で熱いバトルが繰り広げられそうです。

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スペインのマドリッド⇔バルセロナ間にフランスのLCC版高速列車のOUIGOが5月に運行開始/ OUIGO in Spain

5 2月

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年末から大騒ぎとなっていたコロナもそろそろ落ち着きも見せてきて、海外旅行への期待も少しずつ高まってきました。そんな中、スペインで一番のメインルートのマドリッドとバルセロナ間で、5/10からフランス国鉄(SNCF)による格安高速列車のOUIGOが運行を開始することとなりました。OUIGOは今までTGVの格安版としてフランス内の各路線で徐々に運行を拡大させて、多くの主要路線で運転されるようになっています。そしてもともとの予定より遅くなったものの、いよいよ5月からはスペイン内での運行開始となります。

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image:www.ouigo.com/es

フランスの列車が何でスペインで?と意外に思われる方も多いかと思いますが、地続きのヨーロッパではそれぞれの国内の鉄道路線についても他国の列車を参入可能とするオープンアクセス化が進められており、それで今回OUIGOもスペイン内のみでの運行が認められることとなりました。またこの区間ではマルセイユやモンペリエとの間で既にTGVが運行しており、経験や実績があったからということもあるでしょう。

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このOUIGOは、TGVの2階建て車両を使用し、もちろん全席予約制で、LCC版らしく全車両が2等席(有料で広めの席あり)となっています。またこの区間については、当面片道当り1日5便程度の運行で、約2時間半~3時間程度で運行します。なおOUIGOの特徴として、予約は事前のインターネットのみでの受付となり、駅の窓口等では購入できないこととなっています。(このため今のところ日本からの予約も不可となっています) 

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この区間はスペイン1の主要路線ということで、現時点でもAVEが数多く運行されており、さらに今後6/23からRENFEによるLCC版AVEのAVLOも運行開始予定となっています。この区間は利用客も多いだけに、もともとのスペインのAVE/AVLOと、新規参入のフランスのTGV/OUIGOとの間で激しい競争が始まりそうです。

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次回はまたもう一方の格安高速列車AVLOについて簡単にご案内したいと思います。

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スイス氷河特急 運休期間が2月末まで延長 / Glacier Express operation suspended

22 1月

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ヨーロッパでは引き続き感染の再拡大で各国でロックダウン状態となっており、また日本でも緊急事態宣言が来月7日までの予定で実施されていますが、こんな中12月から運休が続いている氷河特急はさらに当面2/28まで運行休止期間が延長されることになりました。

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これはスイス内でのレストランなどの各種飲食店の営業休止措置が2月末まで延長されたことに伴うもので、氷河特急において食事サービスは切り離せないものという判断により、列車全体としての運行が休止となっています。今後また感染状況やスイス政府の方針によっては変更となる可能性はありますので、もし利用をお考えの場合はこの氷河特急の公式HPにて運行状況をご覧下さい。ちなみに同じく人気パノラマ列車のベルニナ特急についても引き続きイタリアへの乗り入れが休止され、スイス内のみでの運行となっています。

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image: MGB

冬の寒い時期ということもあって、なかなかヨーロッパでも日本でも感染が落ち着かない状況ですが、春が近づいて暖かくなってくれば、ぐっと状況は好転するのではと思っています。早く海外旅行がまた楽しめるようになって欲しいものです。

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なお当ブログはヨーロッパや日本のこうした状況もふまえて、今後当面隔週での更新とさせて頂くこととします。次回は2週間後の2/5の更新予定となりますのでご了承ください。

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