チューリッヒとミラノ間をゴッタルトルートで結ぶ国際間EC スイスの新型車両Girunoで運行中/ EC train between Zurich and Milan

25 4月

間もなくゴールデンウィークということで、スイスの観光シーズンも近づいてきましたが、そのスイスのチューリッヒとミラノを新ゴッタルトトンネル(ゴッタルトベーストンネル)ルートで結ぶのがこのECです。新トンネルでは2023年夏に脱線事故がありましたが昨年秋に完全復旧し、このルートのECは両都市間を約3時間半で結んでいます。

以前この区間のECはイタリアのペンドリーノ車両(ETR610など)が運用されていましたが、2020年末より、このスイスのシュタッドラー社製の「Giruno」(RABe 501)が使用されています。 最高時速250キロで走行可能な高性能の新型車両で、見た目もなかなかのスタイリッシュさです。

下の画像は1等車両になりますが、他のヨーロッパの車両と同様に、1等は2+1列の3列配置、2等は2+2列の4列配置となっています。スイスらしいカッチリとしたテイストのデザインです。

以前のETR610はペンドリーノ機能(車体傾斜機能)が付いていたこともあり、どうしても車内が狭くなりがちでしたが、このGirunoは天井の高さも含めて、スペース的にぐっと余裕のある感じです。

また車内にはこうした情報モニターが各所に設置されていて、この列車の行先やスケジュール、また今どこを走っていて、次はどこに停車するのかの細かい情報も表示されます。

さらに車内の各車両の情報も表示されるモニターがあり、車両の1等2等やトイレの配置、ビストロ車両、などの各情報に加えて、さらにその時点での各車両の混雑情報も見ることができます。ちょっと席が混んでいる時には、どの車両が空いているか事前に見ることができますので、車両移動もラクラクです

車内のデザインはスイスらしく基本的にシンプルモダンで、機能性が重視されています。通路も広めで、大きい荷物があってもそんなに困ることもないでしょう。

このチューリッヒとミラノ間のECはこの新型車両Girunoのおかげもあって、さらに便利で快適になっています。またスイスとイタリア間だけでなく、チューリッヒなど北部とルガノなど南部(ティチーノ地方)のスイス内のアルプスを挟んでの移動にもとても便利です。車窓の風景もルツェルン湖やルガノ湖などの湖水などを楽しめますし、現在の世界最長トンネルのゴッタルトベーストンネルも体験できます。ぜひスイスの旅行の際はこのECをご利用ください。

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新世代車両での運転拡大中のナイトジェット サービスやアメニティも充実 / Nightjet services

11 4月

ナイトジェットはもちろん車内の設備やその快適さも魅力的ですが、サービス面もなかなかハイレベルで、これもナイトジェットの1つのウリと言えます。

上の画像のように、テーブルにはウェルカムドリンクとしてのスパークリングワインやミネラルウォーター、ちょっとしたスナックとしてグミ、オリジナルボールペンなどが並びます。ちょっと紙のテーブルクロスも敷いてあって、見た目も上々です。

また紙バッグの中にはアメニティ関連として車内履き用のスリッパやハンドタオル、また耳栓やアイマスクも入っていて、いたれり尽くせり感もあります。やはりスリッパがあると便利ですし、音の気になる夜行列車では耳栓は必須です。

また簡単なパスタなどの食事は車内でオーダーが可能(有料)で、そうした食事のメニュー表も室内に置いてあります。乗務員にオーダーすればほどなく調理した暖かい料理を運んできてもらえます。

そして朝はこうしたフルブレックファーストがサーブされます。朝食は前日に内容をチョイスできるフォームが渡されますので、それに記入して渡しておくと、翌朝に運んできてくれます。コーヒーやハム、ヨーグルト、マーマレード、クロワッサンなどかなりのバリエーションから選ぶことができます。

ちなみにこの新世代車両の最上クラスのプレミア個室になると、下の画像のように、スペースがより広くなり、ちょっとくつろげるようなソファー的なシートも備わります。日本のマンション的に例えると、いわばプラス個室が1Room(studio)なのに対し、プレミアは1DKといったイメージです。(あくまでイメージですが)

またシャワーも、洗面台やトイレとはやや独立したシャワールームで浴びることができるようになっています。これもマンションでイメージ的に例えると、プラスはユニットバス、プレミアはバストイレ別といったところでしょう。なおいずれの寝台にしてもバスタオルなどは完備しています。

このようにナイトジェットは新世代車両の導入で今まで以上に快適で魅力的になっています。来月頃にアムステルダムとウィーンやミュンヘンを結ぶ便でも導入予定など、この新車両での運行区間は今後さらに増えていきますので、ぜひ次のヨーロッパ旅行の際はこのナイトジェットで、日本ではなかなか経験できなくなった夜行寝台の旅を試してみて頂ければと思います。

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