カーフリー・リゾートのツェルマットへの「足」ツェルマットシャトル Zermatt Shuttle to car free resort Zermatt

23 5月

スイスのマッターホルンのふもとのリゾート地のツェルマットは一般車の乗り入れができないカーフリーリゾートとしても知られますが、そのツェルマットと大駐車場のあるテーシュとをシャトル運転している電車がこのツェルマットシャトルです。

テーシュはツェルマットの隣駅で、距離的には10キロ弱程度になります。観光バスなども含め、ツェルマットへ車で来ようとする人はこのテーシュに車を止めて、電車を使ってツェルマットへ向かうこととなります。

上の画像のようにテーシュには巨大なパーキングがあります。大体2000台が駐車可能とのことで、事前の予約なども可能となっています。思えば、私自身もツェルマットに最初来た時はレンタカーでしたので、こうした駐車場に止めて電車でツェルマットへ向かったのでした。

パーキングと駅の建物はこのように直結していて、車から電車への乗継もスムーズですし、天気などを気にする必要もありません。

ツェルマットシャトルは通常の時間帯(朝6時頃から夜22時頃)までは20分おきで運転されます。なおそれ以降も夜12時過ぎまでは1時間に1便が運転され、週末は1時間おきの終日運転になります。

通常スイスの一般の鉄道を利用する際には改札やゲートはないのですが、このツェルマットシャトル利用の場合は例外的に改札があり、乗車時にチケットのチェックを受けます。その分乗車後の検札はありません。ちなみにテーシュからこのシャトル以外の通常の列車を利用する場合はホームが別になり、こうしたゲートなどはなくそのまま乗車が可能です。

シャトルの車内はなかなか広くてそれなりにゆったり乗れます。2等席のみとなっており、もちろん席は自由席ですので、好きな席に腰掛けることとなります。そしてツェルマットとの間は大体10分少々くらい。

ツェルマットでもツェルマットシャトルに乗る場合は上の画像の左側に見えるように、チケットのゲートでチェックを受けてからの乗車になります。それ以外のフィスプやブリーグなどに向かう列車については右側のホームからチケット等のチェックなしでそのまま乗り込むことになります。

なお当社ではもちろんこのツェルマットシャトルのみのチケットも取り扱っています。車やバスなどでツェルマットへ旅行される場合は当社にて事前の購入をお勧めいたします。

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スイス⇔イタリア間のもう1つのメインルート シンプロンルートのECは新カラー導入中 / Swiss-Italy EC train via Simplon route

9 5月

前回はスイスとイタリア間を結ぶゴッタルトルートのECをご案内しましたが、スイスとイタリアの間のメインルートにはもう1つシンプロンルートがあり、ジュネーブやバーゼル方面とミラノを結ぶECがこのルートを運行しています。

このルートでは、やはりカーブが多いということもあるのか、ゴッタルトルートのGirunoではなく、従来からのペンドリーノ車両のETR610が使用されています。ただ一部こうしたオシャレっぽい新ロゴとグリーンの新カラーが導入されていて、リニューアルも進められています。

リニューアルはエクステリアだけでなく内装も同様で、こうした段差や手すりなどがグリーンになっていてちょっと新鮮なイメージです。

客室でもこのように情報モニターの表示も変えられています。このあたりのデザインやカラーリングにはやはりイタリア的な感性が感じられます。

このETR610はイタリアのフレッチャアルジェントなどで使用されているETR600とほぼ同形で、最高時速は250キロに達し、カーブの多い路線も車体を傾けてスイスイ走れるペンドリーノ機能が特徴的な車両です。

車体傾斜機能もあって車内スペースは若干狭めに感じられますが、もちろんシートなども含め車内は快適で、先進的なインテリアデザインも魅力的です。

なお従来からのレッド&ホワイトのスイス鉄道SBB側のETR610も健在です。どのカラーの車両が来るのかもちょっと楽しみになるかもしれません。

スイスとイタリア間はこうした2ルートのECが運行しています。チューリッヒやルツェルン方面ならゴッタルトルート、ジュネーブやバーゼル、さらにはインターラーケンやツェルマットなら今回のシンプロンルートになりますので、両国間の移動の際にはぜひご利用ください。

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