氷河特急 今年2020年は5/9からサマーシーズンの本格運行開始/Glacier Express 2020

(氷河特急については当社ユーリンクHPまたは当社スイスショップよりお求め下さい)

今週もコロナウイルスで旅行業界は大騒ぎですが、いよいよ夏のスイスの観光シーズンも近づいてきました。スイスの観光列車で一番人気の氷河特急は今年は5/9から夏の本格運行がスタートとなります。

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image:glacierexpress.ch

この氷河特急は、マッターホルンで有名なツェルマットと高級リゾートとして知られるサンモリッツというスイスを代表する観光地の間を、ゆっくり8時間ほどかけて車窓風景のパノラマなど楽しみながら移動するための列車です。現在のウィンターシーズンは各1便ずつの運行ですが、これがまず4/18から1便増便されて片道2便体制になります。そしてさらに5/9からは夏の本格運行に入り、片道4便の運行体制となすのです。下に現地HPよりスケジュールを貼りましたのでご参照下さい。

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ツェルマットとサンモリッツ間全区間を運行するのは1日2便で、ツェルマット⇔クール間と、サンモリッツ⇔ブリーグ間で部分運行する便が1便ずつ増えて合計4便となります。全区間だと乗車時間が8時間ということもあって、短めに乗車する方もいらっしゃいますが、そうした方は比較的空いている部分的に運行している便の方がお勧めです。
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また今シーズンは座席予約料金が5/8までのスプリングシーズンと5/9からのサマーシーズンの2段階となります。昨年は3段階となっていて少々分かりにくい印象がありましたが、今年は整理されよりシンプルで分かりやすい料金体系となっています。なお昨年からスタートとなったエクセレンスクラスは年間通じて同料金となっています。

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その話題のエクセレンスクラスは従来の1等や2等とは一線を画すプレミアム感さが売りで、車内は全席窓側のゆったりとした1+1の2列配置の客席となっており、また5コースの豪華な食事や各種のドリンク、その他のサービスが含まれていて、ハイグレードなスイス旅行を楽しみたい方にはぜひお勧めのクラスです。もちろん通常の旅行なら1等や2等の利用でクオリティ的に十分に楽しむことができます。ちなみに1等のシート配置は1+2の3列、2等は2+2の4列で、コースランチはいずれもオプションで追加可能です。

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image:glacierexpress.ch

また氷河特急のご利用にあたっては、座席予約料などの料金の他に、もちろんレイルパスや乗車券が別途必要になります。この区間の乗車券は相対的に高めなこともあって多くの方はレイルパスを利用されますが、パスについては、スイスをガッツリカバーするスイストラベルパス(フレックス)でも、ヨーロッパ全体で有効なユーレイルグローバルパスでも利用可能ですので、旅程や料金などに合わせてチョイスするといいと思います。

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この氷河特急は座席は1等2等エクセレンス全て予約制で、予約は乗車日の3か月前頃にオープンとなります。ご乗車がお決まりのお客様はそれまでの予約をお勧めします。また一度満席になっても乗車の1か月前など便や予約のタイミングによっては空席が出ることもありますので、あきらめずに当社などに予約の依頼をいただければと思います。ぜひ今シーズンのスイス旅行にもこうした魅力満載の氷河特急をご利用ください。

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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今シーズンのスイスユングフラウVIPパスは4/10から利用期間開始/ Jungfrau Vippass 2020

(ユングフラウVIPパスなどのお求めは、当社 スイスショップよりどうぞ)

ここのところはコロナウィルスの流行の影響で、ヨーロッパを旅行される方でもキャンセルが相次いでいます。何とか早めに収まってもらいたいところです。

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2月も下旬に入ってスイスの観光シーズンも近づいてきましたが、スイスの登山鉄道で一番人気はやはり何と言ってもこのユングフラウ鉄道でしょう。そのユングフラウ観光にお勧めのユングフラウVIPパスは、今年は観光シーズンが始まる4/10から利用期間がスタートとなります。このパスはユングフラウヨッホも含めてユングフラウエリアで3日分利用でき、その有効エリアや有効期間(3日)そして割安に設定された料金の点で、ちょうど日本からの旅行客にぴったりフィットしたパスなのです。

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このパスは利用エリアとしては、メインとなるユングフラウヨッホへのルートはもちろん(但しこの間の往復は1回のみ利用可)、インターラーケンから上のユングフラウエリアの登山鉄道や山岳交通機関をほどよくカバーしています。ハイキングなどにも人気のメンリッヘンやフィルストなども含め、このエリアに数日滞在して観光するのにちょうどいい範囲と言えます。また有効期間は3日のみの設定ですが、大体日本からの旅行ですと、このエリアでインターラーケンかグリンデルワルドあたりに2泊程度して観光しますので、ちょうど3日あると宿泊の前後にも利用できてジャストフィットという感じです。

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そして料金の点でもかなり有利で、現時点のVIPパスの当社料金は¥26000なのですが、これはインターラーケンとユングフラウヨッホ間の通常の単純往復乗車券のミッドシーズン料金(5月末まで利用)と同額で、ハイシーズン料金(6~8月利用)の¥28500よりかなり安く、まさにバーゲン料金となっているのです。ですので単純なユングフラウヨッホ往復の1日観光のみにもお勧めできます。

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ただこのVIPパスにはスイスハーフフェアカードやスイストラベルパスなどのスイスの鉄道パス利用者への割引は特にありません。ですので特に割引率の高い(50%オフ)のハーフフェアカードを利用の場合には半額割引の往復乗車券を利用してもいいと思います。なお乗車券料金は案内しましたように、6月~8月はハイシーズンの高めの料金が適用となりますので、利用時期も合わせて考えてもいいかもしれません。

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またもっと長めに3泊以上くらい滞在される場合ですと、最大日数が8日で、カバー範囲も比較的広くなるユングフラウトラベルパスの利用もおすすめです。このユングフラウトラベルパスにはハーフフェアカードなどの割引もありますのでそれもアドバンテージと言えるでしょう。ただユングフラウヨッホへの往復区間は別途追加料金が必要となります。一応下がユングフラウトラベルパスのカバー範囲になりますのでご確認ください。

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なお今シーズンのユングフラウVIPパス(とユングフラウトラベルパス)の利用可能期間は4/10から10/25までとなります。また昨年末よりメンリッヘンとグリンデルワルド(ターミナル駅)をより便利で快適に結ぶ新ゴンドラも運行を開始していますので、ぜひ今年もVIPパスなどを利用して、便利でお得にこのユングフラウ地方の旅行を満喫して欲しいと思います。
詳細情報は当社のHPまたはウェブショップよりご覧ください。

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ユーロスターのアムステルダム⇒ロンドン便がついに4/30から運行スタート/ Eurostar Amsterdam to London

(ユーロスターについては当社ユーリンクよりお求め下さい)

ユーロトンネルを通ってイギリスとフランスやベルギーを結ぶ人気のユーロスターですが、延期されてきたオランダのアムステルダムからロンドンへの便がついに4/30より運行を開始することとなりました。

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ロンドンからアムステルダム行きのユーロスターの運行は2018年にスタートしていたのですが、その一方アムステルダムからの便の運転がなかなか始まらなかったのは、ユーロスターの独自のチェックインシステムのためと言っていいでしょう。乗られた方は分かるかと思いますが、ユーロスターは、基本的にどの駅から乗車する場合でも、乗車時にチケットのチェックや荷物のチェック、そして出国だけでなく到着国の入国の手続などを全て済ませるシステムになっています。(イギリスはシェンゲン協定に入っていないため大陸ヨーロッパの国々との間にはきっちりした出入国の管理が行われています) 

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これはこれでとても便利なのですが、逆に言いますと、乗車駅にそうした出入国の設備や関連のスタッフなどがないと、ユーロスターを出発させることができないのです。これがやっとアムステルダムで設置のめどが立ち、今回4月末から運行開始に相成ったわけです。

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こうした経過を経て運行を開始するこのアムステルダム/ロンドン間のユーロスターは、下のタイムテーブルにもありますように当面朝7:48発と夕方18:48発の1日2便となります。オランダとイギリスは時差が1時間ありますので、所要時間としてはおよそ4時間10分ほどで、列車で移動するのに便利なちょうどいい時間と言えるでしょう。ブリュッセルで30分ほど停車時間があってやや長めになりますが、街の中心から中心を結ぶのでトータルで見て時間のロスが少なく、また天候などの影響も受けづらく運転が安定していますから、充分飛行機と比べても選ぶ理由はあると思います。

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(image: eurostar.com)

そして5/18からはオランダの経済の中心地とも言えるロッテルダムからの乗車も可能となり、その後はさらに1日あたり3便または4便程度への増便も予定されています。そうなれば利用の機会がぐっと増え、観光旅行の方もビジネス利用にもさらに便利になります。またちなみに先月末でイギリスはEUを離脱しましたが、利用に当って直接その影響は当面ありませんし、日本からの旅行客にとっては昨年からイギリス側の入国が自動ゲートを通れるようになって、むしろユーロスターは以前より利用しやすくなってると言えるでしょう。

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ぜひ今後もオランダなど大陸ヨーロッパの国々とイギリスの旅行にはこのユーロスターをご利用ください。車内も快適ですし、1等には引き続き食事のサービスもついていますので!

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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ノルウェー オスロの空港列車も2タイプ FLYTOGETとVy / Norway Oslo airport train

(ノルウェーのチケットについては当社ユーリンクウェブショップよりお求め下さい)

ここのところのコロナウイルスの騒動で海外旅行を控える方も出ているようです。早めにおさまってもらいたいところです。

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先々週にヒースロー空港のアクセス列車の情報をお伝えしましたが、空港の規模こそ違うものの、北欧ノルウェーのオスロの空港にも2タイプの空港列車が運行しています。

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1つが空港専用特急のフリートーゲ(FLYTOGET)です。「TOGET」はノルウェー語で列車のことで、その名の通りの空港列車を意味しています。フリートーゲは空港駅とオスロ中央駅間を最短19分で直結し、通常の時間帯では10分おきに運行し、予約なしで利用が可能です。特急用の車両が使われていて、荷物置き場も広く空港利用者にはまさに便利な列車と言えます。その分料金はやや高めで、独立した会社が運行しているためレイルパスは対象外となります。

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もう1つがもともとの国鉄にあたるVyが運行する通常の近郊列車です。この列車の場合はオスロ市内だけではなく他の方面にも運行しているため行き先をちゃんと確認する必要はありますが、オスロ中央駅までは25分程度で到着し時間的にはフリートーゲと遜色はありませんし、こちらも15分おき程度には運転していますので、さほど待たされることもありません。料金的にはフリートーゲよりかなり安くなります(半額程度)し、こちらはユーレイルパスの利用も可能です。ちなみに先日私はパスを持っていたためこのVyの列車を利用しました。

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VY INSIDE

なおどちらの列車も発着する駅自体は変わりませんが、空港駅に関してはフリートーゲは専用の乗り口になっていて自動改札が設置されています。またVyの近郊列車はヨーロッパの通常の列車とと同様改札なしでそのまま列車に乗り込み、車内にて検札が行われます。

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より便利さと快適さを求めるならフリートーゲですし、それほどでなければVyの近郊列車でも十分だと思います。オスロでの空港アクセスはいずれにしても列車利用がお勧めです。
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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

ミラノ⇔リミニ間などでETR700によるフレッチャアルジェントが増便中/ETR700 run as Frecciargento

(イタリアの列車については当社ユーリンクよりお求め下さい。)

今日から2月に入りました。コロナウイルスの騒動が続いていますが、早めに収束して欲しいところです。

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さてイタリアのミラノやボローニャと、リミニやアンコーナさらにバーリを結ぶアドリア海沿いの路線では、昨年の6月から新しく高速車両ETR700によるフレッチャアルジェントの運行がスタートし、12月のスケジュール改正ではさらに増便が進んでいます。今までこの区間はフレッチャビアンカが多く運転していましたが、そのフレッチャアルジェントへの置き換えが進んでいるのです。

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image: trenitalia.com

このETR700ですが、これは最近に新型車両として作られたものではなく、実は以前オランダの高速列車のフィーラ用として作られたV250という車両でした。それでオランダ内高速新線で運行をスタートしたのですが、この車両がオランダの寒さに対応できず故障が相次いだため、結局使用されなくなり、それをトレンイタリアが引き取って大リニューアルをして、ETR700としてイタリア内の列車に再利用することとなったのです。

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そのスタイリングはかなり独特で、ちょっとユーモラスな感じですが、カラーリングがシルバー(グレー)とレッドのアルジェントカラーに塗り直され、なかなか精悍なイメージとなっています。性能的にも最高時速は250キロに達し、従来のフレッチャビアンカに比べるとミラノとの間で30分ほど所要時間が短縮され、ミラノ/ボローニャ間で高速線を走るフレッチャロッサよりは少々時間がかかりものの、ミラノ/リミニ間を約3時間、アンコーナの場合はおよそ3時間半で結んでいます。
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image: trenitalia.com

またクラス設定は通常のフレッチャアルジェントとは違って、1等(ビジネス)と2等(スタンダード)の間に、フレッチャロッサ都同様の2等プレミアムを加えた3クラス制となっています。また車内はWIFIも完備され、より快適な利用が可能となっています。

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image: trenitalia.com

12月からはイタリアの「かかと」にあたるレッチェまで運行ルートが延び、このアドリア海沿いのルートはこのETR700によるフレッチャアルジェントが主力列車となっています。今後リミニやバーリなどへ旅行される場合にはぜひこのフレッチャアルジェントをご利用下さい。

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ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで