スイス旅行を「ガッツリ」楽しむためのマストアイテム!スイストラベルパス&フレックス / Swiss Travel Pass & Flex

(スイストラベルパスなどのお求めは、当社 スイスショップよりどうぞ)
日本では今日からゴールデンウィークに入り、旅行シーズンたけなわですが、今年のスイスの夏の旅行シーズンも近づいてきました。このブログでも何回かスイス関連の商品は取り上げていますが、やはりスイスを列車旅行するための「王道」の商品と言えば、このスイストラベルパス/スイストラベルパスフレックスでしょう。数年前まではスイスパス/スイスフレキシーパスと呼ばれてきたパスで、日にちを連続して利用するタイプがスイストラベルパス、とびとびで選んで利用できるのがスイストラベルパスフレックスになります。
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スイストラベルパスとフレックスは日にちのカウント以外は同じ内容となりますが、このスイストラベルパス(フレックス)で特徴的なのは、利用できる範囲が鉄道だけに留まらす、バスや観光船などその他の交通機関やさらにミュージアムなどの観光施設まで含まれることです。この点が「レイルパス」ではなく「トラベルパス」と名乗っている理由なのです。

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移動手段のメインとなる町と町を結ぶ列車、またさらに細かいエリアを結ぶポストバス(路線バス)、湖の観光船、トラムやバスなどの市内交通機関をカバーし、そして観光用の登山鉄道やロープウェイ、ゴンドラなどの山岳交通機関は原則50%割引で利用が可能となっています。さらにスイス内の500ほどの美術館や博物館にも入れるなどまさに旅行全体をカバーするパスと言えるでしょう。スイスをガッツリ旅行したい方には最適のパスといえます。

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なおこのパスは、日数的には3日/4日/8日/15日の4タイプで、フレックスの場合はこの日数を1ケ月の間で選んで利用することになります。列車やバスなどの移動が毎日くらいある場合には通常のスイストラベルパス、何か所かに滞在して数日おきに列車等を使うのであればフレックスがお勧めです。なおフレックスの場合、日にちをカウントしない日は登山鉄道や列車などの割引を受けることができませんのでこの点はご注意ください。(割引などを多く使う場合にはハーフフェアカードを併用してもいいかもしれません)

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またクラスとしてはもちろん1等と2等の両方の設定があります。1等はもちろん少々高めにはなりますが、席はゆったりとしていますし、混雑することも少ないので利用しやすいでしょう。また15歳までの同行のお子様が無料になるファミリーカードや、25歳までの方にはユース料金もありますので、年齢によってはかなり割安に利用が可能です。

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なお一方で、スイストラベルパス/フレックスはこうしたスイスの旅行全般が含まれていることでユーレイルグローバルパスと比べてもやや料金が高めになっているのは確かでしょう。特に1等は差がありますので、スイス旅行でもほぼ列車だけしか利用しな場合には「レイルパス」のユーレイルグローバルパスを、列車だけでなく交通全般や観光も含めたい場合には「トラベルパス」であるスイストラベルパスを利用するのが、賢いように思います。

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とにかくガッツリのスイスを満喫したい方にはこのスイストラベルパス/フレックスはゼッタイお勧めです。

なお来週はゴールデンウィーク期間のためこのブログはお休みとなります。皆さまも楽しい連休をお過ごし下さい!

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便利でお得なユーレイルパス、利用の際のご注意/ Eurailpasses : Steps to use

さて今年から各種ユーレイルパスについてはセレクトパスがなくなり、全体をカバーするグローバルパスと、一部の国や地域をカバーするナショナルパスとに整理されましたが、いちおうここで現地にてその各種ユーレイルパスを利用する際のプロセスを簡単にご案内しておきましょう。
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パスは購入した時点では特に何も記入されていないサラの状況ですが、そのままで列車に乗り込んだりすることはできません。まずは最初の一番大事なプロセスは「バリデーション」です。これは意味的には有効化するということで、駅の窓口での使用開始手続を指します。「バリデーション」の際は通常駅の窓口にて、今日から利用する(または明日から使う)など伝えて、駅員にパスの有効期間を記入してもらい、スタンプを押してもらうこととなります。これでパスは「有効化」されその有効期間の間利用可能となります。下のサンプル画像で、左側のFirst day,Last dayと右側のStampの箇所になりますが、この有効期間の日付等の記入はご自身でしてはいけないこととなっていますので、気をつけてください。

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そして、フレキシータイプのパスの場合は次に必要なのがご自身での利用日の記入です。現在グローバルパスの連続タイプを除くほとんどのパスは日にちを選んでとびとびで利用できるフレキシータイプとなっていますが、その場合パスに利用日数分の日付を記入するマス目が印字されていますので(上のサンプル画像ですと7日になります)、ここに実際の利用日を最初の乗車前に利用者自身で記入する必要があります。記入するとそれで初めてそのパスはその日有効という意味になります。なおここで日にちを間違えて記入しますと原則それで1日分は利用してしまったことになりますので、記入の際は本当に気を付けて下さい。なお例えば4月20日の場合は先に20、次に4という順番で、ヨーロッパ式(日月)の順序で書くことになりますので、その点も気をつけましょう。なお利用日の記入は1日ずつで、先の利用日まで記入する必要などはありません。

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そしてさらにこれは数年前からですが、各種ユーレイルパス利用の場合は乗車ごとにその乗車区間をパスカバーの所定欄(トラベルダイアリー)に記入する必要があります。これも乗車前の記入が必要で、何日に何時の便で、どこからどこまで乗車するかを書くこととなります。乗車前は結構バタバタしていたりして、うっかり忘れがちですし、いろいろ書かないとなりませんので少々手間でもありますが、これもきっちり記入する必要があるのです。

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これらのことをしないで、列車に乗車し、検札などでそれが見つかりますと、不正乗車とみなされて最大で200ユーロの罰金が課される可能性があります。200ユーロというと相当な金額になりますので、乗車前によく注意してください。また同時に多くの他の乗客の前で、不正乗車として扱われるのも多分に気分のいいものではないですので、乗車の際のルールとして心に刻んでおくといいでしょう。

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なおフランスのTGVやイタリアのフレッチャロッサ、スペインのAVE、夜行列車の寝台などを利用の際には、こうしたユーレイルパスの他に座席予約、寝台予約が必要となりますので、検札の際はパスと予約券を合わせて提示することとなります。

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一方、フレキシータイプのパスで、一部の観光船やバスなどを対象とした割引特典を利用する場合には、特にパスに日付などを記入する必要はありません。有効期間内であれば利用可能です。
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では上の利用に関してのステップを踏まえた上で、ぜひこのユーレイルパスでヨーロッパ旅行を存分に楽しんで欲しいと思います。

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今年のロマンティック街道バスは大変わり/ Romantic road bus 2019

ドイツの人気観光ルートと言えばまず思いつくのはロマンティック街道ですが、そのルート上を運行するロマンティック街道バスが先週からようやく一部区間で運行を開始しました。ただ今年の運行は昨年から大きく変更となっています。

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まずこのバスは昨年までずっと毎日運行で、これが1つの売りでしたが、今年からは運行する曜日が限定され、毎週水曜日と土曜日(5/7~9/11のみ)と日曜日の週2~3便となります。今後乗車をお考えの方はまずこの運行日は旅行の予定に合うかご確認下さい。
そしてそのバスも昨年までのように1台のバスがずっと運行するのではなく、今年はフランクフルト⇔ローテンブルク間のバスとミュンヘン⇔ローテンブルク間のバスがそれぞれ運行し、通しで利用する場合にはローテンブルクで乗換えることとなります。また運行期間もそれぞれの区間で異なり、フランクフルト⇔ローテンブルク間は4/24~10/6、ミュンヘン⇔ローテンブルク間は少し長めの4/3~10/30がそれぞれの運行期間となります。(この間の水日+土が運転日となります)

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またその運行ルート自体も大きく変わっています。まず昨年までバスはフランクフルトとフュッセンの間を結んでいましたが、上でもお書きしましたように、今年はフランクフルト/ローテンブルク/ミュンヘン間に短縮されています。人気のノイシュバンシュタイン城へはこのバスではアクセスできなくなりましたのでご注意下さい。フュッセンへはミュンヘンなどから列車で別に移動していただくこととなります。

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さらにそのルート上の発着地についても、昨年からかなり変更となり、経由しなくなった場所がかなりあります。特にミュンヘン/ローテンブルク間で顕著ですが、途中のアウグスブルクは経由しなくなりましたし、ディンケルスビュール、ネルトリンゲン、ドナウヴェルトもリクエストストップとなり、乗り降りする人がいない場合は発着しない可能性があります。街道上のど小さ目の町での利用を考えている方は発着するのか確認した方が良いでしょう。(なおミュンヘンの発着地は下の中央駅向かいのカールシュタットデパートの前になります)

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また昨年まで多くの発着場所で設定されていた、ちょっとした観光のための停車時間もフランクフルト/ローテンブルク間のバスで一部残るのみとなっています。昨年まではこのバスに乗るとざっとロマンティック街道全体を観光できるというイメージでしたが、今年はこのバス(特にミュンヘン/ローテンブルク間)は単純な移動手段としてみた方がいいかもしれません。(フランクフルトの発着地は去年と同様下の中央駅前になります)

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昨年まではバスが遅れがちだったり、日によってはかなりガラガラだったりという状況があって、今年の運行からそれに対応したということのようですが、昨年までとは大変わりしていますので、利用の際にはご注意ください。去年までとは別の乗り物と思った方がいいかもしれません。また今年はバスの運行会社や販売する会社も去年から変わっていて、今のところ現地の対応もばたばたの状況のようです。直近での利用の方以外はもう少し現地が落ち着いてから予約された方が安全かもしれません。

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情報は こちらの当社HPもご覧ください。なお料金的には昨年までのように。往復割引やユース/シニア料金も設定されており、またジャーマンレイルパスなどドイツで有効なレイルパスをご利用の方には20%の割引もありますので、列車周遊と合わせてのご利用もおすすめです。鉄道などではなかなか行きづらい、ロマンティック街道を個人で旅行する方にはやはり便利なバスだと思います。今年もドイツ旅行を予定の方はご注目ください。

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スイス ゴールデンパスラインで手軽に本格的な車窓風景を満喫/ Swiss goldenpass line

4月に入って観光シーズンも近づいてきましたが、スイスに数あるパノラマルートの中で、チューリッヒやジュネーブなどからのアクセスが良く、わりと気軽に本格的な山岳風景が楽しめるのがこのゴールデンパスラインです。このゴールデンパスラインは、ジュネーブに近いレマン湖沿いのモントルー、ユングフラウの玄関口のインターラーケン、そして橋でも有名なルツェルンとの間の観光ルートで、それほど標高も高いわけではないのですが、アルプスの山々や湖水の眺めなど、なかなか本格的なスイスらしいパノラマを楽しめるルートなのです。

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このゴールデンパスラインは、大きく言うと、東側のルツェルン/インターラーケンと、西側のインターラーケン/モントルーとに分かれており、それぞれ趣きの違った風景が楽しめます。まず東側のルツェルン/インターラーケン間は所要時間は2時間ほどで、1時間おきに列車が運行され、いずれの便にもパノラマ車両が連結されています。このルートでは途中のザルネン湖の美しい青い湖水やブリエンツ湖越しのユングフラウの眺望などが楽しめますし、また急勾配をラックレールを使って登っていくブリューニック峠越えはなかなかの迫力ものです。また風景を眺めながら食堂車での食事も楽しめます。

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またインターラーケン/モントルー間は途中のツバイジンメンで乗り換えて大体2時間半くらいの行程となります。そのツバイジンメン/モントルー間は、モダンな全席パノラマシートのゴールデンパスパノラマと、「旧き良き時代」をイメージしたレトロ車両のゴールデンパスクラシック(ベルエポック)が運行され、このゴールデンパスラインでも一番の人気区間と言えます。

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車窓からの風景を存分に楽しみたいならパノラマ、レトロな雰囲気を味わいたいならクラシックということで、旅行スタイルに応じて選ぶのがいいと思います。もちろんいずれも車内で軽食やワインなどを楽しむことも可能です。なお今シーズンは残念ながら、最前席で風景を楽しめる人気のVIP席については車両内の改装のため予約が不可となっています。また来シーズンに期待しましょう。

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もちろん1日でそのまま全ルートに乗ることもできますが、せっかく途中でインターラーケンも通りますので、滞在してユングフラウやシルトホルンなどに登ってみるなど、ゆっくり日数をかけての周遊がお勧めです。モントルーに滞在するなら、チョコレートなどの試食も楽しめる列車パッケージのチョコレートトレインも楽しいと思います。

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なおこれらのゴールデンパスの列車は座席予約なしでも利用はできますが、これからのハイシーズンには、人気の高いゴールデンパスパノラマやクラシックについては、特に予約しておいた方が安全でしょう。詳細情報などはこちらの当社HPもご覧ください。

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ぜひ今シーズンもゴールデンパスラインで気軽にスイスの車窓風景を満喫して欲しいと思います。

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