4月に入って観光シーズンも近づいてきましたが、スイスに数あるパノラマルートの中で、チューリッヒやジュネーブなどからのアクセスが良く、わりと気軽に本格的な山岳風景が楽しめるのがこのゴールデンパスラインです。このゴールデンパスラインは、ジュネーブに近いレマン湖沿いのモントルー、ユングフラウの玄関口のインターラーケン、そして橋でも有名なルツェルンとの間の観光ルートで、それほど標高も高いわけではないのですが、アルプスの山々や湖水の眺めなど、なかなか本格的なスイスらしいパノラマを楽しめるルートなのです。
このゴールデンパスラインは、大きく言うと、東側のルツェルン/インターラーケンと、西側のインターラーケン/モントルーとに分かれており、それぞれ趣きの違った風景が楽しめます。まず東側のルツェルン/インターラーケン間は所要時間は2時間ほどで、1時間おきに列車が運行され、いずれの便にもパノラマ車両が連結されています。このルートでは途中のザルネン湖の美しい青い湖水やブリエンツ湖越しのユングフラウの眺望などが楽しめますし、また急勾配をラックレールを使って登っていくブリューニック峠越えはなかなかの迫力ものです。また風景を眺めながら食堂車での食事も楽しめます。
またインターラーケン/モントルー間は途中のツバイジンメンで乗り換えて大体2時間半くらいの行程となります。そのツバイジンメン/モントルー間は、モダンな全席パノラマシートのゴールデンパスパノラマと、「旧き良き時代」をイメージしたレトロ車両のゴールデンパスクラシック(ベルエポック)が運行され、このゴールデンパスラインでも一番の人気区間と言えます。
車窓からの風景を存分に楽しみたいならパノラマ、レトロな雰囲気を味わいたいならクラシックということで、旅行スタイルに応じて選ぶのがいいと思います。もちろんいずれも車内で軽食やワインなどを楽しむことも可能です。なお今シーズンは残念ながら、最前席で風景を楽しめる人気のVIP席については車両内の改装のため予約が不可となっています。また来シーズンに期待しましょう。
もちろん1日でそのまま全ルートに乗ることもできますが、せっかく途中でインターラーケンも通りますので、滞在してユングフラウやシルトホルンなどに登ってみるなど、ゆっくり日数をかけての周遊がお勧めです。モントルーに滞在するなら、チョコレートなどの試食も楽しめる列車パッケージのチョコレートトレインも楽しいと思います。
なおこれらのゴールデンパスの列車は座席予約なしでも利用はできますが、これからのハイシーズンには、人気の高いゴールデンパスパノラマやクラシックについては、特に予約しておいた方が安全でしょう。詳細情報などはこちらの当社HPもご覧ください。
ぜひ今シーズンもゴールデンパスラインで気軽にスイスの車窓風景を満喫して欲しいと思います。
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