イギリス東海岸線 スコットランドの首都エジンバラへ/ Train to Edinburgh

先週から引き続きのイギリスの主要幹線の「東海岸線」ですが、列車はニューカッスルを出て、さらにスコットランド方面へ向けて北上を続けます。ちなみに前回も案内した1等のドリンクや軽食のサービスは乗車時の1回だけでなく、時間を置いて何度か周ってきます。前回はブレックファースト的な内容でしたが、今回はちょっとランチっぽいチョイスになります。

LUNCH

ほどなくイングランド最後の「国境の町」バーウィック-アポン-ツイードに到着です。車窓からも教会の塔などが印象的な美しい町です。ちなみにジャケットなどに使われる生地のツイードは、このあたりがもともとの産地だったことからその名前が付いています。

BERWICK U T

そしてバーウィック-アポン-ツイードあたりからスコットランド国境前後は、この路線で唯一海が見える区間になります。しばらくぴったり海岸線沿いを走り北海を一望できます。イギリスであまり車窓から海が見える区間がないこともあって、ちょっと感動的です。

NORTH SEA

そしてロンドンを出てからおよそ4時間半、いよいよ終点のエジンバラのウェーバリー駅に到着です。エジンバラはスコットランドの「首都」で多くの列車も発着します。駅もなかなか格式のある雰囲気です。。

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街としてはお隣のグラスゴーの方がかなり大きいですが、岩山の上に建つ城など独特の重厚な雰囲気があり、魅力の尽きない街と言えるでしょう

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この「東海岸線」、ロンドンからエジンバラまでですとそこそこの所要時間ですが、車窓もそれなりに変化があって、なかなか楽しめる列車移動かと思います。使用されており車両は今のところ新しいとも言えませんが、実用上は十分で、もちろん利用上問題はありません。

UK AZUMA

さらに今後日本の日立製作所が開発した新型車両が今年から「AZUMA」として新しく運行を開始する予定となっています。このAZUMAのネーミングはもちろん東海岸線と日本語の東(あずま)を掛けたもので、日本人にとってもちょっと愛着がわくところです。この新型車両の導入により今後このルートの利用がより快適で便利になりそうです。

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ぜひイギリス内やスコットランドへの旅行にはこの「東海岸線」の列車をご利用ください。もちろんブリットレイルパスや区間によってブリットイングランドパスもお勧めです。

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ロンドンとエジンバラを直結!イギリス「東海岸線」/ East coast main line in UK

前回は「西海岸線」を運行するヴァージントレインのペンドリーノのご紹介をしましたが、その「西海岸線」と並んで、イギリスを南北に縦断するもう1つのメインルートが「東海岸線」(East coast main line)です。この「東海岸線」はロンドンからヨーク、ニューカッスルなどを通ってスコットランドの首都エジンバラを結び、日本からの旅行者にもなじむの深い路線ですが、先日久しぶり(20年ぶりくらい?)に利用してみましたので、簡単にインプレをご案内したいと思います。

IC225

ロンドンの出発駅は以前にも案内したキングスクロス駅になります。なかなか歴史を感じさせるロンドンっぽい駅です。そしてこの区間を結ぶのは、ヴァージントレインイーストコースト社(当時)が運行するイギリスのベテラン高速車両インターシティ225です。余り新しいとは言えず少々エクステリアにはややレトロ感もありますが、内外装はがんばってリニューアルされています。(なおこのルートは今年6月からは運行会社が変わって、LNER社の運行になっています。)

IC225

この時は1等利用でしたので、車内は1列+2列のゆったりした配置になっています。黒いレザーのシートは大ぶりでなかなか快適です。

1CL

なお2等は下のようなイメージでシートもややシンプルですが、ある程度長時間の乗車でも実用上は問題ありません。(ちなみにシートの上の方に挿してあるのは座席予約が入っていることを示すカードになります)

2CL

さてエジンバラ行きの列車はロンドンを出発ししばらくすると、車窓からは街並みも消えて、イングランドらしい緑あふれる風景になります。特に絶景というわけではないですが、見ていて心を和ませるものがあります。

SOUTH ENGLAND

そしてイギリスでの1等利用の場合は、最初からテーブルにコーヒーカップが置いてあるように、ドリンクや軽食のサービスがあります。この時は土曜でしたので、平日のようなガッツリした食事のサービスはないのですが、回ってきたワゴンからコーヒーやサンドイッチ、スナック、ペストリーなど好きなものをチョイスすることができます。朝ですと下のような取り合わせになります。

BF

そして列車は車両こそやや古いものの、最高速225キロというだけあってなかなかのスピードで運行し、ニューアーク、ヨーク、ダーラムなどの駅に止まっていきます。

YORK

そして東海岸線上では一番の大都市のニューカッスルに到着となりますが、少々長くなってきましたのでここから先はまた来週に書きたいと思います。

N.CASTLE

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イギリスを代表する高速列車ヴァージントレインのペンドリーノ!/Virgin trains Pendolino

イギリスではいわゆる国鉄は約20年ほど前に分割民営化され、現在はネットワークや路線ごとに多くの運行会社が列車を走らせていますが、その中でイギリスを代表する高速列車(車両)と言えば、今やこのヴァージントレインのペンドリーノを投入してきました。

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そしてこのペンドリーノは現在、ロンドン(ユーストン駅)と、バーミンガムやマンチェスター、リバプール、グラスゴーなどのイギリス内の主要都市との間を頻繁に運行しています。ロンドンとバーミンガムやマンチェスター間といった看板路線ではでしょう。ヴァージントレインはイギリスを南北に結ぶ主要幹線の「西海岸線(West coast main line)」で、15年位前からこのペンドリーノは15分~20分に1本程度運転されており、ペンドリーノがイギリスの列車の「顔」と言ってもいいでしょう。外観はちょっとファニーなイメージで、カラーリングも含めストレートにカッコいいとも言いづらいですが、なかなか愛嬌のあるスタイリングともいえるでしょう。

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このペンドリーノはその名前の通りもともとイタリアの車両で、最高速度は225キロ(営業上は200キロ程度)を誇る他、カーブでも早く走行できるように車体傾斜装置が付いているのが特徴です。実際に乗車しているとカーブで車両が傾くのでそれと分かると思います。時速300キロ以上で疾走するTGVやユーロスターなどと比較すると少々微妙なところもありますが、あまり高速新線等の整備が進んでいないイギリスの国内路線には非常にマッチしていると言えます。

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車内は他のヨーロッパの国々と同様、1等は1+2列の3列配置、2等は2+2列の4列配置となっています。2等はややシートが薄めでシンプルに見えますが、これでも特に乗り心地などは気にならず長距離の利用でも特に問題はありません。

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1等の場合は上のようにぐっとゆったりしたシートになり、さらに時間帯や曜日などに応じて食事やドリンクなどのサービスが付いているところもアドバンテージです。ブリットレイルパスや各種割引料金をうまく利用すれば1等も決して高くはないですので、ねらい目かもしれません。

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現在イギリスでは各地で新線建設や線路の改良も進められており、今後さらにこのペンドリーノの活躍の範囲は広がっていきそうです。ぜひイギリス内の移動ではこの看板列車のヴァージントレインのペンドリーノをご利用ください。下のようなフルブレックファーストも楽しめますので♪

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ロンドンの主要ターミナル駅は? / Major stations in London

ロンドンにはお伝えしてきたユーロスターやヒースローエキスプレスなど多くの列車が発着していますが、そのロンドン側の発着駅は列車や方面によっていくつかに分かれています。今回はそうした列車ごとのターミナル駅をご案内しましょう。

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まずはユーロスターが発着し、国際的にロンドンの代表駅となったセントパンクラス駅です。この駅はユーロスターの発着駅が以前のウォータールーから移ってきた2007年に大改装され、多くの旅行客のための設備も整えられました。またユーロスター以外でも長距離線ではレスターなどのミッドランド地方との間の列車も発着しています。堂々とした壮麗な駅外観も印象的です。

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またそのセントパンクラスと道を隔ててすぐ隣にあるのがキングスクロス駅です。地下鉄の駅名では合わせてキングスクロス-セントパンクラス駅となっていますので、ほぼ同じ場所にある駅と言ってもいいかもしれません。このキングスクロスからはイギリスの南北を結ぶ主要幹線の「東海岸線」の列車が発着し、ヨークやリーズ、ニューカッスル、そしてエジンバラとの間を結んでいます。このキングスクロスも近年改装が行われ、かなり近代的で利用しやすくなりました。

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そしてもう1つの主要幹線の「西海岸線」の列車が発着するのがユーストン駅です。このユーストンもセントパンクラスやキングスクロスと歩ける程度の距離にあります。ユーストンからはバーミンガムやマンチェスター、リバプール、そして湖水地方やグラスゴーなどとの間の列車が発着しています。またスコットランド方面との間の夜行列車もこの駅発着になります。

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ヒースローエキスプレスの発着駅としても知られるのがパディントン駅です。この駅からはその他にも、オックスフォード、バース、ブリストル、カーディフ、エクセターなどイングランド南東部やウェールズとの間の多くの列車が発着しています。

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長距離列車が発着するのは大体上の4駅ですが、それ以外でも、もともと大陸方面との間の列車の玄関駅でイングランド南部との間の列車が運行するヴィクトリア駅、以前のユーロスターの発着駅で現在もソールズベリなどイングランド南東部の一部との間を結ぶ列車が発着するウォータールー駅、イングランド南西部との間の便が運行するリバプールストリート駅など、いくつかのターミナル駅があります。

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ロンドンではこのように方面などによって発着する駅が分かれていますので、乗る際はどの駅発なのかよく確認してから利用するようにしてください。多少見づらいですが下のマップもご参考に。

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