2018年のレイルパス料金の変動は?/ Railpass fares on 2018

13 1月

新年あけましておめでとうございます。2018年ももうスタートとして2週間近くになりましたが、今年も当ブログではヨーロッパの列車などに関する情報をお伝えしていくつもりですので、ぜひ引き続きご覧いただければと思います。
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さて毎年ユーレイルなど各種のレイルパスは、通常この1月に料金や商品内容等が改定されますが、今年特に大きく料金が変更となったのはユーレイルの1か国パスです。このユーレイル1か国パスには、イギリス(ブリットレイルパス)、ドイツ(ジャーマンレイルパス)、スイス(スイストラベルパス)を除いた、フランス、イタリア、オーストリアなどの各国のパス該当し、利用国に応じて6段階の料金レベルが設定されています。当然大きい国や列車網が発達している国、西ヨーロッパの国などは高い方の料金レベルになるわけです。

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その料金レベルが、今年は国によってかなり入れ替えられ、このため料金が大きく変動となりました。ベネルクス、フィンランドなどは昨年が3番目のレベルだったのが4番目に、チェコ、スロバキア、ブルガリアなどについては5番目だったのが一番安い6番目となり、それぞれかなり値下がり(ベネルクスなどは15~20%程度、チェコなどは30%程度)となりました。人気の国も多いですのでこれらの国に旅行される方には朗報といえるでしょう。一方でフランスとルーマニアについては料金レベルが上げられ(フランスは3番目→2番目、ルーマニアは6番目→5番目)、値上がり(15~20%程度)となっています。また料金レベルは同じでも今年は5日や8日など日数の長いものは全般的に料金が安くなっています。

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またこれ以外でも、ジャーマンレイルパスやスイストラベルパス関連はそこそこの値上がりとなっています。また一方でブリットレイルパスなどイギリス関連のパスは多少の値下がりとなっています。ユーレイルのグローバルパスやセレクトパスについては日数やクラスなどでまちまちとなっています。全体的な詳細の料金情報はこちらの 料金表 でもご確認ください。

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このように今年はパス料金の変動がありましたが、こうした中で最適のレイルパスをうまく利用して、お得で便利な列車旅行を今年も皆さんに楽しんでいただきたいと思います。

ところでこの正月期間に自分自身もヨーロッパをある程度周遊してきましたので、次回以降そのトピックを何回かご案内していきたいと思います。

ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで

今年もありがとうございました/ Have happy new year

29 12月

さて何回かにわたって来年の商品情報を伝えてきましたが、いよいよ2017年も残り数日となりました。今年も当ブログをお読みいただいてありがとうございました。

来年に関してはさしあたり、新商品としてユーレイルチェコ+ポーランドパス、ユーレイルセルビアパス、ユーレイルトルコパスが新しく販売スタートとなります。また、パスや区間などの料金は全般的に若干(2%程度)の値上がりとなりますが、フランスパス(15%程度)や、スイストラベルパス関連とジャーマンレイルパス(5%程度)はやや上げ幅が大きめとなり、その一方でベネルクスやフィンランド、またチェコなど中欧の一部の1か国パス(15~25%程度)やイギリスのブリットレイル関連パス(3%程度)の値下がりとなります。どうぞ来年のご旅行の参考にしてください。

さて今年もこのブログではいろいろなヨーロッパの列車関連の情報をお伝えしてきたつもりですが、皆様のお役に立てたでしょうか? 来年もよりためになる情報を書いていくように頑張りますので、ぜひ引き続きご覧いただければと思います。なお当社は本日で今年の営業を終了し、来年8日まで年末年始休業となります。新年の営業は連休明けの9日からになりますのでご承知おきください。

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では本年もありがとうございました。皆様どうぞよいお年をお迎えください。

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楽しいクリスマスを!/Have happy Christmas!!

22 12月

今週は明日が祝日のため、本ブログもお休みとさせていただきます。
皆さま、どうぞ楽しいクリスマスを!

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2018商品情報 : ユーレイルパス料金 – 来年はベネルクスなど値下げ! フランスは値上げ!! / Eurailpasses price change

9 12月

12月に入って、引き続き来年2018情報です。来年のユーレイル関連のパスは全般的には大きく料金は変わらない予定ですが、その中でユーレイルの1か国パスについては、一部料金が大きく変わりそうです。ユーレイル1か国パスは国等によってその料金が6レベルに分かれているのですが、その中で一部のパスはその料金レベルが変更となります。

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まず値下げになるのは、ベネルクスパス、フィンランドパス、アイルランドパス、チェコパス、スロバキアパス、ブルガリアパス、クロアチアパスになります。ベネルクスパス、フィンランドパス、アイルランドパスは現在は3番目の料金レベルですが、これが4番目の料金となりますので、概ね15%程度値下がりとなる見通しとなっています。またチェコパス、ブルガリアパス、クロアチアパスについては現在5番目の料金が6番目の一番安めの料金になりますので、20%少々値下がりとなる見通しです。ですので、これらの国のパスを購入予定の場合は、来年に入ってからのお求めがベターかもしれません。(ただ今月中の購入の場合は20%オフのキャンペーンがありますので、それを加えるとあまり変わらないかもしれませんが) またイタリアパスも4月販売分から現在の3番目から4番目料金に変更の予定となっています。

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一方値上げになるのは、フランスパスとルーマニアパスになります。フランスパスは現在ベネルクスなどと同じ3番目の料金ですが、来年からは2番目となります。またルーマニアについては現在の6番目から5番目の料金レベルとなります。フランスについては15%程度の料金アップが見込まれますので、すでに利用がお決まりの場合には今年中のお求めが料金的には有利になります。(同様に20%オフのキャンペーンもありますので)

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それ以外のパスは大きな料金変更はない予定ですが、パスの種類や料金タイプまた今後の為替変動により、それなりに変わってはきます。既に購入がお決まりの場合にはキャンペーン利用と合わせて今年中のお求めがお勧めです。またユーレイル以外でもスイストラベルパス関連は全般的に多少料金が上がりそうですので、こちらも年内のお求めをお勧めします。
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また次回も2018情報をご案内いたします。
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今年もユーレイルパスの20%オフキャンペーンが今月からスタート!/Eurail passes campaign

7 10月

今週から10月に入りましたが、前回ご案内したジャーマンレイルパスのキャンペーンと合わせて、今月からユーレイル関連パスの20%割引キャンペーンもスタートしました。
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このキャンペーンは、昨シーズンも実施されましたが、ユーレイルグローバルパス、セレクトパス(2/3/4か国)、各国の国別パスといった全てのユーレイルの関連パスを対象に、今月から年末の12月末までの購入分について、通常料金から20%オフのキャンペーン料金でお求めになれるというものです。ユーレイルのパスにはセーバー料金やユース料金といった割引料金の設定がありますが、それもこのキャンペーンの対象となり、ダブルで安くなりますので、かなりのおトク感があると思います。

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例えばグローバルパスの1等連続15日の場合、今月は通常¥85500ですが、キャンペーン利用の場合は¥68400と一気に安くなります。またセレクトパスですと、売れ筋の3か国セーバー(同行割引)5日で¥48100(ハイ料金)が¥38500になりますし、国別パスですと例えば人気のイタリアパスの2等セーバー3日¥19800が¥15900となります。いずれもなかなか魅力的な割引となっています。

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なお今回のキャンペーンは、購入の期限は12月末までですが、パスは発券日から11か月後まで利用が可能ですので、既にお決まりであれば来年以降の利用にも可能です。ただキャンペーン料金のため、購入後は変更やキャンセル、払戻しなどはできませんので、いずれにしても確実に旅行をすることが決まってからお求めになった方がいいでしょう。

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これからの秋冬のシーズンは、気候などの関係で夏に比べるとどうしてもヨーロッパ旅行の方は少なくなりますが、このヨーロッパも紅葉やクリスマスのイルミネーションなどしっとりしたさまざまな魅力があります。これからのヨーロッパ旅行をお考えの方はぜひこのキャンペーンを利用して、お得に列車周遊を楽しんで下さい!

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イタリア フレッチャロッサの「4クラス」制/ Frecciarossa 4classes

22 7月

さて今回はまたイタリアに戻って、イタロとライバル関係にあるトレンイタリアの看板列車フレッチャロッサです。イタロは前にも書きましたように、スマート、コンフォート、プリマ、クラブの4クラスに分かれていますが、このフレッチャロッサも現在、2等スタンダード、2等プレミアム、1等ビジネス、特等エグゼクティブの4クラス制となっています。

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この内で、まずスタンダードはいわゆる普通の2等となります。2+2列の席配置で、特に車内のサービス等はなく単純に座席の利用のみで、ドリンクなどはバー車両などで購入することとなります。

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次のプレミアムは2等プラスといったイメージで、座席はスタンダードと同様に2+2列の配置ですが、1等と同様にドリンクやスナックその他のサービスが付いてきます。なおイタロのコンフォートクラスは座席が1等並みでサービスなしですので、このあたりで同じ中間クラスでも両車で異なるところです。

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またビジネスは通常の1等にあたり、座席は1+2列で、ドリンクやスナックその他のサービスが含まれています。2+2列でも窮屈ではない車内ですので、1+2列だとかなりのゆったり感があります。

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そして特等のエグゼクティブは、1+1列の超ユッタリ配置となります。そしてドリンクだけでなく食事も含まれていますので、至れり尽くせり感があります。1時間程度の乗車だとちょっともったいないかもしれません。なおイタロの特等のクラブクラスは2+1列ですので、このフレッチャロッサのエグゼクティブクラスの方がより「エグゼクティブ感」は高いと思います。

FR1000EX image: trenitalia.com

なお現在フレッチャロッサは2015年から導入された新型車両のフレッチャロッサ1000が主力となりつつあります。上の画像はいずれも1000の方で、インテリアもなかなか先進的な雰囲気ですが、個人的には下の画像のように従来のETR500の車内のシックなゴージャス感もお気に入りです。日本でも、乗るなら何系の新幹線に乗りたいという方がいらっしゃいますが、ここイタリアでもイタロも含め、車両の好みで便を選んでもいいかもしれません。

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イタリアでの列車利用には、たくさんの選択肢がありますので、旅行のスタイルや人数、所要時間などの合わせてベストたものを選んで旅行をエンジョイしてほしいと思います。

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イタリアの人気高速列車のイタロが運転開始5周年/ Italo 5years anniv.

8 7月

前回はローマパスについてお伝えしましたが、そのローマやフィレンツェ、ベネチア、ミラノなどイタリア内の主要都市間を結び、より人気上昇中の高速列車がこのイタロです。このイタロも運行開始から5年を迎え、ネットワークも拡大し、利便性もますますアップしています。

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イタロは、当初、トリノ/ミラノ/ボローニャ/フィレンツェ/ローマ/ナポリ/サレルノ間のメインルートで運行を開始し、それからさらに、ベネチア、ベローナ、ブレシアなどへの路線などを拡大してきました。現在ではナポリより北であれば、ミラノ/ベネチア以外のほとんどの主要都市間をカバーしています。また運行開始直後はローマのテルミニ駅やミラノのセントラル駅に乗り入れができないなどやや利用しづらい面もありましたが、それも現在では解消し、普通に中央駅から中央駅に利用できるようになっています。
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image: italotreno.it

また新しい運行会社ということもあって、ライバルのトレンイタリア(もともとのイタリア国鉄)のフレッチャロッサなどの列車と比べると、全体的にフレンドリーでカジュアルな雰囲気といえます。また各駅にはイタロ専用のサービスデスクのカーサイタロ(casa italo)が設置され、チケット購入や相談などはそこで行うこととなります。(逆にそれぞれの駅の通常の窓口はトレンイタリア用となっていて、イタロのチケット購入等はできません)

smart

また利用クラスも特徴的で、通常の2等となるスマート(smart)、1等と2等の中間クラスにあたるコンフォート(confort)、そして1等のプリマ(prima)、さらに特等となるクラブ(club)の4クラスに分かれています。(画像は上がスマート、下がクラブ)

club

それぞれの特徴をざっと言いますと、普通に2+2列配置のスマート、1等と同様の2+1列ながらドリンク等のプラスサービスがないコンフォート、2+1列配置でドリンクなど各種サービス付きのプリマ、よりゴージャスな2+1列配置(個室あり)でハイグレードなサービス(食事など)付きのクラブといったところです。スマートでも特に窮屈な雰囲気はなく、wifiはどのクラスでも無料で利用できます。 

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なおイタロの運行会社(NTV)にはフランス国鉄(SNCF)の資本も入っていて、車両もフランス製(AGV)を使用しています。ヨーロッパ各国での列車運行の自由化の中で、国同士のバトルも垣間見えてなかなか興味深いところです。またトレンイタリアとの競争により、利便性も上がり、料金も下がるなど、利用者の利益にかなうところも大きいです。

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今年末から来年にはペンドリーノタイプの新型車両も導入される予定で、今後さらにイタロの運行ネットワークが広がり、所要時間も短縮される見通しです。トレンイタリアとの競争もあって、イタリア内の列車移動がさらに便利になっていくでしょう。

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image: italotreno.it

ぜひ今後もイタリアでの旅行や出張には、より便利になるイタロやフレッチャロッサなどの高速列車をご利用ください。

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ローマ街歩きなら「ローマパス」でパーフェクト!/ Explore Rome by Romapass

1 7月

今日から7月に入っていよいよ夏本番です。ヨーロッパも夏の旅行シーズンとなり、多くの街も観光客であふれるわけですが、そのヨーロッパでも一二を争う人気のローマで街歩きにおすすめなのが「ローマパス」です。

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このローマパスは、ローマへの旅行者向けのチケットで、利用開始から72時間の有効期間中、ローマ市内のメトロやバスなどの公共の交通機関が利用可能で、またコロッセオやボルゲーゼ美術館などの人気観光スポット等に2か所までは無料で入場でき、3か所目以降は割引となるという便利なチケットです。(現地では48時間有効で観光スポット1か所のみ無料入場可のタイプもあります)

TERMINI

ローマはその長い歴史(2000年以上!)からの遺跡などの関係で、今のところメトロの路線はそれほど多くはありませんが、A線とB線が中央駅のテルミニ駅で交差し、多くのメジャーなエリアにはメトロでアクセスが可能です。また運行自体も数分間隔で運転していますし、車両もピカピカとまでは言えませんがそれなりのレベルで、なかなか利用勝手もいい感じです。

ATAC

またメトロでアクセスしづらい場合でもバスやトラムが網の目のように走っていますので、こうした移動手段を駆使すればほぼ市内のどのエリアへも行くことができます。少し慣れてくれば、地下への上り下りもなく、街の景色がじっくり見れる点でこうしたバスやトラムなどの利用もおすすめです。

TRAM

また観光に関してはこのローマパスで、2か所まで無料で入場できるわけですが、何といってもおすすめはコロッセオです。コロッセオといえば常に入場待ちの行列ができていることで知られますが、このローマパスは専用の優先レーンがあってその行列をパスして優先的に入場できるのです。下の画像にもありますが、これはなかなか感動的で、このローマパスのメリットを確実に感じる瞬間と言えます。(普通に並んでいる人たちの視線が少々痛いかもしれません)

COLLOSEO

なおこのローマパスを利用の際には、コロッセオとフォロロマーノとパラティーノは合わせて1か所扱いとなりますので、お得感があります。もちろんこれ以外の多くの美術館や博物館また古代ローマからの遺跡や建造物などに無料または割引で入場が可能です。

PALATINO

ちなみに実際の利用の際、メトロの自動改札をローマパスで通る場合は、1日券など磁気テープタイプのチケットを通す挿入口とは別の、改札機の上面のリーダー部にかざすこととなります。

ROM METRO

ぜひこの夏にローマに旅行される方はこのローマパスを使ってこの街を最大限にエンジョイして欲しいと思います!お求めはこちらの当社HPからぜひどうぞ!!

ROMAPASS

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