トレンイタリア 新型車両フレッチャロッサ1000 快走中/ TrenItalia Frecciarossa1000

16 1月

さてイタリア国鉄にあたるトレンイタリアの看板列車と言えば、イタリアンレッドがトレードカラーのフレッチャロッサ(「赤い矢」の意味)ですが、そのフレッチャロッサの最新車両であるフレッチャロッサ1000が先月のスケジュール改正からより多くの便でお目見えしています。(下の画像の車両は少々汚れ気味ですが。。。)

FR1000NAP

エクステリアは、鮮やかなレッドとグリーンなどの色使いも相まってまさに「イタリアンデザイン」といった雰囲気です。フェラーリなどのイタリアンスポーツカーと同様、見ため的にもいかにも「速く走りそう」と訴えかけてくるような外観で、個人的にはここ最近のヨーロッパの新型車両として一番印象的です。もちろん最新型だけに、性能的にも最高時速400キロ走行に対応可能となっています。

FR1000 SIDE

クラスとしては従来のETR500同様、超ゆったりした特等にあたるエグゼクティブ、通常の1等のビジネス、2等ながら1等並みのサービスのプレミアム、そして通常2等のスタンダードの、4カテゴリーからなっています。車内のインテリアは、従来のフレッチャロッサの車両(ETR500)に比べると多少シンプルで、より未来的な雰囲気といったところでしょうか。もちろんドリンクや簡単な食事もとれるバー車両(ビストロ車両)も連結されています。

FR1000 INSIDE

現在このフレッチャロッサ1000はローマとミラノ間のノンストップ便をメインにトリノやナポリまで運行されています。乗ってみたい方は、下のタイムテーブルが現時点でこの車両で運行される便のリストになりますので選んでみてください。(image: trenitalia.com)

FR1000TIME TABLEFR1000TIME TABLE2

高速列車先進国イタリアの魅力がふんだんに盛り込まれたこのフレッチャロッサ1000で、より快適なイタリア旅行をエンジョイしてください!!

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デンマーク⇔スウェーデン間の列車が国境等で乗換となりました/ Train between Sweden & Denmark suspended

10 1月

さて正月気分もそろそろ抜けてきたところですが、先週末の1月4日からスウェーデンの国境管理が強化され、スウェーデンとデンマーク間のX2000などの列車が国境等で乗り換えが必要となりました。スウェーデンとデンマーク間の列車は、ストックホルム/コペンハーゲン間などスウェーデン国鉄が運行する特急のX2000と、デンマーク側の運行会社「オーレスンドトレイン」が運行するコペンハーゲンとマルメやヨーテボリ間などの近郊列車の2つがあるのですが、いずれもこうした国境管理のため急遽運行スケジュール等が変更になったのです。

STO central

まずX2000の方はスウェーデン南端のマルメとコペンハーゲン間は運行休止となり、ストックホルム/マルメ間のスウェーデン内のみの運行となりました。ですのでコペンハーゲンとの間の移動はマルメで乗り換えてデンマーク側の近郊列車などを利用する必要があります。

X2000

一方近郊列車の方はコペンハーゲンから、マルメなどスウェーデン行きについては、始発駅が従来のコペンハーゲン中央駅から空港駅へと変更となり、また空港駅での乗車時にパスポートコントロール等が行われることとなりました。ですので中央駅からの利用の場合は空港駅で一度乗り換えてマルメなどスウェーデン方面へ向かうこととなります。一方スウェーデンからコペンハーゲン方面への近郊列車については通常運行となり、特にパスポートチェックもなく、そのまま中央駅まで利用することができます。

Oresund train

このため、利用客も多い、コペンハーゲンの中央駅からストックホルムへ行く場合は、当面、コペンハーゲン中央駅→(近郊列車)→空港駅→(乗車時にパスポートチェック/近郊列車)→マルメ→(X2000)→ストックホルムと、空港駅とマルメで乗り換えての移動となります。
一方ストックホルムからコペンハーゲン中央駅へは、ストックホルム→(X2000)→マルメ→(近郊列車)→コペンハーゲン中央駅で、マルメ1回乗り換えで特にパスポートチェックなしで移動が可能です。
  
難民/移民の流入に頭を痛めるスウェーデン政府がとった措置の影響なのですが、しばらくはこの両国間の列車移動についてはこうした不便さが続きそうです。また早く今まで通り便利に列車に乗れるように戻ってほしいところです。

GOT

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2016年もスタートしました!/ New 2016 season have started!!

7 1月

新年あけましておめでとうございます。いよいよ2016年もスタートとなりました。本年もこのブログでは今まで以上に皆さまにヨーロッパの列車などの「とっておき情報」をご案内したいと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

Murren

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2015年もありがとうございました!来年2016年もよろしくお願いいたします/ Happy new 2016!

29 12月

今年2015年もいよいよあさってまでとなりました。今シーズンは、フランスをはじめとする各地でのテロや夏から続いた難民問題などヨーロッパへの旅行にはマイナスの出来事が続きましたが、現地も徐々に落ち着きを取り戻しつつありますので、来年2016年にはこのブログをご覧の方々もぜひヨーロッパへ旅行していただければと思います。
では皆様よいお年をお迎えください!

LON

Happy New Year / Bonne année / Frohes neues Jahr

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来年のレイルパス情報 グローバルパス/スカンジナビアパスなどなど / Railpasses information for 2016

26 12月

前回は来年から大きく変わるユーレイルセレクトパスについて書きましたが、もちろんそれ以外のパスにもいろいろ変わる点があります。
まず「元祖ユーレイルパス」とも言える、ヨーロッパ全域をカバーするユーレイルグローバルパスについては、新たにフレキシーの7日が設定され、連続タイプの21日が22日に変更となります。これでフレキシーが5/7/10/15日と連続タイプが15/22日/1/2/3か月の充実のバリエーションとなって、より選びやすくなります。
eurail new
また北欧4か国をカバーするユーレイルスカンジナビアパスは今まで2等料金のみでしたが、新たに1等料金も加わって、より幅広いチョイスが可能となります。(なお現在のデンマーク/スウェーデンパスなど北欧の2か国パスはこのスカンジナビアパスに統合されます) 

X2000

また、AVEなど今や高速列車大国となったスペインの、ユーレイルスペインパスには従来の大人/こども料金に加えて2人以上のセーバー料金や25歳までのユース料金が新設定されます。2人以上でのグループ利用に朗報です。

Lerida

その他、バルカン半島からトルコまでをカバーするバルカンフレキシーパスには従来の1等に加えて2等料金も加わります。そしてイギリスでロンドンを中心とした南イングランドエリアで利用できるブリットロンドンプラスパスには新しくユースとシニア料金が設定されます。

London

いろいろなパスが来年からこのようにいろいろと変更になります。ぜひ来年もご自身のヨーロッパ列車旅行にぴったりのレイルパスを選んでご利用ください。

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来年のユーレイルセレクトパス情報 – 4か国/3か国/2か国の3タイプに!

19 12月

ヨーロッパ各国周遊で人気の、いくつかの国を選んで使うことのできるユーレイルセレクトパスですが、このセレクトパスが来年販売分より、大きく変わって4か国/3か国/2か国の3タイプとなります。
eurail new
まずはこのセレクトパス、現時点では選択国は4か国の1タイプのみなのですが、来年からは、以前人気だった3か国パスが復活となります。ヨーロッパを数か国利用する場合4か国までは必要ないケースが多かったですので、この3か国がまたセレクトパスで人気となるのは間違いないでしょう。

Selectpass

またさらに現在のユーレイルリージョナルパス(2か国パス)が「リニューアル」されて、来年からユーレイルセレクトパスの2か国パスとなります。なお2か国パスについては選択国の組み合わせが決まっており、オーストリア/イタリアパス、ジャーマン/スウェーデンパスやブルガリア/ルーマニアパスなど17の新しい組み合わせのパスが新販売となります。なお一方現在のリージョナルパスのデンマーク/スウェーデンパスなど北欧内の2か国パスは販売終了となります。

NAP

なお料金は現在と同様に国の組み合わせによってハイ/ミッド/ローの3段階となります。ただドイツやフランス、スイスなど西ヨーロッパのポピュラーな国を選ぶと大体はハイ料金になりますので、高い料金を目安にした方がわかりやすいかとは思います。

FRA

来年からより選びやすくなるこのユーレイルセレクトパスでぜひヨーロッパの周遊旅行を楽しんでください。なおセレクトパス以外でもいくつかのパスで来年から商品内容が変わりますので、次回はそれをご案内します。

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ユーロスター新型車両 e320 運転開始/ Eurostar e320 new train now operated

12 12月

以前よりユーロスターの新型車両として発表されていた新型車両のe320がいよいよ先月末よりロンドン/パリ間の一部の列車で営業運転を開始しました。

e320 Photo : eurostar.com

このe320は形からみてもわかるように、フランス製(アルストム)だった従来の車両(e300)と異なって、ICEなどをベースとしたドイツ製(ジーメンス)です。自国愛にあふれる(?)フランス国鉄側からはかなり批判もあったようですが、結局この車両が採用され、ようやく先月より実際の運転が開始されたのです。

LON SP

この新型のe320はハード面では、最高時速320キロを誇り、また1列車あたりの客席数も従来より2割ほど多い約900席となって輸送力も増大しています。内外装はフェラーリなどのデザインでも知られるピニンファリーナによって手がけられていて、エクステリアはグレーとイエローと濃紺の新イメージのカラーリングとなってなかなか新鮮です。またインテリアは曲面を生かしたモダンなデザインで、見るからに快適そうです。さらに今までユーロスターでは導入されていなかった、車内でのWIFIも近日に利用可能となる予定です。

PAR ND

なお、このe320は12/13からの冬スケジュール期間より本格的に運用が開始される予定です。また従来型のe300も同時にリニューアルを完了する予定で、今冬からユーロスターでの移動がより快適になりそうです。

BRU MD

さらに来年にはこの新型のe320はアムステルダムなどへの乗り入れが予定されてます。イギリスとヨーロッパ大陸の移動にはユーロスターにぜひ乗ってみてください!

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ウィーン/ミュンヘン間のレイルジェットが運行再開 - Railjet between Wien-Munchen run again

5 12月

パリの事件の影響も徐々に薄れているようですが、9月から移民問題による国境コントロールで直通列車が運休していたミュンヘン/ザルツブルク/ウィーンでようやく先週末から高速列車のレイルジェットが運行を再開しました。

RJ MUC

ただこの運行再開もやや変則的で、ミュンヘンからウィーンやブダペスト方面については通常通りそのまま直行ということで問題ないのですが、ウィーン方面からミュンヘンについては国境駅のザルツブルクで一度下車して、ホームで国境のチェックを受け、改めて接続の車両に乗り換えてミュンヘンに向かうこととなります。つまりオーストリアからドイツへの場合については、一度ザルツブルクでの乗り換えと国境チェックが必要ということです。下がハンガリー国鉄(MAV)の案内ですが、これが参考になるかもしれません

SZG Image : MAV Hungarian Railway

とりあえずはやや「片肺」ながらこのルートでのドイツ/オーストリア間の列車移動ができるようになったのは朗報です。またミュンヘンとザルツブルク間の乗車も特に問題なくなっています。ただ今後また状況によって運行パターンが変わってくることもありますので、直近で旅行される方は一応運行情報を確認されるのが安全だと思います。(ちなみにECなどの場合は現在国境区間のザルツブルク/フライラッシング間で接続用の列車に乗っていただくこととなります)

SZG BF

この移民問題も含めて、早くまたヨーロッパ全体が落ち着きを取り戻してほしいと思います。

RJ Inside

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ベルギー各駅とパリ北駅で国際列車のセキュリティ強化中/Belgian stations & Paris Nord-Securities reinforced

28 11月

さてパリでのテロ事件も少々は落ち着いてきましたが、その舞台となってしまったフランスとベルギーではタリスなど国際列車利用の際のセキュリティチェックが強化されています。今までユーロスターだけは乗車前のチェックイン手続があり、パスポートコントロールや荷物チェックが行われていたのですが、それがタリスや国際区間のTGVなどにも拡大されています。

BRU ZUID

現在こうしたチェックが行われているのは、パリ北駅(NORD)、ブリュッセル南駅(MIDI/ZUID)とアントワープ中央駅、リエージュ駅で、これらの駅を出発するタリス、国際区間のTGV、ICEがその対象となっています。パリ北駅からタリスに乗る場合と、ベルギーの各駅からフランスやドイツ方面への列車を利用する場合、と言っていいでしょう。そしてこれらの駅から利用する場合には出発時間の30分前までに乗車手続きをすることが求められています。これから直近で利用予定の方は余裕をもって駅についておく必要があります。

PAR NORD

なお列車の運行スケジュール自体は通常通りとなっていますので、乗車の際に早めに駅に来ておけば特に移動自体に問題はありません。安心してご利用になれます。また降りる際にはもちろん特に手続などはありません。

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こうしたセキュリティチェックは当面続けられる予定ですが、安全のためとはいえ早くこうしたチェックが必要なくなって、今まで通りに便利に利用できるように戻ってほしいものです。

BRU THALYS

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TGVなどフランス内外の各列車は通常運行中 / France TGV trains operated normally

21 11月

ご存知のように先週の金曜にはパリで大きなテロ事件が発生しました。この事件で被害を受けられた方々には心からお見舞い申し上げます。私もその前の週にはパリにいましたので、このニュースには本当に驚きました。

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さてこうした大きな事件のおきたパリそしてフランスですが、思いのほか列車など交通機関への影響は限定的で、TGVなどの長距離列車はユーロスターやタリスなどの国際便も含めて、翌日の土曜からすぐに通常運行となっています。また市内のメトロなどは現場に近い一部の駅や区間で運休などの影響がありましたが、これも日曜くらいからはほぼ通常通りの運行となっています。

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ですので、これからのご旅行の方はいろいろご心配かとは思いますが、ことにパリ発着でのTGVなどの列車の利用やパリ市内のメトロ移動などは通常通り問題ありませんのでご安心ください。なおユーロスターやタリスなど国際列車ご利用の場合は通常より国境管理が厳しくなる場合があるかと思いますので、余裕をもって乗車いただくのが安心でしょう。ただ今のところの情報では実際それほど厳しいチェックは行われていないようです。

PAR NORD

書きましたように、列車など交通機関に関しては通常の旅行に支障をきたすような状況ではありませんので、フランスでの旅行を予定している方もどうぞご参照ください。なお現在の運行情報の詳細については、フランス国鉄(SNCF)、パリ交通公団(RATP)ユーロスタータリスなどの各HP等にてご確認下さい。

METRO

ともあれ早く安心してフランス旅行、ヨーロッパ旅行ができる環境に戻って欲しいと思います。

PAR NORD

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