
前回はイタリアの高速列車のハブ駅としてミラノ中央駅を紹介しましたが、スイスの鉄道の玄関駅と言えばやはりこのバーゼルSBB駅でしょう。スイスの街としてはチューリッヒやジュネーブの方がもちろん有名ですが、列車の玄関となるのはドイツやフランスに面したこのバーゼルなのです。

このバーゼルSBB駅はスイスの中では有数の利用客の多い駅になります。なおこのSBBは日本のJRにあたるスイス鉄道(SBB)のことで、バーゼルにはこの他にドイツ側のバート(BAD)駅などもあるため、この名前が付いています。

この駅は街の中心部にも近く、宿泊などの際のアクセスなどにも便利です。駅前にはトラムやバスなども多く発着しています。

この駅にはスイス内の列車はもちろんですが、ドイツ側からはこうしたICEが数多く運転しています。ドイツの南北を運行するICEのかなりの便がこのバーゼルSBB駅発着となっており、フランクフルトやケルン、ベルリンなどとの間の便がひんぱんに運行しています、

そしてフランスのパリ方面には多くのTGV(リリア)が運転しています。パリとはおよそ3時間と所要時間も短く、便数も2時間おき程度に運転していて、かなりアクセスも便利です。

またフランス方面についてはTGV以外にもストラスブール方面へのローカル列車も運転しています。このローカル列車はTGVのホームとは別の、もともとのSNCF駅のホームの発着になります。

やや年季の入った車両ながらフランスらしい色遣いやデザインでのこだわりが感じられます。

このフランスのローカル用ホーム(旧SNCF駅)への通路には以前パスポートコントロールの設備も設置されていて、ちょっとわかりづらく行きにくかったのですが、そのコンコースは今はきれいに改装されお店もできて、スイス側ホームとの一体感も高まっています。

スイスの観光の面ではあまり目立たないバーゼルですが、列車を利用する際には乗り換えなどかなり使用する機会の多い駅になります。(もちろんビジネスなどでバーゼルを目的地とする方も多いですが)

またこの駅はカフェや売店、レストランなど数多くのショップもあって、乗り換え時間などが長くても特に困ることはないでしょう。何気に利用する機会も多い駅ですので、ぜひ今後のヨーロッパ旅行でスイスのターミナル駅として利用してください。

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