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6月に入って少しずつ夏っぽい気候になってきましたが、今回取り上げるのは北欧スウェーデンの高速列車X2000です。
このX2000はスウェーデン国内のストックホルムとヨーテボリやマルメなどの主要路線を運行する他、お隣のデンマークのコペンハーゲンや、季節によってはノルウェーのオスロにも乗り入れ、北欧を代表する高速列車と言えます。一時SJ2000(SJ=スウェーデン国鉄)と呼ばれていた時期もありましたが、現在はSJ3000(比較的短距離向け)などと合わせて、SJSnabbtåg(SJ高速列車)として運行されています。
このX2000の場合は、ICEやFロッサのようにもともと高速新線上を走る前提ではなく、通常路線を走行する用に作られており、営業運転上の最高時速は200キロ(最大210キロ)に抑えられている一方、車両には車体傾斜(チルト)機能が付いていて、カーブなどでもより早く走ることができるようになっています。これで例えばストックホルムとコペンハーゲン間の場合はおよそ5時間で結ばれています。
またクラスは1等と2等に分かれていて、1等にはドリンクのサービス(平日は時間帯によって朝食サービスあり)が付いています。車内はウッドも使われてちょっとナチュラルの雰囲気で、なかなか居心地が良く、快適なイメージです。なおこのX2000のデビューは1990年で、それなりに年月も経ってきていますが、車内外の改装やリニューアルも進められ、実際に乗車すると他国の最新の車両と比べても特に遜色は感じられません。
スウェーデンも含め、ヨーロッパでも徐々にロックダウンの解除が進み、通常生活への回帰が進められています。今後の北欧への旅行の際にはぜひこのX2000をご利用ください。
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