以前にウィーン⇔ベルリン間の夜行列車ナイトジェットの運行開始をお伝えしましたが、同様に12/9から、同じ区間で昼間の直通列車として、ドイツのICEが運行をスタートします。
ドイツとオーストリア間では、以前よりICEがフランクフルトやニュールンベルクとウィーンを、レイルジェットがウィーンやザルツブルクとミュンヘンを結んでしますが、さらにこれにベルリンとウィーンを結ぶICEが加わることとなります。ドイツとオーストリア両国の首都同士が直行便で結ばれるのはなかなかシンボリックなことにも感じられます。
この区間の新しいICEは1日あたり各1便の運行で、下の画像のタイムテーブルのように、ベルリン発の場合10:05発で17:45着、またウィーン発の場合10:15発で17:58着となります。所要時間は7時間半程度と少々長めですが、朝そこそこの時間に出発し、ちょうど夕方頃に到着するスケジュールですので、朝ゆっくりめに出て移動に1日かける前提であればなかなか利用しやすい時間帯のようにも思います。
image:db bahn
この区間のICEはドイツ内はエアフルトとニュールンベルク間の高速新線などを経由しての運行となります。また途中ドイツのエアフルトやニュールンベルクまたオーストリアのリンツなどにも発着しますので、ベルリンとオーストリアの西部や、ウィーンとドイツの南部や東部といった区間での利用にも便利です。
使用される車両は画像のようなICE-Tで、ICE3のような300キロのスピードは出ませんが、カーブで車体を傾けて走行する機能(Tiltling機能-振り子式)がついていて、高速新線以外の区間でも早いスピードでの運転が可能となっています。
これからの時期はドイツもオーストリアもクリスマスに向けて、クリスマスマーケットや街のイルミネーションなどで一段と輝く時期でもあります。ぜひクリスマスシーズンや年末年始などのご旅行にはこの新しいICEをご利用になってみてください。
ヨーロッパの各種列車手配やレイルパスなどのお求めは、専門旅行会社のユーリンクまで